昨年10月『タワマン強盗事件』で世間を震撼させた、セクシー女優&六本木『舞人』でキャバ嬢をしている里美ゆりあさん。犯人グループ計4人が逮捕されたことで収束を迎えたかに思えたこの事件に新たな展開が!? “非日常と隣り合わせ”な恐怖を体験したゆりあさん、夜の女のコのためのセキュリティ対策も伺いました!
〜タワマン強盗事件とは〜
昨年10月26日、里美ゆりあさん宅に宅配便業者を装った2人組の少年が押し入り、現金660万円を奪った事件。犯行からおよそ5時間後に実行犯2人と運転手役の1人の身柄を確保。奪われた660万円のうち400万円は車内から見つかったものの、260万円は未だ不明という事件。指示役と見られる人物が今年に入って逮捕されたものの、事件解明には至っていない。
―今年に入って指示役といわれている4人目が逮捕されましたね。
この件で逮捕されたのは4人なんですけど、事件に関係あったと見られる人物は目下海外逃亡中で、さらにその上にも主犯格の人物がいる模様…。これは新情報ですね。
―こわっ、闇深い!!
捕まった4人は全員千葉の成田の半グレみたいな人たちで何の接点もなくて。それでいてこんなに私の個人情報を詳細に知っているっていうことは上にもっと何かあるんだろうなとは予想してたんですけど…。恐らく、指示役の人がもっと怖い人たちから、「あそこに脱税している1億あるからお前ちょっと指示してとってこい」と言われて、それで少年法が適用される10代の人たちを使って強盗を働いたんだろうなっていう。
―怖いですね…。1億円っていう金額はどこから?
6、7年前に国税局の調査が入って、これまでの3億円ぶんの未申告分について追徴課税1億7,000万円ほど払ったっていう経緯があって…。その差額から残り1億円以上あるはずだと思われたみたいです。いやいやいや、それいつの話だよっていう。ただ、住んでるマンションだけでなく部屋番号まで知られていたことや、その家に私がいなかったらここにいるだろうっていうプライベートな情報まで把握されていたことが怖かったですね。押入られたとき、「なんでそこまで知ってるの!?」っていうことまで言われたので。交友関係とか筒抜けになってて…。「脱税したときのお金がまだあるだろう」だけで押し入ったわけじゃないなって、そこに恐怖を感じました。
―660万円の現金が家にあったことも驚き。結構な金額ですけど…。
現金でお金を使う予定があったから、たまたまいっぱい家に置いてたんです。現金で支払ったほうが手数料がかからなくていいっていう買い物をするときだったから。普段はそんなに置いてないですよ。
―運が悪かったというか。
でも、ある程度のお金がそこにあったから事なきを得たっていう面もあるし…難しい。まあでも、全財産持っていかれたら立ち直れないダメージだから、まとまったお金は銀行に入れておいたほうがいいですよね。夜の仕事している人だと、お給料手渡しでそのまま家にどんどん貯めてしまったりっていうこともなきにしもあらずですから、気をつけたほうがいいですよね。
―この事件、セキュリティの厳しいタワマンで起きたっていうのも怖いですよね。
そこね。強盗は宅配便業者を装って来たんですよ。服装も大手宅配便のそれだったし、ちゃんとダンボールも持って。インターホンにも1人しか映らないようにもう1人は死角にいて。こうやって正面から堂々と入ってこられたら怖いですよね。
―押入られてから犯人たちが出ていくまでの時間は?
インターホンが鳴ってからだと20分くらいじゃないかな。体感時間で言ったらもっと長かったけど。
―乱暴されたりしました?
腕を掴まれたときの打撲ですね。私が暴れなかったからグーパンとかはされなかったですけど、騒いで暴れてたらわかんないです。もっと被害大きかったと思います。
―部屋、荒らされたりしたんですか?
ドラマみたいに、いろんなものひっくり返されたり壊されたりってことはなかった。そこは泥棒と強盗の違いっていうか。泥棒はもっとガサガサに探すだろうけど、強盗の場合はそこに当人もいるから、「お金どこだ」って聞けばいいわけだから。その違いはなるほどなって実感しました。10代の頃、泥棒に入られて100万円盗られた経験もあるから。
―え!!
一生懸命、身を削って貯めた100万円が…。それは泥棒なのか当時の彼氏だったのか、どっちかなあ、彼氏かなあっていう感じなんですけど。落ち込みましたね。
―警察の事情聴取や現場検証も大変そうですよね。時間も相当かかるだろうし。
マジで何時間もかかりますよ。通報したあと、家で写真を撮ったり状況を説明したりっていう現場検証が何時間かあって、そのあと警察署へ行って事情聴取。似顔絵の作成したりとか。朝10時頃に強盗に入られたんですけど、その日一日使いました。夕方にどうしても外せない用事があったので途中で一回抜けましたけど、夜にまた署に戻って事情聴取再開。そのとき、ちょうど犯人らしき人物が捕まったことでいろいろあったんですけど。
―実行犯2人、相当早く捕まったんですね。
そう! 初動から30人くらい家に警察の人きたし。警察、本気出したなって感じでしたね。
―PTSDとかは?
その後数カ月は撮影の仕事が出来る精神状態じゃなかったですね。精神科にも通ったし。その後だいぶ落ち着いたと思ったんですけど…。この間も夜にイヤホンで音楽聞いてるのか口から変な音を出して歩いてる人とすれ違ったとき、身体がビクンッとして動悸が止まらなくなりました。夜道で後ろに人の気配を感じたとき女性だったら怖いと思うんですけど、それがさらに強まったというか…。もはや駅近じゃないと住めないですよね。今回は強盗だったけど、拉致られるとかあるかもしれないし。
―インターホンの音が怖くなったりしませんか?
いつでもチェーンをかけるようにしているので、そこは大丈夫。お届け物関係は全部宅配ボックスか置き配にしてます。代引きでお金を払わなきゃいけないときは、チェーンを掛けたままドアの隙間からやり取り。これまでもこのスタイルでやっておけばよかった。安全だし楽だから。ただ、怖いのは宅配以外の業者ですよね。マンションって結構点検にくるんですよ。ガス、スプリンクラー、ディスポーザーの点検…。そういう場合、家の中に入れざるを得ない。けど、業者を装って入ってくる強盗もいるから怖いですよね。どうしてもっていう場合は「コンシェルジュの方と一緒に来てください」って言いますね。
―個人情報が漏れてたところで人間不信にならなかったですか?
そこはもう気にしてもしょうがないと思ってる。近いところから漏れたと思うけど、一人ひとり聞いて歩いても絶対にわからないことだし、犯人じゃない人まで犯人だと思って接してしまったらすべての関係性が悪くなるじゃないですか。かえって自分を不幸にしてしまうからそこはもう考えない。むしろ今まで自分が甘かったんだなって反省することにしました。
―お金絡みの事件って他にもあります?
投資詐欺にあったり、風邪のお見舞いにきてくれた人にカルティエの指輪を盗まれたこともありましたね。この人いい人だわ〜って思ってたら泥棒だったww 相当お金に嫌われてます。たぶん諭吉と相性が合わないんですよ。あと数年したら1万円札変わるじゃないですか。そしたら私の人生も変わるかもしれない(笑)。
―人をすぐ信じちゃうとか?
それもそうですけど、一言でいうと私がバカなんだと思います。追徴課税、詐欺、泥棒、強盗ときて次なんだろうなみたいな。もう壮大なネタだなって思ってますww そういう気持ちでいたほうが楽ですよ。仮に刺されて殺されてもそれはそれで、そのときはもうしょうがないって感じですww
―セキュリティ面で、犯罪防止できそうなことをまとめると?
家に入られたら終わりなんで、いつ何時もチェーンは必ずかける。そして、宅配関係は在宅時でも宅配ボックスか置き配を利用する。この2点は絶対!! 家に盗られるものがなければいいけど、夜の仕事をしてたら身に着けるものも高価だから…。大事な物と身を守るための“見せ金”的な現金はあったほうが逆に安全かもしれない。痛手にならない程度に。あと、ガスとかそういう点検関係は絶対に1人で対応しないこと。顔見知りのコンシェルジュ同伴か、家族や友達、彼氏、大家さん、管理会社の人、とにかく誰か一緒にいてもらったほうがいいと思う。
―万が一に備えての適度な現金ってリアルですね…。
身を守る術として。それで収まるかどうか保証はないけど、素直にお金を出したほうがいい場合もあるから。でもやっぱり一番のセキュリティ対策は個人情報をむやみやたらに教えないことですよね。気軽に人を家に呼ばないとか。とはいえそれ言い出したら交友関係まで破綻しかねないし、住所なんてその気になったら特定可能だから…。家に人を招くかどうかは自分がどこまで覚悟するかによりますね。
―釣りが趣味で、釣った魚を家でみんなでさばいて食べるのが好きって以前言っていましたけど、今は?
釣り仲間はまっとうな人たちなので1ミリも疑ってないんですけど、私自身が人を家に招くことが怖くなったので必然的にホームパーティーはしなくなりました。気持ちがウェルカムじゃなくなっちゃったんです。
―今言ったようなことを守れば、安心ですかね?
でも、狙われたら終わりですよね。住所を教えない、人をあんまり呼ばない、宅配は置き配。そこまで徹底していても狙われたら関係ないですから。別な方法で建物に侵入してドアの外にいるかもしれないし。道を歩いてて拉致られるかもしれないし…。
―じゃあ、防ぎようがない?
プライベートを明かすような知り合いはいっぱいいないほうがいいとは思います。当人がそんなつもりじゃなくても、良い人でもお金に困って…とかあるから。
―お金持ちに囲まれてたら安全度高そうですね。
周りが富裕層ばっかりだったら大丈夫かもしれない。そんな情報を求める人もいなければ提供する人もいないだろうから。ただ、富裕層といっても、何で稼いでいるのか素性の知れないお金持ちは信用しないほうがいいと思います。非合法なことをしているかもしれないし、いつその人がお金に困るかはわからないから。狙われないようにするためには素性の知れない人を信用しない。できるだけ家に人を入れない。やっぱりこの2つは守ったほうがいいですよね。夜職の女のコたちは、不特定多数と関わることが多いと思うので、「身を守る」っていうことを常に頭の中に入れておいてほしいです。自分が思っている以上に、“非日常”とは隣り合わせ。油断大敵です!
〜おさらいセキュリティ対策〜
・在宅時も宅配関係は宅配BOXか置き配を利用
・いつ何時もドアチェーンを必ずかける
・設備の点検の際は2人以上で対応
・人気のない夜道の一人歩きをしない
・個人情報をむやみに明かさない
・知り合い程度の人を家に呼ばない
・何で稼いでいるのか不透明なお金持ちを信用しない
人生いろいろだったゆりあさん、今後は何事もなく平和な毎日が送れることを願うばかりです。自分の身を守るのは自分。不特定多数と知り合う機会が多いキャバ嬢という職業。昼の人以上に気をつけて!
有名キャバ嬢紹介
伝説のAV女優・里美ゆりあ3億円脱税事件から始まった六本木キャバ嬢人生
伝説のAV女優・里美ゆりあ3億円脱税事件から始まった六本木キャバ嬢人生