昨年オープンした銀座のクラブ『Mirazur(ミラジュール)』が大盛況! その社長兼ママを務める彩花ゆいさんにインタビュー♪ ママになってからの様々な変化やお仕事事情、お店の女のコの採用基準からノルマの話まで、ちょっと気になるあんなことやこんなこと、たくさんお聞きしました♡
―社長兼ママとして銀座に新しく『Mirazur』をオープンされたのが昨年の8月。改めておめでとうございます。その後順調ですか?
おかげさまで順調です。ものすごく広い店なんですけどここ最近は毎日同伴で満席になったりして大繁盛です。ありがたい限りです♡
―店舗の規模、相当大きいって聞きました。
そうですね。銀座でもこれだけ大きい箱はなかなかないと言われております。お店は銀座会館というビルの中にあるんですが、通常各階に2つか3つクラブやお店が入っているところ、最上階の1フロア全部がミラジュールなんです。かなりの広さですよね。オープンのメインフロア以外に個室が1部屋、半個室が2部屋、それとカウンター席があります。
―ゆいさんが銀座のホステスとして働き始めたのが2020年の6月、それから1年2カ月でママ就任。これはかなり早いのでは?
そうですね。ホステスからママに就任した期間ではもしかしたら最短かもって言われました。
―ちなみにオープンイベント的なことってしたんですか?
8月23日にママ就任&オープンイベントをさせて頂きました。ただ時期が時期だったのでお祝いのお花はご遠慮しました。本当はねえ〜、人生初のママ就任イベントなのでバースデーのときみたいにお花を並木通りにバーっと並べたりして盛大にやれたらいいなって思ってたんですけど。そこはもう店内装花だけで粛々とやらせて頂きました。
―ホステスさんは何人くらいいるんですか?
今は35人くらいですね(取材時)。うちは銀座では珍しい出勤調整をしないお店なので在籍の女のコたちは基本毎日出てますよ。
―お店の女のコたちは元々銀座にいたコが多いんですか?
元々銀座のクラブで働いていて売上を持っているお姉さんたちもいますけど、ヘルプから始めるクラブ未経験のコたちもいっぱいいますよ。その中には昼職しかやったことないですっていうコもいますし、学生で昼夜掛け持ちのコもいますし、キャバクラから移ってきたコもいます。いろいろですね。みんなかわいいです♡ 元CAさんや元証券会社勤務のコもいますよ。
―銀座のクラブとなると採用基準も高そうですよね…。
やっぱり銀座なので。かなり狭き門だと思います…。選りすぐっているので。
―ママになって変わったところ。一番の変化といえば?
ホステス時代と違ってママはマネジメントをする側なので、お店の女のコや黒服さんから相談されることが増えました。相談の量が5倍、いや10倍になりましたね。黒服さんから女のコについての相談もありますし、運営についての相談もあるし。
ヘルプの女のコたちであればお客様対応の相談とか、女のコ同士の話とか、黒服さんに対する要望とか。女のコたちに私のお客様を接客してもらう場面で、「こういうときこのお客様にはどうしたらいいですか?」と、ほぼ全員とやりとりします。
―自分のお客さんじゃないから、わからないこともいっぱいありますもんね。
そうなんです。1つ1つ確認される形です。それを聞いて「じゃあ、こうしてあげてください」って。報告、連絡、相談ですよね。クラブはホウレンソウが命なので。「店外誘われてるけどどうしたらいいですか?」とか。そういうことも報告してもらっています。店外に誘われて困っちゃう新人さんは結構多いかもしれないです。
―店外は誘われたらOKしたほうがいいんですか?
ありっちゃありなんですけど場合によりますよね。さすがに初回からは断っていいよ、みたいな感じです。女のコにあまり負担かけると可哀想なので。あと、「お手当てあげるからその日お店休んで」みたいな店外の誘いをするお客様もいたりするんですけど、もってのほか。それただのパパ活なので。お店あっての関係値の構築をしてもらいたいので、店側としては推奨できないですねえ。
―会議やミーティング、接客以外の業務も増えてそうですね?
確かに。めちゃくちゃ会議してますね。幹部ミーティング、黒服さんとのミーティング、査定会議。いろいろあります。
―査定会議とは!?
このコは仕事できているか、ヘルプの女のコたちの査定をするんです。そこで指導対象、最悪退店してもらう対象だったりが決まります。銀座のクラブはどこもそうだと思いますけど、入店できても本人にノルマを達成する努力が全然見えなかったりしたら…厳しいですよね。とはいえあまりにも勤務態度が悪いとか、ルール違反がない限りは、女の子達の成績が良くなるように女性も黒服も一丸となって全員で協力し合うので、あまり恐れなくても大丈夫です。
―ノルマってどんな感じなんですか?
自分のお客様を持っていないヘルプのコであれば、ママや売上のお姉さんのお客様との同伴回数とかですね。あとは頑張ってママやお姉さんのお客様を呼んだりとか。
―ホステス時代のゆいさんは、「ヘルプの女のコに同伴をお願いするのが難しい」って言ってましたが今は?
今は逆にお客様にお願いして女のコと同伴へ行ってもらってます。ヘルプの女のコたちは同伴しないと査定の対象になっちゃうので。自分の同伴の予定を譲ったり、正直ママって同伴ポイントとかないので、わたしの同伴してきた分のポイントは日頃アフターや同伴を頑張ってくれた女のコに日替わりで毎日つけてますね。
お客様もお店の女のコたちと馴染んできてはくれているんですけど、ずーっとキャバクラ時代から通ってくれていた方の場合なんかだと、他の女のコと複数で話すのが苦手だったりする事もあるので。そういう場合はまずはマンツーマンで話す機会を増やして馴染んでいってもらうようにしたり。お客様に合わせて対応は変えてます。
―銀座のクラブは会員制だし、お客さんの連れは自動的に係のお姉さんの担当になるからフリーとかないし、ヘルプのホステスさんが自分のお客さんを持てるようになるまでって道のり長そうですよね?
そうなんです。永久指名なので指名替えとかないですし。係のお姉さんが辞めるときにお客様を引き継いだりとか、あるいは自分がお店を変わったときにお客様が指名でついて来てくれるとか。なので2、3店経験することで売上のホステスさんになっていきます。
―ということは、単純に考えるとママや売上のお姉さんは自分のお客さんが流出してしまうリスクと背中合わせ?
確かに。構造的にそれはありますよね。自分がお客様を呼んだり同伴やアフターをしなくても売上がついてくるっていうメリットはありますけど、お客様がヘルプのコにめちゃくちゃハマって、それで別な店に移動されて…とかはない話ではないと思います。
でも、銀座はきちんとルールがあって、全てのお客様とアドレス交換させて貰える代わりに、自分が移った新しい店舗に、以前の店舗で知り合ったお客様が来店してくれたら、必ず前店で係だったお姉さんにお客様が来店したことを報告する義務があります。それは結構大事なルール。優秀なコだと、係をもらったお客様と一緒に元の係のお姉さんのお店にお礼がてら顔出しに行ったりしてますよ。だから銀座は店を越えてお付き合いがあります。
お客様側も、ちゃんと飲み方がわかっている方であれば100%係を立ててくれますけどね。そういうお客様であればいつ誰と同伴することになったとか、女のコからこういうことを言われたよとか報告もしてくれますし。そういう報告を受けていかにしっかり管理していくかも大事。
―だからしきたりや伝統、マナーが厳しかったりするんですかね?
かもしれないですね。そこがゆるゆるになっちゃうと銀座のシステムが成り立たなくなっちゃうから。でも、長い目で見ると銀座はやっぱり夜で生きていく女性に優しい街だと思います。ホステスとしての寿命も長いですし。
―ママも同伴もするんですか?
しますします。同伴はこれまでと変わらず毎日行ってます。ただ、夕方には黒服さんとのミーティングがあるので、先にお店に行って諸々のことをしてから同伴へ行く流れですね。
―お店には何時に行くんですか?
自分で決めて、午後の3時に行きます。行動のスタートは前よりさらに早くなりました。
―アフターも変わらず?
アフターもいっぱい行きますね。史上最高5軒はしごしました。それぞれヘルプの女のコたちもアフターへ行ってたりするんですけど、その様子を見に行って「新人なので早く帰してあげてくださいね♡」って言ったりしてます。私が顔出さないと帰りづらい状況とかもあったりするので。
―気遣いがすごい。
お客様からしたら若干ウザい存在になっているかもわかんないですね(笑)。
―帰宅時間は何時頃になるんですか? 午後3時4時には店に行くことを考えるとかなりの活動時間ですよね?
なんだかんだで家に帰るのは朝の6時、7時とかですかね。寝れない(笑)。やることがとんでもなく増えたので。自分の時間はなかなかないです。その日1日仕事のことだけずーっと毎日やってます。お店がオープンしてまだ月日が浅いっていうのもあるのかな。いずれ多少は慣れていって余裕も出てくるのかなと思いますけど。
―ママになってからはお店で着る服にも変化はあったりするんですか?
やっぱりママなので意識して良い物を着るようにしています。相当良い物を着なきゃいけなくて(笑)。
―ママですもんね。
そうですね。見るからに良い物を着ておかないとガッカリさせてしまうので。お客様からは値段をよく聞かれてます(笑)。
―お洋服のジャンルは?
着物率は高くなりました。私はまだママの中では若いほうなので、貫禄をつけるためにオープン当初は週5で着物を着ていたんですよ。そしたらお客様からクレームが来ちゃってwww 「着物着すぎ」「落ち着き過ぎ」って。なので最近はドレスと着物をちょうどよい配分で着ています(笑)。
―銀座に明日花キララさんプロデュースのキャバクラができたり、他にも続々とキャバクラが進出してきていますけど変化は感じますか?
それ、私はとっても嬉しくて。若い女性や若い男性が銀座にもどんどん来るムードになっていったら嬉しいですよね。最近はゆめちゃん(元・六本木『舞人』)も銀座に移籍しましたし、有名なコたちが来てくれたら街全体が盛り上がると思うので私はすごく応援してます。一緒に盛り上げていけたらいいですよね。
―キャバクラとクラブは共存可能なの?
住み分けされているのでそこは全然。クラブに行く人はキャバクラにはあんまり行かなかったりするんですけど、たまには若いコと飲んでみたいとかあるかもしれないし、キャバクラのお客さんが次のステップとしてクラブへ行ってみたいとなるかもしれないし。共存共栄していけたら素敵ですよね。
―ミラジュールでは女のコの募集は引き続きしてますか?
随時募集中です。今も毎日のように問い合わせがあって体験入店のコも来てくれています。
―どんな女のコを求めてます?
かわいくて性格が良くて体型管理もできていて気遣いができる人、お客様のことを大事に考えられる人、待ってます♡
―結構求められますね(笑)。兼ね備えているコっています?
いますよ。うちの女のコたちはすべて兼ね備えてます♡ すべて兼ね備えた上で高学歴なコもいますし。学歴や職歴があると喜ばれるお客様が銀座は多いのでそのへんはお給料に加味されたりもします。学歴がなきゃダメということでは全然なくて、キャバクラ上がりのコはやはりルックスもよく気遣いができて高所得だったりします。お客様が素晴らしい方ばかりなので、社会勉強にもなりますし、学生さんにも将来を考えたら銀座勤務はかなりおすすめです。
―では最後に、ミラジュールをどんなお店にしていきたいですか?
今、かわいいコばかり働いてくれているので、引き続き女のコの質を維持しながら飲みに行く価値のあるお店作りをしていきたいですね。お客様が「ミラジュール行ってきたよ」って自慢できるようなお店にしたいと思ってます。これからもどうぞよろしくお願いいたします♡
中洲のキャバ嬢から銀座のホステスに、そしてクラブママへと華麗に進化を遂げ、ますます勢いが止まらないゆいさん。相当ご多忙そうですが、またのご登場お待ちしています♡
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