ホスト界一TikTokがバズっている『club Leo』三上瑠衣さんがメゾンドボーテ初登場! 足掛け9年のホスト歴から、バズる動画の作り方、ロン毛×ジャケットの見た目のブランディングまでインタビュー! 「三上瑠衣が三上瑠衣であるために」を軸として、ブレずに我が道を行く熱いマインドを掘り下げました!
ホスト一、TikTokがバズっていると言われる瑠衣さんですが、いつから始めたんですか?
去年の11月25日から始めて、一発目にバズったのが12月の9日。割とすぐ。TikTokというか、SNSを本気でやり始めたのがそのぐらいですね。それまで嫌いだったんですよ、面倒臭くて。アカウントは持ってるけど、動かすのはたまにくらいで。
本気で取り組み始めたのは何か思うところあって?
「LeoってSNS弱いよね。もっと力入れていこう」という話が出ていて。その一環として、まずはうちの社長(和久井繭さん)と俺とで先陣切ってTikTokやってみたっていう。そしたら、結果が出すぎちゃって…今に至るみたいな(笑)。
バズった理由は何だったと思います?
僕のTikTokはマインド系というか“教育系”のコンテンツに分類されるんですけど、その内容と、僕のズバズバ言う性格、それとこの見た目とが合ってたんだと思います。何か1つ違ってたら多分バズってない気がします。
バズって以降の変化としては?
組数、売上にはかなり影響しました。2倍くらいアップする月もあるんで。でも、その影響でLeoのキャストがSNSを頑張り始めたんで、人のためになったって部分がデカいかもしれない。「結果出るんだ。自分も頑張ろう」ってみんなが力を入れ始めたことで、店の知名度もさらに上がって初回のお客様も増え、店全体の底上げになりましたね。Leoって在籍60名くらいなんですけど、0組0万が誰1人いない。今、最強の店舗になってます。
瑠衣さんはいつからホストやってるんですか? きっかけは?
19歳になる直前からなんで歴は9年。それまではずっと現場仕事をやっていて、きっかけはスカウトですね。渋谷のファーストキッチンで声掛けられました。そのときは今とは違うグループのちっちゃいお店に入って。そこに5年くらい。そのあとLeoに入って今に至ります。
5年。結構長いですね。
自分結構1カ所で長く続くタイプです。前の店では立場が上になり過ぎちゃって、ホストとして本来できる動きができなくなってたんですよ。それでプレイヤーに集中できる環境を求めてLeoへ。
若くして役職上がるのは良いことじゃないんですか?
いや、一概にそうとも言えないかも? 23歳で代表代理だったんで、まだ若いじゃないですか。まだまだ自分がかわいい時期だし人の面倒まで見る余裕もないし。結構ダルかったっすね。それで「やってらんねえわ、じゃあもっとでけえグループ行こう」ってなって。
23歳で代表代理になるくらいだから売れてたんですね。
まあそこそこは。でも、売れ出したのは結構遅かったです。入店7カ月ぐらいでやっと100万売ったレベルだったんで。9年前ってそんなポンポン高額使ってもらえる時代じゃないから、100万売るのも大変でしたけど。
駆け出し時代はどんな努力をしてました?
もう、とにかく、女の子最低1人は呼べるように、次の日の予定が決まるまでは寝ないとか、ずっとそんなんでしたね、お店だけじゃ掴める数に限りがあるから、外で声掛けたりもして。もうできることは全部やってました。早く売れたかったんで。売れてない時間を過ごしてることがもったいなくて。
瑠衣さんは、どういうお客さんが多いですか?
SNSを頑張り出してから幅広くなりましたね。前は夜の人しかお客様いなかったんですけど、今は昼のお客様からの指名も多いので。ほんとSNSって誰が見てて、誰の心に刺さるかわかんないなって感じます。全国からも会いに来てくれますし、日本に限らず、中国のお金持ちの人も来ますし、フィンランドから来た女の子もいましたよ。結構グローバル系ホストです(笑)。
フィンランド! 日本語は?
言葉通じないけど、心で通じ合ってシャンパン入れてもらうみたいなww
すごいコミュニケーション能力ですね!
覇気っすね。パッション! オーラを出してシャンパンを入れるって言わせてるみたいな(笑)。
シャンパンは高いよって理解できてるんですか?
わかってます、わかってます。お金もこれぐらいかかるよってことは。ま、僕はこういう人間だよ、お高い人間だよっていうのは出してるんで、オーラでw
そんな感じで外国の方もいらっしゃるんですけど、TikTok経由で来る人だと経営者の方も多いですね。話を聞くと、「言ってることが、すごくわかる」とか、「うちの会社で、それを取り入れたい」とか。「どういう経験を経たらそういう感覚になるか知りたくて来た」とか言われます。教育系のコンテンツっていうところで。勉強しに来るみたいな人も多い。
そういう人々はその後も通ってくれるんですか?
そこはもうやっぱホストなんで。入り口はなんであれ、お店に来て頂いた方をお客様にするっていうのはプロなんで。余裕です。
すごい自信! そういう接客スタイル?
そうですね。自信満々、堂々接客かもしんないっすね。何事もハキハキ言うし。お客様でも間違ってたことを言ってたりしたら、「それはあなたが悪い」ってはっきり言います。だからなのか、人として認めてくれるお客様が多いかもしれないですね。この人タイプだから指名してる、よりも「人として推せる」みたいなところで来てくれてる方が多いです。
瑠衣さんが、ホストとして心掛けていることってどんなことですか?
心掛けではないけど、「三上瑠衣が三上瑠衣であり続けるために」、そこを軸にして考えてます。もう全部自分軸なんで。人に迷惑をかけないことであれば、注意されてもやり続ける。それで従業員が辞めちゃうとか、女の子が泣くとかだったらやんないですけど、それ以外だったら貫きます。誰か1人でも笑ってんだったら、それをやり続けますね。
それで失敗したときは?
自分がやるって決めてやっていることだからそんなにダメージはないです。そこからまたちょっとやり方を変えてよくしていけばいいだけなんで。落ち込むみたいな反省の仕方はしないタイプ。良く言えばポジティブ思考、悪く言えば自己中ですけど。でも基本そういうマインド。
ハート強いですね!
もともと現場仕事を長くやってたり、男社会の縦社会でもみくちゃにされてきてるんで。少々のことでは動じないですよ。気合いと根性と忍耐力みたいなところは、その辺の男の子よりかはあると思います。
「三上瑠衣が三上瑠衣であり続けるために」と考えて、これまでに変えた部分とかあるんですか?
そこは常に変わり続けてますよ。商品としてどうあるべきか、どうしたら飽きられないか、もっと良くなるか。そういうことを三上瑠衣として考えて動いてるんで。「あー状況悪いな、自分の運気下がってんな」と思ったら、勝手になんかやってるんすよね、自分が。もう自然と。状況を打破するような行動を取ってるんで。
自然と…。ありがたい自分ですね。
そう、ありがたい自分なんすよ。勝手に良い方向に進んでくれるんで。考えて、これをやるって決めたらすぐ動く。即行動しているから、何して来たか記憶に刻まれないっていう(笑)。
考えたら即行動!
そこは基本。「お金欲しいな」と思ってても動かなかったらお金は増えないように、動かなかったら何もしてないのと一緒。無駄な時間なんて1秒もないから即動く。決めたら行動は速く!
TikTokはコンサルを入れて運営している方も多いですけど、瑠衣さんの場合は?
業者は入れてやってますけどコンサルではないです。画角から台本から全部自分が考えてやってるんで。ここは斜め右から撮って、次は正面の何m離れた状態から撮ろうとか。ここはもう俺映さないで音声だけとか。そういう細かい指示も全部含めて自分主導。
構成とか、こうすればウケるってわかる?
正解かどうかはわからないけど、自分が視聴者だったらと想像して、この人物を出さなかったらいつ出てくるんだろうって興味出るかなとか、ここでヤマ場を作れば飽きずに最後まで見てもらえるなとか、そういうところを考えつつ。それでイマイチだったら次に生かしていけば自ずと。
頑張って毎日上げていてもバズらない人もいますよね。
ちゃんと考えてないからだと思います。傾向や流行りはTikTokの流れを見ていればバカでもわかるじゃないですか。あとは自分にハマるものを見つければいい。みんな似たような動画になってて見てもらえないのもあるんじゃないですか? かっこいい男の子のアカウントとかめちゃくちゃあるのに、ただ普通に流行りのダンス系踊ってるだけだったり。もったいないなって思います。いっそ自分がコンサル入りたいレベルっす(笑)。
瑠衣さんは自分の見せ方がよくわかってると思いますが、見た目のブランディングで大事なことは?
自分が一番自信を持てる髪型、服装を見つけて定着させるってことじゃないですか? 僕だったらロン毛でジャケット。それが三上瑠衣っていうのがもう印象付いてると思う。ロン毛ってやっぱ目立つじゃないですか。そこで差別化できてるっていう意味でも。
僕のホストのテーマが非現実的なんですよ。非現実的イコール刺激だと思ってて。そういう意味でロン毛もジャケットも日常にはない刺激なんですけど、ただ髪が長ければいい、ジャケット着ていればいいってわけでもなく。髪はパーフェクトにセットして、ジャケットも隙なくおしゃれに着こなす。ここまでやってはじめて非現実感が出せる。そうやって、その辺にいない自分を作り上げてます。
その辺にいない自分。なるほどー。
ホストクラブでしか出会えない人物を作る。そのゲームのキャラクターになりきるような感覚? ゲームのキャラってそのゲームをやらなきゃ会えないし、めっちゃカッコいいじゃないですか。ホストのブランディングって見た目や中身も含めて、そうやってキャラクターに作り上げて演じ切ることですよね。いうて、髪を伸ばして1年ちょいくらいなんで、全然ロン毛界の初心者ですけどね。まだペーペーです(笑)。
髪を伸ばすきっかけとかあったんですか?
ヘアメイクさんから「髪伸ばしたほうがいい」とよく言われてたんですよ。顔が甘くないから、クールにセクシーに決めてる方がウケるよって。それで1回試しに伸ばしてみたら、予想以上に周りの反応がよかったんで。それ以降ずっと伸ばしてます。昔はもっと短かったし、今風の前髪がある髪型とかも全然してましたけど、ロン毛の今が過去最高にモテますね。
自分に合うキャラクターを見つけるには?
自分の見せ方を一番わかっているのは自分なんで、そこは頑張って試行錯誤しながら研究していくことですよね。なんでもかんでも流行りに乗ればかっこよくなれる、かわいくなれるってわけじゃないから。でも、自分にハマるものを見つければ、髪が短かろうが長かろうが、 時代に合ってようが合ってなかろうがカッコよくなるんで。自信も持てるから立ち居振る舞いも堂々としてさらにカッコよくなるし。
試行錯誤しなきゃなんですね。
考えて試す、試行錯誤していくってすべてにおいて当てはまる。ずっとやっていかなきゃいけないことですよね。TikTokもそうだし。自分の場合、始めて早々にバズっちゃいましたけど、バズるまでは試行錯誤していくつもりだったし、今も試行錯誤はしてます。飽きられないように、腐らないようにスパイスを加え続けていけば、どんどん進化するじゃないですか。
スパイスを加え続ける?
料理も一緒じゃないですか。1個のスパイスだけじゃ変化はないけど、でも、いろんなスパイスとか食材を加えることによって、どんどん美味しくなる。成功してもそれって一瞬の成功じゃないですか。何もしなかったらそれで終わっちゃう。でも、そこに常に自分でスパイスを入れてるから、ずっと売れていられるし、仕事も上手くいくようになる。そういう感覚で生きてます。そのスパイスっていうのは、自分で考えなきゃいけないんですけどね。
自信に満ち溢れた佇まいがオーラ出まくりだった三上瑠衣さん。自分を貫きつつ試行錯誤を繰り返す、進化し続ける気概もまた、瑠衣さんが第一線で売れ続ける理由なんですね!
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