昨年11月に祇園から六本木へ。あっという間に『JUNGLE TOKYO』のトップキャストに駆け上がった桜伊みやこさん。日々売上バトルが繰り広げられる激戦区のお店で、売れ続けていられる理由とは? みやこさんが大事にしているお仕事ルールを“掟”として5つ聞いてみました!
京都から六本木に移ったのが確か去年の11月、あっという間に爆売れしましたね! すごい!
ありがたいことに♡ 念願叶ってナンバー1にもなれました♡(今年の3月、8月、9月)うちのお店の女の子たち、みんなめちゃくちゃ強いし頑張っているから、ナンバーの子のバースデーも毎月あってずっと1番っていうのは難しいですけど。
『ジャングル東京』はお店の外のヴィジョン※に毎日ランキングが出るんですよね?
※デイリーランキングや歴代ナンバー1が紹介される大型の電光掲示板。通りに面した入り口付近に設置されている
そうなんです。世間に向けて公表される(笑)。毎日の売上ランキングも出るし、前月までの歴代ナンバー1もずっと載り続けるみたいな。
六本木でランキングを前面に打ち出す店舗って珍しい?
そうみたいです。ジャングル自体もこれまでナンバー争いって別にそんなに、自分が何位とかも公表されてなかったので。3月にヴィジョンができてからですよね。でも、私自身はこういうの嫌いじゃないです。負けず嫌いな性格で、レースや目標があったほうが頑張りがいがあってモチベあがりますね。もちろん、上位に居続けなきゃいけないっていうプレッシャーもすごくありますけど。
高額を売るみやこさんですが、接客の場面で大事にしていることは?
“居心地の良さ”が一番大事やなって思ってます。一緒にいて楽しい、気を遣わずにいられる、癒される、そういった心地良い空気を作ること。そのためにどうするかっていうところで気をつけていることはいろいろありますねえ。
それ、知りたいです!
なんやろ、いっぱいあるから。でも、重視しているのは「プラスの感情はすぐ伝える」ことかな。嬉しい、楽しい、面白い…etc、そういった伝えて損のない感情は、感じたときにすぐに伝える。素敵だなと思ったところや、ありがとうっていう感謝の気持ち、全部その都度言葉にしてちゃんと伝えるようにしてます。
プラスの感情を伝えるって相手を肯定することじゃないですか。人って自分を肯定してくれている人と一緒にいると心地良いんですよ。だから、「あなたと一緒にいられて幸せですよ」をちゃんと表現する。それは多少オーバーなくらい表現してますね。
「感情を伝える」って、「褒める」とはまた違うニュアンスだったりしますよね。
あかさらまな褒め言葉ってて嘘っぽく聞こえてしまいがちなので、「そのジャケット素敵ですね」より、そのジャケットのここが可愛いとか〇〇みたいとか具体的に伝えることで本当にそう感じた気持ちを+で素直に上手く伝える。そうするとお世辞っぽく聞こえないし、素で話すことも大事にしてます。
嘘やお世辞って言われてるほうもわかりますよね、なんとなく。
伝わりますねえ。愛想笑いも多分伝わる。他のこと考えてたり、心ここにあらずな状態も伝わる。逆の立場だったらわかるじゃないですか、「あ、話聞いてないな」とか。そうなると気持ちよくしゃべれないですよね。
本心って、表情や目の動き、ちょっとよそ見してたりとか、言葉ではない部分で全部伝わってしまうと思うので、接客するときは目の前にいるお客様に興味を向けて、その人だけに集中するようにしてます。ちゃんと目を見てちゃんと聞く。その席その席、着くお客様が変わっても、着いている間はその人のことだけを考える。
相手に興味を向けて向き合っていると、良いとこいっぱい見えてくるし、聞いてみたいことや伝えたいこともどんどん出てくるんですよ。会話に困るってこともないし話も盛り上がる。だから自分も楽しいんですよ。
自分に興味を持ってくれて、向き合ってくれる人のことは自然と好きになっちゃうかも。
私もです♡ だから、お客様に対してもそういう向き合い方をしたいなと思って。誰しもプラスの感情で接してくれる相手対してに悪い気はしないので、お客様もいい風に接してくださるじゃないですか。そうなると自分のほうも自然と「来てくれて、ほんとに嬉しい!」「会えて嬉しい!」っていう気持ちになるし、好きなお客様しかいないっていう現実が出来上がるみたいな。
“会話”っていうところでは、「話をさえぎらない」ことも徹底してます。そこは絶対です。話しているときにさえぎられたり、かぶせられたりすると、消化不良みたいな物足りなさってあるから。気持ちよくなくなってしまうので、自分本位にならないよう、質問されても自分の話は話しすぎないよう気を付けてます。
会話泥棒のいない世界線!
そういうことって、無自覚に悪気なくやりがちなことだからこそ気をつけなきゃですよね。普段の会話でも、何かパッと思いついたとしても一呼吸おく。相手のターンが終わるまでは待つ。普段は自分がいっぱいしゃべっちゃうほうですけど、接客のときはお客様が話すターンを長くって心掛けてます。
お客様に気持ちよくしゃべってもらうために、話の筋にそって先を促すような相槌を打ったり、もっと話したそうな気配だったら少し深堀りするような質問をしてみたり。そこは考えてますね。
そんなふうに聞いてもらえたら、話すほうもさぞ気持ちいいでしょうね。
だといいなぁって思ってます。自分のことを話すって快感というか、自分の話を聞いてもらうってすごい気持ちいいものなので。私自身、聞き上手な方に接客されるとほんとに気持ちがいいから、自分もそうありたいなって思います。気持ちよく話せるっていうことが居心地の良さにつながると思うので。
フリーを掴むために意識することってありますか?
私の場合、「掴まなきゃ!」って思うと緊張して空回りしちゃうタイプなので、そこは一切考えないようにして、素な感じで接してます。
接客については、さっき話した「興味を持つ」「集中する」っていうのは一緒ですね。フリーの場合、「その人のことを知りたい」っていう気持ちをより強く持つみたいな。どんな考えを持っててこういうのが好きで興味あるとか知りたいみたいな感じです。
フリーバック率を上げる秘訣みたいなものは?
そこはもう「最初の印象」と、その後の「要所要所の連絡」を大事にすることですかね。印象に残ってたら場内の交渉をしなくても「あの子ともうちょっとしゃべってみたい」ってなるし、場内が取れたら指名につながりやすいから。とはいえどうやって印象に残るかっていうのが一番難しいんですけど。
ですよね。手品とか何か芸を披露すればいいって話しじゃないですもんね。
それ、考えたことはありますww 何か特別なことはできないだろうかって。無理でしたけど(笑)。でも、ありきたりな、いつも聞かれてるであろうことは聞かないようにはしてます。「今日、何軒目ですか?」とか「お酒強いんですか」とか。その会話の時間がもったいないし、一気に他の子と同じなのかと思われちゃって、その後また自分に関心を持ってもらいにくくなるので。
じゃあ何を入り口にしているのかとなると、ちょっとわからないんですけど。そのとき気になったこと、思い浮かんだことを聞いているので。そのほうが、なんやろ、ほんとに自分に興味持ってくれてるんだなって伝わるかなと思って。でも、「こんなん初めて聞かれた」とか言われることが多いから、何かしら独特なことを聞いているんやろなとは思います。
きっと、興味を持って見てるからこそ浮かぶ質問だったりするんでしょうね。
そうだと思う。その人を前にしたら何かしらふわっと浮かぶから。そこで印象付けられているのかな。まあでも、フリーは「はじめまして」の方なので、見た印象とか、ちょっと話した感じとかそういうところが会話の入り口になりますよね。質問というよりは、「話し方が穏やかで癒されますね」とか、「笑顔、めっちゃかわいいですね」とか。自分が感じたプラスの印象を伝えたりして。人の良いところを探すのは得意なので、そこは役立っているなって思います。
フリーバック率を上げるためには「要所要所の連絡も大事」と言ってましたがそこは?
最初にどれだけ良い印象を与えても、時間が経つほど薄れていくものなので、タイミングの良いLINEで記憶を呼び覚ますみたいなことです。営業LINEって毎日送ればいいものでもないから。お礼LINEから始めて相手のペースを見て、返信速度も相手に合わせる。全然LINE送らない人やったら週に1回とか、忘れられない程度に連絡する。
LINEの中身も、「元気ですか?」みたいな内容じゃなくて、フリーで着いたときの会話に関連したことを送る。「あのあと気になって○○っていう本、読んでみました」とか、「あの店行って来ましたよ」とか。そういう意味のあるLINEをすると、「あなたに興味を持ってこういうことしましたよ」っていうのも伝わりますよね。
確かに! 内容があるから相手も返信もしやすいし。
そうそう。「元気?」とか「忙しい?」とかだと、それに対しての返答しか出て来なくて一問一答みたいになっちゃう。コピペの営業LINEではなく、「友達と〜〜の話をしてて、○○さんのこと思い出しました」みたいな、その人にしか送れない内容のほうがもらって嬉しいと思うし連絡も返ってきやすいですよね。
「今日、ここへ行ってきたよ」っていう自分の報告や自撮りの写真は、関係値が出来上がってからならいいけど、フリーで出会いたてやったら送る理由がないかなって思います。
知らんがなって話しですもんね。
最初は自分アピールするよりも、相手に興味があることをアピールする内容にしてます。
キャバクラってなると、どうしても男性と女性っていう関係性で考えがちですけど、でもやっぱり根本のところは人間関係だと思うんですよね。人としてどう向き合うかみたいな。なので、基本は自分がされて嬉しかったことを接客に生かすっていう感覚。「こういうふうに向き合ってもらえるとすごく心地良いな」みたいなところを仕事にも反映させていってます。
では最後に、みやこさんの今後の野望は?
やっぱりそこはナンバー1をとること。毎月は難しいけど年間で1位っていうところが目標ですね。それも成績だけの1位じゃなくて、ほんとにこう、みんなから愛されるナンバー1っていうのを目指していて。「この子はナンバー1にふさわしい子だよね」って認めてもらえるような、そういうキャストになりたいなって思ってます♡
ためになるお話が盛り沢山だったみやこさんの“お仕事マイルール”、いかがだったでしょうか。「目の前の相手に集中する」「話をさえぎらない」など、居心地の良さを追求した接客術はコミュ力アップにも役立ちそう。ぜひ取り入れてみてください!
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