キャバクラ界のレジェンド一条響さん。その12年間の軌跡を3回連載でお届けしている『一条響キャバ嬢ヒストリー』。
駆け出し時代が語られた『キャバクラ青春編』に続き、第2回は顔出しを機に人気が急上昇していく『歌舞伎町 成り上がり編』!
セリュックス、ディアレストを経てFOURTY FIVE入店、全国区の有名嬢になるまでが語られます♡
★第1回:~六本木でのキャバクラ青春編~
★最終回
六本木で名を馳せていた響ちゃんですが、突然22歳で歌舞伎町へ。
突然じゃないよ。そもそも歌舞伎町で飲んでるお客様も多かったから。「歌舞伎町のほうが向いてんじゃないの?」とか「今のうちに歌舞伎町も経験してみれば?」とはよく言われてたんだよね。やっぱり六本木にしては若かったから。店でも最年少だったし。
当時の安定コースとしては、歌舞伎→六本木→銀座っていう流れだったけど、年齢的にもキャラ的にも銀座のクラブで働く感じじゃないよねっていうのは自他ともにあって。他の街も見てみたいってなったら必然的に歌舞伎町かなっていう。まあ、無理だったら戻ってくればいいし。で、『ビゼ』に入れてくれたスカウトの人が『セリュックス』を紹介してくれたっていう。
セリュックス流行ってましたよね。
そうそう、アジアン、ジェントルマンズクラブ、セリュックスみたいな時代。「他にもお店見てみる?」って言われたんだけどまたまた面倒くさいから、「ここでいい」って体入もせずに決めた。お店の人もぜひっていう感じだったから。
歌舞伎町に来たあたりからはもうアルマンドの時代?
セリュに入った頃からアルマンドだった。ただ、6本ボックスとか3本ボックスとか、ああいうのはまだなくて…。プラチナ、ピンク、ゴールドの3本セットを歌舞伎町で初めておろしたのが私だったらしい。
顔出しするようになったのも歌舞伎から。何かキッカケが?
「セッションの看板に※」っていう話を頂いて。別に顔を隠さなきゃいけない理由もなかったから。そこで「キャバ嬢です」って公言した感じ。
※カメラマン&グラフィックデザイナーATOMさんによる言わずと知れた歌舞伎町のフォトスタジオ『SESSION』。看板に写真が載るのは今も昔もキャバ嬢のステータス!
ちなみにセッションのATOMさんとの出会いは?
六本木のときって文字だけの名刺で、セリュに入店するってなって初めて写真名刺を作りに行ったの。そのときが初だね。
歌舞伎町でもすぐ売れました?
それこそ多分かわいかったんだよ、私って(笑)。だから六本木よりも指名が取りやすかったかもしれない。それと、セリュックスに入ってすぐボスみたいなお姉さんにかわいがってもらえて。その人の枝のお客さんとかをめっちゃ振ってもらったの。「あのコ入ったばっかりで、かわいがってるから」みたいな。お店側もフリーをめっちゃ着けてくれたしね。
当時の響ちゃんの売り方は?
元々単価型だったと思う。昔のお姉さんたちってガラケーで電話しながらガラケーで文字を打ってたの。私はそういうのができなかったし、1個のことにしか集中できないタイプだから。あんまり器用じゃなかったっていうところで指名本数があんまり取れなくて。
別に太いお客様何人かいればいいやと思ってたから。その太いお客様しか大事にしてなかった。セリュックスに移籍したときもその太いお客様を連れて行って。細かいお客さんは全部切れちゃって来なくなったけど、その太い人たち継続で、歌舞伎町で掴んだ太い人もプラスでみたいな。歌舞伎町に来てから売上とかも一気に伸びたよね。
バースデーイベントをしたのもセリュックス時代が初。六本木で1回くらいやってそうなのにちょっと意外。
舞人時代はバースデーをするほどちゃんと働いてなかったからいいとして。ビゼ時代はやりたかったんだけどできなかったの。最初の年はバースデーの直前にインフルエンザになって寝込み…。2年目のときは盲腸でそれどころじゃなかったり…。
その後『FOURTY FIVE(フォーティーファイブ)』で盟友となる(愛沢)えみりちゃんとの出会いはいつ頃?
セリュのときにいきなり指名で来てくれたのが最初。当時ジェントルにいた一ノ瀬恋ちゃんと撮った写真をSNSで見て存在を知ってくれて、「誰このコ、かわいすぎる」って会いに来てくれたの。そのときにメゾンドボーテに出て欲しいって言われたんだったかな?※ ちょっと曖昧だけど多分そう。
※響ちゃんのボーテ初登場コラムは2017年公開の『スタイル抜群の人気キャバ嬢、一条響の下積み時代と営業方法』。
はじめましてのときの印象覚えてます?
そもそも歌舞伎町のキャバ嬢さんっていったら、えみりさんと葵さん(現『CLUB AOI』の一条葵さん)しか知らなかったくらいだし。えみりさんといったらレジェンドだったから。そんな人が指名で来るなんて、私なにかしたかしら?と思って。ビクビクってかドキドキ(笑)。
その後2016年の11月にディアレストに移籍ししますが、セリュックスにいた期間は…。
セリュでは2回バースデーをしてて…。2年弱くらいかな? バースデーイベントを打ったあと、割とすぐにディアレストに移籍したんだよね。
移籍は何か理由が?
ディアに入ったのは条件が良かったから。大箱だったし。
とはいえディアレスト時代は短かったような?
ちょうど丸1年。そもそもディアレストに移籍する頃にはえみりさんと結構濃い仲になっていて。「移籍することになりました」っていう報告をしたときに、「実はフォーティーで一緒に働きたかった」という話をされて…。
そこから、えみりさんがプレイヤーを上がってプロデューサーになる話とか、一緒にいたほうがメリットがあるし「響をプロデュースしたい」みたいな話をいろいろと聞いて。セリュックスもディアレストもメディア展開が得意な店ではなかったし、誰か1人を看板として推すようなお店でもなかったから。今後のことを考えたらフォーティーでえみりさんと二人三脚でやっていくっていうのも良いのかなって。ディアも良いお店だったんだけどね。
それで1年は頑張って。
入ったからには1年はいようと思ってて。バースデーイベントもちゃんと打って義理を果たしてからのフォーティーファイブ移籍っていう流れ。
フォーティーは2017年の12月5日から。移籍は話題になりましたね。入店祭も珍しかった。
12月の前半にルラインさんの撮影でパリに行く予定があって。入店する時期どうする?って状態だったの。「もっと早いほうがいいんじゃない?」って話もあったんだけど、ディアレストには1年はいたかったから、最速でも12月頭からしか働けなかったし、パリから帰って来てから入店するのもなっていう。タイミング問題があって。
それをお客さんに言ったら、「最初から入店祭をしてぶちかまして撮影行ったほうがいいんじゃない?」みたいな。入店祭っていっても自分的には軽いノリで捉えていたんだけど、サプライズでラベイタワーもあったりして。想像以上に華やかな感じに仕上がったっていう。
12月は2週間の出勤で3,000万。これ当時は最高額?
そうだね。3日間出勤してそこからパリへ行って、帰って来て年末まで10日くらい出勤して…トータル2週間。半期で考えたら最高額。
それまでも歌舞伎町No.1の売れっ子だった響ちゃんですが、フォーティー入店で爆アゲ。アベ4,000万の時代に突入。ここまで売れた理由なんだったと思います?
そもそもフォーティーに移籍したのが衝撃だったし、えみりさんとセットっていうのも衝撃でしょ。あとはもうSNSが活発になっている時代だったから、インスタから指名で来る人がめっちゃ多くなってたんだよね。ビットコインとかで一山当てて、急にお金を持った人たちがいっぱいいたの。有名なキャバ嬢に会いに行こうみたいな感じで。それで1回のお会計が100万とかザラだったから。
この頃、一般レベルでも認知されていた某有名太客様がいましたが、この方とはいつ出会っているの?
フォーティー入店の翌年。2018年じゃないかな。この年のバースデーでタワーしてるから。3月、4月じゃないかな。
どのくらい続いたの?
そこから2年くらい続いたと思う。
これは切れちゃったの?
ううん、こちらから。「あなたといるとみじめな気持ちになるの。あなたがすご過ぎて」って言って。これ、本人がSNSに投稿しててすごくバズってた。
切れたことを惜しむ世間の声は多かったですよね。
周りから見たらイケメンで優しくてお金使ってもらって何がダメなの?って感じだったと思うけど。まあいろいろあるよね。でも、今までにない感じはあったよね。数字もそうだけど、お客様がSNSで顔出しして「僕がこれだけ使いました」って言うことが今までなかったから。
バースデーで1億いったのは2018年が最初?
そう。そこから億の女になった(笑)。
タワーだけで億超え※して、2018年は年間7億いった年でしたっけ?
※イベント3日間でタワー4基! 詳細は『タワーだけで億越えしちゃった! 一条響ラストバースデー【後編】』で読めます!
その年バースデーがラストだったからこの年が7億行ったときかな? いや違うな。2019年と2020年が7億だから、2018年は7億じゃない! いくら売ったんだろう…。でもバースデーで1億はいってるし、なんでもない日に一撃1,000万とか2,000万とかしてるからなぁ…。
『一条響のブチ上げ伝説が止まらない』という2018年の記事で、「年間7億超えちゃうかも」と言っているので近い額はいってそう。
あ〜確かに。そうかもしれない。ちょっと時系列が思い出せないけど(笑)。
ちなみにバースデーとしてイベントを打ったのは2018年が最後なんですよね。
そう。派手にイベントを打つのは最後にして、これからはゆるっとバースデーを楽しみたいなと思って2019年からはイベントはやってないんだけど…。2019年、2020年と前年の売上は超えてて。その後もずっと億は売ってたね。
お誕生日にタワーを建てたりしているからイベントのように感じてしまいますが…。
それもお誕生日を祝ってもらっているだけで別にイベントなわけではないっていうね。だから引退イベントがある意味久々のイベントだった。
2018年の時点で「今が一番いい」と響ちゃんは言っていましたが、その後そこからさらに何段階か上にいきましたよね。
殿堂入りしてナンバーを上がったことが逆によかったのかもしれない。イベントをしないことによって人に優しくなれたんだと思う。やっぱりさ、プレッシャーもかけてこないし優しくしてもらってたらこのコにお金使おうってなるんじゃない? 知らんけど(笑)。 (一条響ヒストリー第2回に続く♡)
『歌舞伎町 成り上がり編』に続き、響ちゃんヒストリー最終回はついに年間7億の時代が訪れる『売上モンスター爆誕編』。近日公開ですのでお見逃しなく! (取材・文/ささきみどり)
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