歌舞伎町『KINGDOM QUEEN(キングダムクイーン)』の人気者、一ノ瀬れなさんがメゾンドボーテ初登場。キャバクラデビューしたお店が今の店だったというれなさん。同じお店で働き続けることのメリットとは? そして病まない方法とは? れなさんの夜の軌跡をたどります♡
水商売を始めたのは21、22歳頃。その前は何となく昼職。でも、人生どうにかしなきゃなとは思ってはいて…。知り合いだったスカウトの人に「キャバクラで働きたいんだけど」と相談して、紹介してもらったのが歌舞伎町の『KINGDOM QUEEN(キングダムクイーン)』。
それが最初のお店で今も同じお店♡ だから、働いたことがあるキャバクラって1店舗だけなんです。
『キングダムクイーン』を選んだのはお店が広かったっていうのが大きいかなぁ?あと、そのとき店長だった人がすごく感じがよくて、「働きやすそうだな」と思ったから。ちなみにその人が担当になってくれて、代表になった今も引き続き担当してもらってます。
お店でのキャラは元気系かな。少なくとも「かわいいから黙っていてもシャンパンが入る」っていうタイプじゃないです(笑)。で、だいたいいつもショートカット。ロングが似合わなくて…。長くしたい願望はあるから時々エクステをつけたりもするけど周りの評判はビミョー(笑)。
お酒はまあまあ強いほうですね。人並みに二日酔いにはなるけど、お店ではつぶれたりしないし意識も記憶もハッキリあるほうだから、飲みたいお客さんにはなるべくつき合うし、アフターも行けるときは快く行きます♪
出勤は火〜金までの4日間。遠くからお客さんが来てくれるときとか、早めにお知らせしてもらったら出勤するけど、通常は土・日・月の3連休。もうずっとこのペース。
今の時代は店休以外は出勤するのが割とベーシックな働き方になっているけど、私の場合は肝臓を労わる上でも、4日連勤3日連休っていうペースが一番コンディションがととのいます♡ 出勤日も固定でわかりやすいから売り上げ的にも不都合はないですね。 昔からのお客さんも多いので、毎週○曜日はこのお客さんが来る日とかも決まっていたりするし。「今日いる?」って聞かれることもないかもしれない。
お休みの日にすることもだいたい決まっていて、3連休のうち1〜2日間はお客さんのために時間を使ったり、美容メンテに時間を使う日。残り1日はアニメを観たりゲームをしたり。家で自分の好きなことだけしているまったりデー。で、たま〜にご褒美的に休みをとって海外へ行ってリフレッシュするっていうのが私のキャバクラ生活の流れ。こうしてみると割と淡々としたルーティンな生活ですよね。ある意味夜のOLみたいな感覚かも(笑)。
お店での成績は1番のときもあれば2番、3番のときもありという感じ。でも、ここ数年はナンバーが3位より下がったことはないかな。
売れ始めたのは入店して3カ月くらい経った頃。それまでは超下積み期間。水商売が初心者すぎてどうやって指名につなげるのかも、どんな会話をしていいのかもわからなかったから。周りを見て覚えるしかないみたいな (笑)。
入店してしばらくの間は、とにかく周りの先輩を見て覚えるので必死だったし、とりあえず先輩のアフターにも全部行ってましたね。場内で着いた席でもヘルプで着いた席でも、先輩から「アフター来れる?」って聞かれたら絶対、「行きます」って答えるみたいな。先輩が怖かったっていうのも8割くらいあるけど、アフターでどんな会話をしているのかとか、いろいろ勉強してみようっていう気持ちも2割はありました(笑)。
あんまり山あり谷ありではない私のキャバ嬢人生ですが、入店して4カ月くらいたった頃、仕事より遊び優先になっちゃって、がんばらなくなった時期も一瞬だけありました。多分、仕事にも夜の街に慣れて、結果も出せるようになって気がゆるんだんでしょうね(笑)。
お客さんとアフターしてても、先輩から楽しそうなお誘いがきたら抜けてそっちに行っちゃったり。本当はアフターに行けるのに「アフターあるから」って嘘ついちゃったり。仕事以外で遊んだり飲みに行ったりするのがとにかく楽しくて、誘われたら「行く行く♪」って二つ返事みたいな。
遊びに行ったり飲みに行ったりするのは全然悪いことじゃないけど、ただ、私の場合はやるべきことをおろそかにして遊びを優先していたから、それがよくなかった。その時期は成績も落ちたし。関係が悪くなって切れてしまったお客さんもいました。そういう日々がちょっと続いて、「ムダな飲みだな…」ってふと気づくみたいな。
仕事を頑張った結果の二日酔いと、ただ遊んでて飲みすぎた結果の二日酔いとじゃ次の日の気持ちが全然違う。仕事をがんばった二日酔いは体はしんどくても心は元気で、ただ遊んでいての二日酔いは落ち込むしすごく嫌な気分。これ「ムダだなあ」みたいな。
仕事より遊びを優先すると後々嫌な気持ちになるってこと、最初の頃に気づけてよかったなって思います。思えば、この時期のあとから成績も何段階か一気に伸びましたよね。ちゃんと成長していった感じがあるかもしれない。
このときからずっと「アフターが入ったらアフター優先」。仕事は好きだし、ちゃんとやるべきことをやったほうが心が穏やかなので。心の健康のためにもそっちのほうがいいみたいです。もちろんアフターが入ってないときは友だちと飲みに行ったり遊んだりしますけどね♡
心の健康でいったら、私は「病まない」ことが結構特技かもしれないです。アフター優先とか出勤のペースとか、自分なりの病まないやり方を早いうちに見つけられたっていうところが大きいのかな?
基本的に仕事を心から楽しめていれば病まないと思うから、仕事をしている中で「このやり方ヤダな」と思ったら変えるし、「この人ヤダな」っていう存在も作らない。
ガチで人としてヤバイ人とは距離を取りますけど、「ちょっと苦手だな」くらいの人だったら良いところを探します。最初は態度が悪い人でも実は意外と人見知りなだけだったとかあるし、癖が強い人ほど時間が経ったら「めっちゃいい人やん」に変わって、つき合いが長くなったりすることって多いから。
月並みだけど「お客さんのことをまず好きになる」を大事にしてる。嫌だなって思うと嫌なところばっかり目が行っちゃうし、嫌なところを見ていると仕事が楽しくなくなるから。
思い方ひとつで変わる部分って結構ある気がするから、ある程度無理やり脳内変換(笑)。お酒も「めっちゃ飲まされた…」とかじゃなく、いつも自分から「飲ませて頂いて」快く酔っ払ってます(笑)。
深刻に怒らないことも大事かなって思います。何言われても笑顔で上手く返せたらこっちのもんですよね。「なんでそういうこと言うのヒドイんだけど。親にあやまれww」みたいな。
みんな言いたいだけだから。ムスッとしてもいいことないし、傷つくのなんて時間のムダ♡ 愛嬌あったほうが自分も周りもハッピーだと思うから、私のキャバクラ哲学は「かわいくなくても愛嬌あればいい!」です(笑)。
『キングダムクイーン』に入店して6年目だけど、先輩では12年いた人もいるし、うちの店は結構定着率が良い気がします。入店したら割と2、3年はいるコが多いかも。
最初の店でずっと働いているって言うと結構驚かれることが多いけど、どこへ行ってもそんなに変わらない気がして。でも1回だけ「移籍しようかな…」って思ったことはあります。24歳くらいの頃。無性に他のお店が見たくなって、違うところで働いてみたいと思った時期がありました。
でも、どうしようか真剣に考えたとき、「別なお店で従業員やキャストとここまで信頼関係を築けるかな?」って思ったら移籍は違うなって思いました。私の場合は移るべきじゃないなって。
それから移籍を考えたことはなくて、このまま何事もなくいったらきっと、夜を上がるときがこのお店を辞めるとき。新人の頃から担当してもらっている代表とも、店のボーイさんとも仲がよくて同志みたいな気持ちが強いから、「店を辞める」みたいな話をその人たちとしたくないっていう気持ちも強いんですよね。
高みを目指して自分を追い込むよりは、自分が楽しめる場を作っていくほうが調子が上がるから、高すぎる目標は立てないほうかも。一応、自分の中でこのくらいはクリアしようっていう数字としての目標は自分の中にあるけど、本当に何となくの目安。バースデーの目標設定も「去年より1円でも売り上げが伸びたらいい」だし(笑)。楽しい毎日を送るためにできることを頑張ろうみたいな感じでゆる〜く楽しくやっているのが私です♡
今後ちょっと頑張りたいなって思っているのは貯金!お金使っちゃうほうだからそろそろ貯めないと。仲良いコがしっかり者なんですけど、先日貯蓄額を聞いてびっくり。ちゃんと貯めておけばそのぐらい貯まってたんだなと思ったらしっかりしようと思いました。それで突然保険にも入ったりなんかして(笑)。無駄使いを減らしてお金を貯めつつ、体が頑張れる限りはこのお仕事していきたいですね♡
第一線で長く活躍し続けるためには、れなさんのようなメンタルの安定も必要。病まない自分なりのやり方を見つけていくって大事なことですね♡
有名キャバ嬢紹介
一ノ瀬れなの良い日旅立ち♥7年間私には 『キングダムクイーン』しかなかった
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