ナイトビジネスプロデューサーとして歌舞伎町にキャバクラ『N』をオープンさせた桜井野の花さん。キャバ嬢からのキャリアアップについて、すでに2年前から考えていたと言います。某キャバクラサイトでぶっちぎりNo. 1のアクセスを誇る野の花さんの成り上がり伝説についてインタビューしてきました。
煙たがられて追い出されるより、桜井野の花は自分から現役を退きたい
はじめまして桜井野の花です。華のない花のほうで“野の花”です。ガチのプレーヤーを今年の6月に卒業して、ナイトビジネスプロデューサーとして独立しました。今後は歌舞伎町を拠点にバーやネイルサロンなどプロデュースしていく予定です。
まあ、独立といってもキャバ嬢は個人事業主だからそもそも独立しているわけで、何をやってもいいんだけど、なんというか店に雇われる身ではなく、桜井野の花として単体で始動しました、という意味で独立ね♥その第一弾として7月1日にキャバクラ『N』をオープンしました!店名の『N』は野の花のN。名前を考えるのが面倒臭くてそのまんま(笑)。この先1年くらいはキャストとしても連日出勤予定ですよ★
こういう展開は、自分の中では2年前からずっと考えていたことであるんだけど、なかなかタイミングというものがつかめなくて。そろそろかな?さすがに今年の誕生日が終わったら卒業かな?なんて考えていたときに、朝のワイドショーでとあるニュースを見たんですよ。それは、ハリウッドの俳優さんが電撃引退したという話題で、そのコメントにガツンとやられました。「パーティーは時間になって追い出されるより、自分から去るほうがいい。みんなから煙たがられていなくなるよりも、僕はいいときにパッとやめたい」と。このコメントに感動しちゃって。この俳優さんが誰なのかはわかんなかったんですけど、本当におっしゃる通りだなと思って自分も決心がつきました。「あっ、やめよ」みたいな。まあ、雇われキャバ嬢を卒業した、ということでキャバ嬢自体はまだやめはしないんですけどね。でも、次の段階に進むときが来た、と思いましたね。
ホストクラブを入り口に、歌舞伎町に吸い込まれた!
ここから先は私のキャバ歴の話です。この世界の第一歩を踏み出したのは、大学1年生、19歳の夏ですが、そもそもなぜ私がキャバ嬢になったのかというと、一言で言ってしまえば、「ホストにお金を使いたかったから♥」でした。
最初にホストクラブへ行ったのは大学生になってすぐの頃。ブロガー仲間に連れて行かれたのがキッカケでした。当時ダイエットブロガーをしていて、アフィリエイト収入が月に何百万とかあったんで、18、19でもそういう場所にも出入りができたんですよ。
男前たちがひしめく店内、しかもみんなちやほやしてくれる、天国だなと思いました。そもそも自分、男性が大好きなんで、目がくらまないわけがないんです。まんまとハマりまくって貯金をどんどん注ぎ込みましたね。
ただ、私がホストにハマった直後くらいから薬事法が厳しくなってダイエット関係のアフィリ収入が激減!月に50万円くらいしか稼げなくなったんです。大学生が普通に暮らすぶんには月収50万円は相当リッチなんですけど、なんせホストに行かなきゃいけないもんで。それで、それまでやっていた塾講師のバイトと平行してキャバクラも始めました。あっという間ですよ。なんでしょうね、この一連の流れは。ホストクラブを入り口にして歌舞伎町に魅入られてキラキラした街に吸い込まれた感じでしたね。
週4で大学、週5でホスト、どうかしている1週間★
キャバクラでガッツガッツ稼いで、そのすべてをホストでガンガン使う…。毎日がネオン街な日々でした。今思うと「お金返して!」って思いますけど、何にせよ情熱を注げる対象があるって人生に張りが出ますよね、本当に毎日が充実していました(笑)。
当時の1週間のスケジュールは週5でホスト、週4で大学、週7でキャバクラでした。どうかしてますね。でも、ホストに関しては週5でも足りなかった。本当は毎日行きたかったけど、大学の講義の時間割的にどうしても行けない日が1日あって、あとホストクラブにも店休日というものが存在して、やむを得ず週5日っていう…。
その頃の自分を思い出すと、とんでもないなあと思います。ツメとかボロボロなのにホストクラブで100万とか使ってました。自分にお金を使うのがもったいなくて、好きなホストに千円でも多く使ってあげたくて。
ホスト熱に浮かされるままキャバクラの仕事もがんばっていたので、仕事を始めた当時から成績はよかったです。目的があるって素晴らしい♥ ただ、『バロンドール』に落ち着くまでは、『ルベス』、『シュバルツ』、『レジェーラ』、2度目の『シュバルツ』、『フォーセンス』…と、お店もそこそこ変わりました。在籍期間も大体3カ月から半年未満。『フォーセンス』にいたっては1カ月半(笑)。
別に病んで仕事が嫌になったとか、そういうことでもなく、得意な稼ぎ方、店の方針、自分の今後の方向性、いろいろなものがちぐはぐなままに進んでいたというか、方位磁石を設置しないで大海原を航海しているような、そんな状態でしたね。
ホストにも飽き、“桜井野の花”をセルフプロデュース!!
とはいっても徐々に変化は訪れて、『フォーセンス』入店の前くらいから自分のキャリアというものに目が向くようにもなってきました。その頃にはホストにもだいぶ飽きていて、お金も自分のために使うようにもなっていたし、何か次のステップに進むときがきているようなそんな状態でした。
“桜井野の花”という名前を使って将来何か仕事ができたらいいな、と思い始めたのもこの頃です。桜井野の花という商品で商売していくなら、もっと売る方法を考えなきゃいけない。そのためにはどうするか。販売戦略やブランディングに自覚的になったのも、この頃だったと思います。
手始めに、「まずは店の看板にならなきゃダメだ」と思いました。たくさん女のコがいるうちの1人とか、ナンバー1とナンバー2の二枚看板とかではなく、桜井野の花の一枚看板。看板嬢になるって、別にステータスだけがメリットではないんですよ。看板になったほうが口コミで来るお客さんも増える、個人で営業しなくても集客率を上げることができて宣伝効果は絶大なわけですから。売れるという観点からブログのアクセス数を増やすための工夫だとか、顧客へのLINEの返し方だとか、そういったことも微に入り細に入り研究し始めました。このへんは細かくなるんで機会があったらいつかまた話します♥
後編に続きます
セカンドキャリア有名キャバ嬢紹介
夜の実業家・桜井野の花 美容室『cerisier-スリジエ』を語る♥
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