売れてるコには理由がある! 人気者のあのコが大切にしている接客心得、ルーティン、マインドを深掘りするボーテの人気シリーズ“売れるルール”。
今回お話をうかがったのは六本木『ジャングル東京』の実力者・りなさん。超激戦区で2度のNo.1というエビデンスに基づいた、実践的なお仕事術を前後編2回に渡ってじっくりお届けします!
前編となる今回はりなさんが最も重視しているという「聞く力」を中心にお話をうかがいました。相手が気持ちよく話せる聞き上手のノウハウ、普段の人付き合いにも使える要素満載なのでぜひ参考にしてみてください♡
今日は、売れているキャバ嬢さんそれぞれの接客セオリーを掘り下げる『売れるルール』がテーマです。接客の場面でりなさんが重視していることは?
私、キャバ嬢の仕事は“接待”だっていう意識が強いんですよね。きっちり分類したらキャバクラは “接待”じゃないですか? そこがまずベースにあって、接待のプロっていう意識は忘れちゃいけないというか。お一人様でも団体のお客様でも、特別な場と時間を作り上げていかに気分よく楽しんでもらうか。そこを考えて席に着いてます。だから素では接客しないですね。
素で接客しない、というと?
全然、素で楽しんでいたりもするんですけど、空気をめっちゃ読んで目配り気配りを疎かにしないっていうところでそのまんまの自分ではないです。華やかな見た目も含めて演出の一つというか。キャバ嬢としての自分を作り込んでお客様と向き合うみたいな感覚かな。お客様のことはすごく褒めるし立てますしね。
“立てる”ってよく聞きますけどそれはどういう?
その人の存在が引き立つような動きをするっていう感じですね。超些細なことでいえば、いつもはあだ名で呼んでいるような関係性のお客様だったとしても、お連れ様がいたり団体でいらしたときには名字にさん付けに変えるとか。その人がこの店に通っていることは言わないほうがいい場合もあるから、要らないことは言わずに振る舞うとか。
そういう細かい配慮をしながら、周りを見て空気を読んで、その人が求めているであろうことを一番に考えて接客することかな?
ジャングルみたいに百戦錬磨のお客さんばかりだと褒めが響かないってことないんですか?
響くかどうかはさておき何も言われないより良いところを褒められたほうがよくないですか? でも意外と皆さん素直に喜んでくれる気がします。毎日どれだけ褒められていても褒められてウザいってことはないんだと思う。特に見た目を褒められて嫌な人はいない。それはフリーに着いてても思いますね。
フリーに着いたときはまず褒める?
はじめましてだから、話の取っ掛かりとしてもそこからですね。もう褒めつつぐいぐい行きますね(笑)。「どうせ営業トークでしょ〜」とは言われますけど、褒められたり興味を向けられて怒る人っていないので。
で、そこからの会話は好きなものや共通点を探す作業。何かしら接点が1個でもあったら距離って縮まるので。推しや好きなもので共通点があると盛り上がりますしね。もうね、おにぎりの具でもなんでもいいんですよ。多少盛っても嘘じゃないところで共通点を探しますね♡
褒めたり立てたりはキャバ嬢として当たり前として、私の場合いかに相手が気分よく話せるかっていうところで“聞く力”も大事にしています。配分でいったら聞くが7割、話すが3割くらい。
聞くが7割! 結構多い。
ほんとは9割でもいいくらい。聞くといってもただうんうんって聞くんじゃなくて、リアクションしながら興味を持ってちゃんと聞く。聞き上手な人と話しているとめちゃくちゃ楽しいしもっと話したくなるじゃないですか? あれをお客様に対してできたらいいなっていうイメージで“聞く力”は日々磨いてます。
聞く力ってどう磨くんですか?
聞き上手になることとインプット。やっぱりいろんなことを知っておいたほうが話も弾むし良い反応も返せるので、日々のニュースを掴んでおくとか世の中の“話題”にはアンテナ張ってインプットは心掛けてますね。ニュースサイトのトップに目を通すだけでも世の中の動きはなんとなくわかるので、少なくともそこは日課にしてます。
それと、お客様と話していてわからないジャンルがあったら調べるっていうことも習慣化させてますね。仕事、趣味、好きなものの話をしていたら、それについて調べたりちょっと勉強しておいて次に来たときにその話ができるように準備しておく。そうしたら次はもっと会話も弾むし、関係値も深まりますよね。
聞き上手になるコツは?
相手が気持ちよく話せるように気をつけていることはいくつかあって。そのなかで絶対にしないようにしているのは「否定しない」こと。人って共感してもらいたくて話すと思うんですよ。なんならそれ以外は何も求めていないと言っても過言じゃないというか(笑)。なので、否定のニュアンスが入っているリアクションは絶対にしない。
「キショい」とか「無理」とか言わないみたいな?
それはもうもってのほかで(笑)。どう使うかにもよるけど、そういう言葉ってノリで使いがちなので要注意ですよね。他にも「こうすればよかったじゃん」とか「前のほうがよかった」みたいな感想も否定だったりするし、「ふーん」とか気のない返事やよそ見は興味がないっていう意味で否定だったりする。否定のニュアンスやしぐさって意外と結構あるので気をつけてますね。
仮に「全然同意できん!」みたいな話だったときは?
賛成=共感ではないっていうか。「わかる〜」とか「そうだよね!」ってことだけが共感じゃないと思うんですよ。その人が感じたことに対して「あぁ〜、そうだったんだぁ」って聞く耳を持つことが共感というか。だからたとえ自分が全く違う意見だったとしても、感情に寄り添えばいくらで答えようはあるんですよね。どうにも返事に困ったときは「そうなんですね」という万能な返しもあるからそこは大丈夫!(笑)
面と向かって「あなたは間違っている」って否定する人はそんなにいないけど、誰かが自分の好きなものの話をしているときに、「それ、私は絶対無理」とか「私は○○のほうがいい」とか、自分の好き嫌いで反応しちゃうことってよくあって。これ、結構普段の会話のなかでもあるあるだと思うんですけど、聞き上手を目指すなら要注意ですよね。
話の腰も折ってますしね。
そう、話の腰を折られると気持ちよく話せない。「相手の話をさえぎらない」も私のお仕事ルールの一つです。たとえば相手がまだ話しているターンで「私だったらこう」とか「私の場合は〜」って話し出しちゃうの、結構悪気なくやりがちだとは思うんですけど、そういうことはしない。
で、そのままその人の話にすり替わっちゃったりしてね。
そうそう。でも、さえぎられたほうはやっぱりちょっと不完全燃焼みたいになるじゃないですか。まだ全部話してないのに…って。友達との雑談だったらそういうのよくありますけど、“相手が気持ちよく話す”を目的にするなら話は絶対さえぎらない。ちゃんと興味を向けて最後まで聞き届けます。
見た目的なところでお仕事ルールはありますか?
そこはもう万人ウケ。髪色暗め、メイクもナチュラル系で間口を広げてます。カラコンも好みは明るめだけど接客の場ではナチュラルなものにしてます。※
※お仕事時の定番カラコンはジル ピュアドロップ モカブラウン だそう♡
私、歌舞伎町のときはめっちゃギャルだったんです。髪も金に近くてカラコンも派手で、舌ピアスつけてネイルも長くてゴテゴテみたいな。
舌ピアスの時代が!
あったんですよ。ギャル時代、ウケ悪かったですね〜。全然売れてなかった(笑)。フリーの席って長くても10分、15分じゃないですか。中身まで知ってもらう暇はない。第一印象で決まっちゃうから。六本木に移って全部変えたんです。
見た目を変えたキッカケは先輩のアドバイス。『ミュゼルヴァ』時代、お店のお姉さんから「その格好変えたほうがいいよ」って言われて。そのあたりから、売れてるコのメイクの薄さを真似してどんどんナチュラルに。
私はこれでもまだ派手だねって言われちゃうけど、舌ピアス時代から比べたら売上も何十倍になったので。ほんとに外見って大事です。売れたいのであれば見た目で個性を出すより万人ウケを狙って正解だなと思います。(後編に続く♡)
“聞く力”を中心にお届けした前編に続き、りなさんのお仕事ルール後編はアフター先行の営業法や店外、賭け同伴などなど“先行投資の目利き”ついてのお話。近日公開ですのでぜひご一読を♪ (取材・文/ささきみどり)
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