年間売上3億1,800万!! とんでもない売上を記録し勢いに乗る、“うきょまる”こと『YGGDRASILL VALHALLA(ユグドラシル ヴァルハラ)』の代表・右京遊戯さんがメゾンドボーテ初登場! 遊戯王のアジアチャンピオンからアイス屋さんを経てホストになったバックグラウンドから、経営者目線でのお店選び、年間3億の仕事術を本人解説でお披露目。“うきょまる”の圧倒的な強さを紐解きます!
2021年度は売上が3億1,800万!! 月間最高売上も5,500万。これは何かイベントがあったとか?
5,500万は8月かな。バースデー月ではありましたけどそこはあんまり関係なくて。僕、毎月コンスタントに3,000万平均で売ってるんですよ。なので2カ月分の合計を7月は500万、8月は5,500万と振り分けただけ。指名の女のコたちの要望に答えたっていう感じですね。
というと?
バースデーのときは普段より良い物を入れたいって思ってくれるじゃないですか。1カ月に200万使えるコだったら2カ月で考えたら400万のお酒をおろせる。トータルで使う額は変わらないけど入れられる物のグレードが上がるから。「そっちのほうがいい」という声も上がっていたのでじゃあそうしようかっていう。僕は年間の売上出せたらそれでいいんで。
でも、5,500万売ることより、前月500万に抑えることのほうが僕からしたらチャレンジでした。指名100〜110本くらいで500万ってことは大体1卓4万円ずつくらいになるんですよ。その金額に抑えながら翌月ちゃんと使ってもらうってリスクがある。手元にお金が残るってことは仕事をするモチベーションが下がったり、そのぶん他で使ったりっていうことが起きかねないので。だったら毎月使わせちゃったほうがいいっていう発想になるところ、そこを抑えてちゃんとコントロールしていくって結構な挑戦でした。
なるほど。ていうかアベレージ3,000万なんですね。すごっ。
多少前後しても毎月3,000万平均ですね。今もそこは一定です。
指名本数も常に100〜110組で一定なんですか?
一定です。営業時間に対しての業務内容で考えると、1日3〜4卓くらいが自分的にちょうどいい回り具合ができるので。それで考えると結果的に月100〜110本ですね。
バランス考えた上での本数?
ホストをやっていく上で「ミスをしない」というテーマがあるので、多すぎてもちょっと。3〜4卓が理想かなと。
ミスっていうのは上げた価値を下げる行動の意味で、「そこにお金を使う価値がない」と思わせたらミスっていうことなんですけど。卓が増えれば増えるほど、ミスする可能性が増えるので。自分が介入できない時間が増えるっていう点も含め。
右京さんはいつからホストやっているんですか?
2017年の11月2日です。
すごい明確! 前職は?
新宿の靖国通り沿いのサーティーワンで店長してました。場所柄やっぱりお客さんでホストとかいっぱい来るんで触発されましたね。かわいいコ連れて楽しそうだなって。
直接的なキッカケはあったんですか?
あるときアイスケーキを買ったホストの人がいて、チョコペンでメッセージを描きながら話してたんですよ。お客様の誕生日らしくて「へえいいっすね、楽しそうっすね」って。そしたら「じゃあ一緒にケーキ一緒に食う?」みたいな。「え、いいんすか? じゃあ今日19時までなんで、このままついて行っていいですか?」ってその人と一緒にお店に行ったんです(笑)。
フットワーク軽い!
で、一緒にアイスケーキ食べたりしてたんですけど、「体験入店扱いにすると5,000円もらえるから体験入店にしていい?」と言われて。いいですよと。そしたら順番にキャストの人が回ってきて「ホストマジやろうよ絶対売れるよ」って言われまくり。じゃあやるかみたいな。そこからがスタートです。
アイスケーキ食べに行ってホストになって帰ってきた(笑)。
多分、ワンチャン勧誘されたいなって気持ちもあったのかな? そこはちっちゃい個人店みたいなお店だったんですけどすごい面倒見てくれて、1カ月目で指名80本いって250万くらい売れました。それで3カ月働いて視野も広がり「もっと売れたい!」と思って移籍しました。ずっと掛け持ちしてたサーティーワンも半年経った頃にはやめてホスト一本に。
移籍した先は?
移籍して以降はずっとユグドラシルです(※6月1日より新店YGGDRASILL VALHALLA(ユグドラシル ヴァルハラ)の代表に就任)。
入店決めるまでには無茶くちゃ体入回りましたね。そもそも「井の中の蛙だな」と思ったのが前のお店をやめた理由だったので、まずは業界の相場観を掴みたくて。そこを掴んでおかないと新しいお店に入っても結局変わらない。先に分析しようと思って1カ月かけて2、30店舗回りました。
たくさん体入したなかでユグドラシルに決めた理由は?
基盤のシステムが完成していて人が集まる環境が整っていたことがまずありますね。盛り上がってなかったらお金使う価値も感じないから。それプラス、発展途上で一番、目のあるグループだったからっていうのもあります。
株も同じですけど上がりきった株を買っても利益は出ないじゃないですか。その点、これから伸びていきそうなユグドラシルは自分の求める条件と合致していたので。それで「会長とお話がしたいです」と言って、社美緒さんと話す機会を作ってもらって決めました。
会長指名で面談したんですね。
上の先輩とかの話を聞いてもそれがグループの意向かどうかわからないじゃないですか。グループの意向が知りたかったらトップに聞くのが話が早い。僕は売る自信があったので、経営戦略が明確かどうかってことが一番知りたくて。
どんな質問されました?
まず、「10年後どうしたいですか」って聞きました。このグループをどうしたいと思って何をやっているか。数字的なところやシステムについても細かく聞きました。そこはグループの意向が最も反映される部分なので。
逆面接! 経営者目線ですね。
それまでにもイベントの会社とか副業をいろいろやっていたので。
サーティーワン時代にイベント会社も?
そうです。別なジャンルで知名度もあったのでそれを利用してイベントをプロデュースしたりしてました。
別ジャンルで知名度…右京さんって何者!?
遊戯王っていうカードゲームの元アジアチャンピオンなんですよ。それで中学生くらいの頃からSNSのフォロワーが結構いて。遊戯王の大会を開催したりしてたんです。「大会やりまーす」って言ったら普通に人を3、400人くらい集めることはできていたので。僕、楽しい場を作るっていうことがすごく好き。サーティーワンもそこが原点ですし、ホストを続けている根底にもその気持ちが変わらずありますね。
毎月3,000万平均で売っている右京さんですが、そこに至る道のりは?
ユグドラシルに入った2018年当初は知名度とかなかったんで下積みみたいな期間で、そこから2019年の年間が9,800万、2020年が1億4,000万、2021年が3億1,800万と段階踏んで進んできました。今年も年間3億ペースで売ってます。
3億売ってその翌年も3億ペース…。強さの理由って何でしょう?
ホストの仕事って主にやることが3つあって。
1つ目は『集客』。どんな理由でもいいから無理矢理にでもお客さんを店に呼んで一旦座らせる。とにかくまず1円にでもなるようにすること。
2つ目が『営業』。来てよかったな、楽しかったな、また行きたいな、お金使ってみたいな、そういう何かしら前向きな感情を女のコに持ってもらうことが営業。
3つ目が『継続』。楽しかったなまた行きたいな、そう思ってくれた人がずっとそう思い続けてくれるようにすること。
ホストってこの3つができるかどうかなんですよね。それで僕の場合、1つ目の『集客』がまずはめちゃくちゃ得意だったっていうのがありますね。それと3つ目の『継続』も。
2つ目の『営業』はみんなとそこまでスキルは変わらないかな。売れっ子はココが上手いですよね。上手いというか、売れてても1と3が下手なんですよ。『営業』はそこまで力量に差はなくて、『集客』と『継続』の力量の差が響いてる。五段階評価でいったら、集客2、営業5、継続3みたいな感じなんです。それが普通に売れてるホストの通知表。
右京さんの5段階評価は?
僕は5、5、6みたいな(笑)。でも実際5、4、5くらいだと思います。だからそこの差が出るんだろうなと思います。
ホストの仕事1つ目の『集客』はどうやって強くしたんですか?
集客には自分からアプローチして指名につなげるパターンと、向こうから勝手に来るパターンと2種類あって。累乗で爆発させるには後者のパターンに持っていかなきゃいけないんですけど、最初はやっぱり自分からアプローチしてお店に来てもらうところから始まりますよね。それで売上を上げて知名度も上げていく。
僕の場合も、1億4,000万売ったあたりからさらに知名度が上がって、それを上手く活用した結果が去年の3億。累乗の集客ができるようになった結果です。2019年くらいから構想していた集客が実現できたっていう感じですかね。
自分からアプローチして指名につなげる段階でも、ある程度集客は強くできますか?
できます! 集客に関してはアフィリエイトに近いんですよ。どれだけ数字に対して明確に動けるかなので。いかに効率よく集客できるかを追求することでそこは強くできます。
僕は時間やコストを計算しながらやってました。LINE交換1件あたりに自分はこれだけ時間がかかるなとか、コンテンツ使うならこの出会い系アプリは1枚5円でマッチする確率はこのくらいだから相対的にこっちのほうが得だなとか。
街でキャッチをするにしても効率よく。たとえば女のコとごはんへ行ったとしたら、その周辺の人通りと時間をメモしておいて、じゃあ今度はここでキャッチしてみようとか。この場所にはこの時間帯、女のコがこのぐらい歩いている、そういうリサーチに基づいて動いてました。釣りとかと一緒ですよね。この時間のここにはこの魚が集まるみたいな。
最初に言っていた「ミスをしない」というテーマは『継続』につながるとこですか?
そうですね。上げた価値を落とさないっていうのが『継続』なので。そのためにミスをしない。ここが結構みんな失敗するポイントだったりするんです。
わかりやすいところで、僕が去年3億売ったじゃないですか。これって価値上がったわけですよね。でも、今年の売上が1億だったら下がったように見えません? この人一気に落ちたなって。これって何なら1億売らないほうがいいかもしれない。いっそプレーヤー上がった建前にしたほうが価値は下がらないですよね。
価値を上げすぎてもあとが大変ですね。
上げた価値を『継続』できるかどうかですよね。割とみんなどうして売れたか自分で理解してない人多いですよね。よくいるじゃないですか、昔売れてたけど今売れてない人。なんで売れたか細かく理解していないし、どこが良かったのかとかもわかってないから、『継続』ができなくて売れなくなるんです。
『営業』の部分が得意な人は多いって言いましたけど、得意だからこそ最初はよく見えるんですよ。でも、そのパフォーマンスは自然にやっていることだからモチベーションとかによってムラがすごくあったりする。それが結局『継続』のところで響いてくる。あんなに面白かったけど、結局この人はこうなんだって落差になっちゃうんですよ。
ホストの仕事の面白さってどんなところですか?
ホストって日々やってることは一緒のように見えて変化は結構あるんですよ。売上を上げてターゲット層がちょっと変わったり、自分を打ち出す戦略が変わったり、段階的に変化していく部分が結構いっぱいあるのでまず飽きない。でも、対女のコっていうベースは変わらないから極めることの軸はズレない。そういうとこが好きです。
僕が江戸時代の女のコを接客したとしてもそこそこ上手くしゃべれるだろうし、指名もらえると思うんですよ。かわいいって言われたら江戸時代のコだって嬉しいし、人の感情の根本は時代によって変わるものではないから。職業基盤が時代やテクノロジーの進化によって影響を受けない職業って実はかなり限られる。ホストはその数少ない職業のうちの1つ。会社やるにしても何にしても必ず生かせるスキルなので極め甲斐がありますよね。
右京さんは年間3億の先も見ていたりするんですか?
「6億売りたい」はずっと言ってます。でも道のり的にはまだまだ。知名度を上げて集客していくやり方にしても、目につくための見せ方をもっと考えてリーチ自体を伸ばしていかなきゃいけないし、ターゲット層も広げる必要がありますよね。
そもそも内面ももっと磨かないと。6億を売る人間性が自分にはまだ足りていないので。ホストの知識とかマーケティングとかそういうのじゃなくて、もっと人間性を高めないと。店舗の代表を6月からやるんですけど、そういうプレーヤー以外の視点からこの仕事を学習して、さらに人間力を磨いていくことが今の課題ですね。そこに高い価値を感じてくれる人がいたら、まあ6億は行けるかなと。
右京さんの野望は?
3億は今年も継続します。僕は一回達成した売上は下げないって決めているので。明確な理由がない限りそこは絶対! そしてあわよくば6億を目指したい。それと店舗も頑張ります。6月に自分の店舗出すんで(6月1日にオープンしました)、そこで代表をしながらスキルを積んで、さらに2店舗、3店舗と店舗展開していきたいですね。
このお店はどんなお店を構想しているんですか?
プロ集団にしたいですね。真面目にやってるとか、真剣にやってるとか、頑張ってるじゃなくて、お客様全員に「この店のホストはプロだった」って言わせたい。そういうお店を今から作っていきます。
ホストという仕事の根本を把握し、明確なアプローチでホスト業を極め続けている右京遊戯さん。昨年から変わらず毎月3,000万平均の売上を崩していないこともすご過ぎ。これは年間6億も夢じゃないかも!
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