昨年3月に『ベネ東京 六本木』に移籍して以来、絶好調! いまや店舗の看板嬢となったまいめろ先生。なかでも昨年12月〜今年1月にかけて開催されたグループレース優勝はキャバ嬢人生のなかでもエポックメイキングだったのでは?
ということで、どんな戦い方を繰り広げていたのか、戦略からレース中の心理状態まで、その一部始終をインタビュー! 強い人、売れている人、無敵の超人に見えるあのコの心のうちも覗いてみました♡
この1年、ベネ六本木に戻ってからのまいさんは大躍進! とりわけ去年の12月〜今年1月にかけてのグループレース優勝は大きな出来事だったんじゃないかなと?
それは絶対間違いない。今後、キャバ嬢人生を振り返ったときに節目になるような出来事だったなって思う。
そこでレース期間中を振り返りながら、グループレースとはどう戦うものなのかを改めて考えてみたいな、というのが今日の趣旨です!
うわぁ…。いま思い出しても、あのときの苦しさがまざまざとよみがえる(笑)。いろんな意味で過去一しんどい戦いでしたねぇ。もう、グループレースがあるって知ったときから泣いてましたからねww
始まる前から? 嫌すぎてとか?
無理すぎて(泣)。去年の夏から毎月のように店舗のレースがあったんですよ。ずっと頑張って賞金女王になってきて…12月は一息つけると思ってたの。これまで頑張ってくれてたお客さんたちにも、12月、1月は休んでもらって貯めてもらうおうみたいな。
実際、お客さんみんなに「ゆっくり休ませるね」って言ってきたし自分もやっと休める、通常モードで働けるなって思ってたんだけど…。「グループレースあるよ」って前日に言われたんですよ!(笑)
そんな急なの? そういうもの?
いや、そんなことはない。手違い? 私にお知らせが来たのが遅かっただけだと思う。なんにせよグループレースがあるってこと自体がツラすぎて泣いた。だってもう正直手札がないんだもん。ずっとお客さんたちに無理させて使わせてきてるから。もうお願いのしようがなくて(泣)。
「グループレース不参加」っていう選択肢はないの?
そんなものはない!(笑) もともとランキング抜けてるならあれだけど、そうじゃないなら強制参加ww 自分の中で勝手に不参加気分でいるとか、別に頑張らないっていうのはありだろうけど…。
でも私の場合、「あえて頑張らない」っていう選択肢はなかったんだよね。それまでのレースで頑張ってきてるぶん、ベネ界隈では「まいめろ先生ってすごいんでしょ」ってなっちゃってるから。参加させられている以上は絶対勝たなきゃいけない立場だったの。ここでコケたら「なんだ、言うほどでもないじゃん」ってなっちゃうから。そこにキャバ嬢としてのプライドもあるし。名が知られちゃったからこそ余計プレッシャーがデカいみたいな。
しかも店舗のレースじゃなくて、過去最高店舗数での全国グループレースなんですよ! 2、3店舗での戦いより本当の意味でこのグループのナンバー1になれるチャンスじゃないですか。これまでのレースより注目度高いからこそ皆に獲りにいくよね?って言われて圧かけられました…。
ここで落としたら、今までレースで頑張ってきた意味がなくなっちゃう。むしろ「あいつ結局そんなもんか」ってマイナスブランディングになるから。今までの自分の努力を無駄にしないためにも絶対に獲らなきゃいけないっていう。
こう言ったらあれだけど、店舗のレースのほうを抑えて貯めて、グループレースで爆発させたほうが効率よくないですか?
それは私も思ったww 毎月のようにレースがあるなら逆に、1つ、2つ捨ててグループレースに備えて貯め期にできたなって。でも知らなかったからねぇ。12月にグループレースがあるなんて思いもよらなかった。知ってたらもう少し調整してた(笑)。
ちなみに他店舗も毎月のようにレースってあるんですか?
どうだろう。レース自体がない店もあるだろうし、あっても六本木ベネほどはやってないんじゃないかな?
そう考えるとちょっと…腑に落ちないような?(笑)
それはね確かに思うww こっちはもう頑張り過ぎて死にかけてんだよーって。でもまあグループレースってそういうものだから。全店の条件を完全に平等にするのは不可能だし、逆に地域差で六本木は単価が高いからいいよねっていうのもあるし。まあ何してもマイナス要因を言い訳にするのもダサいんで。とにかく頑張るしかないよねっていう。
レース前半、周りの動向は?
バースデーイベントを打ったりタワーしたり、結構みんな12月から飛ばしていて、うわぁ〜みたいな。今回のグループレースはめっちゃレベルが高いって言われてました。そのなかでもポセイドンとベネ六本木と、六本木勢が圧倒的に強くて。この2店舗のなかのバースデーのコから優勝者が出るだろうと言われてました。実際12月が終わる時点で過去の最高ポイント超えてたし、「まいめろは勝てないだろう」っていうのが大方の予想。
12月の時点で結構点差は開いていたの?
だいぶ開いてた。だから逆に、12月にバースデーだったコたちはイケるって油断してた部分はあると思う。もう大丈夫だろう、こっから抜かされないだろうって。でも私はもともと絶対勝つ気でいってるんで。お正月も休まなかったですし、年明けからじわじわ上げていったんです。
勝つ気でいってたんですね!
勝つ自信があるわけじゃないし勝てる見込みがあるわけじゃないけど、勝つ気ではいた。ポセイドンメンバー強いなぁ、ヤバいなぁ、でもやるしかないみたいな。レース前半は目立ってなかったですけど、でも、自分ができることを全力でやってましたしね。
自分ができることっていうと?
とにかくお客さんを呼ぶ。最初から圧倒的に本数だけは呼んでました。これまでのレースでお金はいっぱい使ってもらっているから、私からまた「使ってください」ってお願いするのは気が引けるけど、店に呼ぶことだけはできるじゃないですか。だからそこ頑張ってましたね。あとはグループレース頑張ってるよっていうアピールをストーリーでしつつ、毎日同伴組んでアフターもする。そこかな。
まいさん普段はあんまりアフターしないんですもんね。
そう、普段はしない。でも、レース期間中は毎日朝までアフターしてました。営業中もアフター中も残さず酒を飲み、ヨレヨレになって帰って吐いてぶっ倒れて寝て…。起きて二日酔いで同伴行くみたいな毎日。で、休みの日は店外ハシゴして…。12月、1月はこの生活をずっと繰り返してたから鬱病になりそうだった(笑)。この時期、ストーリーに躁鬱かもしれないとかあげてたしwww
躁と鬱はどういうサイクル?
お店で接客しているときは楽しいじゃないですか。応援しに来てもらえたら嬉しいし、お酒飲んでたらテンション上がるし。そういうときは“躁”ですよね。でも、ピーク前の一瞬のヒマ時間とか家に帰って来てからとか、ズーンとくるんですよ。レースに勝つ気ではいても不安な気持ちはあるから。それが“鬱”のとき?
鬱モードのとき考えがちなことは?
今日は思ったより数字が上がらなかったとか、もっとできることあったんじゃないかとか。明日は誰か来てくれるかな、レースのレベルどんどん上がってくけどどうなっちゃうんだろう…。そういう諸々。毎日泣いてた。後悔や悔しさ、不安や心細さ、いろんな感情が混ざり合って涙出てきちゃうんだよね。
毎日泣いてたの? なんだかもう、よしよしってしたくなりますね。
されたいw 「まいは頑張ってるね」ってよしよしされたいけど、されたところでどうにかなるもんでもないしな! みたいな。勝たなきゃ癒えない孤独な戦いなんでww
でも、自分と戦ってるコだったらこの気持ちわかると思う。泣くっていっても自分が可哀想で泣くんじゃないんですよ。頑張ってるから泣けてくるんです。プレッシャーで押しつぶされそうになる自分を支えようとすると涙が出てくる。多分、頑張ってなかったら涙は出てこないと思う。まいっかってなるし病まないよね。売れてるコはみんな人知れず泣いてますよ。
さっきの話。売れてるコはみんな泣いてるの?
みんな泣いてると思うし病んでると思う。ただ人前でそれを見せないだけで。売れてないコの病みは底が浅い。不平不満がバカみたいですもん。お客さんの愚痴とかも、「その程度でそれ言ってんの?」みたいな。レベルが低すぎて。売れてるコたちは乗り越えてるものがデカすぎて、マジで目の奥が死んでるからね(笑)。
目の奥が死んでる!
それはちょっと言い過ぎかもしれないけど、でもそのぐらい、売れるとか売れ続けるって大変だよねって話。レースに限らず結果がすべての世界だから。
女のコによく言われるんですよ。「まいさんはいいですよね」って。「私は努力してもお客さん掴めないし、お金使ってもらえないけど、まいさんはすぐ場内入って本指につながって…」みたいな。まるで努力しなくても上手くいってるように言われること多いんだけど、そんなこともないぞっていう。私よりかわいいコなんて腐るほどいるから、そこでどう心を掴むか、結構一瞬一瞬が戦いっていうか。神経張り詰めてるし、そこからお金を使ってもらうためにってところでも精神擦り減らしてる部分はめっちゃある。
響(親友の一条響さん)も言われがちだけど、見た目がいいから、知名度もあるから、いるだけで売れてるみたいな。でも絶対そんなんじゃない。響だってすんごい連絡マメなの知ってるし。売上があるコたちはそのぶん努力してるの。ただ、それをいちいち見せていないだけ。陰では人の何倍も頑張ってる。だから、楽勝だねみたいに言われると心の中で、そんな楽勝じゃねえしって思ってる(笑)。
売れてる人には売れるだけの努力がある。
頑張ってるコは、「あのコはいいな〜」って他を羨んでる時間はないと思う。それどころじゃないから。いま何ができるかなって必死だから、「いいな〜あんなにお客さんいて」とか、思ってるヒマはマジでない!
結果グループレースは勝ったわけですが、どのくらいの差で勝ったの?
暫定1位のコが2,000ポイント台のところ、3,000台までいって勝ったから一応圧勝かな? 最後にまくり上げるつもりでいたから、1月に入ってからじりじりと追いついていって2位をキープしてました。
で、ラストの日にソウメイアタッシュ6基とか、他にもいろいろおろしてもらって2,500万くらいあげて巻き返して。過去最売上、最高ポイントで勝ちました!
レース前半は油断させておいて…みたいな戦略で勝ったの?
いや全然そんなことないです! 締め日に何度も悔しい経験をしてきたので、精一杯戦ってる他のキャストさんに不満持たれて勝つより最終日までも全力で「あれは流石だった」と思ってもらえるようにトドメの一撃をと強く思ってはいましたけど…。
大金を使ってもらう条件として、最終日まで自力で2位まで上がってきてそれをキープできなきゃ最終日来ないし使わない、と言われていたので。油断させるほどの余裕は全然なくて。マイナスな発言や弱音はほんとは言いたくないですけど実際かなりしんどかったです(笑)。
と考えたら勝因は?
最後まで諦めなかったこと、それが勝因かもしれない。スタート時点からそれこそ圧倒的に本数入れてお客さんも呼んでたし、同伴アフターも頑張ってたし。そういう地道なところがじわじわ効いたなぁっていう感覚はあるかな。そこで多分、必死さがみんなに伝わったんだと思う。あいつほとんとに頑張ってるんだな、グループナンバー1を本気で獲りにいってるんだなって。「まいめろ、マジで頑張ってるらしい」って口コミで伝わって、応援に来てくれた人とかもいたから。
それ嬉しいですね!
そうなんですよ。ほんっとにいろんな人が応援してくれました。全国各地から女のコが応援しに来てくれたのもあったし、それこそファブリックグループの柴社長様がオーナー様方と来てくださって泣きそうなくらい嬉しくて(泣)。「まいがめっちゃ頑張ってるみたいだから応援に来たよ!」って。
いいグループですね!
はい。4年近くいたグループなので私もめちゃくちゃ情があって。だからこそ嬉しかったなぁ~。やめたあともこうして気にかけてもらえていることも、頑張ってるねって認めてもらえたことも。ギリギリまで頑張り続けてあがいたことで、思いがけない応援があったのは私の糧になってる。
なんか頑張るっていいなって思ったよね。死ぬほどツラいけど(笑)。頑張っていたら周りに感銘を与えられるっていうか、認めてもらえる? 頑張った結果がナンバー1じゃなかったとしても、絶対にそれは無駄にはならない。誰かの心を絶対に震わせているし、それは必ず自分に返ってくる。何より「私はこれだけ頑張ったんだ!」ってことが自分に自信を与えてくれる。だからレースとか毎月の売上とか、めっちゃツラいけど、でもできる限り、できる範囲で、自分のために頑張ろうって言いたい。死なない程度に(笑)。
いい話! 最後に、まいさんの今後の動きとしては? 役職が“先生”だから、そういうところで指導的なこともしていくの?
いや〜まだ“先生”として何か具体的にやってるわけではないけど、でもグループのために何かしらしていく、運営サイドとしての動きも多くなっていくんじゃないかなとは思います。
“先生”としては新世代の若いコをスターに育てたりしてみたいなぁっていう願望とかちょっとありますけど。でも、そんなに教育にこだわってるわけでもなく。まあ、最終的には“先生”で収まる気はないですしね。
出世欲! 校長になりたいとか?
校長ダサ過ぎでしょww だったら先生でいい。別に先生にこだわってないから(笑)。教頭になりたいとかないww そういうんじゃなくて運営側で出世したいなっていう、そっち。そういう野望は実は結構あったりします♡
グループレースを勝ち抜き、知名度も含めてさらに飛躍したまいめろ先生。どんな気持ちで戦っていたかが垣間見えるインタビューでした。売れてる人は見えないところで人一倍努力している。だからこそ売れてるんですね。頑張っているから涙が出てくる話も、ぐっときました♡ (取材・文/ささきみどり)
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