キャバ歴も今年で12年。名古屋は錦の名物キャバ嬢・水野有美さんに聞く夜の事件簿! 破天荒キャバ嬢として愛される有美さんだからこそ起こり得た、あんなことやこんなことをカウントダウン方式で発表!
ふらりふらりと自由に働いていてお店にも居たり居なかったりな私ですが、今年はちゃんとバースデーしました!
といっても「○月○日水野有美生誕祭!」みたいなイベントの打ち方ではなく、その期間の1クール(15日間)は、10時〜1時まで必ずお店にいますよっていうだけのバースデー(笑)なんだその雑なバースデーはっていう話なんだけど、15日間もの間、決まった時間に必ずお店に行くなんてことが皆無だったことを考えると人生初のチャレンジ!
20代最後のバースデーは、生まれて初めて自分を自分で戒める設定をしたっていう記念すべきイベントになりました、というお話。
決まった場所でタクシーを降りるなら店までの道すじはわかりますよ、さすがに!
ただし、途中で買い物をするとか、どこか建物の中に一回入ってしまうとアウト。外に出た瞬間に磁場が狂うみたいで方向感覚がなくなっちゃう。で、大体いつも右と左を間違えて真逆の方向に向かってしまい、どこまで歩いても店にはたどりつけず…。しかも確信を持って歩いているのでたどりつけないことにひたすら困惑、みたいな。
最近気づいたんですが、歩きにせよ、車にせよ、自信を持って進んでいるときほど脳内地図が間違っているんですよね。どうやら♥
昔はあんまり酒癖がよくなかった。飲んで帰ってそのまま彼氏と喧嘩。朝起きたら別れていたっていうこともよくある話。酔っ払って気が大きくなって喧嘩をふっかけたりしているんだろうけど、記憶がないからよくわからないみたいな。これはキャバ嬢あるあるだと思いますけど(笑)
すごく若かった頃は飲んで昼帰りがあたり前みたいな時期もありました。当時はすごく年上の彼氏と一緒に住んでいたんですけど、温厚な人で何をしても怒らないのをいいことにやりたい放題。あるとき3日連続昼帰りをしたら、その彼氏が仁王立ちしていて、「お前いい加減にしろよ!」とフルスイングでビンタされたことも。浮気を疑ったとかの怒りのビンタではなく、「女の子が何時まで飲んでるんだ、キャバ嬢だからってこんな生活をしていちゃダメだ!」という教育的なビンタだったらしいけど。
勢いがハンパなくて廊下の端っこから玄関の端っこまで吹っ飛んだのが今も忘れられないですね。人間ってこんな飛ぶんだなってびっくりしました。
23、4歳の頃の話。実家に帰ったときに近所で子猫を拾ったんです。まだ生まれたてで目もあいていないような子猫。「これは見捨てたら死ぬぞ!」と思って保護して自分で飼うことに。
そのとき犬もいたので猫と犬を飼うにあたって、住宅地の中にファミリー向けの一軒家も借りました。それで1年くらいは飼ったのかな、結論から言うと逃げられたんですけど…。
でも、いなくなってからもずっと毎日外にエサは置いてあげていて。なくなっているから食べには帰っては来ているんだなと思っていたんですけどね。あるとき、ガサガサっと食べている気配がしたので、「帰って来た!」と思って戸を開けたら違う猫がエサを食べていました。夜の事件とは全然関係ない話でしたね♥
猫に逃げられた後も引き続き住宅地の中の一軒家にひとりで住んでいたんですけど、その頃から家のゴミにおかしなことが起きるように。
住宅地だったのでゴミは収集日の朝、家の前に出すシステムで、大体いつも朝の4時頃にゴミを出してから寝るのがパターン。それがたまたまあるとき、午前中にちょっと出かけて昼に戻って来たら、他のゴミはまだ回収されていないのに、私のゴミだけなくなっていた日があったんですよ。そのときは気のせいかなと思っていたけど、また午前中に出かける用事があって昼くらいに戻って来ると、やっぱり私のゴミだけがない。それからゴミに意識が向くようになってしばらく様子を見ていると、どう考えても私のゴミだけ先になくなっているんです。それでやっと、「これは先に回収されているんじゃなくて誰かが持って行っているんだ!」と気がついて、速攻で引っ越しました。今まで午前中に出かける用事がなかったから気づきませんでしたが、これまでもずっとゴミを盗まれていたのかもしれないと思ったらゾッとして。
特に何も起きなかったからよかったものの、キャバ嬢はセキュリティ的にもタワマンとかに住んだほうがいいと思いましたね。少なくとも一軒家に住むのはオススメできない。普通の住宅地に派手な女が住んでいたら目立つぶん変な人の注意も引くし、ひとり暮らしだったらなおさら危険…。というちょっと怖いお話でした。
お店にはジャージで行きます。ジャージ&サンダル出勤。どうせ着替えるわけだし別にいいじゃないかと。本当はダメなんですけどね。
錦はきちんとした固い街なので昔は絶対禁止でした。でも、怒られながらもそれでも毎日ジャージで出勤するうちに、だんだんとラフ着が認められてきて今では他の女のコの間でもラフ着出勤がじわじわ浸透中♥
私に関しては同伴も基本ジャージ&サンダルです。お客さんには「ゆみぴー、またそんな格好で」と言われますけど、それがもうお約束みたいな。たま〜にお客さんと銀座同伴するんですけど、そのときはさすがに「今日だけはジャージで来ちゃダメだよ!」と事前に釘を刺されます。ちなみに銀座同伴は、夕方くらいに銀座についてお寿司を食べてからクラブへ行き、新幹線で戻って出勤というなかなかの過密スケジュールです★
この12年、ずーっと金髪なんですけど、金髪って大してモテないじゃないですか。本当にモテない。特に錦はしっとりした街なんで基本的にここまで明るい金髪はNGだし歓迎されないこともわかっていてやっている。
そこまでこだわりのある金髪なんですけど、「モテたいと思って生きているのになぜ遠回りしているんだろう!」と思う瞬間が2年に1回くらいあるんですよ。そういうときに髪を暗くする。それでモテるかなと思うと、「なんで髪の毛暗くしてんだよ!」とお客さんから非難ごーごー。猛反発にあって「そうだよな、なんで暗くしたんだろう」と正気に戻るみたいな。そういう周期があります♡
5、6年前ですかね? 店から出勤要請のLINEが来るけど、「そろそろ行くね〜」と言って行かない、“行く行く詐欺の時代”が2カ月ありました。その間何をしていたかというとずっとコタツの中で海外ドラマを観てました。ゴシップガールを見てデス妻を観て、デス妻が終わったらOCを観てみたいな…。3日間で1シーズンずつ観るっていう謎のノルマがあって出勤どころじゃなかったんですよ。外に出るのは食料を調達するときとDVDを借りに行くときぐらい。
当時もNetflixとかHuluとか多分あったとは思うんですけど、私個人はまだアナログ時代。ネットの波について行けずせっせとツタヤに通ってましたね。でもさすがに丸々2カ月、外部と接触していなかったら人恋しくなってきて3カ月目でギブアップ。社会復帰しました♥
きっとお酒を飲んで騒ぎすぎたんでしょうね。
23、4歳の頃、声帯ポリープが一気に3つくらいできて手術したんですよ。そのとき1週間の入院で保険が40万円も下りたので何事かと思ったら、ノリで2口とか掛けていたのが功を奏したらしく…。何もせず、しゃべりもせず40万円もらうってすごいなと思いました(笑)
ちなみに再発の恐れがあったので、歌を歌ったり大声を出するのはNGということでその後はカラオケを封印!大して上手くもないからまあいいかと。あれから5、6年…。最近、どうしてもカラオケを歌わなきゃいけない席があって超久々にマイクを握ったら、みんなが動画を撮ったり感動したりとお祭り状態に。別に芸をしているわけでもないのに、歌を歌っただけでこんなに喜ばれるなんて、ちょっと嬉しかったです(笑)
22歳の頃かな。ある朝、起きたら顔面に激痛が…。鏡を見たら口の周り紫色、顔全体は朝顔色になっていてびっくり!しかも前歯まで欠けてるし! 酔っ払って友達の車で送ってもらったことまでは覚えているけど…。私、一体何があった?
後から友達に聞いたら、家について安心したのか、車から降りた瞬間バタンと倒れて車止めの縁石に顔面を強打。そのとき歯も飛んだらしいです。
その日は土曜日だったから病院が午前中までしかやっていなくて、歯医者へ行くか整形外科で顔のレントゲンをとるかの2択で悩みに悩んだ結果、整形外科へ…。結果顔面に関しては打撲で済んだわけだけど。歯に関しては前歯が欠けた状態で土日を過ごして月曜日に歯医者で処置しました…。
この経験からひとつ言えることは酒の麻酔効果はすごいということ。この状態でよく一晩眠れたなと思う。友達がベッドまで運んでくれたからよかったものの、帰った後に転んでいたら駐車場でそのまま倒れていたかも(笑)
ちょいちょい一大事はありつつも、有美ちゃんらしいゆる〜い事件が満載でした。ちなみに酒癖の悪さは度重なる反省と修行の日々を経てすっかり改善。「ここ数年は落ち着いた酔っ払いになった」んだとか♥
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