冬月グループのプリンス・アルト アンチ体育会系な「ホスト道」 前編!
ネオホストとしても広く知られる歌舞伎町『LIBERTY』のナンバーワン、アルトさんが登場♪ お酒を飲まずとも売り上げる秘訣、そして“普通っぽさ”が売りの接客スタイルとは? ロングインタビューを前後編でお届け★ 前編では警察官を目指していたという大学生ホスト時代&内勤を経験したカムバック期をピックアップ。アルトさんの知られざるホスト人生前半戦に注目です♥
Alto(アルト)
生年月日:1992年10月18日
血液型:AB型
身長:178cm
出身地:東京都
在籍店:歌舞伎町『LIBERTY』
出勤:レギュラー出勤
月間最高売り上げ1,100万、指名120本
おしゃカジュアルな私服ですね。いつもこんな感じなんですか?
今日は取材だけで撮影があると思っていなかったのでめちゃくちゃラフな格好できてしまったんですけど、大丈夫ですか?
日頃見ることのできないリアルな普段着、ということでアリじゃないでしょうか。
どうなんですかね。パーカーとか着てますけど(笑)。
お仕事のときはイメージ違う感じですか?
仕事のときもカジュアルですけど、もうちょっとカチッとはしているかな。シャツを着たりするしもうちょいキレイめにまとめているかもしれないです。
ちなみにアルトさんのお買い物スポットと好きなブランドは?
服を買いに行く街は表参道が多いです。ブランドはサンローラン、ジバンシイ、ディオール、最近はバレンシアガやバーバリーも好きです。
ではお仕事の話を。アルトさんの接客はどんな感じですか?
どんな感じなのかな。こんなふうに普通に話している感じですかね。僕はお酒を飲まないので酔っ払って盛り上げるみたいなことは基本的にできないので。
お酒は飲めない?それとも飲めるけど飲まない?
飲めない、ですね。お酒、ほんと弱くて。お店ではポカリかトマトジュースを飲んでいます。だから人よりたくさんしゃべって、人よりたくさん考えますね。酔っていない普通の頭で考えているのでちゃんと返せるんですよ。お客様に対してはあんまりホストって感じでも接していないし、男として接しているわけでもないのでその中間ぐらいなのかな。
シャンパン煽ったりは?
僕、今は一切煽らないです。ホストに復帰した頃とかは「誰よりも煽ろう」と決めて煽ったりしたこともありますが、今はもうしないですね。あとちょっとで大台に乗るとか、どうしても今入れてほしいみたいなタイミングだったら普通に「入れて」ってお願いします(笑)。普通に話せば「うん、わかった」って言ってくれます。
“復帰した頃”というとホストをやめていた時期もある?
そうです。初めてホストになったのが18歳の頃で冬月グループのお店でした。このお店自体はもうないんですけど、そこで1年弱くらい働いて、そのあと5年間くらいブランクがあるんです。
5年のブランクって長いですね。その間は何をしていたんですか?
ホストをやりながら大学にも行っていたので、やめてからは大学生活を満喫してました。某大学の法学部だったんですけどキャンパスが八王子にあって、カリキュラム的にホストをしながら通うのが大変になってきて。そもそも自分、警察官になりたくて法学部に入ったので、そのときはそっちを優先した感じです。
警察官志望のホスト!?
そうなんですよ(笑)ホストを始めたのは友達に誘われたのがキッカケで。別にお金に困っていたわけでもないし、ホストで一旗揚げたいとかでもなく、“友達と一緒にホストをやる”っていうことに惹かれて始めたんです。僕、それまでバイトもしたことがなかったので、友達と何かを一緒にやってお金を稼げるのって多分楽しいんじゃないかなと思って。それにホストクラブって基本的に誰でも面接に受かるんですよ。それなら友達と一緒に働けるなと。
18歳当時はどのくらい出勤していたんですか?
土日メインで週1~3日ですね。こう見えてちゃんと大学にも休まず通っていたので。
真面目なんですよ意外と(笑)。
じゃあ「テッペンとるぞ!ギラギラ」的な働き方ではない?
始めの頃はそうですね。それが途中から段々とギラギラして最後のほうには「テッペンとるぞ」みたいになっていったんですけど。
コツがつかめたらギラついてきたみたいな?
遊びじゃなくなった感じですかね。2カ月目くらいのときに一緒に入店した友達がやめちゃったんですよ。そのへんから何かちょっと意識が変わりましたね。友達と一緒にやっているっていう遊び感覚から、一人でお金を稼ぐっていう意識に変わった? それまでは売り上げゼロみたいな感じでしたけど、仕事意識が芽生えてからは売り上げもついてくるようになって給料も200万くらいになって、そこから本気でやるようになりましたね。
ホストという仕事にも面白さを感じるように?
面白くはなかったですね(笑)。今でこそないですけど、その時のホストクラブって暴力的だったし、それこそ男社会で上下関係も厳しかったんで。僕、そういうのはちょっと…。体育会系な育ちをしていないので肌に合わないんですよ。中学、高校と先輩に普通にタメ口使ってた系なんで。ホストクラブの上下関係って入った順なんですよ。年齢も売り上げも関係なく先に入った人は誰でも先輩なんです。自分より売り上げがなくて自分より年下の人に「オマエ、しっかりやれよ」とかむちゃくちゃ言われてたんで、最初はそれにムカついてましたね。「なぜおれはこんな人にこんなことを言われなきゃいけないんだ?」って。よく思いましたよ、「先輩には好かれないし、誰とも仲良くなれないし、友達もいなくなって、何でこんな嫌な思いをしながら、それでも働いているんだろう」って(笑)。
確かに。なぜ頑張っているんだろうwww
それで、店をやめようと思ったこともあったんですよ。で、そのとき、店の代表の人に自分の気持ちを全部伝えたんです。もうやめるしこの際だから全部言いたいこと言ってしまえって。そしたら、「もっと圧倒的に売れて、絶対的な立場を作っていけばアルトに対して先輩たちの見方も変わってくる」って言われたんです。「そうなのか!」と。「だったら話は別だ!」と。そこで気持ちがガラッと変わりました。「一緒に入った友達もやめて、どうせおれもやめるって思われている、そんな中でおれが売り上げを上げていったら、今おれにふざけた態度を取っているこいつら全員どんな顔するかな」みたいな(笑)。それからは働く理由がそこになりましたよね。売上もどんどん上がっていって。
そうなるとせっかく昇り調子のときにやめるのは少しもったいない気もしますね。
その時期、ホストと大学の両立でいろいろ思うところがあったんですよね。警察官になるっていう目標はそのときも変わっていなかったので。公務員試験対策クラスみたいなのを新たに取ることにしたんですけどそれが土曜とかで。それまでホストは土日メインで出勤してたんで。この先続けられるか微妙だなぁと。そんなとき、ナンバーワン目指した月に負けちゃったんですよ。一番かわいがってくれていた先輩が1番だったんですけど、もうこてんぱんにされて。結果的に500万くらいの差が開いてたのかな?「オマエなんてそんなもんや」みたいなことを言われて、「確かに!」と思ってしまった。多分今のまま大学とホスト、どっちも続けようと思ったら限界があるなって。出勤も今まで何とか週3出ていたけど、大学を優先したらもっと減ってしまう。週1~2出勤で1千万売るって考えたとき、自分でその状況が想像できなかったんですよね。成功するイメージが浮かばなくて(笑)。そのときは、「おれだったら他にいくらでも何やっても成功するだろ」、みたいに思っていたのもあってホストはやめたんです。
「おれだったら何をやっても成功する」という自信もすごいですね。
そういう自信が小さい頃からずっとあるんです、なぜか(笑)。僕、すごい負けず嫌いなんですよ。誰かに勝ちたいと思って本気でやったもので、負けたことがないんです。1番になりたいと思って頑張るとかじゃなくて。大勢の中で「コイツには絶対負けたくない」と思ってやると大体勝てる。勉強なんかだとそういうモチベーションでやっていると大概は1番になっているという感じなんです。
そして大学を卒業し?
大学は半期遅れて卒業したんです。大学3年、4年のときに友達と自分たちで何か事業がしたいねってことでいろいろやっている間に卒業が半年伸びちゃって。半年遅れるってことは公務員試験を受けるのも次の年になっちゃうので。その間に何かやらなきゃいけないなと。それで就活を初めました。とにかくそのときはみんなより出遅れた状態のままでいることが嫌だったんです。ずっと昔から、「おれは他の人間より何をやってもできる」っていう考えなんで。そのおれが出遅れてしまった、それを挽回するには他の人間よりいいところに就職するしかないと思ったんです。みんな大学3年くらいから就活して企業面接とか行って、それで志望する企業に就職できたりできなかったりしている中で、おれが大手に就職できたらどう思うんだろうって。悔しいって思うだろうなと。「じゃあ半年遅れでも就職したろう」って。中途採用で大手だけ全部受けて。それで受かった会社に入社しました。
就活でも負けず嫌いを発揮して?
そうですね。そのときは何やってでも大手企業に就職するっていうのが目標でしたね。それで超一流とまではいかない、1.5流くらいの会社に就職して。給料も手取りで70万くらいとよかったんですけど。目標が「就職」だったのでそれだけの動機じゃ続かないんですよ。なんかやっぱり違うなという感じになってきて結局会社は半年くらいでやめたんです。
ホストの世界に戻ろうと思った理由は?
会社をやめたあと、何をしたらいいかわからなくなっちゃって、バイトをしたりもしていたんですよ。でも、次に何かやるってなったときにはある程度長く続けないといけないなとか、覚悟を持って取り組める仕事がしたいとか自分なりのビジョンはあって。それを考えたときに唯一頭に浮かんだのがホストだったんです。じゃあホストをずっと長くやっていくと考えたときにどういうステップがあるのか。プレーヤーとして売れるっていうのはもちろんですけど、そのあとの展開としてどう進んでいくか。まず代表になって社長になって、いずれは自分でグループを作って店を出す、そこまで考えてホストをやろうと決めました。
先の先まで考えてホストに。
それでプレーヤーに戻る前にまず裏方を経験しようと思って内勤から始めたんです。それが24歳になる手前、23歳の8月くらいかな。アイス運んで飲み物を運んで、受付をして付け回しをして…黒服ですね。半年くらい内勤をしてプレーヤーに復帰したのが2016年の1月です。
あえて内勤を経験したのはどうしてですか?
お店を作っているのはホストだけじゃないから。初めてホストをやったときにもそれは感じていました。内勤の存在ってとても大切なのでその業務を経験することは後々を考えたらとても大事なことなんじゃないかと。内勤にだけにしかできない仕事や、内勤の立場や目線だったりというものも知っておく必要があるなと。いずれ自分でグループ展開したいっていう目標がある以上、店の運営は全部知っておいたほうがいい。その仕事や立場は自分で経験してみないと実感としてわからない部分が多いから。そこからの物の見え方がわかっていないとどう動いて欲しいか教えていくこともできないと思うので。それで内勤を半年経験してからプレーヤーに戻ったんです。
ホストの世界に復帰したときも、お店は冬月グループだったんですね?
ずっと冬月です。初めて働いたお店というところで気心が知れている部分もあるので冬月グループにまた戻りました。人見知りなので知らない人たちとゼロからやるのは嫌だなという気持ちもありました(笑)。
後編はこちら
有名ホスト紹介
歌舞伎町『LSP』アルト 内勤からホストの階段を駆け上がった 成り上がり一代記!!
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