激戦区『ジャングル東京』で2度のナンバー1に輝く実力者、りなさんがボーテ初登場!
地元青森でのスナック勤務から、一念発起して22歳で上京。歌舞伎、六本木と2店を経て『ジャングル東京』で花開いたりなさんの夜ヒストリー。ちょっと遅めのスタートから一気に成功の階段を駆け上がった、シンデレラストーリーをお届けします♡
夜職は18歳からしていますが、キャバ嬢になったのは少し遅くて22歳のとき。それまでは地元の青森でお母さんのスナックを手伝っていました。本当は高校卒業後すぐに上京して東京のキャバクラで働こうと思っていたんですけど、家庭の事情もあってそうもいかず。
うちはもともと母子家庭で、お母さん、おばあちゃん、弟と私の4人家族で、ずっと家のことや私と弟の面倒を見てくれていたおばあちゃんが亡くなってしまって…。小学生の弟を一人にするのはかわいそうだし心配で。当分は私が面倒を見なきゃなってところで遅れ発車。キャバ嬢になるという夢を追うのが遅くなっちゃったんです。
周りにキャバクラっぽいお店がなかったわけではないけど、どうせ地元で働くならお母さんのお店にお金が落ちたほうがいいから。というわけでスナックで働いてました。
スナック時代は3、4年ほど。弟も中学生になってぼちぼち家を出てもいいかなと思いつつ、なかなかタイミングが掴めないまま過ごしていたんですけど、23歳になる台に突入して「そろそろもう行かなきゃヤバい!」と。もっとお金が貯まるまで…とか考えてる場合じゃない、すぐにでも行かねばと思い切って上京しました。
行くと決めてからは早かったです。とりあえずのホテルだけ手配して、そのお金と交通費を除いた現金3万円だけ持って東京へ。なのではじめは日払いをもらいながらその日その日を暮らすみたいな感じでした♡
東京で最初に働いたお店は歌舞伎町の『CELUX(セリュックス)』。一条響さんをはじめ、有名なキャバ嬢さんはセリュックスを通っている人が多いから、登竜門として自分もまずはこの店で働こうと思って。普通に自分で直接連絡して面接受けたんですけど、このとき時給いくらだったかな。確か6,000円スタートだったような気がします。
歌舞伎町で働き出した当初はすごい焦ってましたね。周りの同年代のコたちとの差が目に見えてわかったから。みんな垢抜けてるし華やかだし、もう持ち物からして全然違う。バーキンを持ってるコがいたり、アクセサリーも色々持ってて。その差がとにかくすごく悔しくて。「まずはハイブランドのバッグ1個買えるようになろう!」って頑張ってました♡
セリュックス時代はそこそこという感じ。太いお客様が2人ほどいて売上的には困ることはなかったけど、顧客数っていうところではそこまで伸びず…。ナンバーは最高で3位。売上的には一番上で300、400万という数字でした。
半年くらい経った頃、六本木に街を移して『ミュゼルヴァ』に入りました。周りからは「六本木はレベル高いから、もっと経験積まないと無理だよ」と散々言われたんですけど、「自分の物差しで私を測るな!」みたいな反発もあって強行突破ww
私、「無理」っていう言葉が嫌いなんです。『できない』とか『無理』とか、その言葉で自分の可能性を狭めたくない。無理だったとしても挑戦するし無理かどうかはやってみて自分で決めたい。挑戦する前に諦めたくなくて。
やってみなきゃわからないし、もう行ってやる!と思って入店したミュゼルヴァですが、思ったような売れ方をしていたかといえばそんなことはなく(笑)。3桁いったらまあいいかみたいな状態。それでもナンバーには入れていたから、「こんな感じなのかな〜?」と思ったり。もっと挑戦したい気持ちもあるけど、どう挑戦していいかわからないみたいな。店も居心地が良くてそのまま低値安定。今思えばくすぶってましたね。
ミュゼルヴァにいたのは1年。このとき、キャバ嬢オーディションみたいなものを受けて事務所に入ったんですよね。インフルエンサーを育てるみたいな? その際、事務所のスカウトさんを使って移籍するっていうのが入所の条件としてあったので、お勧めされたお店のなかから一番良い条件を出してくれたジャングルへ入ったんですけど。これがほんとに大きな分岐点だったなって思います。
この事務所はほどなくやめたんですけど、こういうキッカケがなかったら移籍していなかったから。大事な出会いの1つだったと思います。ここから「ジャングルでナンバー1になって関コレに出る」それが大きな目標になったので。
ジャングルに入店したのは2023年の6月。ランキングの屋外ヴィジョンが設置されて数カ月が経った頃でジャングルが波に乗りはじめた時期でした。ナンバーがスクリーンで公開されるっていうことが初めてだったから衝撃で。入店初日、改めて入り口のスクリーンを見て「すごいところに来ちゃったな」と思いました。「すごい人たちがいる!」ってランキングを見ながらものすごく高い壁を感じた。でも同時に、絶対にここで1位を取って、ナンバー1としてこのスクリーンに載ろうって心に誓ったのを覚えてます。
ジャングルに入店するコたちはみんな、野望を胸に抱いて入ってくると思うけど、そのなかでも私は特別に熱い気持ちを持っていたと思う。キャバ嬢としてのスタートが遅かったぶん、人の何倍も頑張って取り戻さなきゃって気概もあったし、「ここからだ!」っていうワクワクする気持ちもあった。絶対に負けないって誰よりもギラギラしていたと思います。
ジャングルに入って売上も一気に上がりました。出会いにも恵まれて入店翌月にはトップ10入りしてすべり出しも順調。その時点で700万くらいは売っていたので、ミュゼルヴァ時代で考えたら7倍!
そこからずっとランキングには入り続けていたけど、ナンバー1までの道のりは長かった。関コレ出演をかけた夏のソウメイレースでもあと1人の差で負けちゃって。5位までが出演できたんですけど私は6位。このときは号泣しましたね。
7月以降も徐々にアベレージを上げていって、9月で1,000万売ったのが人生初4桁。10月、11月も5位6位で着地しながら、ナンバー1をとったのは2023年の12月。売上は6,600万でした。
このときは1人のお客様がすごく強かったです。最終日に一撃で4,000万以上使ってくれたのもこのお客様でした。でも、この4,000万、完全にサプライズだったんですよ。それまでも応援してくれてはいたけど、最後の最後にドカンとやってくれたっていう。このミラクルがなかったら1位は取れなかったです。
最後の最後にまくって勝てたのは、この頃の私だからだと思います。誰にも警戒されていなかったし完全にダークホースだったので。毎月トップ10には入ってくるものの、1位争いに食い込んでくるライバルとしては認知されていなかったから。お店の人もキャストのコも私が1位を取るなんて想像もしなかったと思う。
私の担当はお店の代表なんですけど、代表に「今月、絶対に私が1位を取ります」と言ったら、「いやいやいや、そんなの取ってから言いなさいよww」って感じで一笑に付されましたしね(笑)。ただ、私だけが本気で1位を取るつもりでいました。
誰も警戒していなかったからこそできた“どんでん返し”。ラッキーで掴めた1位だったかもしれないけど、最後まで諦めなかったからこそ、お客様の心を動かせたんだと思います。「絶対負けない、絶対に1位は私が取る、最後まで諦めない!」その気持ちだけは捨てなかったので♡
SNSでの知名度もないし、夜界隈でも知られていなかったから、ジャングルで1位を取ったときはみんな「誰このコ?」だったと思う。でも、そこから良い流れになりました。六本木での知名度も上がって指名が増えて顧客数も伸びました♡ 去年の6月に初めてバースデーイベントをしたんですけど、その月に億を超えることができたのはそういう良い流れができたからこそだと思います♡
イベントのタイミングはリア誕から3カ月ズラしたんです。3月が誕生日だからその月にイベントを打つのが普通ですけど、初めてイベントを打つって考えたとき、その時点ではまだちょっと力不足だと感じていて…。
でも、1年見送るんじゃなくて、「あと3カ月あったら絶対に成功させてみせる」そういう自信もあったので。だったら3カ月後の6月に2日間でイベントを打とう、タワーも2基用意して億を超える! そういう目標を立てて挑みました。
キャバ嬢になって3年半、ジャングルに入ってもうすぐ2年。ずっと心掛けているのはどの席でも全力で接客すること。テンション高く来るお客様だったら自分もテンション高く全力で対応するし、量をいっぱい飲めるほど酒豪ではないけど、お酒も全卓全力で飲んでます(笑)。
地方だったらお店が少ないから次があるけど、東京はその1回がチャンスじゃないですか。次また来てくれるかはわからない。今このときが最後かもしれない。そう思いながら1回1回が勝負だと思って接客してます。
全力で接客するのは、「あのときこうしておけば」と後悔をしたくないからっていうのもあります。さっきお話した私を育ててくれたおばあちゃんが亡くなったときって、突然だったんですよね。だからすごく動揺したし後悔も大きくて。知っていたらもっといっぱい一緒にしたいことがあったしもっと優しくしたかった。もっと恩返ししたかったのにって。そこに一生の後悔があって。だからこの一瞬を大事にしようって気持ちがすごく強いんです。諦めないとか、頑張り切るっていうのも、「後悔したくない」からきていると思います。
ジャングルでは今もランキングに入ってはいるけど、「ナンバー1」「関コレ出演」「億超え」と、自分のなかの目標は達成できたので、前よりはナンバーに執着してはいないです。今は、昼でも仕事の幅を広げていくっていう新しい目標があって。夜でも結果を出しながら、本腰入れる部分を変えていこうかなっていうスタンス。ナンバー1を取るのと同じくらいの熱量で昼も頑張って自分の軸を増やしていく、それがこれからの野望です♡
りなさんの初登場コラムいかがだったでしょうか。東京で挑戦しようか迷っている人はもちろん、もっと高みを目指したい人にも刺さるお話だったのではないでしょうか。りなさんの今後の活躍、ますます楽しみですね♡ (取材・文/ささきみどり)
<RECOMMEND>
こちらの記事もおすすめです。
青森のスナックから六本木へ 『ジャングル東京』りなの下剋上シンデレラストーリー♡