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『ファブリックセブン』五十嵐美咲 2023六本木移籍とその後の私♡

今年(2023年)8月に六本木『ファブリックセブン』に移籍した、五十嵐美咲さん。美咲さんといえば歌舞伎町を代表するレジェンド! 誰もがずっとそこにいると思っていた重鎮が、長年働いた街を去る決意を固めた背景とは…? この機会に気になるあれこれをインタビュー!!

昼職・夜職関係なく、生きるのを楽にしてくれそうな「苦手は苦手のまま克服しない」、「やめても別に生きていけるし」という美咲さんマインドも必読です。

 

成長するために街を変えることにしました♡

今日は美咲ちゃんの“移籍とその後”について。『ファブリック セブン』に入店したのは8月でしたよね。現在の出勤頻度は?

8月17日入店でしたね。それから一応毎日出てますよ。用事があって休むこともあるけど出勤頻度は変わらず、基本週6のフル出勤。

歌舞伎時代、長かったですよね。

何年だろう…7年とか? そのぐらいはいたんじゃないかな。今だから言えることではあるけど、結構前から「どうしようかな〜」とは考えてましたね。歌舞伎町やめようかな、みたいな。

六本木に移るまでの期間は久々に長期のお休み? 何してましたか?「フォーセンスを退店したのが7月8日。そこからセブン入店までは1カ月ちょいお休みだったので、地元の長崎に帰ったりしてまったり過ごしてました。海外旅行とか大きい旅行はしてないけど、ゆっくりのんびりしてました♡」。

美咲ちゃんは歌舞伎町にずっといるような気がしてました。

私もそう思ってた。歌舞伎町でキャバ嬢人生終えるだろうなって思ってたけど、なんかこう今のまま終わるのが自分的にちょっと引っかかるものがあって。キャバクラ上がるなら「とことんやり切った、もう十分!」みたいな気持ちで上がりたいじゃないですか。そこでもやもやする部分はあったから。

歌舞伎町で高額を使うお客さんってある程度もう決まっているというか。ここしばらく、フリーで熱い人っていうのにもなかなか出会えていなかったし。そのへんは店にもよるとは思うけど。自分的にはもうずっと、毎日自分のお客さんを接客して終わる日々みたいになってて。売上はあったとしても現状維持は衰退じゃないですか。こういう毎日を送ることが、果たしてプラスなんだろうかって。この1年は特にそこを考え続けてて…。

だから、移籍の理由をシンプルに言ってしまえば「もっと成長したかった」ってとことかな。どこまでできるか、やり切るためにも六本木へ行くことにしたっていう感じですね。

 

移籍先は最初からファブリック系列で考えていた

お客さんいっぱいいたのに、街を変えたら0になっちゃうかもしれない。そういう不安は?

そういうのはなかったですね。その質問結構されるんだけど、今までのお客さんがもったいないとかは全く思わなかった。そもそもお客さんって基本気分だから。私が歌舞伎にいようが六本木にいようが来るときは来るだろうし。逆に歌舞伎町にいたとて来ないとなったら来ないだろうし。そこは自分がどうこうできる部分じゃないと思うから。あんまり関係ないですよね。

お店選びは? セブン以外にも体入とかしました?

体入はどこも行ってないです。移るならファブリックかな〜と思っていたし、ファブリックの上の人からセブンをおすすめされてそれで入ったので。ファブリックの営業方針というか考え方が好きなのと、黒服さんが全力だから、そこに魅力を感じてて。

お店ではどんな服を着てますか? 「歌舞伎町ではビジューがついたキラキラなドレスを着てましたが、六本木では大人っぽくてセクシーなお姉さんっぽいドレスが多いです」。

最初からお店は絞ってたんですね。

ファブリックって女のコだけじゃなく「みんなで頑張ろう!」みたいな感じだから。そこがいいなと思ってて。黒服さんが協力的っていうのは有名な話じゃないですか。そこに興味ありましたよね。黒服さんが全力でお酒飲んでくれたり、接客してくれたりって普通はないわけだから。そういう環境で働いてみたらどんな感じかなっていう。ファブリックくらい黒服さんとお客さんが密な店ってないんじゃないかな。プライベートでも一緒に飲み行ったり、旅行するくらい仲良いとかって。

普通は?

レストランとさほど変わらないと思う。「いらっしゃいませ」って言って、あとは女のコたち頑張ってくださいみたいな。それが普通というか、これまでのキャバクラの“当たり前”だったと思う。普通に考えてわざわざお酒飲んでくれたりしないですよね。ファブリックの従業員の給料システムがどうなっているのかはわからないけど、女のコからしたら協力してくれるほうがありがたいから。

 

若さよりも圧倒的にビジュアル重視の街!

セブン入店間もない頃の印象は?

フリーの入りと女のコの顔のレベルが全然違うなって思った。「うわっ、すごい!!」って。各地でナンバー1だったようなコたちもいっぱいいるし、セブンの顔ランは全国一なんじゃないかな? その印象は今も変わらないですね。毎日すごいなって思ってます。

女のコの系統的には?

ラウンジ系な感じがするかな。けど、いろんな系統がいる。セブンは金髪NGだから派手なギャル系はいないけど。それ以外はいろんなタイプのキレイなコがいますね。フリーも多いからどこかにはハマるっていう感じ。

歌舞伎町って年齢とスタイル重視なんですよ。六本木ってそれがほんとに“顔”って感じだったから。そこがまず違いとして感じた部分かも。歌舞伎町ってフリーに着いた瞬間、「何歳?」から始まるんですよ。六本木ってそういうのがなかった。それが印象的ですね。

へええ、そういう違いが!

一言で言えば歌舞伎町は25歳以下がウケるんですよ。はじめましてのフリーには。パッと見そんなに気に入ってなくても、「あ、若いんだね」ってところで評価は上がったりするし、そこで指名が入ったりもする。そんなにヴィジュアル重視ではないんですよ。

六本木の場合、ほんとにみんなが異次元にかわいいから。そこからはお客さん側の好みの話になってくる。ちょっとかわいいコを年齢とかでふるいにかける必要がないんですよ。みんながみんな圧倒的にかわいいから。

「六本木では名前が売れている売れていないも関係ないかも? 私はそのほうが逆にやりやすいです。歌舞伎町のときは、『うわ、美咲ちゃんじゃん』ってなってそれで終わっちゃうとか、『あ、俺有名人とか全然無理だから』って相手が引いちゃうことが多かったけど、六本木では『だから?』くらいの雰囲気。だいぶやりやすいです」。

はぁ、なるほど〜。

誰かしらには絶対当てはまるみたいな感じですよね。高身長なコが好きな人もいるし、ガリガリのコが好きな人もいるし、整形顔が好きな人もいればハーフ系が好きな人もいる…etc。だからフリーに着いてさえいれば絶対指名決まるって感じですね。

六本木の“かわいいのレベル”に達することさえできれば…。

まあ、そういうことになるのかな。そこが競争率が激しいって言われるとこだとは思いますけど。

 

「同伴=出勤」は六本木でも変わらず♡

お客さんウケどうですか?

どんなもんかなって思ったけど悪くないです、全然。最初の頃からフリーは掴めてますね。客層的にも変な人いないし。ファブリックが案内所を使っていないからっていうのもあると思うけど。まともな人が多いイメージ。案内所通して来るとやっぱり安く来れちゃうから。当たり外れの幅も広いというか。

いい感じでやれてるんですね。

私の場合は街を変えて正解だったと思う。忙しくてめっちゃ疲れるけど、その疲れが嫌な感じでは全然ない。充実感のある忙しさ。こういう毎日を送りたかったんだなって改めて実感してます♡

「歌舞伎時代はアイバンが全くなかったけど、セブンではお連れさんも含めてお客さんみんな指名がいるみたいなパターンが多いのでアイバンが増えました。それが自分的な良い変化。伝票は割れちゃうけど、そのぶん来店頻度は高くなるし、一緒に卓を盛り上げられるっていうところでやりやすいです♡」。

美咲ちゃんはこれまでずっと「出勤=同伴」でしたけどそこは?

そこは引き続き変わらず。毎日同伴してます。同伴ないと出勤できない病気なんで(笑)。

病気w

もう病気なんだと思う。同伴の予定がなかったら「今日は休み」って気分になっちゃうんで。出勤するために同伴してるだけって感じです。昔っからそうではあったけど、予定がないと気分が乗らないんですよ。気分が乗らなかったら仕事行かないんで。

同伴のない日はないから必然的に毎日出勤! アフターはどうですか?

そこも変わらず。ほぼ行ってないですね。別に行かない主義とかじゃないですよ。ただ、誘われないんですよ。多分、昼に動いてるイメージが強いからそれもあるのかな? 会話とかでわかるんじゃないかなって思ってる。言葉の端々から忙しそうみたいに思われているのかもしれない。

美咲ちゃん昼から活動してますもんね。

普通の会話の中で「今日、朝から打ち合わせで〜」とかって自然と出ちゃうから。誘いづらいのかな? 自分的にはそんなに忙しいつもりはなくても忙しいと思われてる(笑)。でも、そういうイメージのおかげで、同伴するだけで「忙しいのに時間作ってくれてありがとう」って言われたりしてます♡

 

バチバチに戦う気もないけど楽するつもりもない

セブンにはランキングってあるんですか?

ありますよ。公に発表はされてないけど、聞けば教えてくれます。

1番とりたいとかあるの?

いや、全然。そこ考えてないですね。レベルアップが六本木に来た目的だから。「バチバチに戦って一番をとって自分を誇示したい」みたいな気持ちはないんですよ。だからレースも出ないしランキングも意識してないです。かといって楽に働くつもりもない。自分の中で高みを目指しながら日々成長できていたらいいっていう感覚ですね。

街を変えてからの歌舞伎町との関わりは?「全然ありますよ! 歌舞伎町、新宿界隈に自分のサロンもあるし。これまでと変わらず歌舞伎町へは行ってます」。

日々成長…。美咲ちゃんはキャバ嬢を極めている気がするけど、成長となると何を目指すの? 課題とかがあるんですか?

そういうことでもないんですよね。やり切ってたらいいというか。自分の中でちゃんとやってるって思えたらいいんです。その基準は自分の中にしかないから周りの評価でもないというか。うーん。説明し難いな…。

キャバ嬢としての課題って考えたら、それは多分いくらでもあるんだけど。課題という考え方をしないというか。そこはもう乗り越えようと思ってないし。

というと?

「できないことはできなくていい」と思っているので。苦手だなって感じることは課題とは捉えてないんです。たとえば、私にはすごく苦手なお客さんの層があるんだけど、その苦手を克服しようとは全く思ってない。「ちゃんと対応できるようにしないとな」とも思わないんですよ。

苦手だから苦手なわけで。だったらしょうがないと思って生きてる。苦手を克服するってことは、少なからず嫌な思いをしてそれを平気にしていくってことじゃないですか。私は嫌なことはしないと決めてるんで。だから苦手も乗り越えようとは思ってないんですよ。

ちなみに苦手な層とは?

ヤカラ系みたいな層ですかね? ウケ良さそうって言われるけど苦手なんですよ。ヤカラ系っていっても、強面なだけで中身は普通に優しい人とかもいるじゃないですか。そういう人はまた違うんですけど。見た目も中身も「おい、飲めよ」みたいな。そういうドSチックな人はちょっと…。言うこときかなきゃいけないような、高圧的な人と関係性を作るっていうことは避けてます。

 

嫌なことをして生きていくならその仕事やめます♡

ドSなお客さんって界隈には多いの?

歌舞伎、六本木、全然どこにでもいると思います。お金持ってる人だったらなおさらそういう人は多いんじゃないかな。でも、「あ、合わないな」と思ったらからそこはもう頑張らないです。気に入られようとはしない。

たまたま、そういう苦手なお客さんからの指名が増えたり、そういうお客さんと出会う頻度が高くなってると、「私ダメなのかな、向いてないのかな」って思ったりもするけど、その都度「まあいいや、苦手だし」って考えてます。そこで頑張らない。

この先、こういうお客さんしかいないんだったら「この業界やーめよ」って思ってるんで。頑張らないですね。指名欲しいとも思わない。

「苦手を克服した結果、それが超得意になるなら良いかもしれないけど、苦手だけどまあまあどうにかなるレベルだったら、いっそ克服しないほうがマシだと思ってます。少なからずそこに嫌だなって感情があるならそこは上達したくない。なぜなら、上達したことによってどんどん苦手なことをやらなきゃいけなくなるから(笑)」by美咲

「やめればいいや」マインド。なるほどー。

何も困ることはないと思ってる。私、別になんでもいいんですよ。生きていこうと思ったら仕事はあるじゃないですか。「困ったらコンビニで働けばいいや」ぐらいに考えているので。別にどうやってでも生きてはいける、そう思ってるから。どっちに転んでも全部どうにかなる人生なんで。

そういう話をすると、「いや無理でしょ」みたいに言われるけど、私は無理だと思ってない。キャバ嬢という職業や今の生活にも固執してないです。嫌なことするくらいならやめようって思ってるし、「やめても別に生きていけるし」そのぐらいに思ってるんで。

そうなんだ!

疲れたと思ったら、いつでももうやめようと思ってます。これは水商売始めた当初から変わってない。でも、「何やったって生きていけるし」って考えてると楽ですよ。嫌なことやらずに済むから。

無理すると疲れるじゃないですか。嫌なことしたら毎日が憂鬱になっちゃう。「うわ〜、これ、明日も続くのか、明後日も続くのか」って考えたら絶望しかない。仮にそれを我慢すればお金が稼げたとしても、苦しみは続く。地獄じゃないですか。

言われてみれば確かに。安定と引き換えに地獄を背負うことに…。

これって昼職夜職関係なくそうだと思うけど、「頑張る」って幸せになるためにやることじゃないですか。頑張っていることによって不幸になったら意味がない。本当に病んじゃったら取り返しつかないから。

だから私は嫌なことは頑張らないです。何を頑張るかっていうのもその都度その都度、自分には今これが必要だなって感じたことをやるって感覚。そんな感じなんで、六本木でこうなりたいとか、キャバ嬢としてこうなりたいとかはないです。一日一日、充実できて自分が納得できるような日々を送れたらそれでいい♡

 

 

充実した毎日を送っている様子が伝わってきた美咲さん。幸せそうで何より! そして、「どうにだって生きていける」というマインドも、自分らしく生きるためのお守りになりそう。勇気が出る素敵なお話ありがとうございました♡

<RECOMMEND>
こちらの記事もおすすめです。

老舗フォーセンスのグループレース1位6連覇の記録を持つレジェンドキャバ嬢。バースデー月は時給が50万超えになったことも。キャバ嬢として働く傍ら、完全プライベートスパ『MEMOIRES(メモワール)』、ヘアメイクサロン『m』のオーナーも務める。

2023年に六本木へ進出し『ファブリックセブン』へ。2024年5月にベネグループの新店・銀座『VENICE』のオープニングキャストとして入店した。

職業:キャバ嬢、経営者
在籍店:銀座『VENICE』
出勤:週6出勤
出身:長崎県
誕生日:12月15日
身長:161cm
血液型:O型


【来歴】

18歳のときに地元、長崎県で昼職と掛け持ちをしながらスナックでバイトをはじめる。2年ほど働いたのちラウンジに転身。22歳で上京し、新宿歌舞伎町のキャバクラに勤める。


【在籍】

・歌舞伎町『DEEPS(ディープス)』に入店
・歌舞伎町『BASeL(バーセル)』に約3年在籍(※現『LaVan(ラバン)』)
・歌舞伎町『フォーセンス』を経て『La Van』へ移籍
・六本木『ファブリックセブン』へ移籍


【pickup interview】

Q.殿堂入りするまでモチベーションを継続できたのは?

A.とにかく「頑張ろう」って気持ちだけで、特になにも考えないようにしてきた。レースがどうというより、いつもと変わらない気持ちでいた。売り上げを見るっていうよりも、1日1日を大切にしたことが結果に繋がったんだと思う。

Q.仕事で大事にしてることは?

A.1番大事にしてる事は、太い細い関係なくお客様全員を大事にすること! 年1回でも私に会うために一生懸命お仕事したりして会いに来てくれるのって、重みがあるじゃないですか。私に会いに来てくれる、その気持ちだけで嬉しいんですよね。

Q.経営のことってどう勉強したんですか?

A.いや、特に勉強とかしてないです。経営者のお客様が多いので自然と覚えたのかな? でも、やり方に関しては完全に自分のやり方って感じです。

(※2022年4月13日時点の情報を元に作成しています)

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