これまでに関コレ3度出演! 名古屋・錦を代表する人気者、『La Donna(ラドンナ)』の椿かぐらさんが初登場! 長崎で生まれ育ち、昼職3年を経てなぜか名古屋でキャバ嬢になったバックグラウンドから、「サラリーマンみたいだ」という働き方、向上心に火がついたキャバ嬢人生の転機などなどたくさん語って頂きました♡
「毎日出勤」×「無になれる趣味」で心と体の健康を維持しているというお話も要チェックですよ♪
働いている街は名古屋の錦でお店は『La Donna(ラドンナ)』。キャバクラはここでしか働いたことがなくて今年で6年目です。名古屋生活も同じく6年目。地元は長崎なんですけど、昼職時代に出張で名古屋でちょっと暮らしていたことがあって。夜をはじめるときに改めて移り住みました。
昼職は高校卒業から3年くらい。チェーン展開しているようなエステサロンでエステティシャンをしていました。てっきり地元のサロンで働けるものだと思って就職したんですけど、研修期間が終わったらいきなり北海道に飛ばされて…。そこから、新店のオープンで長期の出張をしたり、勤務地が変わったり。東京、大阪、名古屋…と転々としてました。
そんな感じで各地を転々として、ようやく念願の地元勤務になったんですけど、その頃にはちょっともうやめたいなと思っていて(笑)。名古屋出張のときに、好きな人もできていたし、名古屋には地元の友達も何人か住んでいたので、そっちに住もっかなみたいな。若いときの何も考えてないノリで退職&お引越し(笑)。
仕事は最初から夜で考えてました。昼職後期の頃、職場の人や友達と毎晩飲みに行ってたんですよ。ブラックな会社だったからそのストレスもありw お酒を飲むの好きだし飲みの場も好きだから、「これが仕事になったら最高だな、キャバクラいいな」と思っていたので。当時、手取り13万とかで生きていたから、お金に縛られない生活をしてみたかったのもありますね。ちなみにそのとき好きだった人とは、ちょっと付き合えたけどすぐ終わりました(笑)。
お店がラドンナだったのは圧倒的に求めてもらえたからです。何店か体験で行ったんですけど、どこもみんな「こういう条件とこういうノルマがあって、それができるんだったらこの時給でいいですよ」という感じだったんですけど、ラドンナの当時の部長さんだけが「絶対に絶対にうちで働いて欲しい!」と言ってくれたんです。キャバクラ未経験でお客さんもゼロなのに。「あなたは必ず売れるから大丈夫!」って。
激推しされて入店しましたけど、そんなすぐには爆売れしなかったです(笑)。入店からフルで働いていたので、ぼちぼちな結果を出せるようにはなっていきましたけど、初ナンバー1は1年経ったくらいの頃。本気で仕事と向き合い出したのもそこからでした。
キャバ嬢としての売り方は飲み営ですかね? お酒が大好きってところを生かして、ワイワイ系の席が多いです。強いわけじゃないけど気持ちで飲んでる。気合です! ワイン、テキーラ、焼酎、ウィスキー、お酒はなんでも飲めますけど好きなお酒はもちろんシャンパン。高ければ高いほど嬉しいです(笑)。ソウメイだったらソウメイプラチナの味が一番好きです。
接客はめっちゃオールマイティー。苦手なタイプはなくてどういうお客さんでも大丈夫なので、顧客数は多いと思います。
この仕事をする上で大事にしているのは「休まない」こと。お客さんが「今日飲みに行こっかな」と思ったときタイミングの良い人でいるために、入店以来ずっとフル出勤。「聞かなくても、かぐらはおるやろ」という刷り込みをしています(笑)。たまに長崎に帰省するときは1週間くらい休んだりしますけど、そういうときは事前に「いないよ」っていう連絡をしてます。
「いつもいますよ営業」なのでそのぶんLINEはマメじゃないし、よっぽど体調が悪いときは休みますけどね。でも、サラリーマンみたいな生活をしていると、体も勝手に丈夫になるし、「二日酔いツラッ、行きたくない」とか思う隙もなく自然と出勤してるから逆に楽? 出勤ペースは崩さないほうがメンタルにもいい気がします。気まぐれに休んでお客様を取りこぼしちゃったら、悔しくて落ち込んじゃうし。
週6ずーっと人と接しているから、無になれる時間を作ってリフレッシュすることも大事にしています。私の場合、黙々と作業に没頭していると無になれるので、物作り的な手仕事系の趣味が合うんですよね。最近はレゴで何かしら作ったりしてます。サウナが好きなのも無になれるから♡ 「休まない」ことと「リフレッシュ」。この2つは「心と体の健康」にもつながってるなって思います。
キャバ嬢になって5年ちょいが経ちますが、振り返ってみると今の自分になっていく大きな転機が2回あったなぁって思います。1つ目は初めてナンバー1になったとき。ちょうどその時期は世がコロナ禍だった頃で…。
あの頃って夜の街全体がヤバかったじゃないですか。休業期間もあったし自粛でお客さんも激減。稼げないからみんなどんどん店をやめていき…。その流れのなかでラドンナのナンバー1と2のコが退店して、繰り上がりみたいな形で私が1番になって。「私がナンバー1!? これは相当マズい状況に違いない!」と気づいて本気で頑張り出したっていう(笑)。
その頃のラドンナはヤル気があるコもほとんどいなくて、店全体も今ほど盛り上がってはいなかったんですよね。そんななか稼ぎ頭が2人も抜けてしまって、「これ、自分が頑張らなきゃいけない状況なんだ。私が店を支えて行かなきゃ!」と責任感が芽生えww がむしゃらに働き出すみたいな。これが第1の転機でした(笑)。
謎の責任感と持ち前の社畜魂に火がつき、がむしゃらに働くうちに売上もどんどん上がっていって…。初ナンバー1から1年くらいで関コレに出せてもらったんですけど、このときがキャバ嬢人生2回目の転機でした。
出演が決まったときは鼻高々だったんです。これまでラドンナから関コレに出た人はいなかったし、周りからは「かぐらちゃんすごいね!」と言ってもらえて、わーい♡みたいな。でも、意気揚々とウォーキングのレッスンとか受けて、いざ本番の会場に入ってみたら…。全国のすごいコたちに囲まれて、「私、何者?」状態。これ、打ちのめされました(笑)。
スタッフや関係者の「わぁ、○○ちゃん♡」っていう反応も、丁重に扱われている様子も、有名嬢の方と「このコ誰?」みたいな私とでは全く違うわけですよ。当然じゃないですか。ソウメイをおろしている桁も違う、知名度も全然違うわけだから。店ではちやほやされているけど、全国レベルで見たら私ってこんなもんなんだな。井の中の蛙ってこのことかみたいな。
そりゃそうだよなと思いつつも、めちゃめちゃ悔しかったんですよね。関コレに出られたことで満足していたけど、こんなちっぽけな自分でいるの悔しいなって。今の自分に満足せずにもっと大きくなりたい、自分もラドンナももっと有名にしていきたいって思いました。そこが第2の転機でしたね。
関コレに3度も出られるとは思っていなかったですけど、毎回貴重な経験でした。出演するたびモチベも上がりまくるし、全国で頑張っている女のコたちともつながれて。自分の成長にとって本当にありがたい機会をもらえたなって感謝してます。
関コレをキッカケにお近づきになれた女のコとはその後も交流があって。自分がその土地に行ったときにはお店に会いに行ったり、逆に会いに来てくれたり。そういう行き来ができていて嬉しいですね。みんなかわいいし仕事に対して本気だから、会うたび刺激をもらってます♡
「目標や目指すところを設定して、そこから逆算してやるべきことをやる」みたいな思考もありますけど、私はそれないんですよね。あるのは、「もっと自分をバージョンアップさせたい」っていう気持ちだけ。目標や理想はないけど向上心だけはあるので(笑)。
「なんでそんなに働くの? 何目指してんの?」とはよく言われるし、自分でも「なぜかな?」と思ったりするんですけど、多分、1日1日やり切った充実感を感じたいというか、目の前にある壁を乗り越えるために努力している自分が好きなんです。そうやって生きてきてモチベが下がったことはないし、未来が良くなることはあっても悪くなることはないかなって思ってる。
私は全国規模でいったらまだまだだけど、4、5年前よりも大幅に成長できている実感はあるし、ラドンナもめちゃめちゃ活性化したなって思います。今、ヤル気と勢いのあるコがいっぱいいるので。なにせ私、ここしばらくナンバー2ですからねw それまでずっと1位でしたけど、すごいコがたくさん出てきて脅かされてる(笑)。6年目にしてまた一から頑張ってます。
もちろん1位にはなりたいけど、それ以上に私を超えていく人が現れたことがすごく嬉しいんですよ。それだけラドンナが勢いのあるお店になったってことだから。そういうヤル気も実力もある女のコたちがいるお店になったんだなって♡
しかも、今年の4月にラドンナは拡大移転したんです! それまでは1フロア16席くらいのお店だったんですけど、そこから6、7、8階の3フロアぶち抜きの大箱になりました♡
現時点では名古屋で一番大きいお店。内装費も5億くらいかけたって聞きましたし、女のコも100人くらい在籍がある。そういう規模感のお店になりました。すごくないですか?(笑)
コロナ時期のあの頃を考えると、まさかこんな未来が訪れるなんて…。感慨深いです。お店がこんなに立派になったんだから、私ももっと頑張ろうって思ってる。これ、キャバ嬢人生、3回目の転機かもしれないですね(笑)。もっともっと自分も成長したいなって思います。
多分私は、ブラック企業でも一生懸命になっちゃう人間だから、どんな仕事だったとしても頑張ってしまうんですけど、今は報われない環境で頑張っているわけじゃないから、そこが幸せだなって思います。頑張れば頑張ったぶん結果が出るのがキャバクラのいいところだし、ラドンナが好きだから不毛感がない(笑)。楽しいから行く場所が職場だなんて、こんな幸せなことないなって、割と毎日思ってます♡
「謎の責任感と持ち前の社畜魂」と、かぐらさんは言っていましたが、やっぱり頑張るっていい! 自分も周りも一緒に上がっていく素敵なサクセスストーリーでした♡ 「無になる時間を持つことでリフレッシュしている」という趣味のお話も参考になりますね♪ (取材・文/ささきみどり)
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