元々、看護師にはなりたくなかったそうですね(笑)?
坂元志保美さん(以下S):うちは医療家系の一家。女の子に生まれたら看護師の道を行く!みたいな感じだったんです。姉も看護師ですし。だけど行きたくなかった。看護師の専門学校は受けるけど、看護学科ではなくてわざと落ちてモードビジネス科に行こうと思って適当に受験したんです。けど、受かっちゃって…。だから1年くらいで辞める気でした。
そこからなぜ、今までの看護師という職業を続けることになったんですか?
S:患者さんが心肺停止になった場に、遭遇したんです。心臓マッサージをした時に“あ、このままじゃダメだな”と思い、そこで初めて“看護師になろう”と思いました。ただそう思うまでは、毎日しんどかったです。1年目って基本みんなしんどいと思うけど、私の場合はなりたくもなかったですからね。
3年間学校に行ったら、看護師ではなく美容やファッション系に進もうと思っていました。けど実際に医療の現場に立ち、患者さんと関わりお看取りなどいろいろさせて頂いた中で、考えが変わっていったんです。人の人生の中の中まで入り込めるのは、看護師しかいない。先生は診察や手術で終わってしまうけど、生活の中に入っていけるのが看護師。そこで“看護師っていいな”と思い、続けています。
現場に立ってからツラいこともありましたか?
S:例えばガンの患者さんとかに「大丈夫ですか?」とお声掛けしても「じゃあ代わってよ」みたいに返されてしまうこともありました。1年目は“言葉”というものに苦戦した気がします。患者さんとのコミュケーション。看護というより、自分のことで必死でしたね。
看護師に向いている方っているのでしょうか?
S:メンタルが強い方。看護師になってからがスタートです。例えば職場の人間関係が悪かったとしても、“人間関係が悪いから辞めます”っていうのは違う話。“あなたは何しに来てんのか?”っていうことですよね。看護をしに行ってるわけだから。その目的をしっかり持ったら続けられるし、そういう人間関係とかどうでもいいことは、乗り越えられるなって思いますね。
どうでもいいこと(笑)。でも確かにそうですよね!
S:先輩に怒られても、患者さんに「来んな!」と言われても、どんなにしんどくても、ポジティブに考える。そうすれば、自分自身のことも自分の周りも助けられるんですよ。私は看取りの看護師をしてましたが、亡くなった後のケアもさせていただくんですね。やっぱり、人の人生に関われることが一番のやりがいです。
現在は、看護師の人材育成にも力を入れていらっしゃるんですよね?
S:看護師さんって、うつ病とか燃え尽き症候群とかになってしまう方も多いんです。現在、日本には72万人が看護師の資格を持っている方がいるにも関わらず、看護に携わってない方も多い。これって勿体ないじゃないですか。人間関係で疲れちゃったり、お給料と見合わなかったり…でもその知識とか経験があれば、例えば美容クリニックやデイサービス、いろんなところで活かせるんです、看護師のお仕事って。人材紹介会社もやってるので、そういう人たちのお手伝いをしたりそこでセミナーもやらせてもらったり“教育”をしていますね。
仕事をする上で大切にしていることは?
S:“患者さんのため”ということ。例えば、看護師さんで「病院から美容クリニックに転職したいです」っていう案件はよくくるんですけど、それも“美容クリニックの患者さんのため”じゃないですか。転職希望の子をどうマネージメントして送り出すかっていう、それは全て患者さんのため、日本国民のためですね(笑)。
ご自身のマイルールは?
S:健康的に生きる。無理をしない。よく寝て、よく食べ、よく笑い、無理なダイエットはしない。あとは“直感を信じること”ですね。“嫌い”となったら、すぐ切ります。人も仕事も全て。ある程度の経験を積んできたので…そこは切り替え、やっぱりスピードが大事なんです。脳みそを停止したくないんですよ。焦ってるんです、人生に。
自分の強みは“やると決めたら絶対やる”こと。結果を出すこと。というか、結果を出すまでやり続けますね。
結果出すには、寝る間も惜しむ勢い!
S:いや、寝られないんですよ。もう集中してハイになってるから。これをやったらこれだけの人に伝えれる!みたいな。私のストレス発散って、本を読むこととか集中して勉強することなんですよね。自分の知らない世界を知れて、さらに患者さんにも伝えられる。例えば、美容クリニックは予防医療の場でもあるんです。施術するのは当たり前。それにプラスαで食生活やがん予防で「こういうことをしてくださいね」って伝えるのが、本来の看護師の仕事なんです。カードでもポイントが付いたらうれしいですよね? その感覚と一緒で、人生のポイントを看護師さんに毎回教えてもらえたら、患者さんってやっぱり“この人!”ってなるじゃないですか。
S:人は見た目が8〜9割って言われてるじゃないですか。だからそこを意識してないで、仕事での決定率が下がるのは嫌なんです。だからそれも、患者さんのため。私は美容のために、定期的に美容点滴やコラーゲンピールなどしていますが、結論を言うと睡眠が一番だなと思いました。なるべく7~8時間寝るようにしています。寝られない日が続いた時に、全身に蕁麻疹出来たことがあったんですよ。ストレス性湿疹みたいな。それで一度、どんな仕事も一回切って寝るようにしてみたんです。そしたら、湿疹がすぐ消えたんですよね。
では睡眠にもこだわりがあるのでは?
S:ボディークリームをデコルテにつけたり、枕元でアロマを焚いたり…いい匂いって、すごく良いんですよ。アロマの香りが嗅覚を通り、脳を通り…それが認知症予防にもなったりするんです。香りはなんでもいい。自分の気持ちが上がるようなものをつけて、寝ながらモチベーションを高めています。良い夢見られますよ♡
最近オススメの美容医療はありますか?
S:毎月絶対にやってるのは、高濃度ビタミンと白玉点滴。高濃度ビタミンは月1です。これはがん予防にもなるし、健康のためです。あと私、以前は芸能人の方を担当することもあって。みなさんすごくキレイなんですよね。ある方に「何をされてるんですか?」と聞いたら、「白玉点滴を2週間に1回やってる」って教えてくれたんです。そこから私も、2週間に1回やるようにしています。美白のために♡
朝晩の美容ルーティーンがあれば教えてください♡
S:朝起きてすぐは冷たいものじゃなく、あったかい飲み物を飲みます。夜はいろんなパックの種類を持ってるので、その時の肌状態に合わせてパック♪
膨大な美容情報はどこで入手しているんですか!?
S:女性誌は一通り買います。雑誌の量、すごいですよ(笑)。リサーチが好きなんですよね。小学生の頃からリサーチしたことをノートにまとめるのが好きだったんです。高校生の頃は、モテテクをすごい勉強しました。それを友達に実践してもらって「反応どうだった?」「めっちゃよかった」とか。
患者さんともそうやって、いろんな知識で会話することが好き。例えば、看護師さんって宗教がダメとかいうじゃないですか。でも患者さんが宗教に入ってる人だったら、その宗教を学んで話さないといけない。知らない世界がないように、浅くてもある程度話せるように意識しています。深くまで知ろうとすると、時間が足りないので…。新聞もネットニュースも見るようにして、業界紙などの本も一通り買ってます。
「今後は海外でも、もっと活躍したい!」と、日本の教育プログラムを提げ、現在月1ペースで海外出張もこなす坂元さん。“目的を持つ”ことが、どれだけ大事かを教えてもらいました。日々勉強、日々美しく! まさに日本が誇る看護師の一人です♡
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