今、勢いがあると言われる北新地の超人気店「CLUB MON」のNo1キャバ嬢で、現在キャバ嬢界ナンバーワンと呼び声の高いりょうさんにお話を伺いました。
明かしてくれた極意は――お客さんにオラついている私は“門りょう”っていうキャラ。それを忘れたときは終わりのとき。――だそうです。
週6出勤当たり前、本気でキャバクラという仕事に打ち込む門りょうさんのナンバーワンの秘訣に迫りました。
*2017年10月14日に門りょうさんはキャバ嬢を引退し、にキャバ嬢界に残る伝説的なバースデーを盛大におこないました。
ドレス同伴、ドレス出勤!私服はほとんど持ってない
はじめまして北新地の『CLUB MON』のりょうです。門で働いているりょうだから、「門のりょう」、「門りょう」と呼ばれているうちに、「門」が名字みたいになってます(笑)。
水商売を始めてからはずっと週6出勤。店休の日曜日は撮影とか用事がなければずっと寝てるかな。仕事以外には趣味もないし興味があることもない。買い物にはよく行くけど、ショッピングが好きってわけでもなく、仕事で身につける物を買うために行くだけで、それも仕事のうちみたいな。自分、めっちゃ仕事人間です。出勤以外で出掛けることも少ないから、私服を着る機会もあんまりない。今回のメゾンドボーテの撮影で「私服コーデを一体持ってきてください」と言われたとき、「私服、持ってないです」と答えたら、めっちゃびっくりされました(笑)。私服がないわけではないけど、プライベートではパーカーとかラフな格好ばっかりしてるから、まともな私服を着る機会ってほぼないねん。お店に行くときは家からドレスを着てタクシーで出勤するし、同伴のときもドレスに何か羽織るだけやし。ドレスといってもザ・ドレスみたいな水商売ドレスではなく、私服でもギリいけそうなキレイめワンピだから、それで移動もできるわけだけど。
デビューは場末のスナック嫌すぎて2日でやめた(笑)
出身は神戸で、新地に来るまでは三宮のキャバクラ。そこには19歳直前の18歳~23歳直前の22歳まで4年くらいお世話になったのかな。このお店が本格的にキャバクラを始めた店になるわけやけど、一番最初の最初に働いたのは地元の場末のスナック。ほんまに軽いバイト感覚。といっても入店2日ですぐやめたんやけど。接客が向いてないとか夜が嫌とか、そんなんじゃなく、そのときは男の人がほんまに苦手で。しゃべるのも嫌やったし、何かのはずみに体がちょっと触れたりするのも嫌。ライターで煙草に火つけるときに、お客さんの手とちょっと触れたりとか、その程度のことですら無理やった。今は全然そんなことないけどね。お客さんに対してそんな失礼なこと、思ったりはしないけど。そのときは笑っちゃうくらい男の人が苦手やった。
ちゃんと本格的に夜を始めたっていえるのは三宮のキャバクラから。ここは本気でやろうって覚悟を決めて入店したお店。
高校卒業して就職した美容部員の仕事を3カ月でやめて、その後は地元で遊びながらバイトを転々。パチンコ屋さんとかいろいろやったけどどれも少しも続かなかった。ちっとも面白くなくて。昼の仕事が続かないならもう夜をやるしかないなって思ったんだよね。
「何で売れてるの?」って聞かれるけどわからない…。
三宮のキャバクラに入店して最初の1カ月は完全に下積み。お客さんも全くおらんし、仕事のノウハウを覚えるつもりでとにかくめっちゃがんばった。それで、2カ月目にナンバー1になって、自分に向いているものを見つけた手応えがあった。仕事が面白いと思ったのも始めてやった。
北新地に来たのは23歳のとき。なんでか23歳になったら北新地に進出しようと思ってたんだよね。新地に来てからは4、5軒、お店が変わってる。引き抜き引き抜きで条件のいいところに移っていって、『CLUB MON』に入店したのは2年くらい前。「何で売れてんの?」とかめっちゃ聞かれるけど、ほんまに自分でもわからん。何かあるんやろうけどわからない。
お店には毎日3~4組くらい、ファンの女のコが会いにやって来る。一般のコもいれば、地方でキャバやってるコが飲みに来てくれたりいろいろ。同業のコには、「どうやったらりょうさんみたいになれますか?」って、接客や営業の方法とか聞かれることも多い。コツとか接客術とか何かあるならいくらでも教えてあげたいけど、何にも浮かばない。ほんまにいつもこのまんまやし、素で接客しているから、「わからん」としか答えられなくて、遠くから会いに来てくれたのに申し訳ないなって思う。多分、たまたまこの仕事が天職やったんだと思う。
自分の役割を完璧に演じるオラつく中にも礼儀あり♥
キャバ嬢の才能はあると思う。逆に、自分にはこの才能1コしかないと思う。他には何にもない。特技もない、趣味もない。勉強もできなかったし、運動もできない。他に人並にできることなんてひとつもないねん。
“シャンパン入れて当然”“私のためにお金使ってくれて当たり前”、そういう体でお客さんに接しているから、オラオラ営業ってことになるんだろうけど、お客さんを下に見てオラついてるわけじゃない。席に着くなりいきなり「何本?」っておろすボトルの本数を聞くとか、オラついてる私はいってみれば“門のりょう”っていう1コのキャラ。“仕事に本気”の私を応援したいと思ってくれるお客さんがいて、ナンバー1から落としたくないって押し上げてくれるお客さんがいて、それで始めて成り立っているのが私の“オラ営”だから。
“仕事に本気”っていうのは、私の場合、ナンバーにこだわって、売り上げにこだわってキャバ嬢をやること。そのために仕事は週6日、絶対に休まないしお酒は誰よりも飲む、接客の手も抜かない。そう言うと案外当たり前のことやなって思うけど、それを本気で一生懸命やってる。
お客さんには嘘をつかない彼氏がいるならいるって言う
お客さんには女王様みたいに振舞っていて、さもエラそうに見えるけど、そこで自分のほうがエライなんて勘違いして天狗になったら、そのときが終わりやって思う。お客様はお客様。私のほうがお客さんより立場が上なわけやない。こう見えてお客さんはちゃんと立てるし、失礼なことは絶対に言わへん。これだけオラついていてもお客さんに怒られたことは今まで一回もない。逆に気に入られようとして媚びたり、嘘をついたりするようになっても終わり。そんな私やったらお客さんは応援したいと思わんやろうから。嫌なものは嫌って言うし、彼氏がおるときはおるって言う。
キャバクラで働き始めたときは、「夜なんて25歳までしかやらない」と思っていたけど、今年の誕生日がきたら28歳。思ってたより長く続いてる。その間、夜を上がりたいと思ったことは一回もない。バースデーの後とか、臓器を休めるためにしばらくお休みするけど、そういうとき以外は休みたいと思ったことってないかも。
店は、学校に通うのと一緒で、毎日当たり前に行くところ。いや、学校はあんまり行かなかったから違うかな? 高校なんて出席日数足りなくて、ギリギリまで卒業が危ぶまれてたから(笑)。そう考えると、学生だった頃より今のほうが全然真面目。
キャバ嬢を続けるなかで、自分の会社を立ち上げてドレス屋さんをオープンしたり、夢も叶えられて、欲しいものも手に入れてきた。次にしたいなって思うことは、強いていえば結婚かな。いつになるかはわからないけど、結婚するまでは夜は続けていたいな♥
いま、一番勢いのある門りょうさん。これからの活躍に期待です♡
人気コスメインタビューはこちら
接客術有名キャバ嬢紹介
伝説のキャバ嬢・門りょう 引退前に聞いた48の質問!!
伝説のキャバ嬢・門りょう 引退前に聞いた48の質問!!