2021年度グルダン年間ランキング売上3位! 歌舞伎町の新星『RE:MAKE(リメイク)』の絢都さんがメゾンドボーテ初登場♡ 月収20万円の工場勤務から年間1億8,000万の億トに。トッププレーヤーの階段を駆け上がった絢都さんのホストストーリー。キャリア2年目での大躍進、その影にあった努力と苦悩、若きカリスマの軌跡とは!?
2021年度のグルダン年間ランキングでは3位にランクイン。ランカー入りを果たした絢都さんですが、ホスト歴は意外に短いんですよね?
自分がRE:MAKE(リメイク)に入ったのが2019年の12月なので、今ざっと2年ですね。
キャリア2年で年間1億8,000万。とんでもない結果!
上半期で1億1,500万いったときに、年間2億行けたらいいなあっていう気持ちはありましたけどキビしいのかなっていうところも多々あり。“ホスト力”っていうところではまだまだ足りてないのを感じました。
謙虚ですね。
自分が初めて1,000万いったのも2020年の11月なんですよ。そこからとにかくがむしゃらに駆け抜けた1年だったんで。
最初からランカーを狙ってたんですか?
いや、最初はそんなこともなく。そもそもはホスト1年目(2020年)の9月くらいに「キャリア1年未満で売上1,000万、指名100本いったらカッコよくない?」と思って。そこを目標にして頑張ったら、11月に売上1,700万円、指名114本っていう結果を出すことができたんですよ。
結果を出したら出したで一発屋って思われたくないじゃないですか。それで次の月からもずっとアベレージを下げないようにしているうちに、2021年の高見杯(*毎年1月に開催されるグルダン恒例のレース)でまさかの1位が取れて、その勢いのまま上半期の売上でもグループ1位をとれたので。ここまでこれたっていう感じです。
その間には10カ月連続1,000万オーバーという記録も生まれましたね。
連続1,000万は去年の8月で一旦途切れちゃったんですけど。でも、キャリア2年目のホストとしてはよくやったと思います。頑張ったのは僕じゃなくてお客様なので感謝です。
絢都さん前職は?
工場勤務です。高校卒業したら早く働きたいなと思ってて、特にやりたいこともなかったので学校の求人の中から給料が良さそうな工場を選んで就職しました。
何工場だったんですか?
流れ作業みたいな感じで物を作ってたんですけど、正直それがどんな物か…。触媒っていってフィルターみたいな物だったんですけど、詳しく説明できないような物を作ってました。何作ってるんだろうって思いながら(笑)。
そんな感じなんでやりがいもなくて…。月20万くらいの給料でこのままあと40年以上働くのかなって考えたらヤバイなみたいな。辞めたい辞めたいってずっと思ってましたけど、なかなかそれを言い出す勇気もなく。
精神的にキツそうですね。
頑張っても頑張らなくても給料は変わらないなら、なるべく頑張らずやることだけやってればいいかなって考えたりもしたんですけど、成長が感じられないことをやり続けていると元気がなくなるんですよね。凡ミスも増えるし。
それで、「大丈夫? どうしたの?」って先輩に心配されるようになって。その先輩は10年くらい勤めている人だったんですけど、それで正直に思ってることを話したら、「俺はもうここまできたから辞めれないけど、おまえは若いからまだ全然他のことをやってもいいんじゃない?」って言われたんですよね。それがキッカケとなって辞める決心がつきました。
工場ではどのくらい働いたんですか?
それでも一応2年ちょいくらい。3年目の夏に辞めました。
ホストには元々興味はあったんですか?
ホストになった同級生がいて、その様子をSNSでずっと見てたんですよ。こんなキラキラした世界もあるのか〜って。だから憧れもあったんですよね。別世界みたいな感じで。
工場辞めたときが21歳で、大学生だったら3年生の年代だったんですよ。じゃあ1年本気でホストをやってみようみたいな。1年やってダメだったとしても大学生で考えたら卒業の年じゃないですか。そこから社会人になるわけだから、ホストがダメでも同年代に遅れは取らないなと思って。それで2カ月くらい夏休み気分で過ごしたあと、10月11月といろいろ体入へ行って2019年の12月にリメイクに本入しました。
リメイクを選んだ決め手は?
歌舞伎町で声を掛けた女のコがいて、そのコがリメイクに通ってるお客さんで「お店探してるなら一緒に行ってみる?」って連れて行ってくれたんです。それがキッカケでした。
ナンパですか?
女のコに声を掛けられるようになっておいたら、ホストになってからある程度スタートが早くなるんじゃないかと思って。ナンパとかしたことないから今のうちから慣れておいたほうがいいかなって(笑)。
めちゃくちゃ勇気を出して声をかけた最初の1人目がその人で。すごい良い人だったんですよ。僕、緊張してめっちゃモゴモゴしゃべってて何言ってるかわかんない感じだったんですけど、それをちゃんと聞いてくれて「リメイク、良いお店だから行ってみる?」って。
歌舞伎町のちょっといい話♡
良い人ですよね。その当時は何を基準にお店を見ていいかわからなかったんですけど、店に行ったあと、その人の担当のホストさんが焼肉に連れて行ってくれたんですよ。それで、「この店には優しい先輩がいるな」と思ってリメイクに決めました。
絢都さんの新人時代はどんな感じでした?
初月は初回の着き方もわからず、何を話していいかもわからず、真冬なのに大汗かきながら接客してました。で、売上は6万円くらい(笑)。掃除組でしたね。
でも、掃除組だったとしても同伴があったら掃除しなくていいんですよ。だから「ご飯行こう」って女のコを誘ってなるべく同伴を組むようにしてました。お客さんを呼べば営業後の片付けもしなくてよかったんで目標はとにかく同伴することでした。それで2カ月目はどうにか小計34万円売って掃除抜けすることができました!
売上30万円未満が掃除組なんでしたっけ?
うちの店はそうです。営業前後の掃除がないだけで使える時間って格段に増えますよね。とにかく底辺を脱出しなきゃ始まらない。そこがスタートみたいな。ホストってそういう世界なんだなって思いました。
掃除組を脱してからは、動きやすくなったっていうこともあって3カ月目で小計100万突破。最初の3カ月で基礎体力がついたのか、そこからはどんどん売上を上げていくことができました。途中コロナの完全自粛期間とかあってしんどい時期もありましたけど。
コロナの最初の緊急事態宣言が出たのがホスト1年目のとき。大変でしたね。
営業再開してからもしばらくは来店が全然なくて小計100万ギリギリみたいな。もちろん無理に呼ぶわけにも行かないし。出勤は出ても出なくてもいい自由出勤だったんですけど、僕はとりあえず毎日いつも通りに出てました。休んでいてもすることなかったですし。遅刻や欠勤をしたことがなかったので、普段のペースを崩さないために出勤してた部分もあります。
工場時代も無遅刻無欠勤?
そうですね。むしろ工場時代の名残りなのかも。「遅刻しそう…」ってなったら心臓ドキドキしちゃうしヤバイヤバイってなっちゃうんで遅刻しないように。真面目に工場勤めしてきた日々がベースにあるのかもです(笑)。
ところで絢都さんの営業スタイルは?
どんな感じなんだろう。目標に共感してもらって一緒に頑張る感じかな? 楽しい時間を共有して推してもらうみたいな。ホストになりたての頃にいろんな営業の仕方を試してみたんですよ。その結果そうなりました。
いろいろ試したんですね。
色恋かけたり付き合ってみたり…でも上手くいかなかったです(笑)。
付き合うってなったらめちゃくちゃ大変で。そのコにしてみれば「付き合ってるのにお金使わせるの?」「記念日になんで一緒にいてくれないの?」って不満しかないですし、僕は僕で自由に動けなくなって仕事に支障が出るし誰も得しない(笑)。1カ月目、2カ月目でそれやってみてこれはマジでダメだなって気づいて。そこからは誰とも付き合ってないです。
オラついたり煽ったりもしなさそう。なんとなくですけど。
しないです。ていうかできない(笑)。性格的にもガツガツ行けなかったりするし強く言えないので。ホストの人って駆け引きのひとつとして怒ったりしてみせるじゃないですか。それも無理。喧嘩したくない。お客様とは常に和気あいあいとしていたいしずっと仲良くいたいので。平和営業ですね(笑)。
絢都さんは売上もあるけど組数も多いですよね。時間足りますか?
どれだけお客様が増えても、そのぶん自分が動けば問題ないっていう考え方でやってます。自分にとってはお客様みんなだけど、お客様にとっては自分ひとりなわけだから。僕が忙しいかどうかはお客様には関係ないって思ってます。
キャリア1年でめちゃくちゃ売れたわけですが、顧客管理で苦労したところはありました?
この1年、自分のホスト力の至らなさを感じる場面は多々ありましたね。
正直、売上でいったらエースのコがめちゃくちゃ強かったんですよ。月700万くらい使ってくれていたので。そのコとは別に初期の頃から月2、300万使ってくれるコもいたんですけどエースのコが強すぎて、「私なんかが頑張ってもそのコに敵わない。私がいなくてもいいんじゃない?」ってなっちゃったりして。
他にも、100万、200万使ってくれるコたちが「私がいなくても売上上げれるじゃん」って。みんなそうなっちゃったんですよ。
エース強すぎ問題!?
僕にとっては700万のお客様も100万のお客様もどちらも同じように大事なんですけどね。どれだけ売上を上げられても、100万、200万の差で順位がどう変わるかわかんないし。そもそも額に関わらず自分に対してお金を使ってくれるってことがすごいことなわけだし。これまで一緒に走って来た人が離れていくっていうのは本当に寂しいことなので。
使う金額によって対応は変わるんですか?
いや、金額がどうこうというよりは、そのコのキャパで考えて気持ちと行動で返していきたいので。700万使ってくれるコがいるからそこが基準になるわけじゃなくて、そのコのキャパの中でどれだけ頑張ってくれているかっていうとこで、感謝を伝えるっていう感じです。それはもうずっと変わらないスタンス。
でも、いずれにしても離れていっちゃうお客様がいるってことは、そこはもう僕の実力の問題ですよね。ちゃんとホスト力があったらどんな状況であっても「推したい!」と思ってもらえるだろうから。
そういうホスト力的なところで尊敬している同業の方っていますか?
2021年のグルダン年間王者でもあるREDの椿麗さんと、同じお店の先輩のおいのりいのりさん。この2人のホスト力はズバ抜けてるなって思います。今の自分では全く敵わない部分がたくさんあるので、憧れでもあり追い越したい先輩でもありっていう感じです。
絢都さんはホストに転職して良かったなって思います?
めちゃくちゃ思います。プレッシャーでつぶれそうなときや、お客さんのことで倒れそうになったり、投げ出したくなることもめちゃくちゃあるんですけど、昼職と比べたら比較にならないくらい楽しくできてるしやりがいも感じてます。
学歴も資格もなくて別に頭が良いわけでもない、そんな自分でもここまで稼げる仕事ってホストしかないと思うし、それだけじゃなく“楽しい”もあるんですよね。自由があってここまで楽しめる仕事って他にないと思う。
今年はどんな年にしたいですか?
2021年は自分にとって人生が180度変わったと言っても過言では無いくらい飛躍した年だったんです。それこそ工場時代と比べたら月収も何十倍にもなりましたし、常に動いてがむしゃらに仕事を頑張った年だったので。だからこそ2022年は地に足つけて実力をつけていきたいです。今足りないところは絶対的なホスト力だと感じているので、アベレージは保ちつつにして経験を積んで安定感のあるホストに成長できたらって思っています。
工場勤務からナンバー1ホストに転身した絢都さんのサクセスストーリー。素敵なお話ありがとうございました。「もっとホスト力を高めたい!」と語っているときの絢都さんの目がキラキラしていてまぶしかったです♡
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