キャバ嬢なら誰でもかかる可能性のある“出勤イヤイヤ病”。行きたくない、でも行かなきゃいけない、でも行きたくない…この憂鬱、どう乗り越えればいいの!? そこで、お客様の心に寄り添うウンセリング接客で中洲一の人気を誇る彩花ゆいさんに解決法を相談! 気持ちの切り替え方から実践的な解決法までレクチャーして頂きました。お店に行きたくないときのご参考に♥
私、彩花ゆいは1回休むとイヤイヤ病を発症します!!
毎年バースデーのあとはまるっと1カ月お休みを頂くんですが、長期休みの後は私も出勤イヤイヤ病になっちゃいます。まったり楽しく過ごしたぶんキャバ生活がおっくうになっちゃって…。ヤル気がこれっぽっちも出ないとき、私はあえて不安をあおって自分を追い込むようにしています。「あんまり休むとお客様が別なコのところに行っちゃうかも」とか、老後の自分を想像したりとか(笑)。私、老後が一番不安なんです。キャバ嬢にはリミットがあるのでそれを考えると「今しか稼げないのにこんなことしてていいのか!」そんな焦りが生まれて出勤できるようになるのがいつものパターンです♥
そんな私の話はさておき、出勤イヤイヤ病にもいろいろな理由や原因があると思うんです。とにかく家から出たくないイヤイヤ病もあれば、お客様とトラブってそれがストレスになっているイヤイヤ病もあるし、成績が下がってヤル気もなくなっちゃうケースも。「行きたくないなあ」という気分のときに出勤が苦じゃなくなるためにはそれぞれに合ったアプローチが必要なんじゃないかなと思います。そこでイヤになっている原因別に対処法をあげてみました。あてはまる項目があれば参考にしてみてくださいね!
<出勤イヤイヤ病カルテ:1>
お客様がストレスでお店に行きたくない!!
指名替えされるとか、自分の価値を否定されるようなことをお客様に言われるとか、太いお客様がワガママで病むとか…。“お客様ストレス”のバリエーションは無数! 「それをさばくのがキャバ嬢の器量」なんて言われても、心が疲れてヤル気も元気もすり減っちゃうことだってありますよね。そういうときは病むがままにせず、原因を掘り下げてみることでストレスを取り除きやすくなると思います。
特定のお客様とトラブっているならその原因を客観的に考えてみる。その結果「この点に関しては自分にも非があった」と思うなら、“その部分に関してだけ”謝ると意外と気が晴れて負い目を感じなくなったりします。その上でまだ相手が全く聞く耳なし、もしくは更なる意地悪を言ってくるようなら、そのお客様との関係を考え直してもいいかも。ストレス要因が1コなくなるだけで、びっくりするくらい気が楽になりますよ。私もいますよ、ギリギリまでがんばったけど切った人々。太客だから惜しいという気持ちもあったけど、そのとき考えるようにしていたのは「この嫌なお客様に消費する時間が多すぎる。それじゃあ他の優しいお客様に対して申し訳ない」ということでした。嫌なお客様を見返す最大の方法は、自分がイキイキとしたキャバ嬢生活を送ることです♥
「というかそもそも接客が向いてない!」「接客が嫌だから出勤したくない」なんて場合でも、よくよく考えると「苦じゃないお客様」と「苦なお客様」に分かれませんか? そういうときは苦じゃないお客様にだけフォーカスして“こういう人たちを大事にしよう”と思うと気が楽になります。そのお客様はきっと自分の得意なお客様たち。得意を伸ばすと仕事が楽しくなります♥
~処方せん~
・自分に非がある点に関してだけ謝る
・それでも揉めるなら太客でも切る勇気
・苦じゃないお客様だけ大事にしてみる
❤魔法のことば:「もっと優しいお客様がいる♪」
<出勤イヤイヤ病カルテ:2>
売り上げが伸びなくてヤル気が出ない!
太いお客様が切れたとき、どうがんばっても先月より成績が落ちるとわかっているときはモチベーションも下がりがち。「もういいや今月は捨てて休んじゃおう」なんてことも…。でも、どうせその月を捨てるなら「フリー獲得月間にする!」と切り替えてモチベーションをアップするほうが建設的❤ 今日明日で終わるキャバクラ人生じゃないんですから、次につながるステップを作る月があったっていいじゃないですか。「今月は良いお客様と巡り合う月間にする!」とか、「今月は売り上げとか気にせずとにかくフリーに着きまくろう♪」とか、気持ちを切り替えると心が楽になるし周囲の目もあまり気にならなくなります。
担当の黒服さんに「今月はがんばりたいからフリーいっぱい回してね」と伝えておくのもいいですよね。ただ、フリーをいっぱい回してもらうからには、結果を出すべくなるべく早く本指で返してもらえるような意識は持っておいたほうがいいかも。「明日ごはん行こうよ」とか、「いつヒマ?」とか、ちゃんとアプローチしておくのが鉄則。それでフリーバックができたらお店のほうも「このコはちゃんと返せるんだな」と判断しますから、店側も良いフリーにつけてあげようって思うじゃないですか。そうなれば良いお客様とつながるチャンスも増えて良い循環になります。ちょっとの努力で広がっていきますよ♥
~処方せん~
・今月は売り上げを気にせずフリーにつきまくると決める
・良いお客様と巡り合う月間にする
❤魔法のことば:「今日明日で終わるキャバクラ人生じゃない♪」
<出勤イヤイヤ病:カルテ3>
恋愛問題のアレコレで仕事どころじゃない!
ちなみに中身オッサンの私、恋愛で悩んで仕事手につかないってことはまるで無いです。彼氏と別れた直後だろうと元気に出勤! 男一瞬ダチ一生! の精神で毎日生きてるんで、恋愛<仕事 で優先しちゃいがち。ですが世の中には彼氏が束縛する、仕事をやめろと言う…。彼氏絡みの問題で全力を出せなくなるケースってよくありますよね。「同伴・アフターするな命令」でがんじがらめになっていることもあれば、なんとなく遠慮して仕事に集中できないパターンも。他人から見て「もったいないなあ」と思うことはあっても、これは遅かれ早かれいずれ決着がつく問題。“出勤イヤイヤ病”的にはそこまで病は深くないと思います。元々水商売だと知っていてつき合い始めた彼であれば、何の責任も持たずにただやめろと言う人なら方向性を考えなきゃいけないので。
病が深いケースは、“ラブラブ期”で彼と片時も離れたくなくて出勤意欲が低下するパターンと、好きの度合いが女のコのほうが強くて“彼に振り回されて仕事が手につかない”パターンの2つ。
まず“ラブラブ期”ですが、そんなときだからこそ、「彼と上手くいくためにも自分のするべき仕事をしよう」と思ったほうが恋愛も上手くいくと思います。やるべきことがある人はイキイキしていて魅力的です。自分にベタ惚れの相手よりも、他に優先するものがある相手を人はなぜか追いかけてしまうもの。大事にされたいなら仕事も大事にする。これは鉄則です♥
“彼に振り回されて仕事が手につかない”そんな場合はしんどいですよね。LINEは既読にもならず思わず鬼電! 今頃あの女と会っているんじゃないか…。彼の動向が気になって心はどんより。そんな不安定な恋愛をしているときこそ出勤は救いになります。家でスマホをじっと見ていても、友達相手に愚痴ってみても状況は1ミリも変わりません。でも、出勤すればお客様がいます。自分のことを女として見てくれる相手が目の前にいることは自信の回復につながります。しかも時給までもらえちゃう♥ 指名のお客様と会えたらさらにラッキーですよね。別になぐさめてもわらなくてもいいんです。自分に対して良い感情を持っている人と話すことはそれだけで癒し効果があるので。「出勤すればその間だけでも彼氏とのもやもやから逃れられる」。そう考えて店を心の避難所にするのはどうでしょう。自分のサポーターを集めるために営業かけまくってもいいですよね。好意を持ってくれる人たちに囲まれる状況をどんどん作っていくと、心にゆとりが生まれるので、気づけば問題の彼とも案外上手くいくようになっていたりしますよ!
~処方せん~
・追いかけさせたいなら仕事を優先
・恋愛で病んだときはお客様が癒し
❤魔法のことば:「彼と上手くいくためにも仕事がんばろう♪」
<出勤イヤイヤ病:カルテ4>
黒服とバトッた。対人トラブルで出勤が気まずい!
お店の人とケンカ。これは私もあります。ボーイさんにミスがあってそのせいでお客様が迷惑をこうむったときとか。私は短気なので結構バーッと言っちゃって後から「言い過ぎたな」と後悔することもよくあります。でも、揉めるということはそこに何かしら解決すべき問題があるからこそ揉めるのだと思います。私の場合ですが、ケンカをして言いたいことを言ったあとには、「客観的に見て私の悪いところはどこだった? 逆にあのとき私がどう動いていたらやりやすかった?」と相手に聞いたりします。自分が思っていることをぶつける以上、相手が思っていることも受け止める。そうじゃなきゃ関係性としてフェアじゃないと思うので。そして揉めごとが収まったあとには、「こないだはごめんね、わたしも頑張るからこれからもよろしくお願いします」と話して仲直りするようにしています。それでも最初のうちは気まずさはありますが、誠意は見せているのでそれ以上もやもやすることはなくなります♥
気が弱くて言いたいことが言えなかったり、面と向かうと言葉が上手く出てこなくなることもありますよね。そういう場合はいったん持ち帰って心を落ち着けてから、LINEやメールで言いたかったことを伝えてもいいと思います。手紙でもいいですよね。文章化すると問題がわかりやすくなるし、自分の心も整理できます。伝えるだけ伝えてみて、その結果、問題が解決しなかったり、やっぱりこの店はイヤだと思うなら、そのときはお別れしてもいいのかも。働きやすい環境で元気に出勤する道もあります。伝えることでケジメはついているので新しい気持ちでスタートを切れるはずです。
~処方せん~
・揉めたとしても話し合う勇気を持つ
・上手く言えないときは文字にして伝える
・問題解決したときは仕切り直しの挨拶を
❤魔法のことば:「やることやってそれでもダメならお店を変えればいい♪」
<出勤イヤイヤ病:カルテ5>
とにかく行きたくない。出勤がダルイ!
ある日突然、化粧が面倒臭い、通勤が面倒臭い、何もかも面倒臭いと感じるようになったら、それは心が疲れているせいかもしれません。日頃真面目な人ほどそんなときに無理をすると本格的な鬱に入る可能性があるので、1日、2日休んでリフレッシュしたほうがいいかも。そうではないとき。いつなんどきでも出勤がダルイ、“慢性的なイヤイヤ病”の場合ならば、少しでも“出勤が楽になる方法”を探すか、“気持ちの切り替え方”を探してみるのも手です♥
“出勤が楽になる方法”は、まず何が面倒臭いのかを把握することからスタート! 化粧が面倒臭いときは早く済ませられる時短メイクを研究するとか、何ならヘアセットと一緒にメイクをしてもらうという奥の手もあります! 全てプロにお任せして出勤まで体力温存、精神統一(笑)。
私自身、夜職とは無縁の友達が結婚式用にヘアセットしてもらうのを何日も前からすごく楽しみにしてる姿を見て、病人や赤ちゃん、芸能人でもない限り他人に身だしなみを整えてもらうって本来は非日常的な事だし有難いんだなって感じたんです。それを意識するようになってからは 今日はどんな髪にしてもらおうかな〜って、毎日してもらうヘアセットが出勤する楽しみの一つになっていたりします。
通勤がしんどかったら少々遠くても全部タクシーで移動するというのもいいと思います。私もどこへ行くにもタクシーに乗るようになって出勤の面倒臭さが減りました。(笑)
“気持ちの切り替え方”としては出勤前のルーティンを作って仕事スイッチを入れる方法が結構効きます。たとえば支度をするときには必ず気分が上がるPVを流すとか、テンションが上がる曲のセットリストを作ってそれを流すとか。ルーティンができるとそのPVや音楽を流しただけで、自動的に出勤モードに入れるようになるのでオススメです。私の場合は『テイラースウィフトとヴィクトリアズ・シークレットがコラボしたファッションショー』の動画を観ると上がります♥ ちなみにバラードとか聴いちゃうと気分がしっとりまったりしちゃうので要注意(笑)。私はガンガンのロックやアップチューンな曲を選びます。
慢性的な出勤イヤイヤ病の場合、家さえ出てしまえばどうにかなるのでアレコレ考える前にとりあえずタクシー呼んじゃうというのも手ですよね。タクシーのおじちゃん来ちゃったらもう逃げられないし。メイクはヘアセットでやるとして道具一式持ってタクシーに乗っちゃう。行けばどうにかなります!
出勤イヤイヤ病は放っておくと出勤拒否という病につながる恐れあり。本格的にツラくなる前に早めの対処が肝心です♥
~処方せん~
・身支度と通勤が楽になる方法を見つける
・出勤スイッチを入れるルーティンを作る
❤魔法のことば:「行けばなんとかなる♪」
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