女の子だけど王子様♡ ホストとして圧倒的な結果を出し続けている『FUYUTSUKI -Duo-』の天使ニアさんがメゾンドボーテ初登場! ニアさんがホストになるまでのバックグラウンドから、売れた理由、ニアさんならではの強みなどなど、女の子ホスト・ニアさんの唯一無二の魅力に迫ります!
ニアさんは性自認が女性で、恋愛対象も女性、ということは…。
いわゆるレズビアンですね。僕も女の子だけど、女の子が好きです。
そう考えるとホストをやっていても何の不都合もないですね。業界にはニアさんの他にも女の子ホストっているんですか?
今は全然いると思いますよ。うちの店にも1人いますし。これまでもいたっちゃいたとは思います。性自認が男性で女性が好きっていうFTM(女性の体で生まれたものの、男性として生きることを望む人)の方も全然いたと思うし。ただ、「女です」って言いながらホスト業界に入ってきた人はそんないないのかな?
ニアさんが先駆者的な存在なのかなと。
それは多少あるかも。僕がたまたまSNSがバズったから認知されて、そこからは結構増えているなぁって印象はありますね。まあでも、実際続けるのは難しいのかなとも思うけど。
前に、弟子募集みたいな企画をやらされたとき、女の子の応募がめちゃくちゃ来て。うちの店に、一時期レズビアンのホストが6人いたんですよ。でも、みんな続かなかった。残ったのが今いる1人なので。
ニアさんは最初から女の子ってことを公にしてホストをしていたんですか?
隠さずやってましたけど、最初は「SNS上では公開しないで」と言われてました。でも、それもどうなのかと。そこを打ち出したほうが絶対プラスになるやろって思ってたから。みんなが思うより、女の子が好きな女の子はこの世に多い。レズビアンっていう意味だけじゃなくて、アイドルの女の子を推す女の子もいっぱいいるじゃないですか。
確かに、それありますね!
受け入れてもらえる確信はあったので、ある程度売上も上がったときに、もういいやろって、SNSで「女の子ホスト」を打ち出すようになり。そしたら上手いことバズったっていう。
ニアさんのこれまでの経歴も教えて頂ければ。最初はコンカフェで働いていたんですよね。
そうですね。男装して。一番最初は大学時代。バイトで1年ほど。その後、大学卒業してからは普通に新卒で一般企業に就職して。でもそこは、「ここにいちゃいけない」と思い半年で辞めました。業界的に忙しすぎて、みんな余裕がなくて。
何系の会社ですか?
テレビ番組の制作とかをしているエンタメ系の会社です。やめて2カ月ニートして、何しよっかなって考えたときに、大学時代のコンカフェが楽しかったから、お店経営したいなと思って。お金を貯めるためにコンカフェで2年働き…。それで男装カフェを立ち上げました。
2年で独立?
いや、本当は完全に独立したかったんですけど、店のオーナーが「このお店つぶすから、一緒にやろうよ」となったので、共同出資みたいな形で。男装カフェの経営に携わったのは2年。同時に、店のキャストでジェンダーレスアイドルグループも結成して活動してました。集客につなげようってことで。
アイドル活動も。そしてそこからホストに?
コンカフェもアイドルもある程度やり遂げた感があって。次の何かって考えたときにホスト楽しそうだなみたいな。その時点で業界のことは全然知らなかったんですけどね。ラスソンがあってナンバーがあって、毎月売り上げバトルしてるくらいしかわからなかったけど、毎月目標がある感じがいいなって。それで、コンカフェ関係からは全部手を引き、ホストの世界にいきなり飛び込んでみました。
いきなり! 行動力ありますね。
自分だったら、男の人より女の子の気持ちわかるし売れる、みたいな謎の自信も最初からあって。自信というか、新しいことを始めるときって、あんまり不安になることがないんですよ。楽しみだなあしかないから(笑)。
お店は今の店?
そうです。アイドルやってたときの元マネージャーがホストになったんですけど、その人に相談したら、この店がいいんじゃないって勧められて。
スルッと入店できました?
うちの代表(如月零也さん)がすごい懐の深い人なんですよ。DMで連絡取って「女なんですけど面接受けていいですか?」って問い合わせたときも、全然大丈夫ですよって感じで。面接受けたときも「オッケー♪」っていうノリだった(笑)。
あ、元マネージャーさんは、紹介してくれたとかではなく、ほんとにただお勧めしただけだったんですね。
そうですそうです。「この店だったら合ってそう。いいんじゃない?」ってお勧めしてくれただけww でも、ほんとに合ってる店だったから感謝♡
お店にはすぐ馴染めました?
最初からみんなフランクに接してくれたのでスッと。代表が前に働いていたお店にFTMの人がいたらしく、同じ店で働いていた従業員も多分何人かいたから、「ああ、そういうパターンの子ね」みたいな。
売れたのはいつ頃?
どこからが「売れた」なのかわからないけど、初月から売上折半ではありました。ずっとナンバーも入れていたし。
わ、すごい!
最初の頃は、コンカフェ時代からのお客様もいたので。でも、そういうアイドル的な意味で好きだった人は、ホストだと距離が近すぎてちょっと、LINEされるのも嫌だみたいな。逆にあるんですよ。多く知りたくはないというか。
でも、ホストとしてお客様を掴んでいくまでの間、コンカフェ時代のお客様が支えてくれていたので、それはほんとにありがたかったです。
今はニアさんを知ってる人のほうが多いと思いますけど、初回に着いたとき、女の子だよってことは先に言ったりするんですか?
いや、別に。そのまま普通に接客してます。でも、声とか雰囲気でなんとなくわかりますよね。「もしかして女の子?」って。8割ぐらいはその場で聞いてくれます。それで女の子だよって言ったら、「えー、好き!」って反応のコと、「女の子はちょっと無理」って人と半々くらい。ニアちゃんのことはすごい好きだけど、男の人を指名したいんだよねって方ももちろんいます。
コンカフェ時代のお客さんがいたとはいえ、未経験初月からナンバーに入るってホストとして逸材ですよね。
いや、言うてコンカフェ5年やってるから。接客業はベテランなので。お客様のスタンスが変わるだけで、やること自体は変わらないから。この5年の間に結構苦労してきました。
むしろその時期が下積み?
そう。普通に炎天下のなかビラ配り3時間とかやったりしてましたし、今よりもっとテキーラ飲んでました。
ニアさんは何営業?
アイドル営業です。推し活的に会いに来てくれて、ありがとうって言って、一緒にお酒飲んで話して、またねっていう。ただ、トップ層のお客様は僕のことを本気で好きだと思います。
その層の人たちは恋愛対象としても女の子が好きっていう人?
元々女の子が好きだった人は1割ぐらいしかいないです。9割は「女の子のことを本気で好きになったことなんてなかったのに」っていう人たち。やっぱりホストクラブなので。そもそも男の人を好きな女の子が来る場所じゃないですか(笑)。女の子が好きな1割は、バズッて認知度が上がって以降、指名で来てくれた人ですよね。
ニアさんならではの強みってどんなとこだと思います?
女の子の心を読み取るのが上手い気がする。そこかな。今こう思ってるなとか、口ではこう言ってるけど、ほんとはこんなふうに考えてるんだろうなとか、普通の人よりわかる気がする…。
心が読めるタイプ! 洞察力が鋭いんですね。
なんかこう読み取れちゃう。些細な動きとか仕草とか全体の感じで。LINEの感じいつもと違うなとか。返信の速度も何かあったときの速度だなとか。ネイル変えたとか、見た目の変化には全然気づけないんですけど、心情だけは気づけるんですよ。だから、その子がされて嬉しいこととかは掴みやすいのかなとは思う。
逆に男の人の気持ちあんまりわからないですけどね。一緒に働いてても未だに。「なんだこいつらw」って、本当にわかんない。接客とか見てても「わー、なんで、今そんなこと言っちゃうんだろ」とか(笑)。
「今こうしたほうがいいよ」とか気づいたら教えてあげるんですか?
いや、しないです。余計なお世話だと思うからww たまに、新人の子に聞かれますけどね。「女の子からこういうLINE来たんですけど、どういう意味だと思いますか?」とか。そういうときは「多分こういう意味だから、こんなふうに返したら」って教えます。それで、「ニアさんの言う通りにしたらまたお店来てくれました!」みたいな。そういうことはあるかな。
え、ニアさんありがたい存在!
役に立てる部分があったら、全然手助けはしますよ。まあ、そんな感じでうまいこと馴染んで、共存してますね(笑)。
ホスト歴およそ2年の中で「思えばここが転換点だった」そんな節目はありますか?
あ〜、ありますね。自分の意識の持ち方ってところで。「そうじゃないんだ!」って劇的に気づいた瞬間はありました。そこは、ホストとしての大きな節目だったなって思います。
よく来てくれていたお客様が、風俗を始めたなってわかったときがあったんですよ。でも、そこは突っ込んじゃいけないような気がして何も言わないでいたんです。コンカフェ時代も風俗で働いている方はいて、でも、そこに触れて欲しくないみたいな人が多かったから。そこは突っ込まないことが優しさなんだと思っていたんですけど…。そのお客様に、「目を背けてるのはあなただけでしょ。あなただけが覚悟が足りてないじゃん」、そんなようなことを言われて。ハッとしたんですよ。
お金を稼ぐためにお客様が昼職から風俗に転職するって、ホストをしていれば直面する場面じゃないですか。そこにすごい罪悪感を覚えてたんです。申し訳ないことをしたって。でも、そう感じるって時点で、風俗という仕事を下に見てるってことだから、まず、失礼じゃないですか。
このへんの感情はすごくデリケートな部分ですよね。
でも、「そうさせてしまった」なんて僕が感じるのは傲慢なことなんです。彼女は自分で考えて、この手段でお金を稼いで僕を支えるって決めたわけだから。それが自分の幸せなんだって覚悟を決めてそっちへ進んだ、そこをちゃんと汲み取らなきゃなのに。それに対して僕が罪悪感を感じるのは、逃げというか、とんでもなくおこがましいことだって知りました。
こういうとき、ホストとしての僕がすべきことって、「ごめんね」って思うことじゃない。全肯定して支えなきゃなんです。彼女のその覚悟も全部を抱えた上で、「ありがとう」って言わなきゃいけない。お金を作るための痛みや苦しみやツラさ、全部に思いを馳せた上で「頑張って」って言わなきゃいけない。そして、それに見合うだけの幸せや充実感をしっかり返す。それがホストなんだって知ったというか。ホストとしての在り方をすべて考え直すキッカケになったなって思います。
ホストって業が深い…。
「僕のせいで」じゃなくて「僕のために」って考えて、丸ごと引き受けて幸せにしなきゃいけない。ホストってそういう仕事なんです。お金を使うために、お客様は何かしらの犠牲を払う、「それを丸ごと引き受ける覚悟がおまえにはあるのか?」って話ですよね。その覚悟が持てなかったらこの仕事しちゃダメだなって思います。
全部抱えて「ありがとう」なんですね。
かけてくれるお金、そのお金を稼ぐ手段、すべて含めてその子の思いの強さだから。「ありがとう」って言わないと。それがその子の幸せにつながるなら、全部を受け止めてホストをまっとうしないとですよね。
深い話でした…。最後にニアさんの目標や野望、今後のお話を。
そうですね〜。今年、1億はいくし、店舗ナンバー1もとるだろうという予想もありつつ、冬月の壇上に登れるかな? どうかな? っていうところで、そこ狙いたいなっていうのはあります。冬月ってやっぱり層が厚いから、1億売っても壇上登れないんですよ。
壇上を目指してる?
そこに上がること自体はぶっちゃけ、あんまり興味はないんですけど、売れるって何かよくわからないじゃないですか。毎月1,000万売ってても、2,000万売ってる人もいるし。どこまでいったら売れたって言えるのか。でも、冬月って1200人いて、そのうちに壇上に上がれるのは20人。さすがにその20に入れたら、売れたって言ってもいいでしょと思って。「頑張ったな」、そう思える指標として、壇上はありますね。
女の子ホストの先駆者、ニアさん、来年からは“夜の部”の新店代表ということで、これからの活躍がますます楽しみ! ちなみにとてつもなく美白美肌なニアさんですが、至近距離で見てもマジで毛穴レスなナチュラル美肌が尊すぎた、ということをお知らせしておきます♡
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