一度聞いたら忘れられない名前と、見かけによらずフワフワした天然キャラが魅力の越前リョーマさん。行く行くは経営や独立にまわることの多いホスト界で、プレイヤーでい続けることにこだわるリョーマさんの人生設計図とホスト歴についてお伺いしました。ゆるっとした空気感が魅力のスペシャルインタビューを前後編でお届けします♪
越前リョーマ(えちぜんりょーま)
出身地:埼玉県
身長:177㎝
在籍:Dew’l Group『Dew’lデュール』取締役
出勤:週6日(土〜木曜)
☆指名本数:月150本OVER&V55
☆年間ナンバー:2016、2017グループNo1
☆属性:ホストの神
よく聞かれると思うんですけど、源氏名の由来って何ですか?
ああwwwはい、よく聞かれます(笑)。この源氏名にしたのは歌舞伎町に来てからなんですけど、最初は“リョーマ”だけだったんですよ。で、当時働いていた店のオーナーに“坂本くん”って呼ばれてて。“坂本龍馬”から取ったんですけど、坂本龍馬のイメージがつくのがちょっと嫌で(笑)。自分でなんか名字つけようかなって思ったときに…「テニスの王子様」はそんなに熱狂的ファンではなかったんですが読んではいたので。主人公の名前から取って「越前」でいこうと。
あ、そんなに思い入れはないんですね。
いやぁ、ないんですよねぇ…源氏名の由来は100万回くらい聞かれました(笑)。写真もラケット持って撮ったりしてます。どうせこの名前にするなら逆手にとって。覚えてもらいやすいんで、この名前にして良かったなって思ってます。
歌舞伎に来る前はどうだったんですか?
違う名前でやってました。最初にホストやったのは地元の埼玉、大宮で。当時大学生だったんですけど、大学の友達がそこで働いてたんです。学校で仲良くなって「一緒にやろうよ」って誘われて。友達のつき合いというかノリですね。バイト感覚で週3〜4くらい出勤してました。1年ちょいくらい居て、ナンバー1は3回くらいとりました。
1位をとった達成感は?
店の給料システムが悪すぎて、すっごい売っても割に合わなかったんで達成感はあんまり。キャバクラみたいな感じでポイント制だったんですけど、ポイントに応じて時給が上がっていくシステムでした。その店、時給2,500円が最高だったんですよね。それ以上がなくて。やっても意味あんのかなぁって感じでした。大宮の相場が悪いと言うよりか、その店が特別悪かった気がしますね。ケチってんですよw
バイト感覚なのに1位をとれちゃうのがすごいですね。
同期(誘ってくれた友達)がいたんで、そいつには負けたくないって気持ちがあったのと、やるからには1番をとりたいなって意識はありました。負けず嫌いだったんで。ただ学生だったこともあって、そこまでちゃんと両立はできなかったんですけど。
大宮のお店を辞めたのはいつ?
20歳のときにやめました。そのあと半年間、派遣みたいなバイトしてたんですけど、そのあと歌舞伎町に来て。このときまだ大学生ですね。大学が最初2年間は校舎が埼玉で、3、4年生は都内に校舎が移る特殊なシステムだったんです。3年生の頃にちょうど都内に大学も移ったんで、それで歌舞伎町に来ました。
ふわっと進出したんですね(笑)。歌舞伎の1店舗目はなんてお店ですか?
トラストって店で、もう今はないですね。体験入店をいくつかして有名店にも行こうと思ったんですけど、0の状態から有名店は早すぎるかなって思って。オレが言うのもなんですけど、トラストはちょうどいいレベルかなって(笑)。あとは初回の入りとか、店の雰囲気とかで選びましたね。ここでは1、2回しか1位とってないかも。最後のほうは結構出勤してましたね、ほぼフルで。最初は学生ホストだったんで週3、4で入ってたんですけど。4年生の頃は単位が足りなかったんで、週6学校、週6ホストでした。トラストには2年いたんですけど、辞めたというか今のお店(デュール)と元々系列で。ちょうど大学卒業したときくらいに合同営業するって聞かされて。合併して看板がデュールになって今に至ります。
そのままホストに就職したんですね。いつ決意されたんですか?
そうです。なんだろ、やっぱ出勤しない日に自分目的で来てくれた女の子とか、自分が休んだ日に同期の人が売り上げあげるのが悔しくなって。そこから出勤日数を増やしたりして意識が変わっていきました。負けず嫌いの心がだんだん出てきて。自分も1〜3位くらいにいられるレベルになってきたんで、そこから本気でやろうかなみたいな。
苦労していたときというか、くすぶっていた時代はなく?
最初から思いっきり売れてたわけではないですけど…。最初、掃除するじゃないですか? 掃除をするのが本当に大っ嫌いで。掃除をしていた時期は多分3カ月くらいでしたね。
お掃除は売り上げ低い子がやるルールなんですか?
そうですね。規定の売り上げがあって、そこに届かなかったら掃除メンバーです。それは何年働いていようがそうですね。あとは、そのお店によるんですけど自分の名札をつけなきゃいけないんですよ。それが恥ずかしくて、早く取りたくて。名札を取るのにも規定の売り上げがあるんですよ。
頑張れば売れるってものではないですし、難しくないですか?
まぁ…オレ、連絡がマメなんです。連絡のマメさに関してはホストやる前からだったんですけど。大学生のとき、イベントサークルに入ってたことがあって一般人をそのイベントに呼ばなきゃいけなかったんです。このときまだホストやってなかったんですけど、100人以上いるスタッフの中で呼んだ人数がオレは1番だったんですよ。それは天性なのかなって思います。マメさっていうのが自分の中の強みでもあるんで。そこが一番ですかね。そんときmixiとか流行ってたんで、そこで声かけたりとか色々。ほとんどの人って長文の文章を作って適当にコピペしてバンバン送るだけだと思うんですけど、オレは一人一人ちゃんと送ってました。まったく知らない人にも、丁寧に文章を作って。日にちが近づくに連れて「大丈夫そう?」って確認もちゃんと取ってましたね。コピペの文章って相手にもバレると思うし、そうなると多分読んでもくれないと思ったんで。
イベントサークルとか時代を感じるいい話ですね。ところでデュールになってからはフル出勤ですか?
そうですね。4月に入店したんですけど、4、5月はバースデーの人がいて。ナンバー3でした。6月にナンバー1をとって、それからずっと1位を続けてます。何回か負けちゃったことはありますけど、今までずっと1位です。多分数えるくらいしか落ちたことはないです。指名本数は1回も負けてないんで。おかげさまでV55(55カ月連続指名本数トップ)継続中です。
それは凄まじいですね!
指名本数だけは前の店からずっと1位でした。売り上げ自体は、当時は大したことなかったんですけど。今の店に来てから社長の教えと周りの従業員の力もあって伸びた感じですね。今まではヘルプ力が弱かったりとか、自分が卓数呼んでも「お店がつまんない」って言われて来こなくなっちゃったりとかしたんですけど今のお店は結構みんな仕事ができて。それで助かる部分と、社長がすごい良い方なんで…色々アドバイスをもらって。そう、6月にバースデーイベントをやって、それでナンバー1になりました。自分の数字が一気に伸びたのはそこからですね。
社長さんの事はいろんなところでもお話されてますよね。
そうなんですよ。よく社長から言われるのが「下は上に気をつかえ、上は下に金をつかえ」っていう教訓みたいな言葉があって。社長はすごい男気というか金払いが良くて、いろんなところ食べに連れて行ってくれたりとか、旅行費も積立なしで全部出してくれたり。それくらい気前がいいんです。今までそういうことをされてきたことがなかったんで。それまで自分もケチな部分があったんですけど、社長を見てから自分もケチな部分がなくなりました(笑)。使えば使うほど、ちゃんと自分に返ってくるっていうか。
後輩の方とは、割と頻繁にご飯行ったりするんですか?
しますね。毎月誰かしらの誕生日がくるんで、役職が今7人いるんですけどみんなでお金出し合ってプレゼント買ったりとか。あと、営業中は喋ってても営業後になると孤立しちゃう子も多いと思うんですけど、うちは孤立してる子がいないんですよね。誰かしらご飯連れていったりしてるんで。あと、下の子にもさらにその下の子がいるわけじゃないですか。その子もまた自分より下の子の面倒見たりとか。いい連鎖になってますね。だからみんな仲良いし辞めない。居心地はすごくいいと思います。
ところでリョーマさんはホスト界の“神7”ですよね。
あ、はい(笑)。あれはそこの制作の人が「これからこういう番組やっていくんで出てもらえませんか?」って渡された資料の中に、もう“神7”って書いてありました。すでに決まってましたね(笑)。神7って言ってもらえて嬉しかったですけど、ここまで反響あるとは思わなかったです。選抜していただいて嬉しかったですねwww
あれも一種の営業ツールに?
あれ観て来てくれたお客さんはだいぶ多かったです。全然ホストと関係ない、普段来ない子とかもすごい「これ観て来ました!」とか「地方から来ました!」っていう子がめちゃくちゃ多かったですね。
後半に続きます
有名ホスト紹介
“ホストの神”越前リョーマが生涯プレイヤーにこだわる意外な理由〜後編〜
“ホストの神”越前リョーマが生涯プレイヤーにこだわる意外な理由〜後編〜