六本木『Club Rio』なつき なっちゃんのキャバクラ成功マニュアル♡

北新地『エース』時代から圧倒的な組数を誇り、年内引退が決まっている今も新規が増え続けている人気者、六本木『Club Rio』のなつきさんが、キャバクラで成功する道筋をレクチャー！

売れるビジュ、営業・同伴・アフターから、人間関係、イベントの成功のさせ方まで、夜職のあるあるな問題について、なつきさん流の攻略法を伝授して頂きました♡

〜新人向け初級編〜
営業とは自分の存在を刷り込むこと♡

・新規客を次の来店に繋げるコツ、裏技
これはもう「連絡のマメさ」一択だと思います。私がよくやってたのは向こうがヒマそうな時間帯を狙っての電話。相手の仕事終わりくらいに「何してんの？ ちょっとヒマ電つき合ってよ」みたいな。出勤するタクシーの中とかでよくかけてました。

電話にせよLINEにせよ、店に来てとは一切言わずに自分の存在を刷り込む！

・会話術、コミュニケーション力の磨き方
よく「人見知りなんで」とか言う人いますけど、仕事に人見知りとか関係ない。とにかくしゃべる。慣れですから全部。そしてどんな話題にも対応できるようにいろんな知識を入れる。本を読むのが一番いいと思いますよ。

今だったらライブ配信したりするのもいいかも？　こっちから話題を振らなきゃいけないから、いい練習になるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

・同伴の誘い方
普通に「今度ごはん行こうよ」でいい（笑）。でも、これこそ初心者だからってとこが武器になりますよね。「ごはん屋さんまだ全然行ったことないんです」とか。同伴に限らず“はじめて”を売りにできるのは今だけだから、何かとそこを全面に出す♡

・賭け同伴の取り扱い
賭け同伴もいいんじゃないですかね。そこに使う時間があるうちは。「同伴にならなくてもそのときはそのとき」くらいの気持ちで行くのはありだと思う。それで同伴にならない人とはもう同伴しないほうがいいけど。

ベテランになっても戦略として賭け同伴することはあるんで、そこは時と場合と考えようかな。

売れるためのアフターは長くて１時間

・アフターは行ったほうがいい？
売れてないなら行ったほうがいいです。私もどこでも誘われたら行くっていうことをしてました。ただ、そのとき長く付き合う必要はなくて顔出すだけでいい。

少ない指名のなかのアフターだったら長く付き合うのは大事だけど、フリーとかだったらそんな２時間も３時間もいる必要ない。長くて１時間。「顔出してくれた。ありがとう」くらいがベスト。

そのへんの時間の使い方っていうのがアフターにいく意味の有り無しになると思います。

・キャラってどう見つけるの？
そこは自然と徐々に見つかると思う。いろんなことを知っていくうちに、ウケがいい対応とか売れやすいやり方っていうのは見えてくると思うので。そんな最初から「このキャラでいく！」とか考えなくていいです。それより場数を踏む！

・個性を出すか王道を目指すか？
そこは王道じゃないですか。間口は広いに越したことはないし、売れてるコでギャルとかいなくないですか？

・いま売れるビジュ、系統は？
昔はキレイ系が売れてたんですよ。六本木といえばキレイ系、フィリピンハーフみたいな。髪はロングで前髪なしで…。今は清楚系アイドル系が流行ってると思う。前髪あり系。

ただ、地方であれば流行りに関係なくキレイ系のほうが売れると思います。地方って職人さんとか現場仕事の社長さんがお金使うイメージだから。そういう人たちって元ヤンが多いし、ヤンキーはキツい系の女が好きなんで。あと、メイクは鎧じゃないけど、キレイ系のほうが女のコも強気でいられますよね。

Q.キャバ嬢の体型維持法はやっぱりマンジャロ？「私はマンジャロ否定派なんで（笑）。そこは今も昔も基本は食事制限だと思ってる。マンジャロも食欲が抑制されたり満腹感が続くところが支持されてるわけだし。私のダイエット法も食事制限です。常にじゃないけど（これはヤバい、さすがにブスになってきた）っていうときはしてます！」

同じお店のコと仲良くなる必要は特にない

・同僚キャストとの人間関係や距離感
私はお店のコとそんなに関わることがないのでわかんないんですけど…。関わらなくていいと思います！ 「おはようございます」「おつかれさまでした」の挨拶と、「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」のお礼。これだけきちんとできてたらいい。キャバクラで仲良しこよししたところで…なんで。

・他店の女のコとの付き合い
お客さんを通じて知り合うとか、自然と付き合いが増えていくぶんにはまあ普通の人間関係としてあるだろうから礼儀正しくそれなりに。

あるいは有名嬢さんのところに飲みに行ってSNSに載せてもらおうとか、何か戦略があって動いてるならそれはそれでいいと思うけど…っていう感じですかね。夜界隈は信用できる人ばかりじゃないから用心するに越したことはないし、別に積極的に交友関係広げる必要はないかなと思います。

・バーなど同業付き合いのポイント
それこそわざわざ自分から広げていく必要ない！　同業付き合いっていう文化はめちゃめちゃあるけど売れてないコがやってるイメージ。遅くまでバーで付き合って飲んで、店来てもらって飲んでみたいな。そこまでやる意味ある？ お金使い合ってるだけじゃない？っていう。頑張るとこそこじゃないよねって私は思います。

・お店にえこひいきされるコとされないコ。その差とは？
売上があるキャストが大事にされるのは当然として…。それ以外で差があるのは素直さや愛嬌じゃないですか？　人だから好き嫌いはあるし、かわいがられにいくもんだし。

ひいきされてるコが羨ましいなら、そうされるようなコになる。ニコニコしゃべってハキハキ「おはようございます」って言って、えらそうにしなければかわいがられます。

Q.なつきさんの二日酔い対策は？ 「水！　水爆飲み。水とともに酒を飲み、水とともに寝る。あと炭水化物。アセトアルデヒドを分解するとき糖質が必要とされるらしいんで。適度な糖分を炭水化物で摂取！」

〜経験者向け中級編〜
移籍先は自分がどうなりたいかで選ぶ

・お店選び、移籍のポイント
自分がこの先どうなっていきたいかを考える。有名になりたい、もっと売れたいなら有名店やメディアに強いお店で頑張るべきだし、昼と兼業したいとかマイペースにゆったりやりたいっていうなら競争が激しいお店は避けたほうがいいだろうし。自分の売り方やそのときの状況に合わせてお店は選んだほうがいいですよね。

たとえば私の場合18歳のときに六本木で夜をはじめて、ほどなく新地のエースに移ったんですけど、これは「この先キャバ嬢やってくにあたって有名になったほうが得じゃない？」っていうところで、当時日本一流行ってたエースに行ったわけで。でも、キャバ嬢続けてもあと１年かなってときにエースに行くかって行ったら行かないですよね。今後どう展開していきたいかがお店選びのポイントになると思います。

Q.『Club Rio』を選んだポイントは？ 「六本木に戻ると決めたときは、夜上がるまであと１年かなっていうタイミングで。尚且つ私は組数が多いからそこを考えました。ジャングルさんくらいキャストの在籍数がめちゃくちゃ多いお店だと、自分のお客様が入り切れない問題もあるからそのへんも考慮。あと、土台がしっかりしている有名なグループだからっていうのもある！」

・単価の上げ方、高額会計の上手い持っていき方
楽しませるっていうのは大前提として、その上で「シャンパン飲みた〜い♡」とか一言いうのはやっぱり大事ですよね。言わなきゃ安くあげたいじゃないですか。言うのはタダだから「泡飲もうよ〜」とか言うだけ言ってみるってことをおすすめします。

・太客には店外など特別扱いすべき？
したほうがいいです。色恋で引っ張ってなくてもごはんくらいは行ったほうがいいんじゃないですか？　それこそ賭け同伴感覚で行くのがいいと思う。同伴になったらなったでいいし、店外としてごはんだけで終わってもそれはそれでいい。とりあえず同伴の時間帯であれば「このあと仕事だから」でそれ以上引っ張られることはないから。

私は店外、全然してないですけどね（笑）。でも、大阪時代はユニバ行ったりはしてました。１、２回ですけど。そういうテーマパークって“ピンク”が入り込む余地がないから楽なんですよ。「日曜日にごはん行きます」だと、ごはんの後に「じゃあこのあと軽く飲みに行く？」となったりして面倒臭いじゃないですか。だったら昼過ぎくらいからディズニーとか行って、くたくたになって「じゃあまたね」のほうが気が楽って話。

・キャバ嬢として彼氏を作るなら、どんな人と付き合うのがいいか
どんな人がいいかは一概に言えないけど、バーテンと付き合うのはやめといたほうがいい。ホストと付き合ってる人よりバーテンと付き合ってる人のほうがキモい。とか言ったらいろんなところで怒られそうだけど（笑）。

でも、バーテンと付き合う意味あります？　オーナーだったらいいけどただのバーテン。店でお金使ってくれるわけでなし…。だったらホストと付き合って売上勝負してたほうが全然いいと思います。時間も合うし。売れてないコがバーテンと付き合ってるイメージありますね。

タワーをするってとてつもなく偉大なこと！

・バースデーなどイベントの成功のさせ方
思い描く！　どうなりたいかを１年前から思い描き、常にバースデーのことを考えながら生きる。これじゃないですか。私も３回目くらいまではそうでしたよ。来年はバースデーイベントがしたい、こうしたいああしたいって全部考えて、そのためにはどうしたらいいかを逆算して日々実行していく。「もっと顧客数を増やす。そのために毎日出勤する」とかね。

私はバースデーのときしか営業しないっていうのがあったんで、「年一だし、このぐらいは話聞いてよ」って感じでお願いしやすかったっていうのもあったかな。

・バースデーでタワーがしたい！
これは私の偏見ですけど、「タワーしてくれる人＝彼氏でしょ」って思ってるんで。女のコがその人を好きか好きじゃないかは知らないですけど、タワーをするならそういうことじゃないでしょうか。

でも、エッチするなんて簡単な話なんですよ。重要なのはそこから。何百万、何千万と使ってもらえるかどうかだから。それだけの価値を自分につけられる自信があるんだったら、そういう色恋かけてもいいと思うけど…。

でも最近は有名なお客様いますよね、そういうの無しでも「有名嬢とかになら面白そうだから」でやってくれる人。あるとこにはあるんだなぁって思います。

普通に無理そう。

無理ですよ！（笑） だからすごいことなの。みんな簡単にタワーしてるように見えるけど、使わせるって相当大変なことだから。タワーしているコたちはみんな全員すごい！　彼氏だったとしても本当にすごい。

・太客はいないけどタワーがしたい、そんなとき

１人に頼らず協賛でタワーをするという方法はどうでしょう？

ジャングルのヤマトリノちゃんとかそうですけど、協賛が一番カッコいいですよね。でも、協賛タワーこそ誰にでもできることじゃない。それなりに高額を使える人がいっぱいいなきゃ成立しないんで。だからこそカッコいい！

ただ、人にもよるけど協賛タワーをすると席がさびしくなる現象も起きたりもします。タワーのほうにお金を使うぶん席での抜き物が少なくなって店内がさびしくなるみたいな。結論、別にタワーにこだわる必要ないと思います。そこにこだわらず、戦略的に見てトータルで自分が目指せるバースデーイベントを打てばいい！

なつきさんだったら協賛で盛大なタワーできたと思いますけど、しなかった理由は？「席をつぶしたくなかったからです！　風潮としてバースデーでタワーするのがカッコいいってなってますけど、別にしなきゃいけない理由はない。しなくたっていいと思う♡」写真はなつきさんのラストバースデーにて。お祝いに駆けつけたヤマトリノさんと♡

〜よく聞くあの話の真相〜
なっちゃん一問一答♡

Q１.SNSでは「六本木は枕はあたりまえ」という話が流れてますけどそういうもの？

六本木というか今の飲み屋が枕はあたり前って感じなんじゃないですか？　街は関係ないと思います。六本木だろうが新地だろうが北海道だろうが、やるコはやるしやらないコはやらない。

「売れたいなら枕はすべき」ってよく聞くけど、やったら売れるってわけじゃないんでそこは勘違いしないでほしい。「あのコ枕じゃん」と言うなら、じゃあ自分もやってみなよって思います。やれば売れる世界じゃない。さっきのタワーの話と一緒でやったあとのほうが大事。やってるから売れてるわけじゃないんですよ。そこ履き違えないようにって話です。

Q２.黒服がお酒を飲んで単価上げを手伝ってくれる話をよく聞くけど、誰の席でも飲んでくれるの？　あらかじめお願いしておくの？

黒服が元々お客様と仲良くて「○○さんお疲れ様です〜」とかって来る場合もあるだろうけど、基本はお願いするんじゃないですか？　自分が酔っ払ってきてこれ以上飲めないかもっていうときに、トイレ行くふりして黒服さんとかに「一席着いてくれない？」って言ったりとか。

あと、店にもよる。六本木だったら大概どこも飲んでくれるだろうけど、エースの頃は店の方針で黒服は飲まなかったですよ。

Q３.有名嬢は移籍金で動いてる人が多いの？ 移籍金ってどのくらいなの？

そういうもので動いているコもいるしいないコもいる。でも、移籍金って割と最近の文化なイメージ。金額はまあそれだけの利益が出ると思えば何千万とかもあるんじゃないですか。契約でいくらって言っちゃいけないんでみんな言わないだろうけど。噂では回ってきます。

Q４.「楽しんでいたらシャンパンは勝手におりる」っていうけどほんと？

売れてるコだったらそうですね。売れてるコにシャンパンおろすのはあたり前、おろさなかったら失礼だよねっていう認識になっているから、有名になればなるほどシャンパンは勝手におりるし、楽しんでもらえているとおりる量も勝手に増えるのは事実。でも私は煽ります（笑）。有名じゃなかった頃はめっちゃ煽ってましたし、おりることが前提の今はシャンパンの色の交渉で煽ってます。「こっちにしようよ」って。

Q５.六本木は詐欺師だらけっていうけどそんなに詐欺師ばっかりなの？ 割合は？

割合はわかんないですけどブラックな人、グレーな人は多いとは思います。ただ、詐欺師は近頃若干減ったような感じがしますよね。落ち着いてきてる？ 捕まっていなくなったのか、たまたま『Rio』だけ詐欺師が姿を消したのかはわかんないけど（笑）。

初心者、中級者に向けてのキャバ嬢講座をお届けしました。組数で売る実力派のなつきさんだけあって今すぐ役に立つ知見が満載でした！　なつきさんの引退まであとわずか。さらなるアドバイスが欲しい人はお店にGOです！　（取材・文／ささきみどり）

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