歌舞伎町を代表する有名コンセプトカフェ『ロイヤルメルト新宿本店』の社長でグループNo.1コンカフェ嬢の星宮せな(旧名:星宮てんし)さんがボーテ初登場♡
スナックサイズの超小箱からスタートして、あれよあれよという間に有名グループに成長したロイヤルメルト。人気店を築き上げたせなさんの手腕に注目! アイドルを志した19歳時点から、社長として覚醒するまで。その道のりに迫ります!
星宮せなプロフィール
生年月日:8月12日
身長:154cm
血液型:O型
出身地:千葉県
歌舞伎町『ロイヤルメルト(Royal Melt)』社長
まずはせなさんがアイドルからコンカフェ社長になるまでの来歴が知りたいです。
子供の頃からアイドルをやってみたいという夢があって。それで高校からSNSを頑張り出したんです。歯科衛生士の短大に通い始めた19歳のときに、「アイドルやりませんか」と声を掛けていただいてアイドルになったんですけど、そこは2日で飛び…。だからないに等しい経歴ですけど一応これが一度目のアイドル歴。で、そこからしばらくはラウンジでバイトしていて…。
最初からコンカフェ業界というわけじゃないんですね。
そうなんですよ。最初はキャバクラ・ラウンジ業界で頑張ろう思っていたので。それで二十歳の頃にキャバ嬢になったんですけど、入店1カ月で世の中がコロナ禍になり、全店休業みたいな時期に突入して働けなくなったのでコンカフェ業界に来たっていう感じですね。その時期コンカフェだけは営業していたから。
でも、コンカフェやってみたら楽しすぎて。自分に合ってると思いました。そもそも色恋とか無理だったし、人と物理的に距離が近くなるのも苦手で。コンカフェぐらいのほどよい距離感が自分的にはめっちゃやりやすくて。
コンカフェ、最初のお店は?
『みらいぷらんと』っていう歌舞伎町のコンカフェで働いてました。で、そこからの派生で『みらい☆ふろんてぃあ』というアイドルグループが結成され、2度目のアイドル活動が始まったのが21歳のとき。
念願のアイドルデビュー♪
と思いきや、プロデューサーと連絡が取れなくなりお披露目ライブから3カ月でグループ解散したんです!
わずか3カ月。残念ですね。
でもその3カ月で自分的にはやり切った。幼稚園の頃から憧れてはいたけど、実際、ステージに立ったらなんか楽しくなくて。なんで見られてるんだろう、なんでこんな見世物にされなくちゃいけないんだろうみたいな気持ちが強くて。私、アイドル向いてないな、やっぱり自分がやってて楽しいコンカフェを極めようって思いました。
そのとき、みらいぷらんとでもやりきった感があったので、次のステージに進むなら今だなと。いい売上も作ったし、タワーも立てて生誕祭も盛大にやったし。それで独立して『ロイヤルメルト』を作ったんですよ。22歳のときでした。「出資したい」と言ってくれる人がたくさんいたので、そのなかで一番ちゃんとビジネスになりそうな人を選んで。最初の資金の大部分は出資してもらった感じでしたね。
どんなコンカフェを構想していたんですか?
当時のコンカフェは居抜きのガールズバーみたいな場所でやってるお店が多くて。一番有名で流行ってたみらいぷらんとでさえ内装は作り込んでなかったんです。「コンカフェってもっとなんかかわいい空間じゃないの?」みたいな。かわいく作り込んだレベルの高いお店にしたい、高級感のあるコンカフェにしたいとは最初から思ってました。
お店がかわいかったらかわいい女のコも集まるし、設備や内装、箱にちゃんと投資して高級感のあるお店を作ればお客さんたちの単価も上がるんじゃないかなって。
『ロイヤルメルト』立ち上げはいつ頃?
2021年の12月中旬。当初は仮住まいみたいな形でスナックみたいなちっちゃい箱からスタート! 良い箱もなかなか見つからなかったし、資金もそこまで潤沢ではなかったから最初はプレオープンみたいな形で。マッチ箱みたいなちっちゃいお店だったけど、結構頑張って1人で毎月300万ぐらいは売って、店売りも700、800万ぐらいはありました。で、3カ月である程度初期費用も貯まったので大きい箱に移転しました。
3カ月で拡大移転してグランドオープン。順調ですね。
頑張りました! その後も順調だったんですけど移転して10カ月くらい経った頃に風営法を取らなきゃいけなくなって、それで営業時間が1時までに早まり…。それまで深夜の売上が全体の7割を占めていたから一時期売上が落ちちゃって。しかも同じ頃にオーナーが経営からは引くことになり…。いきなり自分が社長としてお店を回すことになったんですよ。この辺が過渡期でしたね。それまでは売るのが私の仕事、売上を作るのがメインって感じだったんですけど、このとき以降、経営者とプレイヤーが半々という今のスタイルになりました。
ロイメロがスタートしてから2年くらい、激アツなアンチに執着されて風評被害と実害に苦しんだり、お店がちょいちょい炎上したりで悩みや心労は尽きなかったんですけど、店的にも自分的にも大きく成長した転換点はこの頃だった気がします。
コンカフェってお客様と物理的距離をとって接客をするので、売上を上げるのに工夫が必要で。だからこそ経営するのに工夫のしがいもあるんですよね。
工夫というとどんな?
例えば生誕イベントでラーメン屋さんとコラボして1日限定メニューを出すとか、ハロウィンイベントで怪談師を呼ぶ、お客様の誕生日にシャンパンタワーを用意したり寿司屋を呼んで店内でお寿司を握ってもらうetc…。最近だと今年の12月にアイドルのライブをライブハウスで開催する予定でダンスレッスンしています。
そういう経営努力もあって今やグループ展開もする有名コンカフェに育ったロイヤルメルトですが、ここまで成功した大きな要素ってなんだったと思います?
一つは時代の流れ的なタイミングに恵まれたこと。それまで有名なコンカフェといったらみらいぷらんとしかなかったところに、かわいいを追求した『舞々悪魔(まいまいでびる)』ができて(2021年6月OPEN)、そこから業界全体がバーッと伸びていく、その波にロイヤルメルトも乗れたっていう。
それと、スタートのメンバーに恵まれたこともそう。3カ月で終わった『みらい☆ふろんてぃあ』のメンバー6人中4人が入店してくれたんです。最初からフォロワーと知名度がある状態の子が4人も在籍してくれたっていうのは求人的にも強いですよね。それでインフルエンサー店と早い段階から打ち出すことができたので。
誰か1人の知名度があるお店ではなく、インフルエンサーがいっぱいいるお店にしたいっていう構想は最初からあったので。元メンバーが入ってくれたことでそれを実現しやすくなった、そこは大きかったです。
インフルエンサー店は最初から構想してたんですね。
そこは重視してました。ただうちの場合、「だから有名なコをどんどん採用します」っていうだけじゃなく、無名なコを有名にしてお店でインフルエンサーを作っちゃおうみたいな意識でやってます。
フォロワー数がいるコを優遇するのはあたり前にあることですけど、無名なコを有名にする努力をするお店ってあんまりない。でも、有名なコを作るサポートをすることが店としては一番重要なところだと思ってて。そうすることで店も盛り上がるし、女のコ側にも「このコンカフェで働けばインフルエンサーになれる」っていう意識が生まれる。相乗効果で発展していけるから。
店としてはどんなサポートを?
たとえばSNS、特にTikTokにはめちゃくちゃ力を入れてます。店のアカウントはフォロワー1.8万人くらいですけど、インプレッションはめちゃくちゃあって拡散力が高いので、ここに出演してもらうことでそのコの魅力やかわいさを発見してもらいやすくなるし、ここから個人のSNSも伸びやすくなる。
それとうちは路面店で看板スペースも広く取れるので、そこで女のコの写真を大きく扱うことができるし、ランキング上位のコは「野郎寿司」の上の看板に載ることもできたり、キャスト1人1人が目立てるチャンスがちゃんとある!
野郎寿司上の看板というと区役所通りの交差点の屋外ビジョン?
そうです。宣伝広告にも力を入れているので。ネットとリアルの両面からサポートできているかなと。
お店の特色としては?
インフルエンサーが多い、有名になれるっていうところとはまた別に、顔ランが最強でお酒がめちゃめちゃ飲めるコが多いっていうことですかね。あと、すっごい仲が良いですみんな♡
せなさんはプロデューサーとしても優秀なんだと思いますが、自分的にどんなとこが強み?
まんべんなく万能型なところ? プレイヤーとして1番の売上を上げつつ、イベントの企画から何からお店の運営的なところもほとんど自分でやっているので。オールマイティだなとは思います。
あと、周りが見れるっていうところは自信がある。コンカフェってキャバクラみたいな“付け回し”がいないんでけど、私はそれが上手いんですよ。そのお客さんが好きなそうな女のコをつけたり、現場の状況を見ながらタイミングよく的確に回せていると思うので。
全方位的に有能なんですね。
ね♡ 気がついたらなんでもできるようになってました。でも、何事も経験ですね。最初からできてたわけではないしむしろヤバかったので(笑)。みらいぷらんと時代、ノーゲスのときにカラオケで歌ったりしてて。自分が社長になってから「あれってヤバかったんだ!」と気付いたことはめっちゃあるww
自分がダメなやつだったからこそ、できないコの気持ちもわかるっていうのは多々あります。営業中、勝手にマックにごはん買いに行ってソファーで食べてるコとかいたんですけど、その気持ちなんかわかるみたいな。そういうのもわかるから注意するときも寄り添えたりして。
勝手にマック行っちゃうww
悪気はないんですよね。そういうことしちゃダメだってそもそもわかってなかったりするだけで。自分もそうでしたから。自由奔放というか協調性が全くないというか。高校生の頃とかも思い返せばだいぶ問題児。体育の授業でマラソンさせられるじゃないですか、走ってそのまま教室まで行ってお弁当食べたりしてましたからね。そういうことを特に何も思わずやっちゃう人間だった(笑)。
星宮さんの今後ですが…。
社長でもあり現役のプレイヤーでもあるっていうスタンスは変えずに。まだ負けたくないですね。 今、FC展開でグループとしては4店舗あって。100人以上在籍があるんですね。その全体でレースとかやったり、上半期や年間のランキングもあるんですけど、まだしばらく、あと数年はグループ1位でいたいです。
新たに構想中の事業もあったり?
自分が出資とプロデュースをしている『アイドルポーカー』というお店を成功させて、フランチャイズ化させたいなと思ってます。それでたとえば六本木店も出すとなったらそこにも出資して…。そこが上手くいったら六本木にもロイヤルメルトを出して…みたいな感じで徐々に規模を広げていきたいなと思ってます。
では最後に。せなさんが思うコンカフェで働く楽しさとは?
気を張らず楽しみながら働けるところじゃないでしょうか。キャバクラだったら1対1で接客するし、基本は1人で頑張らなきゃいけないけど、コンカフェは1対多数だから。みんなで席についてずっとわちゃわちゃ盛り上がっていられる。1回1回気を張らなくていいしラフに働ける。新規のお客さんが入れてくれたドリンクやシャンパンも売り上げに反映されてバックが入るので、指名を取らなくても稼げちゃうのもコンカフェの良さ。
がっつり稼ぎたいならキャバクラだけど、楽しく働くならコンカフェですよね。あと、アイドルやりたいコもコンカフェがいいと思う。キャバクラやってたらアイドルにはなれない。なれはするだろうけど並び立たないじゃないですか。でも、コンカフェ嬢からアイドルはめちゃめちゃ多いし並び立つものなので。アイドルじゃなくても声優とか芸能とかインフルエンサーとか、自分の活動の幅を広げていく上で相性いいですよね♡
敏腕経営者でもあり現役No.1コンカフェ嬢でもある星宮せなさんインタビューいかがだったでしょうか。高校時代の自由奔放なエピソードもかわいかったです♡ (取材・文/ささきみどり)
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