
言わずと知れた『club Leo』平良翔太さんが登場! 翔太さんといえば2018年7月にホストデビューして以来、努力と継続で輝かしいキャリアを築き上げてきたことは誰もが知るところ。ということで今回はお仕事術のなかでも「成長につながる問題解決法」に特化してインタビュー!
これまでにいくつもの壁を乗り越え、進化し続けてきた翔太さんにだから語れるノウハウの数々、トラブルシューティングの実践的ヒントも満載なのでぜひ参考にしてみてください♡
今日は「物事が上手くいかないとき、問題が起きたときどう乗り越えるか」を聞いてみたいです。そもそも翔太さんに上手くいかないことなどあるのか?という気もしますが…。
いや、僕もちょいちょいあります。自分のことだけじゃなく、お店のことだったりキャストのことだったり…。でも、上手くいかないことは人間誰しもありますよね。
常に順調なイメージなのでつい万能と思いがち。
そんなこと全然ない(笑)。そう見えるんだとしたら問題解決が速いからだと思います。トラブルを放っておかないから必然的に困っている状態が短い。だから上手くいってるように見えるのかも?
行き詰まると「やーめた!」って目を背けて現実逃避したくなったり、解決を先送りする人もいると思うんですけど、放置しているとより大きな問題になったりするじゃないですか。トラブルシューティング的に向き合うのは早ければ早いほどいいのですぐ対処!
2024年は素晴らしい成果を残した翔太さんですが振り返ってみると? 「後半、10月、11月、12月はちょっと1段ギア上げる感じで走ったかなと思います。『頑張って欲しい!』っていう周りからの応援に応える形で。なので、みんなで作り上げた結果だったなと思います」。
トラブルシューティングのステップとしては?
原因なくして現象は発生しないので、何がどうなって起きたのかまず原因を究明! 問題を特定するところまで掘り下げます。
たとえばホストだったらお客様の指名が切れてしまったとき、「見た目が悪くなった」とか、「対応がザツになっていた」とか、「約束を破って信用を失くした」とか、考えられる要因はいくつも出てくると思うんですけど、そこを1つ1つつぶしていけば、「ああ、これかな?」というものって必ず見えてくるはずなので。そこを見つける。そして修正改善する。
「よく『病んだ〜』っていうじゃないですか。そういう人って原因を究明してないんですよ。病んでるからお酒を飲むとか、病んでるから話聞いてよとか、病んだ自分に余計にのめり込んで解決に向かうほうじゃないムーブになってる。わかってるけどやらないとかね。問題点を特定して解決に挑まないから病むんです」by翔太
原因を特定すると問題のジャンルも分けられますよね。不可抗力や自然発生的に起きたことなのか、自分に落ち度や不手際があって起きた“解決すべき問題”なのかが区別できる。「そういうこともあるよね」っていうことだったらそこで悩んでも仕方ないので、起きてしまったことのフォローだけして先に進む!
あ〜。そこは切り替える。
見てると結構、向き合うべきことじゃない出来事で落ちてる人って多いんですよね。それはもったいない。リソースは有限なので解決できることに頭と労力は使うべき。
お客様が切れた例でいえば、「そもそも他店に担当さんがいて、自分のお店に飲みに来たときは喧嘩中だった」というパターンの場合もありますね。その場合、担当さんと仲直りしたらそっちに戻るってことは全然あるわけで。それは「そういうこともあるよね」っていうケースなのでそれ以上問題点を掘らなくてもいいんです。「また待ってればいいや」くらいのスタンスでいい。「なんかあったら話聞くからいつでもおいで〜」みたいな。
さっきパターンっていう言葉を使いましたけど、どんな仕事でもパターンを知るって恐らく重要で。「このパターンだったらじゃあこうなるな」というストックがたくさんあれば失敗は減るし、そこから成功の方程式も掴めるんですよ。
成功の方程式?
いろんなパターンから上手くいくことを自分の成功の方程式として蓄積していくっていうイメージ。今はもう自然とそういう思考になっているので、「ああ、これか」って方程式を見つけられるようになってますけど、新人時代は初回の着け回し表を分析して、答え合わせをしながら見つけてましたね。
着け回し表?
そのお客様が誰をリクエストして誰を送りにしたか、飲み直しはしたか…etc、内勤さんが毎日作っているデータなんですけど、それが営業終了後に全体LINEに載るので。家に帰ったらそれを見ながらその日の自分の動きと照らし合わせるっていう作業をやってました。
初回に着くとき、お客様の見た目や雰囲気から、こういう入り方をして、こういう感じで接客してみようって毎回プランを立てて着いていたので。「この席どうやって着いたっけな、何番目に着いたかな、俺の前後に着いたキャスト誰だったかな…」と、その日の初回を振り返りながらデータと照らし合わせてみて、それで上手くいったものは当たりのパターンだから正解の方程式として頭に入れる。そういうことをしてましたね。
「一流のスポーツ選手だってみんな、毎日練習もするし復習もする、失敗や成功から分析して次につなげるわけじゃないですか。ただ漫然と現場に行ってその日の業務をこなしているだけじゃ成長も成功もしない」by翔太
いろいろ試して正解の方程式をストック!
上手くいかなかった場合も、何が間違ってたのか考えましたね。そのお客様が誰を送りにしたのか見て、そのキャストの見た目や気質を考えて「あ〜これが刺さったのか」と理由を推測。そうやって復習していくと、別にクヨクヨしなくてもいい内容もあったりするんですよ。「ぶっちゃけ迷われていたな」とか、順番的に段々テンションって上がってくるから、「これは順番が違ってたら俺が選ばれていた自信あるな」とか。
新人の頃から、毎回プランを立てて席に着いてたこともすごいなと思いました。
それ、割と今もですよ。お客様のニーズに沿った接客ができる人、カメレオンが一番売れると思っているので。こういう感じでいこうっていうのは最初のほうで接客しながら掴みますね。お客様に合わせて接客スタイルは変えてます。
「自分はこのカラー、この色しか出しません!」というホストさんもいるし、どっちが良い悪いではないんですけど。ただ、カラーでやっていくにしても、カメレオンにしても、自分の勝ちパターンっていうのをたくさんストックしておいたほうがいい。現場のリアルって1分1秒だから。お客様の機嫌も変われば、場の空気も変わる。そこでモタモタしていたら自分が勝てる試合も勝てなくなっていくので。こういうときどう動くか、瞬時に判断するためにもパターンのストックは有効なんです。
頑張ってもダメだったとき、このトラブルシューティングの手順で理由を掘り下げたほうがいいんですかね?
それもいいんですけど、「努力が報われなかった」というのは、問題というより「成果に期待し過ぎ」っていう話だと思います。
自分の頑張りを過大評価し過ぎみたいな?
そうそう。報われないことがあるなんてもう大前提だから。ホストの仕事をしてると、「俺は○○したのに」とか「俺は頑張ってるんですよ」っていうのはよく聞くんですよ。でも、昼職の営業マンで考えると、「何回も顔出したけど契約取れませんでした」ってことは、普通にあることじゃないですか。それと同じでそんな簡単に数字って作れないよっていう。実る動きもあれば実らない動きもある。あと、タイミングじゃなかったとかね。
ただ、上手くいかなかったとしても動いた自分は否定しなくてよくて。創意工夫して成果が得られなくても、自分がした努力はしたぶんだけ成長には必ずつながっているので。そこで腐らず引き続き自分を伸ばす努力を続ける。変化が実を結ぶまでにはタイムラグってあるので。
夜職の方の仕事術を聞いていると、「プラスを伸ばす派」と「マイナスを減らす派」、半々だなって印象があるんですが翔太さんは?
これは夜も昼もない話だと思いますけど、僕は俄然、長所を爆伸ばし型です! 五角形のパラメーターで特徴や能力を表したとき、苦手な部分や劣ってる部分ってあるじゃないですか。それをどんなに補っても、その分野の超飛び抜けた長所を持っている人には負けるんですよ。だったら得意に磨きをかけてその部分のプロになる。
僕ら、携帯買おうってなったら真っ先に浮かぶのはiPhoneだし、アップルに行くじゃないですか。それと同じで。短所をどれだけトラブルシューティングしまくって固めても、需要ってそんなにないですよね。同じくらいの人はいくらでもいるから。であれば長所を爆伸ばしして飛び抜けて、その道のスペシャリストになったほうが需要が生まれるので成果につながる。
会社員でもそうだと思います。「これを上手くできるのはあの人だ」となれば、評価につながるので。そのぶんお給料は上がる可能性はあるし、そこを磨くことで転職にも強くなりますよね。
プラスの部分ってどう見つけるんですか?
無理して頑張って…とかではないところで成果が出ている部分だと思います。これは苦じゃないなってとこ。わからないときは先輩とか周りの人に聞いてもいいかもしれない。案外自分じゃ「普通」と思っているところが強みだったりするから。
「ストロングポイントとウィークポイントを理解しているかしてないかで差は歴然なので、自己分析は大事! 援護射撃が超得意な人が、ショットガンみたいな至近距離の武器で戦うみたいなことをしていても成果は出難い。自分の強みを知ることは生きていく上でめちゃくちゃ大事なことだと思います」by翔太
最後に今年の翔太さんの動きや今後の展望なども。
今年30歳ですし。節目っていうところで思うところはいろいろありますよね。
今まで評価されてきたことって「20代だから」が前提だったなと思うんです。30代って考えたら、もっとレベルの高い会話だったり、もっとレベルの高いことをしていないとなと。
もう20代というブランドにはすがれないというか。男性のお客様から「おまえ、その歳ですごいな」と言われるものが、ここからはだんだんなくなってくる。むしろ「おまえ、35歳でそれヤバくね」がいよいよ近づいてくるんで(笑)。
ホストになって7年。人の心や人としてっていう部分の知見はたくさん得たんですけど、知識や教養っていう部分をもっとインプットしたいなって思いますね。お客様やLeoの仲間たちと青春をぶっ通しで走ってきたことはめちゃくちゃ人生の宝物なんですけど、僕、個人の脳みその知識レベルは21、22から変わってない(笑)。だからもっと時間を作って勉強しなきゃです。30歳ですからね。
5月は翔太さんのバースデー月間。今年は節目ということで例年以上に盛大に開催されました♡ 写真はおなじみ平良家メンバー。左からKIDさん、翔太さん、HIROさん♪プレイヤーとしては今年も走っている?
そこはそんなに気張ってもいなくて。これまで継続してきたものは継続しながら、人事だとか運営だとかお店のことに時間を割く割合が多くなってます。割合が変わりましたね。自分のお客様の席に着く時間より、後輩の席にヘルプで着いたり、お店に来てくれたお客様に挨拶して回ったり…っていう時間のほうが長くなってる。
その一方でやっぱり、一キャストとしての接客の現場も大好きなんですよ。今でも、指名をもらう喜びは変わらずに大きい。飛び込みで初指名を頂く喜びは今も全然変わらないんで。現場にいることで見えてくるものっていっぱいあるので、現役感と現場感はまだまだ大事にしていきたいですね。
何かと学ぶべきところの多い平良翔太さんのお話。いかがだったでしょうか。トラブルシューティングのヒントとして、成長につながる仕事術としてぜひ役立ててください! (取材・文/ささきみどり)
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