前・後編2回に渡ってお届けしている、歌舞伎町『RE:MAKE』絢都さんの『愛されて売れる10のこと』。姫との向き合い方が語られた「前編」に続いて、「後編」は時間管理のコツ、円満な人間関係の作り方、言葉選びのポイントなど行動や環境から仕事の質を高めるノウハウが満載!
駆け出しホストさんはもちろん、1段上のステージへ進みたい人もぜひ参考に。今の自分をブラッシュアップするヒントが盛り沢山です!
(前編で語られた)「先行投資はしない」「してくれたことに対してありがとうを行動で返す」という絢都さんのスタンスですけど、顧客数の多さを考えると全員に対応している時間はあるのかな?と。
そこは予定の組み方しだいですよね。ホストをはじめたときから「どれだけお客様が増えても、そのぶん自分が動けば問題ない」という考え方でやっているので。全然大丈夫です。
初インタビューのときも「自分が動けば問題ない」と言ってましたね。
営業時間で考えたらホストの実働って短いから。ちゃんと睡眠をとった上でも動ける時間って結構ありますよね。昼から夕方までも時間はあるし、出勤前も同伴で使える。アフターの時間もあるし。1カ月あったら時間はどこかで絶対に空けられるので。パンクしそうになりながらも無い頭使って脚使ってがんばってます(笑)。
スケジュール管理のコツは?
これ、今月のスケジュールなんですけど…。普段使ってくれてるコは、この日はシャンパン入れてくれるなとか大体の予想もつくから、まずは来店予定に合わせてその後のアフターや店外のスケジュールを組む。ざっくりでも大枠のスケジュールを組むとこからスタート。そうするとどこが空いているかわかるので、あとはそこにどんどん予定を組み込んでいく。
コツとしては最初になんとなくその日のストーリーを頭の中で組み立てる感覚かな? この日はアフターないなって予想が立つ日があったら、最近アフターに行ってないコを呼んでシャンパン入れてもらって。「いつもバタバタだったけど、今日は空いてるから飲み行こうよ」っていう流れを想定して、アフター込みで仮の予定を立ててもいいし。
スケジュール管理は普通にリマインドとしても必須ですよね。その日の予定を見て、前日か当日に来店予定のコに連絡入れるのも忘れないようにしてます。地味にこれって大事なことだと思う。今日行く予定なのに何の連絡もないなぁってなったら、「そんな別に重要じゃないんだ…」ってなっちゃうから。そういう些細なことって案外切れる原因になったりするので。約束はちゃんと覚えてるし楽しみにしているよっていう姿勢の見せ方として、「今日待ってるね」の連絡は欠かさないようにしてます。
時間を上手に使うっていうところでは。“タイムラグをいかに減らすか”みたいなとこは意識してますね。会っているときに「今度ここ行こう」という話が出たときは、その場でスケジュールを組むようにしてます。
「今度行こう」からの後日「いつにする?」じゃないんですね。
LINEだと場合によってはポンポンやり取りできないじゃないですか。レスが早くても1つの日程決めるまでに何往復もやり取りが必要だし、レスが遅かったらその場で決まらずに保留になることもある。そうなると身動き取れないラグが発生するので。もちろんLINEで日程のやり取りをすることもありますけど、せっかくそのとき会えているならその場で次の約束もしちゃいますね。
日程決めると同時に、ごはんの予定だったら食べたいものや好きなジャンル、苦手な食材や料理、そういった細かいこともその場でリサーチ。把握できることは全部把握しておいて、その上でお店を予約して改めてお知らせします。ここまでやっておくとスムーズですよ。あとからあれこれ聞いて煩わせることもないので。
スマートでいいですね。
これはお客様に限らずですね。「今度ごはん行きましょう」って割と社交辞令で言う人もいるけど、自分がそう言うときは本当に行こうと思っているときなので、その場で「いつにします?」って予定決めちゃいます。
寝かせると実現させるのにエネルギーいりますしね。出会いを大事にできると何かとチャンスも増えそう。
それはすごい感じます。その瞬間は本心だったとしても時間が経つと先送りされて行っちゃうから。今度行きましょうの今度は来ないと思ってる。だからこそその場で「じゃあ、いつにしましょうか」って言っちゃうタイプ(笑)。そうやっていろんな人と仲良くなってきました。
ネットも人伝ても含めて絢都さんの悪い話って聞かないんですよ。むしろほっこりエピソードが多い。ちょっと珍しいくらい敵がいないなと。何でなんでしょうね。
そうなのかな? だったら嬉しいですけどね。「絢都くんは人たらしなんだよ」って言われたことはあります。でも、周り見てるとみんなすごいしみんな良いとこあるから、僕自身は自分から人を嫌うことってあんまりなくて。昔はそういう自分に対して八方美人なのかな? と引け目を感じたこともあったんですけど。でもやっぱりみんな嫌いじゃないんですよw 従業員にも仲悪い人いないし、人に恵まれてて良かったなっていう認識。
人の良いとこに目が行く。そもそも性格が良いのかも。
この人癖強いなって思うことも全然ありますよ(笑)。だからといってイヤってこともないというか。特に一緒に働く仲間に対しては、好きはあっても嫌いはなくてもいいんじゃないかなって思ってます。困ったことがあったら相談ベースで解決したらいいと思うし。できればみんなと仲良く平和にやっていきたいです。
仲悪かったらヘルプに着かないとかアイバン組めないとか、マイナスなことはたくさんありそうだけど、プラスなことって何もないじゃないですか。僕はおはようって言ったらおはようって言われるようなあたり前に和やかな状態をデフォルトとしていたいから。
いや、ほんとそれ。
出勤したらおはよう、営業終わったらおつかれさま、何かしてもらったらありがとう、そういうコミュニケーションを普通にしたいタイプなので、挨拶や言葉掛けは自分からします。今日入店したレベルの新人のコでも、ヘルプに着いてくれたらありがとうって思うし絶対言います。
新人のコにもありがとうをちゃんと言う!
それはむしろちゃんと伝えたいですね。自分が駆け出しの頃、先輩のヘルプに着いて、「ありがとう」って言われたことですごく救われたことがあるので。
新人の頃、素人過ぎて何をしゃべればいいのか、どういうヘルプをしたらいいかわからなくて。ただ一生懸命なだけで空回りみたいな感じだったんですよ。でも、そういう僕に対して「席着いてくれてありがとうね。女のコも楽しかったって言ってたよ」と言ってくれる先輩がいて。それが泣くほど嬉しかったんです。こんな何もできない自分でも居場所があるんだなって思えて。自分はそういう優しい言葉で救われてきたから、後輩にも同じように返したいなってすごく思います。
平和な絢都さんですが、自ら近づかない人とかいます?
近づかないはないけど、マイナスな言葉を多用する人からは自然とフェードアウトしているかもしれない。嫌いになる前にそんなに接触してない?
隠キャや陽キャという性質の属性じゃなくて、「めんどくさ、だるっ」とか「うぜえ」とか、そういうワードをよく使う人? そういう言葉を聞かされ続けてるとメンタルも落ちるし悪い影響を受けそうで…。離れて行きがちです。
じわじわと運気も落ちそうですね。
それめっちゃあると思います。言葉の力って負のワードのほうが引っ張る力が強いから。100人にめっちゃ好きって言われても、1人に「おまえキモいから死ねよ」って言われたら、その1人の言葉だけで、「えっ…」てなっちゃう。マイナスな言葉の破壊力ってめちゃくちゃ強いから。
「死ね」はほんとにひどい言葉ですけど、そこまでじゃなくても自分が気にしていることだったり、悪意のある一言でものすごく傷つくってあるし、その一言をこの空気で言う? みたいなのあるじゃないですか。言葉にはすごく力があると思うから使い方には気をつけてます。
プラスの言葉を使うとか?
そうありたいです。プラス1でも2でも良い方向に響くものにしたい。少なくともどういう表現をしたらマイナスにならないかってところはすごく考えてます。はじめましてで挨拶するときも絶対上から行かないですし。後輩だったとしても下から行きます。
よくない言葉も発しない?
マイナスな言葉は封印してます。同じ意味でも表現って何通りもあるじゃないですか。たとえばお店に行って料理が壊滅的に美味しくなったとしても、「すげーマズい。この店二度とねえな!」っていうのと、「すごい独特な味がするんだけど、これ何味なんだろう」って言うのとでは伝わり方って全然違う。
自分自身トゲのある攻撃的な言葉が好きじゃないので。なるべく優しい言い方やユーモアのある表現にしたいですよね。誰かと一緒の時間を過ごすってそこで語られる言葉も含めて思い出だから。
今日は貴重なお時間をありがとうございました。お話を聞いていて自分は周りの人に何を返せてるかなって考えちゃいました。
いや、自分も話していて改めて感じたんですけど、ホストの「してもらったことに対して気持ちを行動で返す」ってめっちゃ難易度低いよなって逆に思いました。
返すと言ってもそんな特殊技能とか要求されてないじゃないですか。一緒にごはんへ行くとか一緒にお出掛けするとか、誰にでもできる最低限のことだよなと。だからこそ、その中でその人にとって特別な体験っていうところをもっと掘り下げて提供できるようになりたいですね。そこはいつも考えているんですけどまだまだ足りてない。その人にとっての嬉しい瞬間をたくさん作っていきたいです。
そういう感想が出てくるとこがまたね…。絢都さんが良い人と言われる所以なのかも。では最後に今年の絢都さんの展望を!
去年も今年も1位になりたいっていうのはもちろん頭にあるけど、正直、毎年すごい人が出てくるんですよ(笑)。去年は神社卍楓牙さん、今年はTOP DANDYの叶成さんとか。「うわっ、今年もレベルが違う人出て来た!」ってあるんで(笑)。
でも、やることやっていたら女のコはついてくると思うし、やることやらなかったら女の子は切れちゃう。そこを踏まえてギア上げて走りたいなっていう感じですね。もう一段レベルアップして。それがベースになったらまたさらに一段レベルアップできるから。そうやって一歩一歩進んで行く。精一杯走り続けます!
前後編に渡ってお届けしてきた『愛されて売れる10のこと』いかがだったでしょうか。丁寧にお話ししてくれた絢都さんありがとうございます。わかりやすいようにたとえ話もまじえて話してくれるところもまた親切! 今日もやっぱり絢都さんは良い人でした♪
<RECOMMEND>
こちらの記事もおすすめです。
売れるルール有名ホスト紹介
『RE:MAKE』絢都から盗みたい“愛されて売れる10のこと”ホストも姫も幸せが続く仕事術【前編】
『RE:MAKE』絢都から盗みたい“愛されて売れる10のこと”ホストも姫も幸せが続く仕事術【前編】