冬月グループのプリンス・アルト アンチ体育会系な「ホスト道」 後編!
前後編でお届けしている、歌舞伎町『LIBERTY』のナンバーワンホスト・アルトさんのロングインタビュー。後編はプレーヤー復帰から現在に至るまでのサクセスストーリー♪ 「ようやく今スタートラインに立ったところ」と語るアルトさんの未来予想図、目指すホスト像についても伺いました!
Alto(アルト)
生年月日:1992年10月18日
血液型:AB型
身長:178cm
出身地:東京都
在籍店:歌舞伎町『LIBERTY』
出勤:木曜休みのレギュラー出勤
月間最高売り上げ1,100万、指名120本★
前編はこちらから
プレーヤー復帰したお店は? すぐにナンバーワンになりました?
プレーヤー復帰は『プラズマ』という店でした。ナンバーワンになるまで8カ月かかりましたね。その間は結構がむしゃらでした。で、その後プラズマが分店してリバティーができて今に至ります。
復帰前にホストクラブの内勤を経験してよかったと思うことはありますか?
ありますね。自分が経験した中でホストの内勤は一番大変な仕事でしたし、店舗の従業員の中で一番大変なのは内勤。もしかしたら代表と同じくらい大変なんじゃないかなと思ってます。それだけにやっておいてよかったと思うことは多いです。プレーヤーとしての目線と、店をどう回すかという運営としての目線、2つの視点から全体を見られるようになったので。
広い視野で全体が把握できるみたいな?
リバティーには付け回しというシステムがないんですよ。従業員はどこについてもいい。何なら着きたくない席には着かなくてもいいぐらいの感じでやっているんですけど、その中でも上手くやっていくためには自分の中で優先順位のつけ方が大事になってくるんですよね。
優先順位の付け方に正解はないのですが、僕の場合は内勤のときに学んだことが直接的に役立っていますね。お客様の立場とプレーヤーの立場、その両方を把握した上で一番中立な立場で全体を見ることができているのかなと。
プレーヤー目線と運営目線、その2つの視点はバッティングすることはないんですか?
そういうときは迷わず運営目線を取ります。これはいつも周りに言っていることなんですが、僕がどれだけお客様を呼んでも僕の席は優先しなくていいと言っています。通常であればナンバーワンにはナンバーワンとしての付加価値を出すために特別扱いするのがセオリーなんですけど、それはしなくていいよと。
それはなにゆえですか?
ナンバーワンであればフロアの中でも一番良い席に座るとか、本来はそういうふうに優先順位を高くしていかないといけないんですけど、リバティーはまだ店を作り上げていっている途中段階だから、僕の事より周り従業員のお客様を優先したいんです。お客様を呼んでくれている従業員や、彼らのために来て下さるお客様に対して優先順位を高めてあげたいと思うので、優先的に良い席に案内するように言っています。
それだとアルトさんのお客様はチェッて感じにならないんですか?
今僕がリバティーというお店を作り上げるために頑張っている、という部分を理解してくれているお客様が多いのでとても有り難いですね。本来はそういうやり方はよくないんでしょうけど、店作りの途中段階としてそういう配慮も必要かなと。ここは運営目線で考えてやっている所ですね。
ただ僕を指名して下さるお客様のことも、もちろん大切に思っているので、優先順位以外はお客様がお店でどれだけ楽しんでもらえるか考えてやっていますね。
接客についてですが。アルトさんは自分のセールスポイントは何だと思いますか?
普通に話しやすいことだと思います(笑)。お客様にも「意外と話すね」とか「話しやすい」と言われることも多いですし! 相談も含めて本当いろんな話をされますね。どんな話でもしっかりと聞くし、しっかり考えて返しています。相談された事に対しては、中立な立場で答えるようにしています。相談してくれたお客様の気持ちを、汲み取れるように考えて話を聞いています。
持ち前の負けず嫌いを発揮するような熱い部分もあるんですか?
全然ありますよ! ただ立場が変わる事で、考え方も変わるし、そのとき何を一番にやるかで頑張る目的も変わっていくので、負けず嫌いを発揮する場面も変わるって感じです。ホストに復帰したばかりの頃だったら、単純にまずはナンバーワンになりたいとかでした。ナンバーワンになるためには月に1千万売るとか、指名100本呼ぶとか目標を立てて、誰にも負けたくないから誰よりもヘルプについて、誰よりも初回について、誰よりもお客様を呼んで、誰よりもシャンパン煽って…という感じだったんですけど。
リバティーができて、支配人になって、今は店をしっかり作り上げる事がまず目標になっているので、自分の売り上げや成績はその次。自分がいなくても回るお店作りを目指しているので、今はそこしか見てないですね。成績や立場は今自分が築き上げるものではなくて、後からついてくるものでいいかなと。
お店作りをしたら売り上げもついてくる?
ホストクラブって個人個人の売り上げで評価されがちなんですけど、そのためにはお店というバックボーンがしっかりしている事がすごく大事なんですよ。ヘルプについてもらう、そのひとつを考えてもそうですよね。誰かがいないと成り立たない。他の人間がいて自分の売り上げが成り立っているという所が大きいんです。だから、安定して回っているお店をまず先に作って、その上で本気で結果を出していきたいなと僕は思っています。
『プラズマ』から分店して『リバティー』ができて、その店作りを今している?
そうなんです。お店がゼロからのスタートで、分店した時に主任から支配人に立場が変わり考え方も変わりましたね。
自分に付いて来てくれた人間もいるのでまずは地盤を固めたいと思っています。
代表がいなきゃ回らない店ではなく、代表がいなくても回るお店を作りたいと思ってやっています。例えば自分が代表の代わりになれれば代表はいらないし、僕が代表になったときに同じくらい売れるプレーヤーが出てきたら自分はいらないですよね。それがみんなにとっても、自分にとっても楽しめている、完璧にできている環境だと思うんですよ。
現段階での課題は?
「自分自身の結果を出しながらも店作りをしっかりやっていく」のが今の課題です。去年は、グループ全体で指名はナンバーワンでしたけど売り上げはナンバー3だったんです。これってどういうことかというと、指名でナンバー2、3になっている人のほうが、1カ月の売り上げは僕より高いってことなんです。結果にもっとこだわろうと思ったらもっと高い売り上げは出せるかもしれないけど、そこを今目標にするのはまだ違うと思っていて。自分ひとりでバンバン売上げているだけでは周りが伸びなくなってしまう。売ることに注力するとホストとして独りよがりのやり方になってしまうから。支配人という立場的にもお店作りという部分で今すごく考えているので。そこを伸ばしながら個人としての結果もしっかり出していくためにははどうするか。それが今の課題です。
いろいろ考えているんですね。
プレーヤーとして今、出し続けている結果というのは従業員に対してのひとつの目安として提示しているものなんですよね。例えば「ナンバーワンを取るためにはこれぐらいの売り上げが必要なんだ」とか、「こういうやり方でこのぐらいできるんだったら俺はこんだけやらないといけないな」とか。そう思ってもらいたいから。その上でナンバーワンになれる人材が出てきた時にはその人間が一番成長できるような環境を作らないといけないと考えてます。
ところで、アルトさんがホストとして守っている自分ルールはありますか?
「仕事を休まない」です。あらかじめお休みって決まっている日以外は休まない。今のところ休んだことはないですね。
すごく基本的なことですね。
そういう基本が大事かなと。結構ホストって急に休む人も多いんですよ。僕自身、しっかりしているホストが好きなので休まないです。リバティーの代表でもある葵未来監督がすごくしっかりしている人で、この人みたいなホストが好きなんです。葵未来監督は考え方も仕事のやり方も何もかもすべてのレベルがもう何段階も上、みたいな人なので。葵未来監督がちゃんとやっている部分は全部見習いたいと思っています。
葵未来監督は尊敬する人物?
そうですね。この人がいなかったら今の僕はないってくらい、尊敬している人です。この人すごいんですよ。僕はファッションとか性格とか含めてかなり普通なんですけど、この人はさらに輪をかけて普通なんです。髪も多分染めたことがなくて、黒髪なんですよね。俳優さんみたいです。
アルトさんはお酒が飲めなくてポカリやトマトジュースを飲んでいるということですが、飲まずに売り上げを上げる方法とかありますか?
うーん、特にはないですね。毎月指名100本呼んでいたら最低でも500万、600万はいく、という考えなので。あとはみんながシャンパン入れてくれたら普通に1千万とかいきますよね? だから僕は1人で何百万も使ってくれるようなお客様とかはいないですよ。
何百万のお客様欲しいですか?
欲をいえば欲しいですけど(笑) 僕の今のホストとしてのあり方的にあまりそこに関しては重点を置いてないですね。
アルトさんは同伴アフターはどのくらいしますか?
同伴もアフターもしないですね。しない派です。
しない派。その心は?
僕、ほんと自分から何かに誘うのが苦手なんです。ホストとしては本当はダメなんでしょうけど。お客様がしてくれた事に対して何かで返すっていうスタンスで向き合えないというか。僕が誘ったら恐らく、見返り的な雰囲気が漂っちゃうと思っちゃいますね。
まぁ…単純に元々、プライベートでも人のことを誘うのは苦手なんですけど(笑)。
これからも続くホスト人生を考えたとき、今はどういう地点にいると思いますか?
スタート地点に立った所だと思っています。ホストってスポーツとか勉強と全く一緒だなと思っているんですよ。僕はサッカーをやっていたのでサッカーに例えますけど、まず試合を見てロングパスだったりヒールキックだったり、色々な技があることを知るじゃないですか。それで、その技ができるようになりたいと思ったとき、いきなりはできませんよね。できるようになるためには、まず基礎として体を作らなくちゃいけない。その上で技術を覚えて、そこにメンタルも伴っていないといけない。“心技体”なんですよ。ホストも一緒で、心技体が備わった上でやっとスタートライン立てる。そこから自分なりのやり方や個性で挑戦していくものだと思っていています。僕としてはやっと今、そのスタート地点に立てたような気持ちです。ホストとしてやりたかったことを成し遂げ始めたところ。挑戦している途中という感じです。
今スタート地点ということで、今後の目標は?
個人的な目標でいったら自分の新しい記録にも挑戦していきたいですし、それとはまた別に自分のお店から卓越したプレーヤーを出すことも大きな目標です。自分がどうなりたいっていう目標も大事なのですが、より大きな目標として、「自分がいなくていいお店」を作りたいです。自分がいてお店が成り立つんじゃなくて、僕がいなくてもグループナンバーワン店舗として成り立つようなお店を作るが今の夢ですね。
今までのホストとは違う、ホストっぽさゼロで勝負する歌舞伎町『LIBERTY』アルトさん。今後の活躍に期待です。
前編はこちらから
有名ホスト紹介
歌舞伎町『LSP』アルト 内勤からホストの階段を駆け上がった 成り上がり一代記!!
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