上半期で2億を売り、10月時点で3億突破! 歌舞伎町に突如現れ快進撃を続けるホスト“いがしゅん”って何者!? 『MILDROUS(ミルドラース)』の圧倒的ナンバー1・五十嵐俊さんがメゾンドボーテ初登場! 何かと謎多き俊さんのこれまでと「ストイックにスピード感を持って動く」仕事術に注目。爆速で売れている理由を考察してもらいました!!
売上がね、とんでもないことになってますよね。
今年に入ってから走ってますね。上半期で2億行って、このままのペースやったらもうすぐ3億行くなっていう状態(取材後の10月に3億突破!)。
今年に入るまで俊さんの存在を知らず…。歌舞伎歴はどのくらいになるんですか?
2年目です。去年が5、6年ぶりにホストに復帰した年で、1億売って助走つけてからの今なんで。みんな「誰こいつ?」って思ったと思います。厳密に言えば復帰は2020年の11月1日。そのときは冬月の『DeZon』。柊也さん(ミルドラース オーナーの七原柊也さん)と一緒に1年お世話になりました。
その年の8月には、柊也さんと一緒に働こうと思って大阪から東京に出て来てたんですけど、そのときは柊也さんがエルコレの『GOLD』をやめたときで、「もうちょっと待って」と言われ。そこから2カ月半ニートしてました。その間ずっと2人で酒飲んでました(笑)。
最初にホストをしていたのはいつ頃?
18歳の誕生日から21歳半まで大阪のミナミでホストしてました。夜職の事情はわかったんで次は昼職で稼ぎたいと思って。そこからは1年くらい勉強して昼の会社を作って、3つくらい会社経営してました。
わあ、順調。
でも全然儲からなかったんです(笑)。広告、飲食、物販と3つやって。でもあんまりうまくいかなかった。僕個人の年収は1,500万くらいしかいかなくて。毎日4、5時間睡眠で休みなくやっててそれやったんで。経営向いてないとは言わないけど、今は他にやれることあるんじゃないかなって。
そういうこと考えていたときに、ふとホスト広告が目に入って興味がわいたんですよ。自分より全然若いコが何千万プレーヤーやったり、年間何億とか売ったりしてて。ホストは今バブルなんやなと改めて知ったし、ホストという仕事が世の中に認められてきてるのかなって。
僕がホストを始めた頃って世間的にも全然認められてなくて、どっちかといったらブラックなイメージ。時代が変わったんやなって感じたし、「夜も昼も経験して良いとこも悪いとこも全部わかったから、その経験を持って夜に戻ったら多分売れるんちゃうかな」って。それで戻って来ました。
ホスト復帰にあたって昼の会社のほうは?
すべて譲って利益とか権利とか全部捨ててきました。とにかく2年間は走ろうと思って。2年間やるだけやって、もし結果が出んかったらやめようと思って東京に来ました。
会社をすべて譲って上京。思い切りましたね。
いけるだろうって確信はあったから。DeZonに入った当初は指名も送りもゼロでしたけどね。それで初月の11月が170万、1月、2月が200万で4月が400万とちょっとずつ上がっていって5月に初めて1,000万。7月以降はずっと1,000万切ってないので。自分の「いけるな」って感触は間違ってなかったなと思います。
ところで七原柊也さんとはどんな接点があって一緒に働くことになったんですか?
ミナミでホストをしていた頃に知っていて。昼職時代は疎遠だったんですけど、ホスト復帰を考えたときにTwitterで連絡取りました。
あの頃に大阪から東京へ行って、ずっと第一線で結果を出し続けている人って柊也さんしかおらんし。すごい人のそばやったら教わるものもいっぱいあるだろうと思って。連絡を取った2日後くらいにはこっちに来ました。
行動超速い!
その後2カ月半ニートでしたけどね(笑)。でもその間、柊也さんと一緒に過ごして良いとこも悪いとこも見えたんで。僕はめっちゃストイックにスピード感を持って動くんですけど、柊也さんに対しては「この人もっとストイックや」って思ったんですよ。組織って上が走らないと下も走らないんで。遊びでも仕事でもこんだけ全力で走る上の人って結構少ないから。
ミルドラースが爆速で人気店になったのは俊さんの存在も大きいですよね。
ミルドラがめっちゃ強くなってるのは、僕と柊也さんが成功も失敗も経験しているからやと思います。柊也さんって頭がいいからどんどんアイデアが出て来る。そこに僕の泥臭い営業が上手くハマってるなって思いますし、運営陣をはじめ柊也さんがプラスだと判断したものだけを集めた組織作りをしているところも強さの理由だと思います。
ミルドラースは今年の1月から?
そうなんですけど、そのときはまだお店が工事中で。2月のプレオープンまではエルコレの『金夜叉~ZERO~』さんの箱に間借りさせてもらってました。そこでも1月に1,400万、2月に1,500と上げて、爆発しはじめたのが今年の3月くらいですね。
いきなり3,000万!
僕もびっくりしました!
4月も2,500万でしたけどお客さんは息切れしないんでしょうか?
貯めてドカンより、毎月毎日ドカンのほうがストレスもたまらないんじゃないかと思って。貯め期間ってストレスじゃないですか? 店に行ってもでっかいことできないから。その間に他の女のコがでっかいことしたら、担当はそのコに時間とか使っちゃうだろうし。それを見てるだけってストレスですよね。それを防ぐためにも僕は毎月できることをやってほしいっていうスタンス。
単価も上がっていってるんですか?
使う額も上がっていってますね。僕は休んだりしないしポジティブなことばっかり言うんで。女のコも「俊くんといるとヤル気出るわ」ってモチベが上がって稼ぐ額が上がって、結果僕のほうに使ってくれる額もちょっと上がる。相乗効果。みんなで一緒に上がっていってます。
平行してお客さんの数も増えていたり?
それはめっちゃありますよ。長いお客さんも多いですけど、ずっと週3、4くらいは営業終わりに声掛けしてるんで。
売れっ子なのに?
やらなくてもいいっちゃいいんですけど。僕は止まりたくないし、下のコたちが「俊さんがやってるからやろう」って気持ちになってくれればいいなと思ってずっと続けてます。アフターのお客様にもそこは理解してもらって30分だけナンパに時間使わせてもらってます。でも、知っててくれてる人が多くなったぶん逆にやりやすいですよね。「あっ!」みたいな感じあるんで。30分で10人くらいヒットしますね。今月の新規の指名18組くらいは外で声掛けたコたちです。
すごい打率。
営業時間が終わった頃に人を待ってる感じのコって、ホストクラブに通ってる人が多いじゃないですか。そういうコたちに声掛けてるからやと思います。ホスト行かなそうな人たちには声を掛けない。それとうちの店、初回無料なんで。「無料やから今度おいでよ」って引きやすいんですよ。とりあえず店来てもらって、そのとき俺も呼んでって言います。でも最初から指名では呼ばないですけどね。
最初から指名で呼ばないのはなぜ?
時間って有限だから。自分、客数は少なくないので、不確定なコに使える時間ってそこまでないんです。一回確かめるっていう意味でもまず初回に呼びたい。そこで飲み直しするのか帰るのかを確かめる。それで指名してくれるなら連絡を取り始めるっていう感じです。
スピード感として実際会って接客されてみてどうだったかっていうところからスタートしたいので。そういう意味ではDMでのやり取りも無駄やなって思ってます。「来てくれるかどうか」ってところのやり取りは端折りたい。
爆売れしてる俊さん的に、売れるために必要な要素ってなんだと思います?
「運の良さ」だと思います。自分、運が良いんですよね。でも、運っていきなりやって来るんで。来たときにちゃんと掴めることが運の良さになると思ってます。「ダメやなぁ」とか、「何でホストやってんのやろ」とか考えてるとチャンスに気づけなくなるし運はゼロになる。
チャンスって気づけるものなんですか?
気づけることもあるし、気づけなかったとしても常にアンテナを張っていれば引けると思います。それこそ毎日お客様を掴もうと思って掴みに行くじゃないですか。掴みに行くから掴めるわけだし、その中にはめっちゃ太いお客様がいるかもしれない。そういう、運が1%でも上がるようなことをどれだけ続けられるかだと思います。
筋トレして体を作ったり刺青入れたり、僕はいろんなことをするんですけど、それはすごいお客様と出会える確率を1%でも上げるため。どこで引っかかるかわからないじゃないですか。確率がちょっとでも上がることをし続けてます。欲張りなんで全部欲しくて。どこで何があるからわからないから外に出るときはキレイな格好をするし、常にカッコよくしていたい。
1%でも確率が上がる行動をとる。なるほどー。
1年間、365日続けたらだいぶ差が出ると思います。結果だけじゃなく「これをやった」っていう過程も大事。努力を続けている人って内側からにじみ出る自信が外見にも表れる。そこに気づく女性ってやっぱり素敵な人が多いんです。あとは、そういう女性に興味を持ってもらえたときに自分の力を100%出せるかどうか。それが運を掴むってことですよね。
それが運の良さの正体…。
ホストやるならっていう話ですけどね。でも、どの世界も運の良さの構造は似たようなものなんじゃないかなって思います。
ホスト復帰後にやり方を変えたところもあるんですか?
変わらないです。最初は、果たして一緒のことをして上がるのかなって思ったけど基本は一緒でした。そこから、SNS、YouTube、ハイブランドを着るとか、時代に合ったところにちょっとずつ自分を合わせて行って、1年かけて歌舞伎に馴染んだって感じです。ホストという職業自体、走れば走るほど上がっていく仕事になったんで、前よりむしろやりやすくなってるかもしれない。
ホストって上がる理由がわかれば下がる理由がわかるんですよ。昔は変なこと考えたり、行ったらあかんほうに行ったりして失敗してたから下がる理由はわかってたけど、上がる理由はわかってなくて。2度目のホストではまず上がる理由を知りたかった。それがわかったんであとはもう走り続けるだけ。
上がる理由は?
確率を1%でも上げる努力とか、ここまで話してきたようなことも上がる理由ですよね。
「変なこと考えたり」の変なこととは?
自分ダメやなぁとか、しんどいから休もうとかそういうマイナスなこと。そういうこと考えるとブレるし下がるんです。だから考えない。しんどいときにしんどいことできる人が一流やから、「とりあえずやれ」みたいな感じで自分自身を洗脳してます(笑)。
年間○億とか。ホストとしてはどこを目指してるんですか?
柊也さんは日本一、日本一言ってますけど、日本一は5億の人がいるし5億はキツい。5億いける感じはしないです(笑)。とりあえず今年、来年は走ります。それで今年は4億超えたい。来年も4億、いけたら5億…。今よりもっとすごくなりたいって思います。
俊さんの人生的な展望は?
何になりたいとかそういうのはないです。正直、普通の幸せはないだろうとも思っているし。今こうやってお金を稼いでいるぶん、絶対にどこかでマイナスは出てくるはず。因果応報なんで。だから人並みの幸せが手に入るとは思ってない。ホストに戻るときそこは覚悟を決めているので。
因果応報…。そのワードに震えますね。
ただ、どんな状況でも自分は全力で生きていけるし、致命傷さえ負わなければ大体のことはハッピーだから。人から見たらあれでも、幸せ満足度の高い人生を送るであろう予想はあります。僕の幸せレベルめっちゃ低いんで(笑)。朝起きて犬と戯れているだけでほんま幸せなんで。
とりあえず黙々とホストをやって、そのときそのときで自分が楽しいと思ったこと、良いと思ったことを選択してその都度全力で向き合う、それができる環境だったらいいかな。強いて言えば今の仲間と今より美味しいお酒が飲みたいなって思います。それくらいしかないですね。最終的にそのぐらいちっちゃい幸せでいいです。
2022年の売上レースもいよいよ大詰め。エルコレの年間売上では現在1位を独走中の“五十嵐俊さん。ここからどこまで売上を伸ばすのか、年末の営業最終日まで“いがしゅん”から目が離せません!
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