現在の体重は104kg! “炊飯器バッグ”でおなじみ『FUYUTSUKI -DeZon-』の原田たいぞうさんがボーテに来てくれました!
“ぽっちゃりホスト”という唯一無二のブランディングでゆるぎない地位を確立するたいぞうさん。そのぽっちゃり歴をさかのぼりつつ、時代に応じて変化し続けるブランディング術について詳しくお話をうかがいました!
たいぞうさん、炊飯器をバッグ代わりに出勤されてた頃がありましたよね。あれは今も引き続き?
炊飯器バッグ生活は一応去年の春に終了しました。去年からTikTokに力を入れはじめたんですけど、そのとき自分を売り出すために「100日間炊飯器バッグ生活をして150万でお米をおろしてもらう」っていう企画をやってたんですよ。
たいぞうさんは既に有名人ですけど、さらに自分を売り出すということもしていたんですね。
時代の変化とともにウケるSNSも変わるじゃないですか。それまでTikTokをそんなにやってこなかったので。去年から力を入れ始めたっていう。それで久々に炊飯器バッグ生活を始めたんですよね。
思えば、数年前にも炊飯器持って出勤してましたよね?
そうそう。あれはTwitterの企画でしたね。炊飯器持ってるたいぞうを見かけたら写真撮って送ってくださいっていう。
キャラの見せ方や売り出し方は自分で考えるんですか?
自分が一番自分のことを理解できると思うので。SNSでの見せ方ややり方っていうのは考えるようにしてます。炊飯器もぽっちゃりホストのアイコンとして何がいいかなって考えた結果、白米をたらふく食うみたいなイメージで。だからデザインも一番シンプルな炊飯器を買いました。一般家庭に普通にありそうなやつ。
アイコンっていう意味では服装とかも考えてますね。オーバーオールを着るとか食べ物の柄のトップスを選ぶとか。色もピンク、黄色、水色、グリーンみたいな。明るい色を着るようにしてます。
見た目のブランディングもぬかりない。
考えたり作り込んだりっていうのが昔から好きだし。子供の頃から一発芸とかやるような目立ちたがりやだったんで。自分をいかに目立たせるかみたいなことは得意なんですよ。
たいぞうさんはホスト歴何年になるんですか?
ちゃんとやり始めてからだと今年の5月で満7年ですね。大阪で1年ホストやってから歌舞伎町に来ました。
前職は?
熊本の高校を卒業した後、愛知県の工場に就職したんですよ。でも、ただ働いてるだけでおもんないしお金も欲しかったんで夜は近くのホストクラブでバイトもしてたんです。それが1年半くらい。初めて整形したのもこの頃で二重の埋没手術をしましたね。それでお酒、女、金、ホストって楽しいやんみたいになって大阪に出て来て本格的にホストを始め…。当時はヴィジュアル系みたいな見た目でした。ピアスとか開けまくって。
大阪時代にある程度整形を済ませ、ジムに通って体をしぼり、完成された状態で歌舞伎町に来ました。この頃はヤセてたんで。
ぽちゃ以前のブランディングは?
当時は“整形ホスト”ですね。その頃、整形を公言する人がいなかったんですけど、僕はあえて全面的に暴露するキャラで売ってました。それも話題作りだと思って積極的に。
今は整形はあたり前になってるけど、隠すものみたいな時代だったから。「整形で300万使ったホスト」を打ち出すことでインパクトを与えることもできたし、記憶にも残りやすかった。
『ザ・ノンフィクション』というドキュメンタリー番組で、実家に整形とホストをカミングアウトしに行ったんですけど、それも整形を公にしていたからテレビ局の人の目にとまったのかなと。同時期に『家、ついて行ってイイですか?』にも出たし、テレビに出たことで知名度が上がったのは大きかったですね。
『家、ついて行ってイイですか?』は、ガチでたまたま声を掛けられるものなんですか?
ガチですよ。たまたま渋谷を歩いてたら声掛けられたんですよ。歌舞伎町に来て1年とかそのくらい。炊飯器持って歩いてたわけじゃないのに(笑)。
引きが強い。
運だけはいいんですよ。
昔から自分の打ち出し方っていうのが上手かったんですね。
人と一緒のことをやっていても埋もれるだけなんで。自分をアピールするには差別化したほうがいいなとは思ってましたね。「あ、知ってる」って思ってもらえるだけで、初回とかはじめましてのお客さんも引きやすくなるから。ホストは知名度あったほうが圧倒的に楽なので。
TwitterとかSNSをやってて、「自分はこういう人です」って打ち出し続けていれば、大体みんな知ってくれるようになるんで。今はデブキャラが定着して最大化してる段階ですけど、何で差別化を図るかってなんでもいいんですよね。太ったからデブキャラを推しているけど、目立てるものだったらなんでもいいんです。
いまでこそぽっちゃりキャラとしてゆるぎない地位を築いているたいぞうさんですけど、定着するまでは?
「ヤセろ!」と言われ続けてました(笑)。会長から直々に言われたこともありましたね。でも、数字出したらなんでもありな世界なんで。周りから何を言われてもそのキャラを貫き通して結果を出すってところで。今はもう何にも言われないですね。
キャラを定着させるために戦略的にやってきたブランディングにはどんなものが?
まず見た目のブランディング。最初にも話したように明るい色の服を着るっていうことですかね。デブって明るいキャラクターを期待されるから見た目からそこを徹底。PUNYUS とかポップでかわいい服を常に着る。
ツイートも食べ物に関すること多めにしたり、好きな食べ物も白米、カレーライス、ハンバーグみたいなかわいいもの推しでかわいいイメージ作り(笑)。持ち物もブタのチャームとか炊飯器とかいかにもな物を持つようにしてます。
ぽっちゃりだからこそ気をつけてることってありますか?
いや、特にないかもしれない(笑)。作ってたらバレるから。そのまんまでいます。僕も根は悪いやつではないし意外と真面目やし。悪いこととか考えたりしないんで。世界が平和であればいいなくらい思ってるので。
良い人じゃないですか! ホストとしてはたいぞうさんは何営業なんですか?
昔はそれこそ本営とか色恋とか枕とかしてましたけどね。ヤセてたら普通の整形顔のホストなんで結構いけるんですよ。今は“たいぞうさん営業”です。デブのブランディングもできてるんで。「会いに来ました!」っていう人をたいぞうキャラで接客する。あとはサブ担的な役回り。話を聞いてあげたり楽しませたりっていうとこかな。
歌舞伎町にぽちゃのライバルっていたりします?
いないっすね。一番じゃなかったらやってないですよ。一番なものを武器にしないと。他の人がいたらそっちに取られる可能性があるじゃないですか。僕の二番煎じは多分死ぬほどいますけど。
SNSでぽっちゃりの弟子募集とかしてましたけど、DeZonがぽっちゃりさんだらけになったりしないですか?
大丈夫です! みんなすぐやめるんで(笑)。僕が太っててもホストやれてるもんだから、自分もできるだろうと考えたデブがちょいちょい集まってくるんですけど、みんな続かないんですよ。ちゃんと出勤できなかったり売れなかったりして結局やめてくから。
そういうものですか。
デブは基本的にだらしないんで。遅刻とか欠勤とかするんですよ。だらしないから太ってるわけだし。そのだらしなさを補って余りある何かがないと普通にホストは無理(笑)。デブを売りにして売れようとするより頑張ってヤセたほうが話は早いです。
たいぞうさんってSNSのアカウントをたくさん持ってますよね。これも何か理由があるんですか?
TikTokのアカウントは3つ、Instagramは2つ、Twitterは5つ。YouTubeは2つ。単純にアカウントが複数あったほうが目にとまりやすくなるからです。
Twitterは5つもあるんですね。
Twitterに関してはメインで動かしているのは@dezon_taizouで、他はリツイート用みたいな感覚です。リツイートの数が多かったら見え方も違うんで。
TikTokに関してはコンテンツでアカウントは分けてます。そのほうがそのジャンルを求める人に刺さりやすくなるので。@haradataizouは「100kgホストの日常の記録」がコンセプトですし、@dezon_haradataizouは「デブあるある」。@haradataizou0922は仕事に関することや切り抜きとかですね。
SNSに毎日どのくらい時間使うんですか?
いや、でも1時間もないですよ。毎日投稿をずっとやってますけど慣れちゃえばそんなに時間はかからない。TikTokとYouTubeの動画に関しては業者に編集してもらっているので、撮影以外の部分で手間はかかってないし。インスタはストーリーにTikTokのリールを上げてたらいいし。
毎日投稿しててネタは尽きないんですか?
それよく聞かれるし、みんな「何していいかわかんない」とか言うけど僕はそれないんですよ。確かに最初は考えるのに時間はかかっちゃうかもだけど、慣れればすぐアイデアも浮かぶようになってくるんで。
バズらせようとか考えてないからかもしれない。バズらせるより毎日投稿して毎日触れさせることを重視してるんで。Twitterって共感系のツイートが伸びるんですけど、僕は伸びなくてもいいから写真とか動画とか、脳内に残りそうなものをできるだけあげてます。僕が食べてる動画とか自分メインで写っているものを載せるように。
たいぞうさんの今後の展望は?
体も心もどんどん大きくなっていくのかな。まだまだ(笑)。
さらに♡
ほんまはヤセたいですよ(笑)。でも、ホストをやってたらお酒も飲むしヤセられないだろうから、このまましぶとく頑張ろうかなと。時代が変わったらまた新しいことをするかもしれないし、変化に適応しながらしぶとく。ホストを続けている間はみんなに名前は知っててもらいたいので。
ホストはずっと続けたい?
ホストは楽しいのでずっとやっていきたいです。ただ、毎日お酒を飲んでるとキツいですし太っているから健康面が危ないですよね(笑)。今年30歳になるし、そろそろ事業を興すとかして稼ぐ手段を作りながら、ホストはバイトでできるようにしていくっていうのが理想ですね。とか言ってるうちに体にガタがきたらヤバイんで、原田たいぞうに会いたいと思った方はなるべく早く! 会いたいと思ったときすぐに会いに来てください!
マイナスとされるところをあえて徹底的に極めたブランディング力の高さ。自分の売り出し方にお悩みの方、ぜひ原田たいぞうさんを参考にしてみてください!
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