フォロワー1億8千万人超えの世界的セレブ「キアラ・フェラーニ」も御用達。人気ヴィンテージショップの代表を務める盛 純菜さん。「何もできない子だからこそ、好きなことしか夢中になれなかった」と話す彼女がこれまで歩んできたビューティヒストリーとは? 後編では毎日の輝きを支える美容法もお届けします!
すごくロマンティックな店内ですね! 洋画に出てくる憧れのドレスルームのようで、見ているだけでうっとりしてしまいます。
ありがとうございます。「VINTAGE QOO TOKYO」のメインディスプレイは、よくお客様が写真を撮って楽しんでくださるスポットなんです。入荷日は毎日なので、ラインナップしているアイテムも日々変わるんです。
いつ行ってもワクワクしますね。世界中から買い付けしているヴィンテージアイテムは、全て20世紀以前のものとお聞きしました。
そうですね。たまにリサイクルショップとの違いについてご質問をいただきますが、私たちの目を通して、歴史と価値のある80〜90年代のアイテムだけを厳選しています。
ヴィンテージのセレクト基準にもこだわりがあるのですね。
最近はAI化がどんどん進んでいて、もちろんそれはそれで素敵なことですが、心があるからこそできる仕事がしたいなって思いますね。AIがどれだけ発達しても、人間にしかできない付加価値を大切にしていきたいです。
ところで、バイヤーになろうと思ったきっかけは何ですか?
こういった取材には申し訳ないくらい、特別なサクセスストーリーはなくて…夢を持って何かを目指すわけでもなく、がむしゃらにアルバイトをした結果、流れで続いたのがバイヤーだったんです。ちゃんと就職活動をしたこともないですし、会社員として勤めたこともありません。
意外です…! 例えばどんなアルバイトですか?
動物病院の看護師助手、レストランのホールスタッフ、エレベーターガール。北新地でホステスをしていた時は勤めていたお店でNo.1も経験しましたね。あと…甲子園球場でビールの売り子をしたこともあります。暑過ぎて、こっそり私もビールを飲んだらクビになりましたけど(笑)
どうしてバイヤーは続いたのでしょうか。
ある会社のバイイング事業に、立ち上げから携わったんです。でも自分以外にスタッフがいませんでしたし、ほぼ一人で業務を回していました。とてもブラックな会社で睡眠時間や体力だけが削られていって…これだったらもう独立したほうがいいなって見切りをつけて起業しました。
もともとヴィンテージがお好きなんですか?
好きですね。北新地でホステスをしていた時も、DiorやYSLのヴィンテージドレスを着てお店に出勤していました。当時はキラキラのスーツが流行っていたんですけど、一人だけヴィンテージドレスでしたね。たぶん浮いていたと思います。
とはいえ、好きなことを仕事にするって大変そうです。
好きなことを仕事にできていいですねって、SNSでコメントをいただくこともありますが、私だって挑戦と失敗を何百万回って経験して今がある。昔から何もできない子供だったからこそ、自分が興味のあることじゃないとできなかったんだと思います。基本的に映画もテレビも見ないですし、本も読みません。きっと仕事が趣味みたいなものなんです。もちろん今を成功だとは思っていないですし、これからも上を目指していきたいです。
仕事で大切にしていることはありますか?
ずっと続けているのは、やりたいコトを全て書き出すこと。スマホに内蔵されているメモアプリを使っています。毎年目標はひとつじゃなくて、年間で100個以上はあるかも…メンタルからフィジカル系、短期的から長期的なものまで全部書き出して、達成できたらチェックマークを入れます。
ゲーム感覚でチャレンジできそうですね。
全部達成できなくてもいいので、まずは思い付いたことからどんどんメモをすることが大事だと思います。できなかったことは翌年に繰り越し。あとメモを取ることで、時間を生むのが上手くなりますよ。
時間を生むために、お家も引っ越ししました。以前は自分の会社やお店から遠い場所に住んでいたんですよ。そうなると移動の時間が必要になりますよね。
何も生まれず時間だけ失うその時間がもったいないと思って。毎日の美容に関してもそう。
美容もなんですね。例えばどんなことですか?
やって良かったなと思うのは眉アートですね。眉だけで顔の印象って変わりますし…大切なパーツだからこそ、時間をかけて丁寧に描きたいんですけど、バタバタと忙しい朝に理想の仕上がりを目指すことって、私にとっては時間の消費でしかないんです。
眉メイクって難しいですよね。失敗するとテンションも落ちますし。
そう!だったらプロにお任せしちゃったほうが効率的だし満足度も高いですよね。毎日のシャンプーとヘアセットもプロにお任せしています。
徹底ぶりがスゴイです…!
夜は自分で髪を洗って乾かして…朝は寝ぐせがついた髪を一生懸命セットして…って意外と時間がかかるじゃないですか。朝サロンでセットしていただく間に、一日のタスクを整理したり、仕事のメールを返信したりできますし。思い切って手放すシンプルな美容に変わりましたね。
前編では、盛さんがこれまで歩んできた軌跡や、仕事で大切にしていることを教えてもらいました♪ 後編では、彼女の輝きを支えるこだわりの美容法についてお届けします!
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