先日、5冊目の著書『SNS時代の幸福論 ヘルタースケルターにならないための生き方』を上梓した愛沢えみりさんにインタビュー! 出版にあたっての思いやこの本を通して伝えたかったこと、幸せとは何か…。コロナ以降大きく変わると予想されるこれからの世の中をどう生き抜くか、じっくり前後編でお届けします!
えみりちゃん5冊目の著書、表紙からしてこれまでとガラッと雰囲気が違いますね。
イラストの表紙、かわいいでしょ♡ ほんとにたくさんの人に読んでもらいたいっていう思いが強かったから、私を知らない人にも届くように表紙も愛沢えみりっていうカラーが出ないようにしたかったの。いい感じにインパクトはあるけど、自分感はないでしょ?
かわいいけどちょっと不穏な感じもして気になる女のコですね。
この本は幸せに関する本なんだけど、「幸せになるために〜」みたいなハウツー本ではなくて、自分の幸せについて考えてみてほしいっていう本だから、表紙の絵も人によって見え方や印象が違うようなイメージにしたかったの。「自分に問う」みたいな意味で。それでちょっとヘルタースケルターっぽく壊れ気味の女のコにしたいっていうイメージを伝えて。そしたらまさかの髪の毛グリーン。めっちゃいいじゃんって思った。
内容もこれまでとはだいぶ様子が違いますね。
「私が〜」っていう本じゃなくて、「幸せとは〜」っていう内容だからね。
幸せをテーマにした本を出すっていう構想はどこから?
キャバクラをやって、モデルもやって、SNSも、アパレルも、会社も、美容クリニックのプロデュースもやって…etc。いろんなことをやってきた結果、いろいろと思うところがあったの。簡単に言えば、やっぱり努力は必要だなっていうこと。
そこにきてコロナがあって…。これが大きいね。最初の自粛のときにこれから大きく時代が変わりそうだって感じたの。そうなると変化する世の中でみんな生き抜いていかなきゃいけないわけじゃない? 自分は何を求めて生きていくのか、自分の幸せは何かっていうところとしっかり向き合っていかないとしんどくなるなって。
コロナ禍の前ってゆる〜く働くみたいなことが良しとされていたじゃない? バキバキに頑張るよりもゆる〜くやってチルみたいな。ストレスフリーで自分がいかに心地良く生きるかが重視されてたと思うの。YouTubeもゆるくやるのが流行ってたじゃん。私とかYouTubeでは珍しいタイプだったと思うよ。「すごい頑張ってきました!」っていうのを前面に出すっていうのは。
そうかもしれない。
でもそれが自分だし、努力は大事だし、それは格好悪いわけじゃないっていう信念があってやってきたことだから。コロナ禍になってやっぱりっていう感じ。ゆるく生きてたら必要とされないみたいになってきたじゃない? そのときに、あぁ、また時代が戻るんじゃないのかなと思ったの。努力の時代に。頑張っている人が残るし、ゆるく生きている人には難しい時代がくるなって。ぶっちゃけゆるく生きるって努力してないわけで、それを時代的に良く言ってただけだから。
でもあんまり仕事頑張りたくないなぁ (笑)。ゆるっとしちゃダメですか?
何を頑張るかじゃない? ここでいう頑張るっていうのはただひたすら働き続けて消耗するっていう意味じゃないからね(笑)。わかりやすいから仕事の話で進めてるけど、自分がどう生きていきたいかを見据えた上で、その道筋にある努力の話ね♡
だから、頑張ることが必ずしも仕事である必要もないのよ。ただ、これから就活する人とか社会に出ていく人っていうのは仕事に対してこれまでの世代以上に頑張らないと難しそうだなっていうのは感じる。それはコロナ禍を通して会社ベースで思ったことね。
生まれた時代によって価値観もちょっと違うじゃない? 詰め込み教育でがむしゃらに頑張る時代があって、そのあと一回ゆとりになって、さらにゆとりになって、さとりになって、その時代ごとに風潮みたいなものってあるけど、それがまた大きな流れとして努力の時代に向かっているなって感じる。
それでいうとえみりちゃんは何世代?
1988年生まれだから、ギリギリ最後のど根性世代みたいな。でも、私は頑張る世代でよかったなって思うよ。
“努力”や“頑張る”っていうものがもう一回見直されるなと思ってからは、ゆるく生きている人たちに目を向けるようになったの。そしたらこれやりたいあれやりたいって言ってるけどやらない人たちとか、不満が多かったり満たされてない人たちが多くて、なんかあんまり幸せそうじゃないわって気づいたの。それは頑張ってないからじゃないかなあって。
じゃあ幸せな人たちっていうのはどんな人?
そこ難しいよね。仕事が成功しているから幸せとは限らないから。何をもって幸せかってことは、本を出そうと決めてからめちゃくちゃ考えたところでもある。
それで、いろんな人たちを見て、なんとな〜く上手くいっている人を思い浮かべていくと、最終的に自分でコントロールしていける人が何事も上手くいっているなって見えてきて。
たまたま上手くいって幸せになった場合って、たまたま上手くいかなくて不幸になることもあると思う。でも、自分で自分をコントロールしながら上手くいくように持っていけた人はなんでもできるし、何があっても乗り越えられる。そういう人は成長して幸せになれるっていうことに気づいたの。
そこから今度は努力と幸せについて考えるようになって、SNSとか美容整形とか今の時代のツールについても考察して、果たして何がどうなったら幸せなのか、これまでいろいろとやってきた自分の人生とも照らし合わせながら、幸せに至る道筋って一体なんだろうと考えて、それをまとめたのがこの『SNS時代の幸福論』なわけです♡
えみりちゃんはSNSもYouTubeも整形も、今の時代のツールをすべて使ってきてますもんね。
そう、だから語れることはあると思ったし、伝えたいこともいっぱいあったの。特にSNSと美容整形との付き合い方っていうところに関しては思うところもあったから。
SNSは仕事の一環ではあるけど、大好きだからやっているっていう面もあるのね。だから、コロナの自粛期間中は出掛けないから載せる写真がなくて困ったなとは思ったんだけど、意外となかったらなかったで超いいなあとも思ったの。SNSとの付き合い方っていうものもすごく考えたよね。
美容整形に関しても、自分自身も整形をしているし今はクリニックのプロデュースもしていて、いろんな人を見た上で、幸せになっている人となっていない人の差ってなんなんだろうってこともすごく考えるよね。それはきっとかわいいかわいくないかじゃなくて、幸せに向かって歩いているかどうかだなっていうのが私の見解なんだけど。
にしても、コロナで時代が変わったってくだり怖い…。もうボケーっとしてられないんですかね。
そうだよ!(笑) こんな激動な世の中、何が起きるかわかんないんだから。何があってもどうにでも生きられる自分にしておかないと。コロナってまだマシかもしれないし、もっとヤバいのがくるかもしれないじゃない。
本の中で「変なプライドをなくせた」ってありましたけど、プライドが高くなるのってなぜなんでしょうね。
心の中で思っていればいいことを外に出しちゃうっていうところで、余裕がないからじゃないかな。まだ自分に自信がないところがあるから、そうやって出すことで自分をガードしてるとかそんな気がする。
『孫子の兵法』が好きなんだけど、そこにはプライドの扱いに通じることも書いてあって。弱いふりができる人が一番強いのかなって思う。弱いふりまでしなくても、わざわざ強い自分を見せるのは自信がないから。その人を見て何をどう判断するかは周りの評価であって、自分で自分はこうだってアピールする必要はないんだよね。
そうやってる人をみると「あぁ、こうは言ってるけど自信ないんだろうな」って思うし、自分もそういうときがあったから、大変なんだろうなってわかる。
変なプライドなくなったのは自信が持てたから?
そうだね。ただ、仕事が上手くいっているから自信が持てたわけじゃないかな。1コ1コ頑張ってきたことで自分に対しての信頼感が生まれたっていうほうが近い。私は自分で自分のことをすごい褒めるとしたら、「何があっても頑張ってきたってところ」なんだよね。
頑張ってきた自分のことが好きだし、それがやっぱり今の幸せにつながっていると思うから。仕事が上手くいったから幸せとか、美容整形が割と上手くいったから自分に自信が持てて幸せとかじゃなくて、何があっても努力し続けたっていうところ。そこが今、私が幸せだなって思うところだから。
何かが上手くいったら幸せって思いがちだけど…。
人って仕事が上手くいったら幸せとか、お金稼いだら幸せって思うじゃん。そこゴールにしちゃうと結構危険。「じゃあ何のためにお金欲しいの?」ってなったときに、その「何のため?」ってところを考えないといけないと思うの。
えみりちゃんがお金を稼ぐのは何のため?
成長したいから。そもそもお金が欲しいが一番じゃない。お金は、そのお金を使って会社を大きくしたいから。じゃあどうして会社を大きくしたいかといったら、そもそも仕事が好きだからできるところまで挑戦し続けたいっていう気持ちだったり、仕事を通して自分が成長し続けるためだったりする。生きていく上で自分が成長していくのがわかるって一番幸せだから。
えみりちゃんにとっての幸せは成長?
ただ、死ぬときにどんな死に方が一番幸せかなって思ったら、好きな人たちに囲まれて死にたいなっていうのがあるからバランスも大事だと思ってる。「仕事はすごく頑張ったけどなにもないな」ってなるのは嫌だから、プライベートもすっごい大切にしてる。何を大事にするか、どうバランスをとるかって人によって価値観違うからね。
自分の中で、何が幸せなのか、なんのために今これをやっているのか、そこは突き詰めて考えていったほうがいいよね。なんのために整形をするのか、かわいくなりたいんだとしたらなんのためにかわいくなりたいのかってとこまで考えないと。SNSと美容整形はそこが定まってないとブレるのよ。まだ、世の中に浸透して間もないから。いろんな情報に引っ張られるしね。何のためにこの手段を選びとっているか、ちゃんと自覚を持っていないと、手段のはずがいつの間にか目的化して、幸せになりたかったはずなのになれないっていうジレンマに陥っちゃう。
えみりちゃんは最後のど根性世代だから頑張る下地があったの? それとも徐々に頑張れるようになったの?
ぶっちゃけ徐々にだよね。社長をやったからやりたくないこともやらなきゃいけなくて、それでやれるようになっていったから。そういう環境にいたからラッキーだった。だからほんとはみんな社長やったほうがいいと思う(笑)。そしたらやりたくないこともやらなきゃいけなくなるから♡
まあ、社長は大変だから別にやらなくてもいいんだけど、でも自分は社長だと思って生きていったら頑張れることは多くなると思う。全部の責任は自分だって思うじゃん。そう思って生きていけばいいんだと思う。そしたら人のせいにしないし、時代のせいにしもしないし、コロナのせいにもしないし、全部自分のせい。自分の責任だから。その環境に自分を追い込むって結構キツイけど、結果的に全部プラスになりやすい。物事に自発的に取り組む意識が強くなる。やらされてる感ゼロ!
嫌なことでもやったほうがいい?
基本的に嫌なことをする必要はないと思うけど、「やらされている」のか「自分のためにやっているのか」で意味合いは違ってくるし、やらされていることだったとしても、結果的にそれが自分の糧になることもあるから難しい問題だよね。努力をする癖をつけていったらできることは増えるからその訓練として役に立つこともあるし、乗り越えたことが自信に結びついていくこともあるし、頑張ったことによって開ける世界があったりもするから。
頑張り方を間違えると、ブラック企業で心身をすり減らすみたいなこともありますよね?
「これ以上頑張る必要はない」をどこでどう判断するかはその人しだいだけど、それが自分の幸せの道筋の中で乗り越えなければいけないものだったら精一杯頑張ったほうがいいと思う。でも多分質問の意図は、ただ心身ともに消耗することと努力の線引きだよね? それであれば、ただ単にそこに時間を使っているかどうかだと思う。
「できないからやらない」と「できるけどやらない」って違うじゃん。だからどんな場面であっても、できないことができるようになるんだったらやっておいて損はないとは思うの。やりたくないからやらないで通してきた結果、やりたいけどできないになっちゃったらすごくもったいないから。その上で、自分の成長にとって必要なことなら取り組んだほうがいいし、ただ時間を浪費してすり減るだけなら考え直してもいい。自分の糧になることって乗り越えたときに何かしらの達成感や成長した実感が伴うものだから、そこは絶対にわかると思うよ♡
幸せとは、努力とは…。読んで身が引き締まった人も多かったのでは? この機会に人生についてじっくり向き合ってみるのもいいかも! スペシャルインタビュー後編は「コントロール」がキーワード&自分の幸せの見つけ方にも言及。近日公開ですのでお楽しみに!
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<スペシャルインタビュー後編>
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