大阪で一大勢力を誇るトリプルエイト組合のマスカレードグループ、假面舞會(かめんぶとうかい)の代表を務める彩聖(あやせ)リオナさんが登場! お客さん0の居候時代から代表に就任するほどになった今までのお話を聞きました。ある程度の成績まではいくけど、もう一歩上に行きたい。なんだか最近ヤル気が出ない…など、壁にぶち当たったときの対処法も必見です♪
プロフィール
生年月日:1988年9月25日(29歳) 血液型:B型 出身地:広島県 肩書き:假面舞會 代表
出勤日:ほぼ週6日 グループ内2年連続三冠達成(年間MVP、シャンパン本数No.1、高級ボトル本数No.1)、売り上げNo.1 V16(16カ月連続1位)
ホストを始めたのは何歳からですか?
18歳からです。きっかけはホストが出てるTVを見て。かっこいいなって思ってて、高校卒業してすぐホストに就職しました。
最初は東京に行きたくて歌舞伎町で働きたいと思ってたけど、大阪のお店に電話しちゃって(笑)。そこは東京店もあるけど20歳からしか雇ってない、大阪なら18歳からOKって言われたんで、その電話1本で入店することに。
家も決まってなかったので兵庫にいた友達の家に泊まらせてもらいながら、しばらくの間働いてました。
弾丸ですね! 働いてみてどうでした?
全然ダメでした(笑)。
自分の見た目に自信があって「イケるかな」って思ってたんで、鼻へし折られた感じです。何喋っていいかわからないし、まだ10代だからお酒も飲めないし…。
接客や話術はどうやって磨いたんですか?
1店舗目は1年くらいで辞めて、クラブ サン(のちのメリゴーランド)に移籍したんです。
このとき、カケルさんという先輩と一緒に住むことになって、カケルさんに「小話聞いてください」って言って練習してました。
カケルさんは眠そうでしたけど聞いてくれて、アドバイスも言ってくれましたね。でも、2年後くらいに「あの時の話、おもんなかったで」って言われましたけどwww
具体的にはどんなアドバイスをもらったんですか?
ちゃんと会話を組み立てて、相手を笑わせることが大事っていうことを意識したほうがいいとか…。
先輩が言ってた話を一回パクって自分で喋ってみたりしました。何がおもろいのかお客さんの反応を見ながら。
その成果は…
1店舗目では全然でしたけど、クラブ サンではずっとナンバー2でした!
そもそも人数が少なくて、売り上げの金額的にはそれほど高くはなかったんですが…。さっき言ったカケルさんって先輩がずっと1位でした。
ナンバー2!一気にナンバー入り!
はい、思えばこのとき、自分の見た目が明らかに変わったのもあったと思います。10年くらい前に流行ってたホストって感じになりました。
髪明るくて外ハネ。カラコンしてスーツ着て…っていう。それも先輩たちのアドバイスでそうなりました。「リオナにはこういうのが似合うんじゃない?」って言ってもらって。
それまでは田舎から出てきた子みたいだったんでw
先輩効果がめざましいですね。
美容院連れていってもらったり色々面倒見てもらいました。ただ、アカ抜けたことで自信はついたけど喋りはまだまだ。
20歳になったこともあってアホみたいに飲んではしゃいで、とにかくハイテンション。ノリと勢いだけみたいな。お客さんからも「男前やねー♡」って言われてたんで「俺はお笑いキャラじゃない」って思ってましたし。クールっていうものを、はき違えていた部分もありましたw
ナンバー2と言えど、もう一歩な感じだったんですかね?
そうですね、しばらくして店に有名なホストが集まってきたんですよ。おかげでお店自体はすごい流行って有名になって。
自分からしたらライバルがより強力になったわけで、結果がなかなか出なくて。このときめちゃめちゃ怒られてましたね(笑)。体調管理ができてなかったりサボったりしてて。周りのヤツが伸びていくことに対しての焦りがマイナスの方向に働いちゃって、意識が下がってました。
どんどん店に男前が入ってきて、「これ、喋られへんかったらヤバイな。自分には武器が足りないな」って思い直したのもこの時期。
ただ、そうやって気分が落ちてたときに新店の話が出て。「新しい場所で始められる!」って思ってやる気が上がったんですけど、新店ができるまでの間、假面舞會(今のお店)で働くことになったんです。
でもそのうち新店の話が消えてしまって、またやる気が下がって…。そうこうしているうちに店の代表代行としてやっていくことになったり、自分のバースデー月の売り上げでグループ1位になったりもしました。けど、そのあと燃え尽き症候群になってまた意識が下がって…燃え尽きてばっかだったんで、どこかで自分を変えなきゃと思ってました。
具体的に転機になったエピソードはありますか?
昔、メリーゴーランド勤務時代に会長の家に遊びに行ったんですよ。そのとき「本読んでる?」って聞かれて、全然読んでなかったんで「読んでないですね」って答えたら5冊くらい貸してくれて。それがきっかけで、今では「趣味なんですか?」って聞かれたら「読書」って答えるくらい本を読むようになりました。
本を読むと、話を組み立てながら喋れるようになるんですよ。先が読めるようになったりとか。
どんな本を読むんですか?
具体的には…パナソニックを築いた松下幸之助さんの本とか、「成功の9ステップ」、「感動力の教科書」っていう本とか…。
自己啓発系でも小説でも、ジャンルはなんでも。先輩にオススメされた本とか自分に引っかかりそうな本は全部読んでました。今も常に2冊くらい持ち歩いて、合間に読んでます。なんなら歩きながら読んでますね(笑)
本を読むようになって1日のサイクルをコントロールできるようになったりとかして、とにかくマジメになりました(笑)マジメな人間じゃなかったんで、マジメな人に憧れててwww
本で話術も磨かれていったんですね。
はい。昔は本なんてまったく興味なかったんで。自分を変えなきゃいけないのに、いいわけばっかりしてました。いいわけ上手なんで(笑)
今の自分を正当化して。自分に甘かったですね。今の店に来て、代表代行をやるようになって本格的に「今のままじゃダメだ」って気づいたんですよね。「誰かに変えてもらうんじゃなくて、自分から変わろうとしないとダメなんだ」って。肩書きに見合う人物にならないとって思いました。
「本を読む」行為と「自分を変える」意識が転機ということですか?
はい、それが大きかったと思います。自分で目標を20〜30個くらいリストに書いて、常にそれを見て忘れないようにしています。目標を書く専用のノートがあって、それに書いて。叶ったら消して、また新しい目標を追加して…。
あと、昔は自分の中でオン・オフがあったんですよ。
「オフはオフやん」って思ってたんで店にいるとき以外は素に戻ってて。でも今は24時間365日ずっとオンですね。常に“彩聖リオナ”です。自分は不器用でひとつの事しかできないんで、上手く切り替えられないということが分かったんですよ。
切り替えようとしてわけわからなくなるくらいなら、ずっとオンモードでいたほうが楽だって気がつきました。そうすると常に見られてる意識を持てるし、どこにいても彩聖リオナとして発言できるから「あの人、実はこうなんだよ」みたいな悪い面が出ないのもいい。
おうちに一人でいても“彩聖リオナ”モードなんですか?
はい、なんなら実家に帰ったときも“彩聖リオナ”です(笑)
あ、弟もホストやってて、一緒の店で働いてるし一緒に住んでるんですよ。一緒に実家に帰ったときも、弟のこと源氏名で呼んでますよw
走り続けるほうが合ってたんですね!
最初は人のマネしたりとか、周りから吸収してたんですけど、それだともたないんですよね。
今は誰かのマネじゃなくて自分自身のレベルを上げていってる感じです。軸を自分に持ってきたことが大きかったと思います。
今後の目標はなんですか?
色々ありますけど、自分の意思を継承してくれるような子が出てきてくれれば、その子を育てたい。
次なるナンバー1を育てていきたいですね。
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