ホスト業界では年間ランキングに向け最後の追い込みが加速しているこの時期。2020年のgroupdandy年間王者・山田北斗さんにインタビュー! メゾンドボーテの出演はこれが二度目。現在は『RED』を卒業して新店『Violet』のプロデューサーを務める山田さんに、年間ナンバー1の裏話やお店を出してからの仕事観の変化などあれこれお話を伺いました♡
―2019年にメゾンドボーテに出演された頃は月間の最高売上が3,100万で指名本数が183本で、1日8〜9卓くらい着くとのことでしたが。その後どこまで伸びましたか?
あ〜その頃か〜。その後は月間の最高売上が8,000万になって指名が230本。1日の卓数でいうと10卓は着く感じになってましたね。
―1カ月で8,000万! これはいつですか?
2020年の12月です。
―2億売ってグルダンの年間ランキングで1位をとった年ですね。12月に8,000万ってことはここで一気に?
まくりました! 9~10月くらいの時期から年間1位をガチで狙ってみようかなと意識し始めて。そのとき3位くらいだったんですけど、12月にパパパッと抜いていった感じでしたね。でも、最後の最後まで接戦でどうなるんだろうみたいな状況だったので、まあ運良く。
―ライバルたちの売上情報とかやっぱりアンテナ張っておくんですか?
そうですね。まあ流れてくるんで。年末の締め日にどこどこの誰がいくら売るらしいよとか。そういう情報を検討しながら自分もまくっていこうかなあみたいな。
―このときは指名が2位でしたよね。指名もとって二冠も狙ってました?
いや、指名1位は同じ店に鳳条歩っていう強いヤツがいたんで。そこも狙うとなるとキツイなあと思って最初から見てなかったです。
―グルダンのランカーって回数に制限があるんでしたっけ?
ルールなのかはわかんないですけど、これまでを見てると年間ランキングで3回ランカーになったらレジェンドホスト認定になっているので、3回しか壇上に上がれないっぽいですよね。だから1位を狙うにはチャンスは3回か。僕も2018年が売上7位の指名5位で、2019年が売上3位で指名が2位。で、2020年が3回目だったんでここで1位とらなきゃ後がなかった。とれてよかったです。
―2年連続年間1位みたいな人っているんですか?
言われてみれば見たことないですね。年間1位を2回とった人っていないと思います。1位になったらランカー1年目だろうとなんだろうと強制的にレジェンドなんじゃないですかね(笑)。後進にどんどんチャンスを与えるっていう意味でも。
―2月に新店の『Violet』をオープンしてREDを卒業されましたけど、REDには何年くらいいたんですか?
丸3年くらいですね。こうして見ると意外とそんなに長くもないんですよ。
―REDは入場制限がかかるくらいの超人気店で、REDと言えば山田さんみたいなイメージもあった。RED人気の立役者は山田さん?
いや、全然。僕はあんまり関係ないですよ(笑)。プロデューサーのブリ大根KAKERUさんの手腕によるところが大きいと思います。人を育てることに関して天才だし、SNSを使った戦略もすごく上手いとも言われてますよね。あとは良いタイミングで良いホストがパンパンパンと入ってきたっていうのもあると思う。僕が抜ける頃も新しく華将弥っていうすごいやつが入ってきたりして引き続き好調で。むしろさらに良くなっている気がします。
―Violetも人気店の階段を駆け上がってますよね。
おかげさまで。オープン早々から店売りがポンポンポンと上がっていって、なかなか良いペースじゃないかと言われてます。
―Violetをどんなお店にしていきたいと思っていますか?
REDは組数多くてバチバチしているお店で、そういう活気がまたお店の魅力でもあるんですけど、Violetは新店ということもあるのでもうちょっとリラックスした感じで顧客満足度を高めることに重きをおいてます。従業員が切磋琢磨するのは当然なんですけど、その上で女のコも従業員も楽しいなあと思えるようなお店にしていきたいです。
―顧客満足度を重視?
たとえば普通のお店ならヘルプが1人着くところ、2人とか3人とか着くみたいなことですかね。ちょっとゆったりやるというか。「楽しい席をみんなで作っていこう!」みたいな感じでやってます。うちの店、卓数でいうと20卓ちょいくらい。一応中箱といわれるような規模感のお店なんですけど、ここからスタートしてどんどん成長していければなと。今は拡大移転も視野に入れて営業してますね。
―余談なんですけど、新規店の場合って在籍のホストさんはどう集めるんですか? REDからも後輩を連れて行ったりとか?
従業員はTwitterで募集をかけました! REDからは後輩は1人も連れて行ってないですね。最初は自分しかプレーヤーいないような状態で始めたんで。うちって地方からの移籍のコしかいないんですよ(取材時)。「ここで働きたいです」って地方の売れっ子がちょいちょい来てくれて、今いい感じです。めっちゃ熱いですね。
―スタッフ何人からスタートしたんですか?
内勤さんも入れて従業員8人とか9人とかでスタートしました。めちゃくちゃ小規模でどうしようかなみたいな(笑)。でも、どんどん良いコが集まって来てくれて今20人台まで増えました。
―Violetに入りたい人はどこに連絡してくるんですか? 山田さんに直ですか?
全然直で連絡ください! 今いるコたちもみんなそうだったので。SNSのDMで連絡もらってますね。
―グルダンのランカーとか年間1位とか結果を出して名前が売れていると、良い人が集まりそうですよね。
それは絶対あると思います。この人のところで教わりたいとかはすごくよく言われるので。
―独立も視野に入れて2020年は1位をとりにいったとか?
それはめちゃくちゃありますね。独立の話は前々から出ていて、その年の夏くらいには「来年店出しちゃおっか」っていう具体的な話にもなっていたので。てことは今年1位とらないとなみたいな。ランカーとしても3年目だったし、ここが正念場だっていう気持ちは強かったです。
―以前のメゾンドボーテのコラムで「時間はいらない」みたいなことをおっしゃってたんですよ。プライベートはいらないって。それは今も?
言いましたね。でも、そこに関してはめっちゃ変わったすね。当時はプライベートよりも仕事仕事って感じだったんですけど、今は従業員と遊んだり一緒に過ごしてる時間がすごく大切だし楽しいです。以前はお客さんとLINEとかしながらずーっと独りで引きこもってたんですけど、今はどっちかっていうとアクティブに動いてます。従業員とほぼ一緒にいます。さびしがりなんで誰かといないとダメなんで。そういうとこあるんですよ(笑)。
―ホストの人たちってなんかいつも店の仲間と一緒にいるイメージ。
アリバイ作りとかもあるんじゃないですか? リアルな話(笑)。あと、ホストって体育会系じゃないですけど陽キャみたいなの多いんで。男同士みんなで遊んでるのが好きな奴らが多いんですよ。どうせ先輩が出すし行っとこうみたいな。飯も遊びも費用は上持ちなんで、どうせだったら行っとくかって。
―先輩が出す文化なんですね。
そういうとこ芸人っぽいですよね。吉本とかの。
―じゃあ稼いでいる先輩は出費もかさむんですね。
そうっすね。僕、今何に一番お金使ってるかっていったら従業員との交際費ですからww
―お客さんに使う時間は減りました?
前に比べたら全然減りましたね。今はゆるーくやってます。店では2割自分のお客様、8割ヘルプ回りっていう感じでやってます。REDで代表してた頃は7割自分のお客様、3割が仲良いとこにヘルプで着くみたいな感じだったんですけど、今は来てくれたお客様全卓着いてます。
―山田さんは引き続きプレーヤーもされているんですよね?
プレーヤーです! 人と話したり笑わせるのが好きで、酒も好きだし女も好きだしってところで引き続きプレーヤーもやらせてもらってます。ガチで売るみたいな感じじゃないですけど。
―しかもナンバー入ってますよね。そこには何か意図が?
片手間とはいえプレーヤーやってるんで、一応ナンバーも入っておこうかなみたいな。同じ土俵でプレーヤーやっているからこそ見せられる背中もあると思うので。自分を抜いていってほしいという願いも込めて。
―プレーヤーとはいえガチの頃とは感覚もまた違ってくるかと思いますが、日々仕事をしていく上でのモチベーションは?
RED時代はプレーヤーとしてどこまで昇り詰められるかが自分のモチベーションでしたけど、Violetがオープンして多少落ち着いてきてからは店として目立ちたいなあっていう欲みたいなものが出てきました。店売りが毎日テレグラムに貼られるんですけど、それを見てこれぐらい小計が上がってるんだなとか、キャストがこれぐらい売上あるんだなっていうのを見るのが楽しみです。それをいかに上げていくか。従業員をいかに売らせるかみたいな。今はもう自分のことよりそっちになっちゃいましたね。それが楽しみでもあり原動力です。
―自分より従業員?
心からそう思います。前はほんとに自分の売上だけ。かわいがっている後輩とかがシャンパン下ろしてたら、やったーよかったーとは思いましたけど、従業員の売上が上がって嬉しいなあっていう気持ちは今ほどはなかったですね。今はほんと自分の子供たちみたいな感覚です。
―以前「名プレーヤーだけど名監督じゃない」って言ってましたけど、今は?
確かに名プレーヤーではあったと思いますけど、名監督かどうかは今もまだわかんないすね。でも、名監督になりたいとは思います。ホストっていくらやり方を教えたところで自分なりの売り方を掴まない限り芽が出ないんですよ。そのためには何がなんでもホストでやっていくっていう覚悟が必要なんです。自分にできることは目的意識を持てるようにその背中を押してやることくらい。メンタル管理ですよね。ミーティングでの話とかもみんなの意識を高めるってところに焦点を当てて話すようにしてます。
―山田さんの今後の展望は?
とりあえず今はお店を大きくしたい気持ちがまずあって。そこから僕みたいな従業員が出てほしいなあっていうのがありますね。グルダンのランカーとか、いわゆる売れっ子と呼ばれるようなコが増えてくれたらめちゃくちゃ嬉しい。みんなが稼げるようになって僕も儲かったら最高ですね(笑)。
グルダン年間1位の称号を手に入れてからおよそ1年、大きく羽ばたいた山田北斗さん。Violetでどんなホストが育っていくのかプロデューサーとしての手腕にも注目です!
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