今年の7月に大阪から東京へ。元『CLUB A(エース)』のNo.1にして現『LIRIC TOKYO ROPPONGI(リリック)』在籍。六本木進出で注目を集めるせなさんがメゾンドボーテ初登場!
せなさんといえば、今年4月には4日間で6千300万売って9代目エースクイーンに輝いたエースグループの実力者。これまでどんなキャリアを築き上げてきたのか、その夜歴に迫る初登場コラムをお届け!
18歳で沖縄から大阪に出てきた駆け出し時代から、シャンパンのおろし方、ワイワイ系の席に特化した営業法まで幅広く語り尽くしてもらいました♡
元々は北新地のエースグループで長く働いていて、今年の7月1日から六本木の『リリック東京 六本木』にいます。出勤は大阪時代と変わらず週5、6日くらい。東京にもだいぶ慣れてきて仕事も順調です。
出身は沖縄の那覇市なんですけど、はじめて働いた街は大阪。地元の高校卒業後に出てきた感じです。なんで大阪だったかといえば楽しそうだったから。卒業旅行で友達と大阪へ遊びに行ったとき「楽しい! 都会最高!」と思って。
旅行から帰ってすぐ、ママに「大阪へ行く」と宣言して、1週間後には家を探しに行き、家賃8万くらいの物件を借り、3、4週間後にお引越しみたいな。思い立ったら即行動するほうなので。
お引越しと同時にキャバクラでも働き出したんですけど、キタとかミナミとか大阪の繁華街は全然知らないから求人見て適当に入った結果、最初は梅田の東通りの安キャバでした(笑)。働いたのも2、3カ月だったし、もはや数に入れなくてもいいんじゃないかレベルの店。しかも結構悪質なとこで店長がお金持って飛んだか何かでお給料未払いみたいな。それで女のコが一気にやめ、私も一緒に働いていた女のコからスカウトを紹介してもらってミナミへ。
ミナミではインソーグループのお店で働いてました。最初が『MOX(モックス)』というお店で次が『錵乃音(かのね)』。それぞれ1年ぐらいずついました。
はじめてナンバー1になったのはミナミに移って2、3カ月経った頃。そのとき未成年だったのでお酒は飲めないから、とりあえず連絡マメにするくらいしか頑張れることはなかったんですけど最初から調子は良くて。多分、田舎から出てきたばっかりだからかわいく見えたのかな。純粋みたいな(笑)。
モックスは小さいお店だったからナンバー1をとりやすかったのもあるけど、そこから錵乃音に移ってからもずっと1番。そこを評価してもらえたのかエースグループから移籍のお話をもらって北新地へ。新地で最初に働いたお店は『CLUB MON(モン)』でした。
モンでは入店初月と翌月と1位をとって綾田社長にお花を頂いたのが思い出♪ ずっと連続で1位はできなかったですけどね。やっぱり新地、レベル高いなと。ちなみにあのレジェンドの方は既に殿堂入りしていました。
モン在籍は7カ月。お店が閉店したのをきっかけに『CLUB A(エース)』に移動しました。
エースといえばエースグループの本店だし、ここで上位に食い込むのはめっちゃ大変とは聞いていたけど、新地に移った頃からインスタのフォロワー数も伸びていて、知名度も上がっていたからか最初から調子はよかったです。もちろんずっと1位ではないけど1〜5位の間には必ずいるみたいな感じ。この頃から女のコのお客さんも増えはじめました。
クラブエースには2回在籍しているんですけど、最初にいたのは1年半ちょい。その頃、『CLUB PEACE(ピース)』がリニューアルOPENすることになって、社長から「ピースの看板として行って来てほしい」と言われピースへ。
オープン早々に「リニューアル後の初代ピースクイーンを決める」というイベントがあって。看板として行ったからには1番取らなきゃ格好つかないなってことでそこはしっかりとりました♡
ピース在籍は1年くらい。当時のマネージャーが結婚して引退することになり、それで一旦ピースも閉店するってことになって…。私は系列の『CLUB NILS(ニルス)』へ。看板でピースへ行ったから、それでエースに戻るのも恥ずかしいなと思って。こうしてみるとエースグループのお店、いろいろ経験しましたね(笑)。
ニルス時代も1年くらいで、26歳のバースデーを最後に一旦キャバ嬢は上がりました。前々から25歳の間に1億売って引退しようって決めていたので。そのときは売れてて勢いあるときにやめるのがカッコいいと思ってて(笑)。
夜を上がっていた期間は2年くらいかな。最初はYouTuberになろうと思ってた(笑)。イケるだろうっていう甘い考えで。実際、半年くらい活動してフォロワーも増えていってたんだけど、一緒に動画を作っていた友達が本業のほうで東京へ行くことになり…。そこで更新が途切れて宙ぶらりんに。どうしよっかな〜と思いつつ、旅行しまくったり楽しく遊び暮らしているうちに月日は流れww
でも、そんな私を綾田社長は気にかけてくれていて。「せなちゃんの未来のためにももう一度キャバ嬢やらない?」と言ってくださって。それも確かになと。もう十分遊んだし仕事をしてない毎日にも飽きてきたし。差し当たって何のビジョンもないならもう一回本気でキャバ嬢やろうと。それでエースで現役復帰したのが去年(2023年)の年明け。1月半ばでした。
キャバ嬢人生を振り返ってみると自分が成長したと思える節目は、これまでに2回あったなって思う。1度目の節目は看板としてピースへ移動したとき。看板にふさわしいキャバ嬢にならなきゃっていう自覚が芽生えて、周りとの付き合い方やものの見方も変わった気がする。女のコたちとどう仲良くしていくかとか黒服さんとの連携とか。一プレイヤーというだけじゃなく、店全体を1つのチームとして捉えるみたいな視点が生まれたのはこのとき。
2度目の節目はチームリーダーを経験したこと。チームリーダーっていうのは、レースでチーム戦を戦うときの各チームのリーダーなんですけど、キャリア的にも年齢的にも二度目のエース時代にはリーダーを任せられることが多かったので。
レースはこれまでにもたくさん経験してきたけど、リーダーとなると勝手が全然違くて。それ以前だったら自分ができることを精一杯頑張ればよかったけど。リーダーってこんな大変なんだみたいな。
毎日チームのみんな10人くらいに連絡して様子や予定を確認したりメンタルケアをしたり。イベント中はトラブルもつきものだからそこの仲裁に入ったり…。人間的な器量も必要になってくる。その一方でリーダーとして組数も売上も圧倒的な数字を出さなきゃいけない。レースは2週間なんだけど、毎回大変すぎて死んでました(笑)。でも、おかげでキャパがめっちゃ広がったなって思います♡
レースのなかでも一番重要なのが各店舗のクイーンを決める周年の売上レース。レース全体はいつもと変わらず2週間あるんですけど、そのなかでチーム戦や個人戦とはまた別に4日間のクイーン戦があるみたいな構成で。私は去年のクイーン戦が2位だったから、今年はなんとしても優勝したくてめちゃくちゃ頑張りました。結果、個人戦も1位、エースクイーン戦も1位で9代目エースクイーンになれました♡
東京に来たのは「大阪ではやり切った!」と思えたから。去年末のレースでは個人戦もチーム戦も両立1位で、今年はエースクイーンにもなれた。もうすべてのタイトルは獲ってやり切ったなっていうのもあって6月でエースグループは卒業。「いずれ、最後は東京でキャバ嬢してみたい」っていう思いもあったので六本木へ。
お店がリリックだったのは、オープン1年未満の新店で良い意味でまだ色がついてないと思ったから。働きやすいかなって。クラブエース時代にオープンのお祝いで一度行っていて。そこでお店の雰囲気も見ていたので。働くならココかなって最初からあたりはつけてました。
今の働き方としてはこれまでと変わらないペース。同伴も引き続きちょこちょこくらいだし。ただ、アフターは大阪時代に比べたら頑張ってるかも。当時はあんまりアフターしてなかったから。
お酒は好きだし結構飲みます。ただ、シャンパンどんどん開けて 飲んで単価を上げるみたいなやり方ではなくて。どうやってシャンパンのおろしてもらってるんだろう…。ノリですかね? 会話のなかでそこにつながるようなネタを見つけて冗談っぽく煽る感じだと思います。
たとえば、ケガしちゃったんだよねって話だったら、「じゃあ、アルコール消毒せなあかんやん」ってシャンパンメニュー渡すみたいなww 良い例がパッと浮かばなかったけど、その場面になったら言葉は勝手に出てくる。なんでもかんでも面白おかしくシャンパンにつなげてます(笑)。
お客さんはワイワイ系の人が多いです。恋愛的な意味で私のことが大好きでピンで通ってるような人は全然いない。お連れさんと一緒とか団体で飲みに来る人がほとんど。
1人で何千万とかドカンと使うような人はいないけど、組数も多いし、単価も低くなくて3桁使ってくれる人たちがたくさんいるような感じ。狙ってそうしてるわけじゃないけど結果いいバランスです。もちろん太い人は全然何人いてもいいですけどね(笑)。
団体やワイワイ系のお客さんが多いのは接待の席が得意なのもあると思う。お連れさんを上手いこと楽しませるとか、指名のお客さんの顔を立てるみたいな立ち回りが割と得意というか、どうしたら喜んでもらえるかを考えるのも好きなので。
指名のお客さんから「今度こういう人を連れてくるね」って言われたら、「どんな人?」とかそれとなく聞いたり、調べられる範囲のことは調べて準備しておくんです。それでたとえばお誕生日が近かったりしたら、その人の会社のロゴとか趣味の写真とか集めてそれで写真ケーキをオーダーして席に着いたときにお出しするとか。誕生日に限らずされたら嬉しいかもなっていう準備はしてできる限りしておくほう。それで喜んでもらえたら私も嬉しいし、お連れさんに喜んでもらえたら指名のお客さんも顔が立つみたいな。
六本木に来てまだそんなに長くないからわからないけど、東京のお客さんはまた違って楽しい。レベル高い方と沢山出会えるのが東京だなと! 大阪はみんなで団結して義理人情大事にするっていう感じでそれもとっても楽しかったんですけど、東京の人のいい意味でドライな感じも好きです。女の子同士も東京は干渉しすぎないですよね。みんな自立してるっていうか。それもなんか居心地がいいです。東京の人大好き♡
この先のキャバ嬢人生を考えると、現役でいられる期間はもうそんなに長くはないと思うので、ここが最後の街だと思ってしっかり結果残して次に進みたいっていうのが今の気持ち。東京でもやり切った、もう思い残すことはないって思えるように、一日一日をちゃんと積み重ねていきたいと思ってる。そのためにも最低でも一日3組は呼ぶ! が自分ルールです♡
元エースグループの人気者で六本木進出で注目を集めるせなさん。お仕事も順調な様子でなにより。さらなる活躍に乞うご期待です♡ (取材・文/ささきみどり)
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