すすきの最大手のニュークラブ『赤門倶楽部』の看板嬢・赤倉はるかさんがメゾンドボーテ初登場! 2020年に殿堂入りするまで5年連続グループNo.1。ナンバーを上がってからも店で一番売れ続けているはるかさんの夜ストーリーをお届け!
売れるまでの道のりやノンアル営業、北海道初売上5,000万を記録したバースデー、殿堂入りを決めた裏にあった“ナンバー1つぶし”事件などなど、たくさん語って頂きました♡
水商売を始めたのは18歳の頃。高校を卒業した瞬間すぐに『赤門倶楽部』に入りました。1日体験で何軒か回った中で一番お店の雰囲気が良かったのが赤門で、当時の先輩たちがすごく優しかったんですよね。あと、どこよりも一番高い時給を出してくれたのもここだったから。で、今も変わらず赤門倶楽部にいます。ここでしか働いたことないです!
お店にはほぼ毎日のように出てる。赤門倶楽部は年中無休だから。しかも、12月31日も1月1日も営業してるレベルのガチの年中無休。私もよくお店で年越ししてるけど、さすがに365日連勤はしないです(笑)。一応、日曜日をメンバー出勤にしてる。まあでもお客さんは来ちゃうから、なんだかんだで出ること多いけど。
夜をはじめたときはこんなに長く続くとは思ってなかったし、まさか毎日働くようになるとは…。もともとRight-onっていうジーンズ屋さんで働いていて、夜は週1、2のお小遣い稼ぎみたいな感覚だったんですよね。夜はただのバイトだったはずが、だんだんこっちのほうが楽しくなっちゃって。それでも昼夜掛け持ちは1年は続けたと思う。
夜一本になってからはアフターも毎日行ってましたね。1日5件とか(笑)。30分でも15分でもとにかく顔は出す。今はあんまり行かないですけど、駆け出し時代はアフター大事だなって思いますね。
逆にあんまり同伴はしなかったかな。しなきゃいけないんですけど、お客さんのタイプ的に遅めの時間に来て、バーっとシャンパン入れてアフター行くみたいな人が多かったので。
入店した頃は場内指名で1番をとることも目標にしてました。お店で月1の表彰があって場内1位は賞金がもらえたのでそれを楽しみに♡ 場内1位を取り続けていたら自然と本指名も増え、そのうち気づいたらナンバー2まで上がっていて…。そこからはナンバー1が目標になったけど、なかなかその道のりは険しかったです。
初めてナンバー1になったのはいつかな。2年は経っていたと思う。2位までは割とスルッといけたけど1番となると結構時間かかりました。当時、シャチグループ※の最高売上を保持しているお姉さんが不動のナンバー1で私は万年2位。その人をずっと追いかけてました。
※赤門倶楽部をはじめニュークラブを多数運営するすすきの最大手のグループ
そのお姉さんは六本木に街を移して赤門倶楽部を卒業していったんだけど、在籍している間は結局一度も抜けなかった。指名本数を倍呼んでみたこともあったけど、それでも売上100万差とかつけれられてました。この人、何しても勝てないなって思った。
ナンバー1になってからは「グループ最高売上を更新する」が目標になって、最高売上を更新してからは、その年の自分の記録を超えることがテーマ。これは殿堂入りしてナンバーを抜けるまで毎年の達成目標でしたね。
毎日お店にいるぶん出勤時間は遅めです。お店に行くのは大体いつも22時〜23時くらい。接客スタイルはめちゃくちゃしゃべる感じかな。お酒は一滴も飲めないんですけどね。飲んでなくてもテンション高めです(笑)。ずっとノンアルでやってます。
飲んでいれば強くなるとか、慣れとか言うじゃないですか。頑張ってちょっと飲んだりしてはみたこともあったけどやっぱり無理で。テキーラをショット一杯飲んで救急車で運ばれて以来、飲んでないです。体質的に無理なんだなってあきらめました。
飲めないけど「好きなお酒はアルマンド」って言ってます。そう言って、「お前飲めないくせに生意気ww」みたいな流れがもうお約束ですね(笑)。売上のためにおろしてくれるお客さんが多いので助かってる。おりたシャンパンは黒服さんが一緒に席に着いて飲んでくれたり、キャストのコが飲んでくれたり。いつもみんなに助けられてます。「あと何本行きたいからみんなで頑張って飲むぞーっ」てみんなが盛り上げてくれるからほんとに感謝。赤門ってそういう仲間意識が強いお店なんです。個人プレーよりチームプレー。
2020年いっぱいでランキングは殿堂入りしてナンバーは抜けました。お店のこれからの成長を考えると、新たなナンバー1を作って新しい風を吹かせたほうが良いという思いもあったし、同時に仕事との向き合い方を根本から見直したところも大きかったですね。
キッカケは、“ナンバー1つぶし”にあったこと。赤門倶楽部ってすすきのでは老舗だし売上もあるから、「この店のナンバー1になれば、すすきのナンバー1になれるでしょ」って言ってるお客さんがいて。違う女のコ指名で入って締め日に1,000万とか使うっていうことを始めたんですよね。
バースデー月は9月なんですけど、つぶしが始まったのが7月。バースデー前にそれをされるとキツいですよね。バースデー前1、2カ月って貯め期というか、イベントに向けて多少売上をセーブしてたりするから。でも、このときはそんなことしてたらつぶされちゃうから、毎月いつも以上に頑張らなきゃいけなかったわけで…。
お客さんたちみんなが「負けんな絶対!」って全力で応援してくれたので、つぶされかけてもナンバー1でいられたんですけど。7月、8月と2カ月間しのいで「やっと今月も締め日終わったね。頑張ったね〜」ってホッとする間も無く9月はバースデー月。本番ここからじゃんっていう(笑)。
もともとバースデーイベントを打つのは2020年で最後にしようと思っていたから、ポスターにも「Next Stage」と打っていたし、ラストだから盛大にぶち上げようと計画していて。結果的にそれで売上5,000万を超えることができたわけだけど…。
私はずっと追い込まれてピリピリしていたしもう精神が崩壊寸前(笑)。そのとき10kgくらいヤセたんですよ。追い詰められちゃって。お客さんも全員しんどかったろうし。負けられない戦いが3カ月続いて、私も含め関わる人みんな疲労困憊みたいな。そこでこれからの働き方について改めて考えてみたんですよね。
バースデー月が終わったあと、無茶くちゃな頑張り方をした3カ月間を振り返ってみて、「これ良くない」って思った。このままだとお客さんのためにも良くないし、何より自分のためにも良くないなって。
楽しく飲んでもらうために仕事をしているのに、ナンバー1に固執してお客さんに無理させて、自分もホステスという仕事を楽しめてなくて…。誰もハッピーじゃないこの状況、根本の部分でズレていってるなって思ったんですよね。
それもこれもすべては数字にこだわる自分のプライドのせい。それに気づいてその年でナンバーは上がることにしました。この先も夜は続けていきたいし、これからも楽しく仕事をするためにも。今までとは違ったステージに移ろうみたいな。
ナンバーを上がってからは、お客さんのことを第一に考えられるようになったなって思う。シンプルにお客さんが楽しんでくれて笑顔で帰ってくれることが喜びになった。キレイごとなしにほんとにそうなんですよ。お客さんが楽しんでくれてると自分も楽しい。心が穏やかだからかな? お客さんたちにも表情がやわらかくなったねってよく言われます。
ただ、最低限このぐらいは売っとこうっていう基準はあります。誰と競うわけでもないけど、殿堂入りした立場として誰よりも一番売っておかなきゃなみたいな。そういう気概はあるけど、去年の売上を更新しなきゃみたいなことは考えてないので気持ち的には全然楽ですね。
ナンバーを上がって丸2年。最近はちょっと働き方の幅も広がってきたかも。在籍は赤門倶楽部なんですけど、今年の2月からは系列の『レオーネ』に出勤。プレーヤー兼教育係みたいな感じで出張ホステスしてます。
『レオーネ』は前からあるお店なんですけど、今いる女のコたちがみんな在籍3カ月未満の新人さんたちなので。同じ席について「こういうときはこうだよ」って接客を教えたり、新人の動きを見て指導したりっていうことをしてますね。
『レオーネ』の女のコたちってみんな6コも7コも下だからかわいいんですよね。まだ夜に染まっていないような初々しいコも多くて。教えてあげられることはなんでも教えてあげたいなって思う。自分もそうでしたけど、新人時代に教わることって後々まで響くから。私のときは優しいお姉さんが多くて、ダメなときはダメって叱ってくれたり、困っているときには手を差し伸べてくれたり、それがすごくありがたかったので。
指名ももらうし接客もするし、プレーヤーとしての立場に変わりはないけど、これまでの仕事に加えてお店やキャストの女のコたちに貢献するような働き方もできるようになってきたのは嬉しいなあって思います。ナンバーから抜けてゆるく働いてるだけじゃ意味ないなって思ってたから。殿堂入りしたホステスとしてちゃんと役割が果たせているというか。今、いい感じで働けているなって思う。
この先も夜の仕事は続けられる限りは続けたいですね。接客が好きだしお客さんと話しているときが一番楽しいから。人を楽しませることができて、「今日も楽しかった」、「はるかが着いてくれてよかった」そう言われることで自分も満たされる。こんなに合ってる仕事って他にはないから。生涯現役でプレーヤーでいたいです♡
「キレイごとなしに、お客さんが楽しんでくれて笑顔で帰ってくれることが喜び」と語っていたのが印象的だったはるかさん。それはきっとナンバー1を極め続けたからこそたどり着けた境地なのかも♡
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