スラリと手足の長いモデル体型に端正なお顔立ち、ジュノンボーイ出身の元芸能人ホスト、『TOP DANDY OSAKA』の美波駿佑さんがボーテ初登場!
2023年は大阪最速で1億超えして一躍名をあげた駿佑さん。ハイスペックイケメンながらその道のりは決して平坦なものではなかったようで…。芸能人、デザイナー、経営者を経てホストに転身。貯めたお金を持ち逃げされたり、アウェーなお店で奮闘したり、紆余曲折あった波乱万丈人生を追いかけました!
2023年は上半期で1億突破? これは大阪最速だったそうですね。
ペースとしては最速でした。そこ目指してたところもあるので。ただ、上半期じゃないですね。7カ月で1億です(笑)。
駿佑さんはジュノンボーイ出身なんですよね?
入賞はしてないけど最終のベスト15に残って、それがきっかけで20歳から23歳まで芸能の仕事をしてました。モデルを中心にCMとか俳優業をちょこちょこと。
仮面ライダー俳優さんだったって聞きましたよ!
一応。でもライダーの敵役ですね(笑)。ライバル側。これ僕の中では結構黒歴史なんです。変な衣装着せられてめちゃダサかったから。何話かに1回は出て来るからそれなりに重要な役ではあったけど、あの姿を知られるのが恥ずかしいから役名は秘密にしてますww
芸能界からホスト界に。転向の経緯は?
ホストの前に昼職挟んでるんですよ。芸能を3年やった頃にコロナ禍になって。仕事もオーディションも激減しちゃって。「芸能界ってそういう外的要因に弱いのか。不安だな」ってとこで。スワロフスキーの会社に就職したんですよ。
キラキラなあのスワロフスキーですか?
そうそう。厳密にはスワロフスキーが提携している会社の事業部。その頃、俳優の卵がたくさんいる喫茶店でバイトしながら芸能やってたんですけど、ある日、タキシードにバラ一輪差した集団がやってきたんですよ。変わった人たちだなぁと思いつつ、普通にオーダー取ってカプチーノ運んでいったんですけど。そのときに「うちの会社どう?」って名刺渡されてスカウトされたっていう(笑)。それでデザイナーとして昼職人生が始まりました。
そんなことあるんですね! そしていきなりデザイナー。
デザイン画を描くとかではなく商品の発案ですね。自分が企画した商品が売れるとインセンティブ入るんですよ。ヒット商品を作れたのでかなり稼げて。この仕事を1年弱したあと、稼いだお金を元手に飲食店経営をはじめて…。
飲食店経営は何系のお店を?
バナナジュース専門店2店舗と赤坂で創作和食料理を1店舗。でもねえ…。3人で合同会社作って経営してたんですけど、そのうちの1人に僕が出した資本金やらなんやら全部お金持ち逃げされちゃって…。
え!!
信用していたし大好きな人だったからショックでショックで。もう、いやになっちゃって。残った1人に持ち分を譲渡して自分は完全撤退。僕、ほんとに人に騙されやすいんですよ(笑)。
1、2カ月どん底まで落ち込みましたけど、「俺は絶対に成功して幸せになってやる!」って決めてそこからホストに。もともと兄貴が横浜のナンバー1ホストだったので、夜職への偏見って一切なくて。兄貴も一生懸命やってたからマイナスなイメージもなく。やってみたいなって気持ちもちょっとあったんです。
ちなみに僕の最初の源氏名、“瑛成(えいな)”だったんですけど、そこには騙されたときの気持ちを込めてます。「瑛」には透明で美しいとか純真無垢っていう意味があるので、人を信じる心を持ちながらも成功するぞっていう。
瑛成から美波駿佑に。
源氏名は3回変わってるんですよww “瑛成”の頃、読みが浸透しなくてエイセイ、エイセイ言われてたので、わかりやすくカタカナ表記で“エイナ”になり。「道枝くんに似てるって毎日言われてるからそれ名前にしちゃいなよ」と内勤さんに言われ、“道枝エイナ”になり…。最終的に美波駿佑。
駿佑さんが最初に働いたお店は?
歌舞伎町の『TOP DANDY』です。問い合わせの電話をしたその日に体入して、次の日から働いてましたね。入店日は2021年8月11日。
最初は別なお店に体入行くつもりだったんですよ。ホストになろうって決めたとき、たまたま渋谷でスカウトされて面接の段取りまで組んだんですけど、いや待てと。どうせだったら日本一のホストクラブに行こうと思って、「ホストクラブ 日本一」で検索したらTOP DANDYが出てきたっていう。TOP 本店では10カ月働きました。
キャリアがTOP DANDYから始まるってさすがスペック高いですね。すべり出しどうでした?
良かったですよ。初月からナンバーに入れて。TOP本店は在籍100人以上いるので、20位までがナンバーになるんですけど、そのとき13位でした。入店9日目に初回からの飲み直しで狙い撃ち400万いったんです。「未経験最速で最高額の狙い撃ち記録」って言われて、「そうなんだ。俺、ホスト向いてるかも!」って思いました♡
ホスト9日目で400万!
周りには「どうせ一発屋でしょ」って言われてました。たまたまリアルにそれ聞いちゃって。一発屋じゃないって証明しないと気が収まらなくなり、その月の残り10日間連続で「最低でも毎日飲み直し1件、1日1本は10万のシャンパン開ける」って目標を立てて達成して。そこからは一発屋とは言われなくなりました。
その後TOP DANDY OSAKAへ。これは…転勤ですか?
いや、転勤ではないです(笑)。一回やめてます。歌舞伎町疲れたなみたいな。ホストどうしようかなって考えつつ2カ月休んで、そこから改めて。
グループの運営の方から「行ってみない?」という話をもらい。グルダン愛はめっちゃあったからホストやるならグルダンがよかったんで。それでオープン2年目だったTOP大阪に入店しました。2022年の8月3日からいます。
大阪、すごく盛り上がってますよね! 新天地を求めての大阪進出?
それも多少はあるけど、TOP大阪の話をいろいろと聞いたときに「この店、俺が盛り上げたい!」って思ったんですよ。
TOP大阪っていっとき店売りが300万まで落ちた時代があって、「ミナミで一番売上が少ないホストクラブ」って言われてたらしいんですよ。天下のグルダンなのに1カ月300万って!? 衝撃じゃないですか。ありえないでしょと思って。
僕が話をもらったときは運営側が店の立て直しに動き出した頃で、売上はまあまあ持ち直してたんですけど、1億店舗なんて夢のまた夢。大阪でも全然目立ってなかったし、なんならちょっと女の子からもバカにされてるみたいな。グルダン愛が強いから、そういうの聞いたら燃えるじゃないですか。
だったら俺が強いお店を作って、「大阪でもグルダンでしょ」ってあたり前に思われるような、そういう状況を作る、それを目標にしようって。そう決めて大阪へ行ったんですよ。
グルダン愛熱いですね。駿佑さんが入ってお店は変わりました?
俺が入ったからだけでは全然ないですけど、あの頃と今とではだいぶ変わったと思います。だって入店当初びっくりしちゃいましたからね。意識の低さに。
多分みんなそれ以前よりも頑張っていたとは思うんですよ。店を立て直そうって。そういう気持ちはそれぞれあったとは思うんですけど、俺から見るとなんかもう全然で。のほほ〜んと出勤してきて、売上にもならないお酒をバカみたいに飲んで酔っ払ってつぶれて…みたいな人が多いなって。俺にはそう見えてた。
TOP DANDY育ちだから尚更そう感じたとか?
それはめっちゃありました。TOP本店しか知らないから。みんながレベルが高くてヤル気に満ちている状態があたり前で、ホストってそういうものだと思っていたし、周りがすごいから勝手にモチベも上がってたんですよ。だから余計にギャップを感じちゃって。正直どうしたもんかなこのお店って思いました。俺だけ本気でもこれ終わりだなって。
そこからどうしていったんですか?
「嫌われてもいいから言いまくろう!」と決めて、直したほうがいいことはどんどん言って気づいてもらおうと思ったんですけど……。「嫌われてもいい」以前に最初から嫌われてたので。今の俺が何を言ってもあんまり意味ないなと気づき(笑)。
既に嫌われていた!! よそ者扱いみたいな?
そんな感じです。「なんか本店からイケメン来たよ」みたいな温度感でした。大阪って良く言えば団結力が強いんですけど、悪く言えば閉鎖的なんです。受け入れてもらえてないな、歓迎モードじゃないなっていうのはひしひしと感じながらやってましたね。「これがアウェーか〜」って。誰もヘルプ着いてくれないし(笑)。付け回しで指示されたら着いてくれますけど、率先して「駿佑のヘルプ着いてあげよう」という人は誰もいなかったですね。
やり難そうですね。
だいぶ。もうこれは結果出して背中で語るしかないなと。今の自分がああだこうだ言ったとてただの嫌われ者の遠吠えなので。数字で圧倒して自分に説得力持たせるしかないなって。それでまずは初月に1,100万売って1位とったんですよ。「この人はちゃんと仕事ができる人なんだ」っていうところを見せて認めてもらうとこから始めようみたいな。
1位をとって翌月からは嫌われ者返上?
と思ったんですけど、1カ月くらいじゃダメでした(笑)。なのでその後も引き続き頑張ってます。1、2位にはずっといるような感じで。でも、そうやって頑張ってるうちに好意的に接してくれる人や、リスペクトしてくれる人も増えていき…。今やもうすっかり。控えめに言って半分くらいは僕のこと大好きなんじゃないかな(笑)。
よかった! よかったですね。
嬉しいことに従業員の人数も増えてるんですよ。僕が入った頃は15人だったんですけど、それが今30人くらい。実力のある移籍者や入店者が増えるに従って店全体の空気も変わっていきました。仕事意識も士気も高まっていってます。僕経由で入ったキャストも頑張ってるし、すごく嬉しいですね!
お店も1億店舗になりましたよね。月間300万から1億。とんでもない成長度!!
嬉しかったですね! でも、アベレージでならしたらまだまだ。あたり前にそこ超えてる店舗にならないと。うちの店、億プレイヤーが3人もいるんです。大阪でそれってなかなかすごいことだと思っていて。それ考えたらもっと人気店になれるはずだし、もっと従業員も伸びるはずなんです。
ホストをする目的って人それぞれ違うと思うんですよ。食っていける程度に稼げればいいやって人もいれば、僕みたいに1位とりたいでやってる人もいる。目的はバラバラでいいけど、その中でみんなが自分のベストを尽くしていたら、店はもっと良くなるなと思っていて。コール1つとってもレベルはもっと上がっていくだろうみたいな。それぞれがベストを尽くす、その先に大阪ナンバー1店舗があるって俺は思ってるんです。
駿佑さん自身のこれからについては?
2023年は大阪最速で1億売ったこともあって、グルダン界隈では知ってもらえるようになりましたけど、大阪全体で名前が知られているかって言ったらまだ全然。知名度を上げるってとこをもっと強化して行かなきゃなぁって思ってます。「SNSが苦手で…」とか言ってる場合じゃない。もっと頑張らないと。大阪で一番カッコいいの僕なのに、もっと知ってもらわなきゃ困るなみたいな(笑)。
「大阪で一番カッコいいのは僕」って言っちゃうあたり、自信満々でいいですね!
その自信なかったらホストやっちゃダメでしょ(笑)。 歌舞伎町はまず見た目ですけど、大阪ってべしゃりみたいなとこまだあるんですよ。でも、ふわっと飲みに行くだけで高級イタリアンとか行けちゃうような料金がかかる場所である以上、ホストクラブにその辺で会えるようなヤツが居ていいわけがないので。
ちゃんとカッコよくて、話が面白くて、お酒飲める人、「これがホストだよね」ってとこを自分は体現していきたいです。ホストとしては圧倒的な知名度と圧倒的な王子感。そこをもっと極めていくっていうのが引き続き自分の目標ですね。
いろいろあっても立ち止まることなく全力で道を切り開いてきた駿佑さん。逆境でも腐らず立ち向かう前向きさが素敵でした。引き続き激アツな大阪界隈を盛り上げるホストとして2024年も要チェックです!
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