入店翌月からNO.1、売上4桁超えというキャリアのスタートから2年4カ月…。今年8月のバースデーイベントを持ってキャバ嬢を引退したみなさんの卒業インタビューをお届け!
引退を決めたのはなぜだったのか、みなさんにとって夜の世界とはどんなものだったのか。短くも濃かったキャバ嬢人生を終えた今、その心のうちをお聞きしました♡
バースデーイベント(8月8日、9日)の告知と同時?に引退の報告があってびっくりしたんですけど、周りは結構前から知っていたり?
いや、みんな知らなかったと思う。周りの人に伝えたのはやめる2週間前とかだったので。私は割とひとりで抱え込むというか、大事なことは自分ひとりで考えて結論を出すほうなので。心を決めてから周りの人たちにやめるんだ〜って言いました。みんな最初は「え!?」ってなったけど、私の性格知ってるんで「そっか、決めたんだね」って。
正直、こんなに早く引退してしまうとは…。長期休業とかではなくやっぱり引退なのかしら?
引退ですね(笑)。戻っては来ないです。いついつって期限を決めてはじめたわけではなかったけど、もともとそんなに長く続けるつもりもなかったし。この仕事をしながらも「キャバ嬢はずっと続ける職業ではないな」とは感じていて。
それプラス、私、まだ大学行ってるじゃないですか。学業優先と思ってやってきたけど、今年25歳になったんですよ。さすがにちゃんとしないとなっていうのもあって。
とはいえみなさんは立命館大学から立教に一般受験で入り直してますし、そのあと休学した時期もありましたしね。
そうですね。みなとして名前が売れ始めてからは、本当は両立したかったけどどっちも追っていたらどっちも中途半端になるし、そのときはここがキャバ嬢としての頑張りどころだなと判断して休学する時もありました。
大学とキャバ嬢の両立ってどのくらいがっつりキャバ嬢をやってるかにもよりますよね。
どっちも120%できる人もいると思うけど…。やっぱりこうアフター行って、朝学校行って、夜同伴してっていう毎日を送っていると、睡眠時間がなくて体力削られるなってことはあって。「単位も売上もどっちも落としたくない!」でやってきたけど、売れたからにはプライドもあるし、場面によってはどっちを取るかみたいなことはありましたね。あんまりこうSNSで「大変!」とか言わないけど、これはどうしようみたいな局面はちょいちょいあったかな。
営業時間以外にも同伴、アフターというものもありますもんね。
アフターは行けない日もあったけど、同伴は絶対入れてましたね。来店予定なくお店に行けないと思って(笑)。
今だから言える話ですけど、優しいお客さんとかやったら席で大学の課題をやらせてもらったりもしてましたね。「ヤバい、間に合わない!」ってときに「いいよいいよ、今やりな」みたいな。そのお言葉に甘えて。たまにあったんですよ。レポートはほぼ書けているけど、提出の期限を忘れててどうしようみたいなことが(笑)。お店のパソコン貸してもらって大学のサイトにファイルを転送して…みたいなことをしてました。
キャバ歴は2023年4月13日〜2025年8月9日。2年4カ月の月日を振り返ってみると?
上京してからはラウンジとかもしていたんで、夜職自体はそんなに短いとは感じてなくて。キャバ嬢として顔を出して活動したのは2年4カ月でしたけど、目標を決めて集中してキャバ嬢ができた充実した日々だったし、私の青春だったなって思います。
青春?
私、元々こう、教育熱心で厳しい家庭で育ったんですよね。だから大学も絶対行かないといけなかったし、上京も大学進学とかそういう理由がなきゃ許してもらえなくて。今はキャバ嬢だってことも知っててくれて応援してくれているんですけど。当初は夜職やってるなんて言えなかったですし。
ずっと勉強しなさい、勉強しなさいと言われて育ってきて。中高とずっと勉強ばかりしてて。学校は中学から女子校で、そんなに社交的じゃないから友達も多いほうでなかったし、みんなでワイワイみたいな場も苦手で。だから、少女漫画に出てきそうな学生時代とは全く無縁。出会いもなかったし恋愛とかもしたことなくて。
カースト上位の陽キャグループにいそうなのに…。
全然。元々すごいオタクだし根暗だから、そんな陽の当たるとこにいなかったです。もうずっと真面目みたいな。それで、仮面浪人の時期を経て東京の大学に入ったんですけど、やっと東京に来れたってなったら今度はコロナ禍になっちゃって。授業も遠隔だったしサークル活動みたいなイメージの中にある大学生活は皆無みたいな(笑)。
だから大多数の人が普通に通って来ているであろうような、10代の青春の日々みたいなものとか通ってないんですよ。で、そこからの夜職だったから。キャバクラでプライベートでも遊ぶような友達や先輩ができて、もちろん恋もしました。だからキャバ嬢自体がすごく青春みたいな感覚だったんですよ。充実していたし楽しいことも悲しいこともたくさんあって。
キャバ歴2年4カ月で規模の大きいバースデーイベントを3回開催してすべて大成功だったのも偉業でしたね。
やっぱりやるとなったらイベントは絶対成功させたかったから。受験もそうだったんですけど、やると決めたらほんとに納得いくまで貫き通したい性格なんで。
いま、売上とか書くのダメになっちゃいましたけど、ラストも華やかにイベント打たせてもらえて。思い残すことはないっていうか。素敵に締めくくれて本当にありがたいなって思います。
タワーも華やかで。アルマンドブランドブランが50本?
はい。それプラス、ロマネ・コンティのタワーです。ロマネは開けてないですけどね。このワインはちょっと特別な意味があって…。
この日を最後にキャバ嬢じゃなくなるわけじゃないですか。これから進む新しいステージでも輝けるように、「このワインを開けるのにふさわしい女性になったときに栓を抜いてね」っていう。新たな門出を祝う記念のワインとして頂いたんです♡
さて、今は引退から数週間経ったところですが、いかがお過ごしですか?
大学は9月の後半から後期がはじまりますけど、まだ夏休みということもあって(取材時)、結構のんびり♡ これまでは仕事と大学の課題の2つがいつも頭にあったんですけど、今は余裕な状態を楽しんでます。心ゆくまでオタ活に没頭(笑)。
私、そんなブランド物にも興味がないしほんと欲がないんですよ。仕事だから持つようにしようみたいなとこはありましたけど、その縛りもなくなったので今は自分の趣味に時間もお金も使っていて。推し活と美容にどっぷり。楽しいですね(笑)。
「引退かぁ…」と思うと勝手にさみしい気持ちですけど。ここからまた新たな人生ですもんね。
私もさみしいですよ。すごく。重荷を下ろして身軽になってホッとした気持ちもあるけど、同じくらいこう…さみしい。この気持ちをどう言い表していいのか言葉が見つからないけど。文学部のくせに言語化できない(笑)。
この世界ってSNSではキラキラしてるように見えるし、外から見てたら楽して稼げるイメージもあるじゃないですか。私もそう思っていました。多分みんな憧れとか軽い気持ちで夜職はじめて…。でも、実際のキャバ嬢の世界は結構大変だった。競争も激しいからやっぱりギスギスもしているし。
ただ有名になりたい、売れたいっていう漠然とした思いだけじゃ流される。何か明確な目標を決めて頑張らないと自分を保てない…。そういう過酷な世界だなってだんだんと分かっていってたけど、でもそういう面も全部含めて毎日が刺激的でワクワクして。その中にいたくなるってあるんですよね。でも、そこから私は離れたわけで。さみしいけど、新しい道を歩んでいこうっていうそういう気持ちかな。
引退後の展開としては?
まず大学を卒業する!(笑) あと、いろいろと考えていたり進めていることもあるんですけど、まだここで発表するほど形になってはいないから自分なりに着々と進めていけたらいいなぁっていうところかな。引き続きSNSは続けていくのでこれからも見守って頂けたら嬉しいです♡
2年4カ月、短くも濃いキャバ嬢人生を駆け抜けたみなさん。改めておつかれさまでした。新たなステージでの活躍も見守っております♡ (取材・文/ささきみどり)
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