店舗入り口横の大型ヴィジョンにて、毎日の売上ランキングが発表され注目を集めている六本木『JUNGLE TOKYO』。日々バチバチな戦いがを繰り広げているその模様を、同店きっての人気キャスト“いちかさん”がレポート!
今年の春から始まった“デイリーランキング”はキャストやお客さんにどんな影響を及ぼしているのか? 併せて「夜でメンタルを病まないための考え方」についてもお話をうかがいました♡
今日のテーマは「お仕事近況」と「病まないメンタル」と2本立て。まずはいちかさんの近況から。年末年始からこっち景気よくシャンパンがおり続けていて、快調そうですね!
いやもう運が良かった。良いお客さんが立て続けに続いたので。そういう波ってありますね。私が何かしたとか何か変えたとかじゃないので。
3月にジャングルにヴィジョン※が設置されたんですけど、それが始まってからは、それを見て会いに来てくれたり、応援してくれる人も増えて。ほんとラッキーだなっていう。
※デイリーランキングや歴代ナンバー1が紹介される大型の電光掲示板。通りに面した入り口付近に設置されている
ヴィジョンでは毎日売上ランキングが顔写真とともに紹介されるんですよね?
そう。前月までの歴代ナンバー1と、前日の売上ランキングがそこに出るんです。デイリーランキングは毎日変動するから注目されてますよね。しかも、UP、DOWN も表示されるからそれを見てお客さんが「いちか今○位じゃん! 下がってるぞ!」とか逐一報告してくれるっていうww
キャストの子は大変だと思うけど、見ているほうは楽しいかも。
みんなにそう言われます♡ 良い意味で言ったらこれも推し活ですよね。「今、俺の指名○位だ!」みたいな。お店がランキングを大々的に打ち出してからこっち、お客さんたちがめっちゃ盛り上がってます。キャスト的には毎日が戦いですけど(笑)。
でも、『ジャングル東京』ってこんなバチバチ戦うお店でしたっけ?
いや、全然。ランキングはなんとな〜くわかる程度で、こんな明確に発表されることはなかったです。他の子の売上も知らなかったし。これまでずっとのどかな時代が続いてましたよねぇ。それ考えたら激変! ヴィジョンには売上の数字は出ないけど、前日いくら売ったかは更衣室に毎日張り出されるので恐ろしい。マジで戦場ですよ!(笑)。
突然、戦国時代みたいになっちゃいましたけど、女のコたちの反応は?
頑張ろうっていうコと苦痛に感じてるコと、半々かなぁ〜。ふんわりやりたい子とかはキツいだろうなぁっていう。売上が全部見えるわけだから…。
でも、その一方で、「ヴィジョンに載りたい!」で入って来る子たちもたくさんいますし、「ジャングルでナンバー1になりたい」って野望を持って入店して来た子もいる。全体で見たら士気は爆上がりしてますね。
ジャングルには今、圧倒的ナンバー1っていないんですよ。毎月変わってる。去年までは(桜井)みづきちゃんが不動の1位だったんですけど、みづきちゃんが殿堂入りしてからは固定で1番って子はいない。1日で1,000万とか余裕で動くくらいみんな強いから。1位から突然5位に落ちるとかも全然あるし、その逆もある。気が抜けないですね。そこでバチバチ熾烈な戦いを繰り広げてる。ほんと戦国時代って感じです(笑)。
乱世。天下統一を目指して群雄割拠みたいな。
マジでそれ! そのなかでも、桜伊みやこちゃん強いです! ちょっと頭ひとつ抜けてるなって印象がある。新人のゆうめろちゃんも勢いありますね。めちゃくちゃ追い上げてる。でも、いきなり圏外から突然上がってくるみたいなパターンも全然あるし…。ジャングルのナンバー争い、引き続き目が離せない状況です。
評論家みたい! そんないちかさんも6月にナンバー1とりましたよね。
そうなんです。わーい♡ ほんとは5月に1番を狙ってたんですけど、締め日にまくられちゃって。それが悔しくて悔しくて。でも、お客様たちがみんな「リベンジだ!」って熱くなってくれて1番になることができました。お客様と一緒になって戦うみたいな経験、これまでしてきてないから、感動しましたね! たまにはこういうのもいいなぁって。
数字にこだわるいちかさんはじめて見ました。今までずっと「平和に楽しく」でしたもんね。
そうなんですよ! 負けて悔しいとか、今までなかった感情なんで。そういうものが自分の中にもあったんだなって発見でした。それもこれもお客様が応援してくれるからこそ。「頑張ってね!」ってお金使ってもらったら感謝もひとしおだし、期待に応えたいってさらに熱くなるみたいな。多分、キャストの子たちみんな、こういう気持ちになってるから、店全体が熱いんだろうなって思います。
ここからはメンタルの話。六本木で売れてる人はみんな精神が強そうですよね。
元々の性格とか慣れもあるだろうけど、安定してる人は多いかも? やっぱりこの仕事、病みやすくはあるので。メンタル強くなきゃやっていけないですよね。だってこんな、毎日人から比較されて毎日選ばれる職業、他にないじゃないですか。フリーに着いたらまず見た目で評価されて、「お前はナシ」って言われたりww
怖いw
かわいくないとかデブとかババアとか言う人もいますからね。昼で生きてたらそんなこと面と向かって言われることないですよね(笑)。指名替えもあたり前にあるし、お客さんは基本切れていくものだし。
よく考えたらここまで日常的に否定される職業ないですね!
ないですよ。キャバクラってキラキラして見えるけど、キラキラなだけじゃないから。信じてた人に裏切られて病むとか、嘘つかれるとかもある。心をすり減らす仕事であることは間違いないので、繊細で傷つきやすい人にはきつい職業。
いちかさんも病みますか?
病むまでいかないけど、悩んだり、落ちたりはありますよ。人間なので(笑)。信じてた人に嘘つかれたりしたらへこみます。ただ、その都度復活してるってだけで。
夜界隈の人はよく、「人は裏切る」って言いますよね。
マジ裏切りますよ(笑)。裏切るというか平気で嘘をつく人はたくさんいる。でも、そこはもはや折り込み済み?「そんな簡単に人を信用するもんじゃない」ってことは、キャバ嬢やってたら多分みんなわかってる。その上でこの人だったら信じられると思って信じるから、嘘つかれたり裏切られたときは相当落ち込むっていう。だから逆を言えば、ある程度キャリアがあれば、そんなしょっちゅう傷ついたりはしないとも言える。
人間不信になりませんか?
私はならないです! みんなが嘘つくわけじゃないし、そこは相手との関係性にもよる。「いい人」って結局のところ、自分に都合がいいからいい人って思うだけであって、そんなの自分のエゴだから。「裏切られた」もそうですよね。自分の都合に合わないことをされたからそう思うのであって、「人はどうせ裏切る」って発想は傲慢な気がする。突き詰めたら、そこまでの関係を自分が築けていなかったって話だから。
相手の人間性に問題があるパターンもありますけどね。でも、そういう人ってそういう噂が既にあるから警戒できる。「あのお客さんヤバいよ」とか、「あの子、なんでもバラすから何も話さないほうがいいよ」とか噂は回ってくるから。夜の世界は狭いんで。
じゃあ、しょっちゅう傷ついてるような人っていうのは?
良くいえばピュアなんじゃないですかね? 「わぁ、いい人だ」ってすぐ思っちゃうような人はそのぶん傷つくことも多いのでは? 悪くいえば、用心するという手間を省いているともいえる(笑)。
そう考えるとピュアって別に良いことじゃないですね。
私はすごい勘ぐっちゃいます。良いこと言われても真に受けない。行動は信用につながるけど、口だけならいくらでも言えるんで。「俺、めっちゃあの子にお金使ったんだよね」とか武勇伝を語られても、へえ〜みたいな。“でもまだ私にお金使ってないから、ほんとかどうかはわからないよね”と思いながら、「すごっ!」って言ってます。
別に大きなこと言わなくても、行動で表してくれる人のことは、「あ、この人の言うことだったら信用できるかもな」っていう風にはなっていきますね。
見ていて、病みやすい性格に共通点はありますか?
どう思われるか、周りの目を気にしている人が多いかも? 「それって私のことかな」って自分に関連づけて考えがちな人とか…。陽のオーラがある人、売れてる人は周りの目を気にしてない。みんな自分軸で生きてる印象ありますね。逆に隠のオーラの人には、「あの人にこんなことされた」とか「誰々のせいでこうなった」とか、“人のせい”マインドも多いなって思う。
人のせいにしてると、普通に病むこと増える気がするんですよね。説明難しいですけど、「誰々に〜〜された」っていうことは、被害を受ける側にいるってことだから。全部相手しだい、人に振り回される人生みたいな。
他人軸で生きてると、被害者意識が強くなるのはそのせいかも!?
「あいつが悪い」しかなかったら、相手が改心するとか、相手に変わってもらう以外に解決策ないじゃないですか。自分から去ったところで「〜〜された」っていう怒りは消えないから、一生ムカついてると思うんですよ。自分じゃどうしようもできないから、そりゃあ病みますよね。
人のせいにするのって楽なんですよ。「自分は正しい」っていうポジションでいられるから。でも、人のせいにしてると、モヤモヤはずっと続く。人の気持ちってどうにもできないから消化できないというか。それより、「突き詰めたらすべては自分のせい」って捉えてるほうが精神が健全でいられますよね。
私、落ちたときは結構考えるんです。その状況、出来事、トラブル、一回自分の中でめっちゃ考えます。なぜ、この人はこんなことを言ってきたんだろう、どうしてこうなってしまったんだろうってとこから、自分の行動や言動をたどっていく?
そうすると、「自分がこうだったから、こうなったのか」とか、「そこまで相手のことを思えてなかったんだな」とか、段々と原因が見えてくるんです。そこまで考えると、相手の真意がわからずとも、自分の中でケリはつけられる。もうモヤモヤしなくなるんです。このプロセス結構大事だなと思ってます。
自分軸で生きてると人のせいにしなくなるって聞きます。
そう。だからやっぱり、何があっても最終的に自分のせいって考えてるほうが病まない。やったことの結果だって思えば納得できるし、自分の力不足だなって思えば、ここを改善しよう、もっと頑張ろうって思えるから。これは、仕事だけじゃなく、人間関係でも恋愛でもすべてに対して。こういうやり方で着地点探します。
いろいろ語りましたけど、夜で病まないために一番大事なことって、「キャバクラでの評価を自分の価値だと捉えない」ことなんじゃないかなって思います。
「キャバクラは自分の価値をお金に変える仕事」とはよく言われるけど、その価値ってお客さんにとっての価値だし、キャバクラという世界の中だけの価値だから。それが自分のすべてだって思わないほうがいい。絶対そんなことないから。
私も毎日頑張っているし、高額使ってもらったら嬉しいし、売上が上がったら「やったー!」って思うけど、別にナンバー1だから偉いとも思わない。稼げるから自分は価値があるとも思ってないです。やり甲斐として数字を追いかけるのも全然いいんですけど、別にそれがすべてじゃない。長い人生で眺めたらキャバクラは通過点でしかないわけだし。
職業問わず、能力で自分の価値を測りがちですけど、そこだけじゃない。
絶対そこだけじゃないですよね! じゃあ自分の価値ってなんなんだって言ったら、それこそ一生のテーマみたいな話になってきちゃいますけど。でも、少なくとも優劣を競うことではないのかな? みたいな。それより、大好きな友達がいるとか、良いお客様がいるとか、美味しいごはん食べたとか、私はそっちのほうを大事したい。毎日ご機嫌で過ごせてたら幸せなので♡
いちかさんのお仕事近況と共にお届けした“病まないための考え方”。ハッとした人も多かったのでは? 「自分の価値はそれだけじゃない」この言葉、胸に刻んでおきたいですね!
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