社長、モデル、YouTuber、キャバクラから美容クリニックのプロデュースまで幅広く活躍する愛沢えみりさん。その原点ともいえるキャバ嬢としての歴史を完全プレイバック! 駆け出し時代から2億5,000万円を売り上げたラストイベントまでを語り尽くす『愛沢えみりヒストリー』。第2回はキャバ嬢全盛期からキャバ嬢社長になるまでの時代を追跡♪
第1回:鬼電で鍛えた 愛沢えみりの「人を呼ぶ力」
最終回:最強キャバ嬢が明かす人生必勝のワケ
22歳
-えみりしか勝たん。無双時代-
―ジェントルでの初バースデーの思い出は?
このときのバースデーはお客さんしかいなくて同業がゼロ。それを見たプラウディア時代の知り合いから「大丈夫? ヤバくない?」って心配されたのが最大の思い出ww 乾杯しても店の女のコ誰もお酒飲んでないから、「マジでヤバイよ。嫌われすぎでしょ」って心配された。
―なんでそんなに嫌われてたの?
仲良くしてなかったからだと思う。嫌われてるっていうか好かれてなかったよね。それは全然気にならなかったけど、「人から見てそんなに心配されるほどだったら、ちょっと変えたほうがいいのかも」って思って。そこからは、「ありがとうございます」ってちゃんとお礼とか言うとか、挨拶するとか、コミュニケーションをとるようにして、店の女のコともその後めっちゃ仲良くなったよ。
―成長したんですね。
そうだね♥ でもまあ、こうして振り返ってみるとこの頃が自分の中で一番かわいかったなって思う。ただ単純に仕事だけに没頭していたからイキイキしてる。22歳までは超かわいかったし超ハッピー♪
23歳
-人気売上ともにキャバ嬢の頂点-
―ところで、ジェントルでは最初からナンバー1?
売上一緒くらいのコが3人いてしばらくはずっと横並びって感じだった。そのバランスがすごくがいい感じだったのとっても。その3人のなかにCocoちゃんっていうコがいて、めちゃくちゃ仲が良かった♥ で、Cocoちゃんは途中で卒業しちゃって、自分も小悪魔agehaに出るようになったこともあって名前が売れて、明らかに私のほうが売れてるってなったときに、「看板全部えみりにしていいよ」みたいな。それで世代交代。23歳のときだね。
―23歳は小悪魔ageha初登場の年ですね。
23歳のバースデーを特集するって言われて出たの。最初はアゲハとか超出たくなくて断ってたんだけど、誕生日を特集してくれるって聞いたから、だったらいいかなって。
―なぜそんなに小悪魔agehaに出たくなかったの?
別にかわいくもないし、モデルでもなんでもないのに、モデルですみたいな顔して雑誌に出るのが嫌だったの。だから断ってたんだけど、バースデーの特集だったらキャバ嬢として出演するわけだからそれならいいかなって♥
―小悪魔agehaでは初登場からたちまち大人気♪
そこからですよ大変なのは。これまで通りに仕事しながら、アゲハの撮影も毎月あるおかげで死ぬ生活(笑)。衣装も持ち物も全部私物だから準備も荷物も大変だわ、撮影も何時に終わるかわかんなくて同伴のお客さんにキレられるわ。そんな生活を送っているうちに次のバースデーのときに10円ハゲができたwww
―ハゲたのはアゲハのせい?(笑)
まあ全部だね。アゲハも30%くらいハゲに加担してるけどww 実は23歳のときもバースデー前に10円ハゲができてるんだけどね。だから2年連続。そのときに思ったわけよ。このキャバクラ生活長くは続かないなって。何となく察したの。それで、ちょっと違うこともしていこうって考え始めたのが23歳のとき。で、ひとまずはバースデーイベントは24歳を最後にしよう、最後だからこれ以上ないほど盛大にブチ上げようって決めたの。
24歳
-キャバ嬢社長誕生♥-
―24歳のラストバースデー。準備はいつ頃から?
最後のイベントだから、歌舞伎町で誰も成し遂げられないような結果を出そうと思って1年前から頑張った。「組数も欲しい」「同業もたくさん呼びたい」「売上も立てたい」。この3つすべてを達成しようと思って。頑張っても2つくらいしか達成できないの。この3つができたコってほんとに少ないからこそ絶対達成したかったの。それで、同業、組数、売上、この3つをノートに書いて、1年前から同業のコと超仲良くしたり、1年前から太客探しの旅に出たり(笑)。
―太客探しの旅とは?
今までは「お金持ってそう、持ってなさそうで人を判断しない」でやってきたんだけど、それだと太い人に巡り合うためにはたくさん席に着かなきゃいけないの。フリーに着く時間がほとんどない中でそのやり方はできないから致し方なく方針を変えて、売上を作れそうな席に積極的に着いていくことにしたの。それが太客探しの旅♪
―売上作れそうな席とは?
飲む席とかかな。飲む席っていろいろ注文がうるさいからほんとはあんまり好きじゃない。静かなおじさんが好きだったから。静かなおじさんを相手にやってきたキャバ嬢人生だけどそれじゃダメだ、もう間に合わないと思って、飲む席中心に着いたり、同業回りも超苦手だったけどいろんなお店行って、組数も欲しかったから同伴もいっぱいして…。この1年間、同業、組数、売上、この3つのためなら何でもした。意外と計画的でしょ♥
―そして迎えた24歳ラストバースデー。ちなみに売上は?
売上は3,000万円くらいかな。今の感覚だったら大したことない数字に見えるかもしれないけど、その当時は聞いたこともないような額だったんだよ。インスタとかまだなくてお客さんも自分がお金を使ったことを自慢できる場所もないから、ガチでそのコのために使ってあげようっていう金額だから。キャバクラで使うお金の価値も額も今とは全然違う。江戸時代と現代くらい違う(笑)。
―話は戻りますが、「キャバクラ生活長くは続かない」と感じたのが23歳のとき。割と早くないですか?
それは言われる。23歳で進路を切り替えたのは確かに早いっぽい。しかもめちゃくちゃ売れていたときだったし。でも、それだけ全力でやっていたからだと思う。今と同じペースでやっていくのは無理だなって思ったから。そのとき初めてキャバクラって一生続けられるものじゃないんだなって実感したの。ゆくゆくどうしようかなって。考えた中には当時好きだった人と結婚するっていう選択肢もあった。でも、「結婚で仕事を辞めるってギャンブルみたいじゃん」と言われて、確かになと。相手がお金持ちのままでいるかどうかなんてわかんないから。それに、その頃は仕事が楽しくなっていたから、仕事をやめるっていう選択肢はなくなったの。
―仕事は続ける。じゃあ何の仕事をしていこうかっていう方向に?
今のうちに違うこともやっていこうかなと。ちょっと下がってきて先が心配になってきた頃に、先を考えることが多いと思うけど、良いときに次を考えるって結構大事かなと思う。良いときはすべて良いから。良いときには調子に乗るんじゃなくて、そういうときこそ次のステップに進む準備を始めるといいよね。
25~26歳
-セカンドキャリアに集中時代!!-
―「夜を上がるために別な道を見つけなきゃ」ってみんなが考えていた時代に、アパレルやりながらキャバ嬢も続けるって革新的でしたよね。
現役のままやったほうが上手くいきそうな予想もあったし、昼をやるからキャバクラ辞めるっていうのも違うなって思ったの。昼を始めた途端にキャバクラ辞めちゃう人が多いけど、超失礼な話、それで上手く行った人見たことなかったから。大変だけど現役辞めちゃダメだなって思った。ただ比重でいったら力を入れているのは新しい仕事のほうだよね。エミリアウィズをスタートさせてからは、出勤のペースは落とさなきゃ無理だったから、「じゃあもう、ジェントルはいられないな」っていう。それで別な店に移ろうと思ってスパッと辞めたの。それが26歳のときかな。
―決断が早いですね。
いきなり店長に「辞める」って言ったの。でも店長はキャバ嬢を辞めるんだと思ったみたいで、「元気でね。幸せになってね」って言って見送ってくれて。で、その3日後くらいにフォーティーファイブで働いてたから、びっくりしたと思うww 別に隠してたとかではなく単に伝え忘れただけなんだけど。でも、誰が見てもまだキャバ嬢続けるとは思わないくらい昼の仕事が上手くいってたから、まさか歌舞伎町の別な店に移るとは思いも寄らなかったと思う。
―フォーティーファイブを選んだ理由は?
当時のフォーティーファイブはあまり知られていない店だったから、自分に都合よく自由に働けそうだなって思ったの。「昼の仕事をするためにもキャバ嬢をやっていたほうがいいな」っていうスタンスだったから、ヒマな店のほうが何かと融通も効きそうじゃない? 自分のお客さんが来るときだけ行けばいいやみたいな。
―ブランディングとしてキャバ嬢をやっているみたいな。
私の中では24歳のバースデーで区切りがついてるの。気持ちは引退、形はキャバ嬢(笑)。でも、キャバクラってそれができるからいいよね。会社員は毎日行かないとクビだけど、キャバ嬢は月に1回出勤しただけでもキャバ嬢だから。キャバクラっていうポジション、みんなもっと使ったほうがいいよ♥ “社長”って言ったら世の中にどんだけいるのって感じじゃん。“女社長”もちょっと絞られるけどそれでもいっぱいいる。でも、“キャバ嬢社長”って言ったら、そのとき日本で1人しかいなかったの。オンリーワンな感じがいいでしょ。そんなわけだから、フォーティーファイブに入店したときは店のプロデュースなんて1ミリも考えてなかったの。店が暗かろうがヒマだろうがどうでもいいみたいな。それがまさか週6出勤してまで本気で店を変えていくことになるとは、このときは思いもしなかったよね。
「愛沢えみりヒストリー」第2回、いかがだったでしょうか。次回はいよいよ大詰め、門りょうさんをはじめ有名キャバ嬢たちを続々と出演したメゾンドボーテ誕生秘話、フォーティーファイブ改革の裏側、そして2億5,000万円の売上を記録した伝説のラストイベント…と、盛り沢山でお届けします♪
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