歌舞伎町の老舗ホストクラブ『愛 本店』で長年ナンバー1を張り続け、278連休を経て復帰した『club Latte』ではほぼ新規だけでバースデー月に2,600万を売り上げるなど、歌舞伎町史に伝説を刻み続けるレジェンド・憲宝潤(さだとみ じゅん)さん(41歳)にインタビュー!
SNSやYouTubeでは「おじさん」を前面に打ち出している潤さん。おじホスの日常や生態、おじさんならではの良さとは? 「おじホスあるある」をちょいちょい挟みつつ、レジェンド潤さんがおじホスの世界をご案内します♥
―潤さんはTwitterに時々「おじホスあるある」みたいな自虐ツイートを投稿してますよね。あれは実体験?
8割リアルで2割はちょこっとだけ脚色。でもやっぱり基本そのまま書いてるかな? 様々な場面でおじさんを痛感したことをツイートしてます。日々そういうこと考えてるんですよ。「Twitterになに載せようかな♪」って。で、思いついたらすぐメモる。
―さっきも雑談中にメモしてましたね。
メモらないと「あれ、なんやったっけー」ってすぐ忘れちゃうんで。記憶にとどめておけないのもおじホスあるあるですねww
―愛本店不動のナンバー1として名を馳せたのち39歳で退店。その後エルコレの『club Latte』で復帰。この間ブランクは?
278連休だったんで…。どのくらいだろう? 月でいったら10カ月くらいですかね。
―復帰といっても、最初は月2〜3回だけの出勤予定だったらしいですね?
そのつもりだったんですけど今フル出勤です! 火がついちゃってww 最初はゆるっと出勤してても上位狙えるやろって思ってたんですよ。それが、初月散々で。エルコレのポテンシャルをナメてました。猛省! 本気出さなきゃ勝てんわと思って翌月からフル出勤です。
―ヤル気に火がついた?
元々ずっと1番でおった人間が結果出せないって悔しいんですよ。やっぱり結果出せなかったら過去の人っていうか、ただのおっさんじゃないですか。そこがすごい悔しくて。
〜潤さんのおじホスあるある〜
「代表さんですか?」「いえ3カ月のモブです。」おじホス無駄な貫禄…
―2021年早々、1月度のランキングで売上と指名本数でグループ1位だったと聞きましたが。すごくないですか?
バースデー月っていうこともあって。売上が2,600万で指名が145本くらい。
―やっぱりこれまでのお客さんがたくさん使ってくれた的な?
いや、昔からのお客さんは2人くらい。あとは全部新しいお客さんです。
―ほぼ新規で売上2,600万って!! すごいですね。
おじホスなんでww
―接客が神がかってるとか?
接客スタイルでいったら自分はほぼしゃべらないです。どっちかっていうと聞いているほう。お客さんって何を求めてホストクラブに来るかというと…なんだと思いますか?
―え、いきなり! 心の隙間を埋めたくて…とかですか?
「自分のことを誰かに見ててほしいしわかってほしい」なんですよ。日々その人なりのドラマがあるわけじゃないですか。それを知ってほしい。生きていたらストレスもたまるし言いたいこともいっぱいあって、でも仲良すぎる人には言えないことってあるんですよね。その点、ホストだったら気兼ねなく何でも言える。相談役というか。全部聞いた上でそこに対して的確なことを言えるかどうかっていうことなんですけど。
―的確なこと…。愚痴に対して正論とかはしんどいですけど…。
いや、そういうんじゃなくて相手の話や気持ちにちゃんと寄り添いながらのプラスα的な。そこは、人生経験的なところですかね。ホスト以外の人生経験も長いんで。
―じゅんさんの月間最高売上は3,400万円だそうですね。これいつですか?
これは、じゅん39歳の春…初夏? 2019年の5月ですね。この頃は愛本店。以前ナンバー1だった方が愛本店に戻ってくることになって、そこでナンバー1争いをした結果、負けちゃったときの数字です。この売上でも600万差くらいで負けちゃいました。
―月間の最高組数266本。これは?
これは2019年の12月。愛本店ラストのときですね。姫たちがみんな来てくれました。
―愛本店にはどのくらいいたんですか?
5年7カ月です。
―じゅんさんってホストになったのいつなんですか?
34歳です。銀座のサパーみたいなところでちょっと働いたあと愛本店に入店しました。
―意外とホストデビュー遅めだったんですね。
それまでは地元の神戸で、建築関係の会社とか居酒屋とかボーイズバーとか経営してました。ボーイズバーはめちゃくちゃ盛り上がってて、ちっちゃいホストクラブできるくらいのポテンシャルはあったんですよ。それで日本の中心でてっぺん狙いに行こうかって東京進出したんです。
〜潤さんのおじホスあるある〜
AKBで誰が好きって聞かれて、即答でゴマキって言ってしまった。しっかりしろ!おっさん
―そもそもはホストクラブを経営するつもりで上京したんですね。
当時は。今はそんな気持ちないですけどね。ホストクラブの経営は稼げないと判断して。そこは引きました。結局、稼げる人を集めないといけないでしょ。売れっ子を集めなきゃいけないから。できなかった場合、経営としては負担が大きいなと。
―建築関係の会社や居酒屋はどうなったんですか?
後輩たちに分配しました。建築関係の会社は38歳くらいまで社長として関わってたんですけど、実質なんにもしてないのに上がりだけかすめるのも忍びないので、ずっとついてきてくれてたコたちに分配して全部手放しました。
―ということは、愛本店を辞めたときは?
パーフェクト無職ですね!
―元気ww ラテ就職前の連休中はどんな日々を?
月2、3回、銀座の先輩のバーでバイトみたいな。会いたいっていうお客さんもいるんで。普通に会っても仕方ないから、そこでバイトがてら接客。あとはひたすらウォーキングと料理をしてました。
―結構楽しそうですねww
いや、ヒマでしたよ。悔いもあったし。愛を辞めたときは店のシステムに関しての感情的な行き違いで「だったらええわ」みたいな抜け方で。「体力の限界…」みたいな最終地点とはまた違ったから。ほんとは去年の9月にバーかご飯屋さんを開こうと思っていたんですけど、コロナの影響もあって断念して。何もすることもないしどうしよっかな〜と思っていたときに、口説き続けてくれていたのがエルコレだったんですよ。
―口説き続けてくれた?
やめたあと、いろんなグループから声は掛かっていて全部断ったんですけど、その中でずっと口説き続けてくれていたのがエルコレで。
〜潤さんのおじホスあるある〜
結婚してようが何歳であろうがどうでもええわ。そんなことより天気のが気になる…
―ところで定義的には何歳から“おじホス”なんでしょう?
これまでだと30オーバーはおじホスでしたけど、今は30代のホストめちゃくちゃいるんで。30すぎた程度じゃまだまだ。やっぱりアラフォーくらいじゃないと。40オーバーとなったら立派なおじホスですよね。
―復帰して変わったことは?
一回ホストをやめてからギラギラ感がなくなったって言われることですかね。一回やめたことで気持ちが切れちゃったのかな? ホストってずっと携帯触ってるんですよ。ホストやめたとたん携帯触りたくなくなったし。LINEも見たくないし。ただただ、Twitterでどんな面白いことツイートしようかなみたいな。面白いこと考える方向に脳が行っちゃって。その後遺症でギラギラが減ったのかもしれない。
―開放感とともに脳が面白な方向に?
それでYouTubeも始めたんですけど。こんなアホなこと、愛本店にいた頃だったらやってないと思うんですよね。それもホストを一回辞めたことで、何かこだわる気持ちがなくなったからかもしれないです。元々、そういうことがしたかったけどプライドが邪魔してできなかったから。「俺はこの店のナンバー1やし」みたいな。むしろふざけたことしたらあかんみたいな。面白枠っていうものにホストはハマってはダメやと思うから。
―ホストと面白の両立は難しい?
面白は求められてはいないですよね。ラテに入ってヘルプについたとき、その卓の女のコから言われたんですよ。「こういう潤さんは見たくない。カリスマのままでいてほしい」って。考えさせられましたね。ホストに行くっていうことは、お金はそれなりに使うわけじゃないですか。男として見れるレベルやからお金も払うっていう。面白は友達枠なんですよ。お金払うってなったら友達枠じゃダメ。男として金払おうと思える相手やから払えるんです。
―ということは? 面白は封印?
「確かに」とは思ったけど、それやったら歌舞伎町の小さな世界にしかおさまらないから。ギラギラしつつそっと面白いこともやっていきたいww
〜潤さんのおじホスあるある〜
きんたまキラキラ金曜日ってなに?
―おじホスの生態や傾向といえば?
おじホスは元気! よくしゃべる! 早起き! これですね。
―おじホスって元気なんですね。
無駄に元気ですね。そして元気な時間も長い気がしますね。睡眠時間も短め。早起きです。ていうか目が覚めちゃうんですよ。若いコはよく寝るし睡眠を必要としてますけど、年取ったらだんだん寝れんようになるんで、目が覚めちゃうんですよ。
―よくしゃべるのは?
おばちゃんがよくしゃべるのと一緒やと思います。しゃべりたくて仕方ないww 言葉が出てきちゃう。しゃべりたいっていうよりしゃべることがあるって感じですかね。生きてきたぶん知識も豊富になっているので、話せることも多いんですよ。だから会話が滞ることがないというか。しゃべるのが止まらないww
―結果、よくしゃべる。
ちなみにしゃべるのが止まらないのはヘルプのときですよ。自分のお客さんに対してはまたそれぞれ違うと思います。
―おじホスが怯えるものは?
健康面が不安! 毎年、健康診断に行かされるんですけど、恐怖ですよ。「尿酸値高い…どないしよう…」みたいな。長年の美食とアルコールで生活習慣病と隣り合わせ。数字に怯えてます。
―おじホスの良いところってどんなとこですか?
人間歴が長いんで自然と空気を読めるとこ? もちろんホストさんはみんな空気読めると思うんですけど、若いと頭に血がのぼりやすいしい短気なコも多いんで。そういう時代を過ぎたあとの安定感ですかね。大概のことは大らかに受け止められる包容力。人の気持ちもわかるから共感力も高いし。一緒にいて落ち着ける安心感。そこかな。この人といたら楽って感じあると思いますよ。
―安定感、共感力、包容力、安心感!
若い男のコは一緒にいて楽しい。ワイワイにぎやかやし勢いあるしトキメキもある。でもそれが毎日続いたらしんどいこともあるじゃないですか。おじホスは、プロフェッショナルなんで退屈もさせないし聞き上手。ホッと息抜きするのにおじホスおすすめです。
―心の拠り所としておじホス大事ですね。
おじホス人気出てほしいですね。おじさんだけやと店にお客さん来ませんけど、ホッとする時間も大事だからおじさんも必要。これは愛本店にいたときに感じてたことなんですけど、おじさんと若者が手と手を取り合って協力できたときに良いお店ができるんですよ。若者の勢いとおじさんの安定感。30オーバーのおじホスたちはかなり歌舞伎町にいますからね。若者とおじさんの共存共栄。これが歌舞伎町の理想の未来だと思います。
〜潤さんのおじホスあるある〜
店のコに「潤さんは顔とか勢いで売ってないですよね。色々教えてください」って言われました。地味に傷ついてます。
接客力の高さとその人柄から同業の若者たちからの支持も厚い潤さん。やっぱりそこは実力あってこそのおじホス! TwitterやYouTubeもぜひチェックしてみてください♥
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