昨年、11月より『Club Rio』在籍! 18歳から在籍した大阪のエースグループを離れ、六本木へと街を移した、”なっちゃん”ことなつきさんが満を持しての初出演♡ 18歳からはじまった夜歴からお仕事スタイル、気になる枕事情まで赤裸々に語り尽くす自己紹介コラムをお届けします。
一本釣りもしない、エースも作らない、組数だけで何千万という数字をあげる売り方や、離れたお客さんがいずれ戻って来る“”切れ方の作法”も必見です!
去年、新地の『CLUB A(エース)』を退店して、11月の18日から六本木の『Club Rio(リオ)』在籍です。エースグループで売れたから大阪出身だと思ってる人も多いけど、実はそんなこともなく夜職の最初は六本木。そのときは18歳になりたてでした。
今はわからないけど当時六本木では18歳は雇ってもらえない説があって、友達はみんな歌舞伎町へ行っちゃったんですけど、私は「いや、いけるっしょ!」と初手から六本木へ。特に拒否られることもなく入店したのが今はなき『舞人(マイト)』でした。
舞人にいたのは半年くらい。コロナの第一波が来て六本木から人がいなくなっちゃって。ちゃんとしてる人は飲み歩けないからいるのは詐欺師かコワい人みたいな。これ仕事になんないなぁって思ってたとき、大阪はまだ出張とかでキャバクラに行く人が多いという噂を聞いて、「じゃあ大阪だ!」と。大阪で東京のお客さん作ってコロナが終息したら帰って来ようっていう計画♡
ちょうどそのタイミングでたまたま綾田社長のバースデーイベントの動画をYouTubeで見て。もちろんエースグループは知ってたけど、改めて「ここだ!」みたいな。それで次の日にはお客さん経由で連絡を取って、その1週間後には面接に行きました。トントンと。
本店にしか興味はなかったからお店はエース一択。面接だけ受けて日帰りするつもりだったけど、綾田社長が「働いてく?」と。「何も持ってきてないんでいいです」と言ったら、その場でホテルを取ってくれて、外商さん呼んでルブタンの靴どうぞ、とプレゼントされて。わっ!みたいな(笑)。
東京の部屋を引き払って大阪に引っ越したのは体入から半月後。「大阪でやったろ!」って野心を胸に意気揚々とやってきたんですけど、入店から1週間経たずに自粛になっちゃってお店が休業。いつ明けるとも知れない緊急事態宣言も出て、そこから3カ月近く給料なしで空家賃だけ払い続けるニート状態に…。大阪に来た意味!(笑)
その後出勤できるようになったものの、直後に誕生日があって。お客様ゼロの状態で誕生日を迎えて結果30万ぐらいしか売れず…。悔しすぎて号泣しました。それが19歳のバースデー。「絶対に来年はタワーする! キラキラした誕生日にする!」と思ったんですけど、翌年に20歳で初めてバースデーイベントを打ったときもタワーはできず。それが悔しくてまたしても営業終わりに大泣きしました。
バースデーでタワーができなかったのは、何かがあったからとかじゃなくて、ただ普通にできなかっただけ。キャバ嬢ってキラキラしてるものだし、売れてたらタワーってあたり前にできるもんだと思ってたけどそうじゃなかったんですよね。自分の売り方じゃタワーができなかった(笑)。
やっぱり、飛び抜けて太いお客さんがいるからタワーってできるわけで。私はそういう人いないんですよ。完全に組数でやってきているので。その後も毎年イベントは打ってるけどタワーをしたことは一回もない。でも、今思うとこの売り方でよかったなって思います。
一本釣りとかが悪いと言ってるわけじゃなくて一本釣りもすごいことなんだけど、いろんな人に愛されて組数で何千万上げてる自分が一番自分らしいし、組数で売上立てられるキャバ嬢は強いと思うから。実際、なかなかいないと思うんですよね。私と同じぐらいの売上で私と同じくらいの組数を持ってる子って。
組数で売るのが私のスタイルだと思ってるから、イベントでタワーがないことに誇りを持ってるとまでは言わないけど、こつこつ組数売りをしていてもこれだけ売れるってことは証明できたかなって。私の1卓の単価って最高額でも600万なんですよ。それでもバースデーで5,400万上げられた。そういうこともできるんだよってとこで希望を持ってもらえたら嬉しいですよね。
営業スタイルとしては、「お客さんが来てくれたときに楽しんでもらえるように頑張る」って感じ。締め日だから来てとか、1位になりたいからどうこうとかではなく、ほんとにただ自然体。ナンバーも考えてなかったです。
エースではずっと上位にはいたけど、そこを目指して頑張っていたわけではなく結果そうなっただけ。上を狙いにいっちゃうと自分のスタイルが崩れるから、数字にはこだわらないしシャンパンも煽らない。今月お客さんちょっと少ないな、売り上げ少ないなと思っても「まあ来月伸びるからいっか」、そのぐらいの感覚でやってきました♡
エースグループを卒業したのは、東京に帰りたい気持ちが大きくなったのもあります。みんなからは「やっと東京進出だね!」って言われたけど、上京ではなく帰郷なので(笑)。
そもそも「コロナが落ち着くまで1年くらい働こう」で行ったので。20歳ぐらいからやめるやめるとは言っていて。でも、“エースのなつき”として認知され出してたからもったいないっていうのもあって、23歳になるまでいた感じ。
綾田社長にいつか言われた言葉も大きかったです。「本当に好きな人ができて結婚したいと思ったときか、夢や目標ができたとき。そのとき『辞めたいです』って言いに来るなら僕は喜んで背中押すよ」って。この言葉がずっと心の中にあって、「今がそのときだな」って思ったのもあります。
「こうなっていきたいなぁ」っていう方向性が自分のなかで明確になったので。SNSを強化しつつ表に出るようなこともして知名度を上げてそこからできることを増やしていくっていう。そう考えたとき拠点は東京のほうがやりやすいかなって。
東京ではキャバクラがっつりっていうよりは、いずれやめる前提で最後六本木でもちょっと働いとこうって感覚です。エースをやめる1年くらい前からフリーにもあんまり着いてなくて今は完全に指名のみ。なので出勤も来店予定があるときだけ。
なんですけど、ありがたいことに既存のお客さんやSNSからの新規の指名の方、誰かしら毎日来店予定があるので一応週6、普通にフル出勤(笑)。来店予定の席にベタ付きで接客しているわけではなく、指名があれば全部の席に着きます。2組くらいの日もあれば、10組来ちゃった!みたいな日もありますね。
接客はというと、お酒も飲むしよくしゃべるし楽しい感じじゃないでしょうか。飽きられない自分でいること、“面白い”は重視してて、多分私が売れたのは面白いからだと思います(笑)。
それとやっぱり人間的な部分。最低限見た目を整えるとか、可愛くいるっていうのはあたり前として、そんなことより人間力とか人としての付き合いを大事にしてます。もちろん、そういう付き合いができる人限定ですけど。
エロいジジイっているじゃないですか。「ヤラせてよ」とか「今日いくら使ったらヤレんの?」とか言ってくる人。フリーに着かなくなってからは出会うこともないですけど。昔は、そういう人にはゴリゴリキャバ嬢でいってました。「えー。なんかこれ飲みたいな♡」みたいな。今日切れてもいいからバチバチ使わせる接客をする。で、あたり前に何もしない(笑)。
フリーに着かない理由は、そのほうがストレスがないから。何のためにキャバ嬢してるかというと楽に稼ぎたいからなので。自分に興味がない人と話すのって苦痛じゃないですか。相手に興味を持たせるのがこの仕事なんだから頑張れよって話なんですけど、幸い組数もあるし、新規の指名が増えてもお客様が切れることはないので。
私、ほんとにお客さん切れないんです。いっとき切れてもいずれはみんな戻って来てくれる。なぜかと言うと枕をしないから。ヤレた女がヤレなかった女に勝てるわけないんですよ。
たとえば私とAちゃんがいます。お客さんは元々私指名だったけどAちゃんとヤレたからじゃあAちゃんのほうに行く、Aちゃんにハマってるから私は指名を外される。そういうことってよくあるけど、そんなときは「わかったよ」ってあっさり見送るんですよ。「いいじゃんいいじゃん、よかったじゃん。楽しんできてね、幸せになってね」くらいの気持ちで快く笑顔で送り出す。どうせ別れるしいずれ切れるから。
で、切れたら、1回ヤッたことがあるようなコのところにはもう戻らないんですよ、そういう人たちって。男同士で、「いやぁ、どこどこのキャバクラ、俺行けないんだよな〜指名いたからさ」みたいな会話ありますけど、それはそういうことなんです。
ヤッてなかったらみんなめっちゃ指名入れてくれます。1回離れた人でも、それまでの関係性が良ければまた戻って来る。だから指名外されたとき怒っちゃダメなんです。「えっ、私指名じゃないの? なんで?!」ってブチ切れる子はよくいるけど、そこは「いってらっしゃ〜い♪」って送り出す。「本妻の余裕を醸し出したろ!」くらいの気持ちで見送れば、いずれ戻ってくるので。
「ヤラなきゃ指名取れないのかなぁ」とか思ってる子は多いかもしれないけど、そんなことはない。一旦落ち着いて長い目で見て検討して欲しいなって思います。
「枕はしない」と言い切ってる私だけど、かつて1回だけしたことあります。駆け出しの頃にやっぱ頑張るためにはしなきゃいけないのかな〜と思って。もう、見た目からして全然好きじゃないような人だったから、「頑張れ私!」と自分を奮い立たせて(笑)。
結果、無理すぎてそのあと入院しました。胃潰瘍でwww なんならそのお客さんが一番かわいそうですよね。胃潰瘍を発症させるほどの殺傷力を持つ自分みたいな(笑)。
そのときに枕って簡単なことじゃないって思い知りました。みんな、枕してる子のことを、「だって枕じゃんあいつ」みたいに言うけどそんな簡単じゃない。多少慣れようとも身も心も削ってやってることに変わりはないと思う。
私は多分シンプルに貞操観念がガチガチだったから一発で体壊しちゃいましたけど、やっぱ慣れないことしたらダメだなって。お客様とは人と人としての付き合いをしていこうって思ったのはそのときですね。
今後の展望としては、私は私のことが好きな人が好きなので、そういう人たちと関わっていきたくて。そのためにキャバ嬢としてではないフィールドを作りたいっていう野望があります♡
嬉しいことに女の子のフォロワーさんがすごく多くて、お店に会いに来てくれる人もたくさんいるんですけど、キャバクラは料金が高くて恐縮だし、キャバ嬢って憧れていい職業ではないと思ってるから。キャバ嬢としてではなくみんなと関わっていく方法はないかなって。そういう場所を作ってキャバクラ上がるのが今の夢。そのために今は拡散力や知名度を上げていかなきゃって頑張ってます♡
前々から、「こんなにかわいいのにぶっ飛んでいて面白い」「とにかく面白い」という話が各方面から漏れ伝わっていたなつきさん。噂にたがわぬ逸材でした! お客さんが切れたときのアドバイズもなるほど納得。次回はさらに突っ込んだお仕事ノウハウも聞いてみたいものです♡ (取材・文/ささきみどり)
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