売れっ子キャバ嬢の宣材写真でもおなじみ❤︎ 歌舞伎町一のフォトスタジオ「SESSION」代表のカメラマン/デザイナー、ATOMさん(ATOM GRAPHICS)に独占インタビュー!
撮影からレタッチ~グラフィックデザインまでをまるっと手掛けるATOMさん。納品が超迅速なのも有名で、月に1000体近くのレタッチをするほど超ご多忙な中、メール上で質問にお答えいただきました!
女のコが皆「ATOMさんは神!」と言うほど、女のコを可愛く魅せる神様の知られざる「中身」に接近♪ 特に、顔分析から始まる「レタッチ講座」は必読です!!
ATOM GRAPHICS @atom_graphics
東京都出身。2007年に代表を務めるフォトスタジオ「SESSION」を新宿・歌舞伎町に設立。主に人物メインの広告・ファッション関係の企画提案・撮影・レタッチ・グラフィック(紙・WEB)を担当・制作。クライアントの意向を実現するため立ち合いのもと目の前でレタッチするスタイルに定評がある。https://www.session-photo.com/
―ATOMさんってどんな子どもでしたか?
周りより目立ちたくて、承認欲求が人一倍強い子どもだったと思います。身体を動かすのが好きだったので小学生から高校までずっとサッカー部でしたよ。
―現在のお姿が印象的ですが、昔はどんな感じだったのでしょう?
見た目は今と全然変わらないですね。もう20年くらいずっと変わらないです。昔から派手なほうが好きなので、派手でいたいがために進路も校則や縛りのないところを選びました。今はどちらかというと刺激的な生活よりも、静かで平和な生活を好むようになりましたけどね。
―カメラやデザインのお仕事に就こうと思ったのはなぜ?
昔から図工や美術が得意で、小学生のときに世界児童画展に入賞したこともきっかけでそれ以降の将来を自分で決めることができました。三年制のデザイン専門学校に通って、MacやPhotoshop、写真や広告に関してなど、アナログからデジタルまで全般的に学びました。
普段から意識する人も感謝する人もいないかもしれませんが、日常生活で目に映るほとんどのものって誰かしらにデザインされているんですよね。誰かのためになる仕事がしたかったので、間接的ですが社会に貢献できるクリエイティブな仕事を選びました。デザインやグラフィック先行型のカメラマンという、どちらかと言うと珍しいタイプかもしれませんね。
―音楽やファッション、美術など、ATOMさんが作品作りで影響を受けたものってありますか?
特別決まってこれが好きとかこれに影響を受けたとパッと言えるものはないですね。自分に届く情報全てに影響を受けていることは間違いないのですが、好きなものを決めつけ過ぎるとどうしても意識してしまうので、自分の場合は知らなくても良い気がしています。毎日お客様や周りの皆と接することで流行りの情報などは自然と入ってきますからね。
「賭ケグルイ」や「鬼滅の刃」も、今みたいに流行る前に響ちゃんが一番に教えてくれましたし、身近な人の興味に影響を受けることのほうが大切かもしれませんね。
―お仕事は夜型とのウワサ。タイム・スケジュールが知りたいです。
移動中にLINEやスケジュールの確認、スタジオの営業中は撮影、営業後にメインの制作をするのが基本です。もちろん朝に仕事をしたいのですが、昼間に動けるカメラマンもデザイナーも世の中いくらでもいますからね。病院と一緒で誰かしら対応しないと困る人がいるから夜型を選んでいるだけで、別に昼間で足りるのであればもちろん昼間がいい。
ただ、自分が夜中のうちに作業を終わらせることで当日いただいたお仕事でもクライアントさんが朝起きる前には納品できるので、現状だと今のやり方が効率良いのかなと思います。
―お仕事が軌道に乗るまでに苦労したことはありましたか?
スタジオ自体は今年で13年目になりますが、今でも軌道に乗ったとは全然言えません。基本的にはオープンから同じことしかやっていないのですが、スタジオを継続して運営していくための考え方としてはお客様一人一人で好みの定義が違うので「良い写真を撮ることやお客様の満足度を上げることが最良ではない」ということです。
写真だけのクオリティを求めるのであれば、自分よりも上手な人は世の中にいくらでもいますからね。そう考えると、自分に何が求められているかに気付くまでが一番の苦労なのかと思います。それ以降はひたすら今のクオリティを提供し続けながら、お客様と信頼関係をどのように築けるかということですかね。
―お仕事をしていて一番楽しいとき、やりがいを感じるときは?
それはもちろん好き勝手にやっていい仕事に決まってるじゃないですか。自己表現が主のアーティストとは違って、自分の場合はどうしてもその多くはお客様の目的あっての頼まれ仕事です。「こんな雰囲気で撮りたい」「こんな感じにしたい」とか少なからずありますよね。
でもそれは自分の中では「結果」がわかっているので、どこか作業的になってしまいます。それよりも、自分もまだやったことがないことに挑戦させてもらえたときなんかはやっぱり嬉しいですね。今は時代的にも誰もやっていないことに挑戦することがどこか避けられていて、誰かと同じ結果になることを求められている気がします。目的が「誰々みたいになりたい」だと、結局それ以上にはならないですからね。
結果がわからなくても、求めているものが手に入る保証がなくても、それでも任せてもらえるわけですから、責任感もプレッシャーも違いますし、自然と「期待に応えたい」という気持ちになれるので一番やりがいがあると言えるかと思います。作品でいうと、(小川)青空ちゃんが良い例じゃないですかね。
―ATOMさんの作品って一目見てわかりますよね。色使い、デザイン、レタッチの質感、いろいろな要素によるものかと思いますが、そのスタイルはどうやって出来上がったのでしょう?
結局のところ、たぶんどんなクリエイターやアーティストも「自分が良いと感じるものを作っているだけ」「自分が好きなことをしているだけ」に尽きると思います。
モノ作りをビジネスとして考えると少し複雑で、自分の作品や作風が受け入れられたり評価されるようになるまでは自分の作りたいものなんて作れないんです。「求められたことに応えること」が一括りだからです。初めから自分のスタイルなんて持ち合わせていなくて、ひたすらに要望に応えることの繰り返しでしたよ。それを続けることでいつの間にか作業や作品の質が磨かれて、自分のできること/できないこと、得意/不得意、好き/嫌いがお客様に伝わるんです。
そこで「この人ならできるかも」と頼られることで、自分らしさが見えてくるのかと思いますよ。続けることが努力なんだと思います。まずはやってみて、後悔して、失って、気付かされることばかりです。
―ATOMさんにも下積み時代があったはず。いまのように人気になったきっかけって何かありましたか?
間違いなく言えることは、お客様や皆が成長してくれたことで今の自分があるということ。その中でも自分にとって一番影響を与えてくれた存在はやはり、えみりちゃんですかね。彼女とはもう10年以上の付き合いになりますが、キャバクラ業界の歴史で見ても業界の発展に一番貢献している存在だと思います。
特にこのメゾンドボーテを立ち上げてくれたことで、全国のキャバクラが一斉に自分たちの地域以外の店舗や女の子を意識できるようになりましたよね。その影響はもちろん自分やこの業界に携わる企業さんにもたくさん与えてくれたと思います。業界のために皆の視野が広がるきっかけを作ってくれたんですね。
自身のことで言えば、えみりちゃんを通して、大阪からは一條りおなちゃん、門りょうちゃん。名古屋からはエンリケちゃんなど、繋がりがまた繋がりを生んでくれて、当時は福岡だった彩花ゆいちゃんや北海道だった椎名美月ちゃんなど、各地域で活躍する子たちが足を運んでくれるようにもなりました。
出演しているモデルの皆も、メゾンドボーテがきっかけでキャバ嬢としての立場や将来設計が変わった子も多々いるのではないでしょうか。そう考えると彼女がいなければ自分はいま出会えていない子たちばかりです。いま、生まれてない作品があるということです。
まだ新人だった頃から前へ進むたびに笑顔も涙も悔しさもいつも近くでたくさん見てきたので、現在の活躍と評価を大変誇らしく思いますし、彼女の存在なくして、いまの自分の評価も能力もないと思います。
―「ATOMさんは神!」と女のコたちが口を揃えて言っています。ご自身はどんなところが支持されていると思いますか?
今の時代的にもやはり「レタッチ」じゃないですかね。皆の間では「加工」や「編集」と呼ばれる修整技術を目の前で見せられることかと思います。撮影や作品のクオリティ以上に、自分自身の魅せ方で評価が変わる彼女達にとっては重要なことなんですよね。
本来の目的や使い方とは少し違いますが、美容整形同様に周りと比較してしまうことで生じる劣等感の改善と同じで、自信が持てるきっかけを与えてくれる有効的なツールだと思います。
その反面、使い方次第では本来あるべき魅力を半減させてコンプレックスを助長させてしまうものでもあります。自分としては過度なレタッチを推奨しているわけではなくて、少し綺麗になった未来の顔を見ていただいて自分を見つめ直してもらうきっかけになればと思っています。
それで皆が実際に綺麗になってくれた分だけ、自分はラクになりますし、皆も自然と評価されますからね。
―女のコを可愛く撮影するだけでなく、おっしゃるとおり女のコをより可愛くするレタッチの達人でもあるATOMさん。ズバリ!レタッチのコツとは?
可愛いの定義が人それぞれなので難しいですが、レタッチのコツよりも、レタッチの考え方を理解してもらえるとわかりやすいかと思います。「可愛くするレタッチ」と「本人をよく魅せるレタッチ」は分けて考えて、どちらも本人と別人にしないことが前提ですね。
一方的に可愛いと思う顔にレタッチしても、双方で可愛いの基準があっていない限り本人が目的とする顔とは大きく変わってしまいます。「目を大きく」「鼻を高く」と言われても、ニュアンスは一人一人で違いますからね。美容整形のカウンセリングと同じで、お互いに同じゴール(顔)が見れているかが大切かと思います。
カメラマンやレタッチャーで再修正依頼が多い方や、何度も頼んでるのに希望箇所を直してもらえないモデルの方は、解釈の仕方と要望の伝え方が違っているからだと思います。
美意識が高ければ高いモデルさんほど自分の顔のことを理解しているため、細かい指示をしてくれると思います(例えば「右目の形が好きなので左目も右目と同じ形にして、目の高さを右目に合わせたい」など)。あまり自分の顔を研究せず理想だけが高いモデルの場合などは表現も曖昧になります(「目を大きくして、輪郭を削りたい」など)。
主に女性が顔で気にする箇所は「肌・各パーツの大小と位置・輪郭・左右差」です。特に最近の子は、姿勢の悪い状態で過ごす時間が長いせいか、顔の左右差や歪みが多く見られます。左右差や各パーツ位置のレタッチは「目を大きくや鼻を高く」よりも、顔の印象を変えてしまうので、特に重要です。可愛くするためには、やはり本来の位置に正してあげたほうが良いのかと思います。
顔の左右差に関してはイメージで伝えるほうがわかりやすいので、顔分析の画像を作りました!ご自身の顔でも確認してみると良いかと思います。顔パーツのレタッチも大切ですが、主に眉毛や唇を整えることで、顔の印象が変化するのがよくわかるかと思います。
人それぞれ、好みのなりたい自分像があります。自分の顔の中に印象の違う自分が混在していることを知ることで、自分のどちらの顔が好きか、直したいところはどこか、を理解してみると、自分の顔をレタッチする際や、他人に説明する際に役立つのかと思いますよ。
試しにえみりちゃんと響ちゃんで検証してみると、左右差の少ない写真だということがよくわかりますよね。正しいバランスとパーツ位置であるからこそ、美しいと感じやすいのかと思います。
次に、直接レタッチ箇所のヒアリングができない場合、参考になるのが、本人達の顔の系統やメイクです。顔の系統は、大きく2つのタイプ(大人か子供か)に分けられ、さらに2つのテイスト(甘いか強いか)に分類できます。
せっかくなので、皆の顔の系統をわかりやすく図にしてみました。顔をタイプ別に分類することで、本人達の理想やコンプレックス、そしてレタッチの方向性を、ある程度は決めることができます。
例えば、右上部のふうかちゃんで言うと、キレイめ・オトナ顔タイプの、クール強めテイストです。ただし、右隣の門りょうちゃんよりは優しめで、上の一条葵ちゃんよりは幼い顔立ちで、下の夏目こころちゃんよりは大人の雰囲気です。
このように顔の系統を理解しておくと、レタッチする箇所も定まってくるのではないでしょうか。
レタッチは撮影時のメイクに本人達の願望が詰まっているものとして、メイクした顔で判断します。本当はベビーフェイスでも大人っぽく見せたい子もいますし、タレ目が嫌でメイクでキツめに見せたい子もいます。みんな生まれてから毎日自分の顔と向き合ってきたわけですから、自分の顔のタイプや左右差、歪みは本人達が一番理解しています。
ただし、自分の顔を見すぎてしまい、自分の顔の正解がわからなくなってしまっている子も多いと思います。そもそも自分がどうしたいかわからない子もいます。そこで正しい顔を提案できるかどうかはこちら側の経験値しかありませんが、統計から学ぶこともできます。
自分は毎回のように「撮影時はメイクをいつもより濃く」と言っているのですが、それはメイクを強調することで本人のなりたい顔とコンプレックスがわかりやすくなるからです。
例えば目尻下にアイシャドウを足した場合、タレ目に見せたい、可愛い雰囲気が好き、ということが何となくわかります。上唇をオーバーリップにした場合、人中を短く見せたい、パーツが中央気味が好き、ということが何となくわかります。頬骨やエラを気にしている子はそこが隠れるようなヘアセットを好みますし、前髪がある子は眉毛に自信がなかったりもします。
レタッチを「正す」という意味とした場合、そうしたコンプレックスを把握することでレタッチしたほうが良い箇所が見えてくるんですね。
彼女達が実際に綺麗になるためにもレタッチは必要なツールです。「ここを直せばこんな自分になる」を理解できるからです。何事もそうですが、実際に行動する前にある程度の結果をシミュレーションしておくと物事はスムーズに進みます。
レタッチで自分のどこを直したら改善されるかを理解してもらえれば、あとは彼女達のほうで考えて実際に行動してくれます。だから撮影によく来てくれる子ほど、あっという間に綺麗になっていくのかと思います。
メゾンドボーテに参加している皆も同じです。自分の顔を理解しているから売れているわけです。自分の好みを優先するよりも、自分に似合う見せ方ができています。自分の好きなことをしても、誰にも求められていなければ、効果的ではないことを知っているからですね。
同じ系統の顔の子が、気にする箇所はほとんど同じです。同じ顔だからこそ、昔から同じようなことを言われて育ってきたから、コンプレックスも自然と近くなります。背の高い人がどの環境に行っても「背高いですね」と言われるのと同じです。
だから同じ系統の子は同じ顔の悩みを持っていると判断して、同じ方向性のレタッチをします。そのような統計が取れているからこそ、何も聞かずともある程度本人達の希望に寄せてあげられるのかと思います。
もちろん各自の好みがあるので、こちらの判断全てが正しいと決めつけないことも大切です。「可愛い」はその都度、変化するもので定義はありませんからね。
―キャバ嬢の女のコたちとのお仕事で心掛けていることってありますか?
皆がキャバ嬢でいられる時間って限られていて、数年後にはほとんどの子との撮影機会はなくなってしまいます。卒業後、結婚後も付き合いのある子もいますが、やっぱりキャバ嬢の時間だけの関係って寂しいですよね。
だから卒業しても何かしらの形で必要とされるような、何かあったときは頼ってもらえるような関係性でいられるように、良くも悪くも「嘘をつかない」ってことですね。少しでも綺麗になるために直したほうが良い部分があればその場で伝えますし、以前より可愛くなっていたら可愛いくなったね、と必ず伝えるようにしています。
綺麗になったということは努力したということですから認めてあげたいですよね。自然には綺麗にならないですから。友達でも彼氏彼女でも同じで、長く付き合っていくためにはそれに尽きますよ。
―売れっ子のキャバ嬢の条件、成功する秘訣があるとしたら何だと思いますか?
「後味の良い女性」じゃないですかね。「出会う前よりも出会った後」「話す前よりも話した後」「写真よりも実物」の印象のほうが良い子ですかね。例えば、外観の綺麗な家に入って家の中が汚かったら嫌じゃないですか。美味しそうな料理を食べてみて、まずかったら嫌じゃないですか。
見た目を整えているからには、中身も相応しいものであってほしいと思われるのは自然なことで、見た目が良いぶん期待値って上がってしまうんです。ヴィジュアルが優れている子ほど、本当はもっと頑張らないといけないんですよね。見映えだけどんなに整えても中身が追いついていないと結果的に会ったとき損をしてしまう。今は医学的にも綺麗になる技術は発達しているのに売れる子が少ないのはそのせいかもしれないですね。
10年前の写真や雑誌で言えば無加工が普通だったんです。だからこそダイエットやポージングを頑張ったし、加工ができなかったからこそメイクで努力していました。売れている子や過去の歴代のキャバ嬢の子たちが特別美人というわけではありません。売れている子は昔から挨拶だったり話し方だったり、配慮や気遣いがきちんとできていますからね。当然の結果なのかと思います。
容姿が良いのが当たり前な環境だと結局はそれ以外でしか判断できないんです。好きな自分を貫くことも、理想の自分を作ることも、高い目標を掲げることも大切ですが、それに相応しい自分であることも大切なのかなと思います。
ーATOMさんの「セブンルール」(自分自身に課す7個のルール)を教えてください。
1. 効率最優先
2. 現状維持
3. 予定を変えない
4. 不得意なことはやらない
5. 無理をしない
6. 欲張らない
7. まずは他人を豊かにする
―今後やってみたい事ってありますか?
なんでしょうね。いつまで自分が現役でいられるかわかりませんが、今の世代の子達が自分にとってはラストだと思います。自分のやりたいことは時間が空いたときにいつでもできるので、今は自分がやってみたいことというよりは皆がやってみたいことを手伝ってあげたい。どんなに好きなことでも求められていないと続きませんし、自分のために何かやっているよりも、誰かのために動いている自分のほうが好きですからね。
これから写真のあり方も変わるでしょうし、キャバクラ業界も変化していくと思いますが、どんな時代になろうと、そのとき自分に求められていることに応えるだけですよ。
企業秘密であろうレタッチのポイントを惜しみなく(本当に惜しみなく!)教えてくださったATOMさん!! 図解もとてもわかりやすく完全保存版の内容です。お仕事に対する向き合い方は職種に限らず多くの人にも響くものなのではないでしょうか。ATOMさん、丁寧にお答えくださり本当にありがとうございました☆
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