祝2021年度のグルダン王者、歌舞伎町『RED』の代表・椿麗さんがメゾンドボーテ初登場♡ REDの看板ホストとして不動の人気を誇りながらも昨年末でプレーヤーを引退。今後は後進の指導に当たるという麗さんのホストヒストリーをプレイバック!「マジクズでした」と語るホスト前夜のお話から駆け出し時代、売れるためにしてきた努力、そしてプレーヤー引退の経緯とこれからのこと…。“椿麗”7年半のキャリアを前後編でお届けします♡
グルダン年間売上1位おめでとうございます!!
ありがとうございます。おかげさまで年間1位っていう最高の形でプレーヤーラストを飾ることができました。
麗さんにとって2021年はどんな1年でしたか?
2021年は有言実行の年でしたね。2年前から言っていた年間2億も達成できましたし。毎年必ず、月間自己最高記録を抜くのを目標にしていたんですが2021年は3200万から4200万と前年を大幅に上回ることができました!
プレーヤー引退後はREDの代表として後進を育てる側に回るとのことですが、7年半のホスト人生を振り返ってみて今思うことは?
「毎日全力だったなぁ」と思います。自分の中の全てを出し切りました。それこそ死ぬ気で。去年の秋に飲み過ぎで入院してほんとに死にそうにもなりましたけど(笑)。それでも良かったと思えるくらい気持ちよく走り切れました。
麗さんのホスト人生の始まりはいつだったんですか?
18歳です。最初は横浜の伊勢佐木町っていう街のちっちゃいホストクラブ。そこで3年くらい働いてましたね。未成年でお酒飲めなかったですし、歌舞伎町恐いなっていうイメージもあったんでまずは地元で。
歌舞伎町に来てから思ったんですけど横浜ってみんなトークが上手いんですよね。歌舞伎町はノリと勢いはあってもしゃべれないコが多いんですけど。横浜はトーク力がすごい。そこで下積み時代を送れたのは良かったなって思います。
だからこんなに話すのが上手いんですか?
それはありますね。横浜での3年間があったから今があるみたいな。でも、歌舞伎町に来てからも相当努力しましたけどね。同業さんの動画もすごい見ましたし。それこそ愛沢えみりさん、一条響さんの動画とかも見てこういうふうに受け答えしたらキレイに聞こえるとか反応も違うなとか参考にしましたし。
歌舞伎町に来てからはずっとRED?
ずっとREDです。入店して5年くらい経ちましたね。
以前REDにいた山田北斗さん(現Violetプロデューサー)と2枚看板の時期も長かったと思いますが。入った時期は同じ頃?
僕がREDに入った頃、北斗は『Ash(アッシュ)』というお店にいて、REDで一緒になったのは入って1年くらい経った頃。彼がものすごかったんで僕はずっと2番でした。ドラゴンボールでいったら北斗が悟空、僕はベジータみたいな。
勝ちたいって思ってました?
最初は悔しいな勝ちたいなって思ってたんですけど、努力していくうちに北斗は俺にないものを持ってるなっていうのがわかってきて、一緒に働いて1年経った頃には勝とうっていう気持ちはなかったっすね。勝とうっていうよりは北斗が1番なのはあたり前、だったら俺は絶対に2番にいないとっていう気持ちでずっと働いてました。
北斗さんがVioletを立ち上げたあとは…。
当然の如く僕が1位を死守しておかないと、逆に北斗に対して顔が立たないし申し訳なくなっちゃうんで。そこはめちゃくちゃ頑張ってましたね。
麗さんがホストになろうと思ったキッカケってなんでした?
それまでほんとクズだったんすよ。パチスロで100万くらい借金あって、友達からお金借りててそれを返さなきゃいけなかったんで。一応昼職もやったんですけどあんまり合わなくて。で、やめてホストやってみようみたいな。
借金、返しました?
返しましたよ! コツコツ返して2年くらいかかっちゃいましたけど。そこからギャンブルとかよくないな。借金もよくないなって痛感しました。でも、人に貸してもらった恩はあるんでね。そのおかげで今があるので。人助けは積極的にやろうと思ってます。
クズだったっていうのは、ヤンチャだったみたいな?
いや、マジクズっすね。少年院入ってましたから。いろいろとやっちゃったみたいな。
少年院。なかなかヘビーですね。
先輩にバイトをやらないかって誘われて。「運ぶだけだから」って言われて飛ばし携帯を渡されて…。それが詐欺のお金の運び屋だったんですよ。僕知らなかったんですけど、“受け子”っていうらしいです。それやって捕まって、同じ留置場にいた人に教えてもらいました。
割と早々に捕まったんですか?
一発目で捕まりました。最初、何で捕まったかあんまりよくわかってなかったですもん。先輩に頼まれたあとヤクザの人が関わってるって知ってヤバイと思ったんですけど、そこから軟禁っていうか1カ月くらい漫喫とかで生活させられてたんですよ。帰ったらお前んちも知ってるからね〜みたいな圧もかかってて。それでみんなやらざるを得なくなっちゃったんですよね。
逆に一発目で捕まってよかったかもわかんないですね。そこから更生?
周りのおかげですね。もう二度と捕まりたくないなっていうのがあったし。何より恥ずかしいなと思って。少年院の話とかぶっちゃけ恥ずかしいですし。かといって隠してるのも逆にバレたときにもっと恥ずかしい。「うわっ、こいつ隠すほど恥ずかしいんだ」って思われるのも嫌なんでこうして今話してるんですけど。
恥ずかしいことはしたくないってめちゃくちゃ思いました。そこから、やっちゃいけないことや人を不快にさせることはやらないようにしようと思って。毎日毎日、積み重ねて直していきました。
悪かった頃の見た目は今とだいぶ違います?
いや、こんな感じです。チャラい感じで。ヤンキーちっくなのは好きじゃなかったんで角刈りとか剃り入れたりとかはしてないです。顔的にも合わなかったんで。
麗さんが売れるためにした努力ってどんなことでした?
できることは全部やりました。ホストの人ってあたり前のことができない人が多いと思ったんで、あたり前のことは絶対やってプラスαでさらにできることをやってました。
お客様に対して「これやりたくねえな」って思うようなことは多分、みんなもやらなかったりないがしろにしたりしていると思うんですよ。だからやりたくないことほどやるようにしてました。
面倒臭いこととか。
言い方アレかもしれないですけど、どんなに痛いお客様でも、苦手なお客様でも、お金を使ってくれないお客様でも完璧に接客する、ちゃんと対応するっていうのはずっとやってました。
あと、10代のときは全員SEXしてましたね(笑)。とりあえずはSEXを覚えなきゃいけないと思ってたんで。テクニックとしては大事じゃないですか。まだ全然無名だったんでとりあえずやれることやろうと思ったときに、お客様全員とSEXして枕の仕方を覚えたりして。それと、出稼ぎに行く女のコのお見送りとお迎えには必ず行ってました。
出稼ぎとは地方の風俗へ1、2週間行って稼いでくるという。
出稼ぎが不安なコや落ちてるコには毎日電話しますね。不安だろうし落ちたりするじゃないですか。そういうコには毎日電話してケアをしたり。それはホストがやるべきこととしてあたり前のほうに入ることですけど。
プレーヤーとして大事にしていたことってなんですか?
一番力を入れていたのは誰よりも還元すること。お酒も誰よりも飲んで、時間だったり、プレゼントだったり、使って頂いた分をどう還元するか。
プレゼントはクリスマスと誕生日に?
それはもう欠かさず。プレゼントをケチる人って多いんですけど、僕はMAXまで還元してましたよ。毎月給料の3分の1はプレゼント費用に当ててました。これぐらいかなっていう金額が大体頭に浮かぶんですけど、それプラス10万円って考えてました。
どういうプレゼントを贈るんですか?
パッと浮かぶところではレディディオールとか…。話しているなかで好みってわかってくるのでそのコが喜ぶ物は全部把握しておいて、そのコが欲しいって言ってたものはメモっといたり。あとは、誕生日の1カ月くらい前には何が欲しいかヘルプの人に聞いてもらったりもしてました。絶対バレないようにさらっとリサーチ。
ホストとして大事にしていたことといえば、お客様を安心させること。そのためにお客様との間にルーティンを作ってました。起きたら「おはよう」、寝るときは「おやすみなさい」これは大事なお客様には必ず言いますね。
何か予定があるときは「撮影行ってくるね」とか一言連絡してから行く。何してるかわかっていたら安心じゃないですか。キャバクラ行ったときも「今から帰るね」って必ず全員に電話します。
LINEじゃなくて電話。
電話です。LINEだと誰かと一緒にいるかもしれないじゃないですか。なので必ず電話してました。全員は無理なんで固定のお客様だったりよく使ってくれる人とかですけど。安心感を与えるっていうのが僕の中では一番大事だなって思います。安心感と笑いを提供したら満足になるんで。それがそろっていれば完璧。でも、もっと完璧になれるはずだってずっと試行錯誤してましたね。
試行錯誤。やり方を変えたりもするんですか?
変えます変えます。そのときの自分のレベルに合わせてやり方は変えていかないと。
たとえばホストにもレベルがあって。僕が今ホストのレベル10段階中8だとすると、歌舞伎町に来たばっかりの頃の僕はレベル2とか3なんですよ。レベル2とか3のホストを指名する人って同じレベルの人なんです。
レベルでいうと申し訳ないですけど。でもやっぱりホストのレベルが低ければ痛いお客様だったり、「私、こんだけやってるんだからこれだけしてよ」とか、「なんでそうなの?」とか言ってくる人が多いんです。でも、そこで自分のレベルを1段上げてお客様のレベルも上げていく。そうするとお客様も不満を言わなくなっていく。
レベルが上がるってことは前はできなかったことができるようになっているってことだから。そうやって段々営業スタイルが変わっていくっていう感じですね。
ホストとしてのレベルが上がるとお客さんのレベルも自然と上がるんですか?
お客様も一緒に上がっていくっていうのもあるし、そのレベルに育っているお客様が着くようになるっていう感じです。
ホストのレベルが上がっていったら、切れていくお客さんもいる?
ついてこれなかったお客様は切れちゃったりっていうこともありますよね。それ以外にもお客様が疲れちゃって…っていうのもあります。2年くらい一緒に走ってくれたお客様がいたんですけど、疲れがきたのとやりたいことが見つかったのとで放してあげたこともありますよ。切るっていうわけじゃなく放してあげる。今は楽しそうに別な店舗通ってますwww
結局、別のホストに?
僕といると売上頑張らなきゃいけないじゃないですか。ナンバーを上げるためにも。それに疲れてしまうこともあるので。そういうときは無理に引き止めない。楽しんでおいで、別な店舗に行って遊んでおいでみたいな。
確かに、走り続けたら疲れちゃうこともありますね。
だから休憩もさせますし、息抜きもさせてあげる。
麗さんの息抜きはキャバクラ? SNSでも「今日はキャバクラ行きます」って報告したりしてますよね?
そうなんです。キャバクラ大好きなんです(笑)。嘘つきたくないんでキャバクラ行くときはお客さんに「今日キャバクラ行ってもいいかどうか」許可をもらってから行ってます。
ちゃんと許可をとってるんですね。律儀。
許可制なんです。だからお客様の機嫌があんまりよくないときは行きたくても行けない(笑)。タイミングを狙って聞くんですけどね。でも、大概許してくれましたね。「いいよ、息抜きしておいで〜」みたいな感じで。
あっ意外と寛容。
楽しくお酒飲みに行ってるだけだし、別にやましいことをしに行ってるわけじゃないので。連絡先交換したりもあんまりないし。決まった指名の人がいたら怒られると思うんですけど同じ人と何回も飲むとかあんまりないので。行きたいときに行けるお店に行ってます。
キャバクラは息抜きですね。かわいい女のコたちがいるキレイな空間でお酒飲んでみたいな。ホスト行かれる方と同じような感覚かもしれない。
麗さんは今25歳。まだまだ若いですよね。このタイミングでプレーヤー上がろうと思ったのはどうしてだったんですか?
次のステップに進むためですね。ゆくゆくは自分のお店を出したいんですよ。今も出そうと思ったら出せるんですけど、今の自分には人を育てるという部分が圧倒的に不足しているので、まずはプロデューサーのブリ大根KAKERUさんの下で人材育成やお店作りっていうものをしっかり学んで経験を積んで、自信を持てるようになったところで改めてお店を出したいなと。
現役上がるのまだ早いって思われるかもしれないけど、でも逆に25歳だから学ぶ時間もあると思うんですよね。焦らず勉強していけるなっていうところで。ホスト人生の第1章が終わって、第2章が始まったっていう感じですね。
ちなみにプレーヤーは上がりますけどホストやめるわけじゃないんで! 指名の席には全然着きますし個人の売上も1億切らないようにしようと思ってます。これからも毎日REDにいます。REDでヘルプしまくります!(後編に続く)
ホストを志した経緯や売れるまでにしてきたことなど、赤裸々すぎるほどストレートに語ってくれた麗さん。より具体的なノウハウにも言及した“後編”は近日公開。お楽しみに♡
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