歌舞伎町『club Dio(クラブ ディオ)』のPresident、D(読み:ダイヤ)さんがメゾンドボーテ初登場。意外な前職から1億8,000万を売り上げた怒涛の1年、そして新店オープンまでDさんの成り上がり記をお届け!「この顔で生まれてよかった」「顔も良くて高身長でお金も稼いでて犯罪だなコレ」…など、本気か冗談かわからないD語録にも注目です♡
―Dさんの名前の表記は「D ダイヤ」って見かけますけど、Dとダイヤがセットになっている意味はあるんですか?
Dだけでダイヤって読むんですけど、読めないから「D ダイヤ」って書いてあることが多いみたいです。フリガナ感覚です。
―お店の名前=club Dioの由来も聞いていいですか?
それあんま聞かないほうがいいですよ。しょうもないので。 Dioってイタリア語で神って意味なんですよ。中2病が炸裂してます。それと、Twitterで語り系のツイートをするときは「#D男」ってつけていて。D男ってディーオ、ディオなんです。
―ああ、なるほど。そんな意味合いが。
いろいろ理由はあるんですけど僕の名前がDなので、Dから始まるのがいいなっていう。イタリア語で神とかは後付けですよ。ディオって神なんだ、よかったよかったみたいな。
―Dさんはclub Dioの社長ですけど肩書きはPresidentなんですね。大統領?
人と同じなのがあんまり好きじゃないんです。プレジデントには組織のトップという意味もあるのでじゃあこれがいいなと。それに、大統領になりたかったんですよ。子供の頃の夢が総理大臣じゃなく大統領だったんで。
―日本じゃ叶わない夢を掲げている。ところでDさんはいつからホストしてるんですか。前職は?
二十歳くらいからですね。その頃は職人でワッショイワッショイやってました。実家が自営業でタイルを貼る仕事してたので。
―ニッカポッカを素敵に着こなしそうですね。
そっちのほうが似合ってました。肌も黒かったし。当時は実家を継ごうと思ってたんですよ。けど、美味しいもの食べて好きな車乗って好きな時計して…みたいな生活を送りたいと思ったとき今のままじゃ無理だなって。それで昼職しながら地元でホストのバイトをやり始めて。そしたら週1出勤でナンバー1とっちゃったんですよ。
―それで本格的にホストに?
1年位ホストしてたんですけど、週6タイル職人で働くより週1のホストのほうが全然給料が良くて「何やってんだろ」みたいな。それで一回ホストだけに絞ってみたくなったんですよ。
それとリアルな話をすると、僕の家お金が理由で離婚しちゃったのでお金はちゃんとあったほうがいいなと。お金に余裕がないせいでうちの両親うまくいかなくなったんだろうなあと思ってたから。好きな人を幸せにするためにお金を稼げる人間になろう、そのためにまずホストで基盤作ろうって思ったのもデカかったです。
―歌舞伎町に来たのはいつ頃ですか?
21歳ぐらい。最初は個人店みたいな店で2年ぐらいやって、そのあと有名グループに挑戦したくて現・エルコレの『club Leo』に移籍しました。
―Leoはどうでした?
ナンバー1になるまで結構かかりましたね。今『ellie』で社長をしている夏稀くんがずっとナンバー1で。僕も1番とりたい気持ちもあったんですけど有名店のナンバー2、3くらいで満足しちゃって…。慣れてきたら人間ってゆったりしちゃうというか。ナンバー1じゃないけどそこそこ売れてるし同世代の人よりもお金稼いでるしってところで。
―心地良い感じで満足しちゃってたんですね。
そう。自分の時間もあってすごく幸せだったんです。でもホストって自分の時間を作っちゃダメなんですよ。お客さんは自分のためにたくさん連絡をしてくれたり時間を使ってくれたりしてくれるのが嬉しいから、そのお返しでお金を使ってくれるわけで。自分の時間がいっぱいあるってことは同伴もアフターも店外もしてないってことだから。いっぱい寝て適度に連絡返して、それでそこそこ売れちゃった僕の罪ですよね。
―ぐうぅ。お客さんに時間を使わずとも売れていたってことですね。
ポテンシャルが高すぎちゃって。でも、ゆったり暮らして1年半くらい経ったときこのままじゃいけないなって。何のために移籍したんだろうってまた考えるわけですよ。「これはちょっと幸せすぎるな」って。顔も良くて身長も高くてお金も稼いでて犯罪だなコレと思って。みんな大変な思いをして稼いでいるのに…。生きててすみません。神様ごめんなさいって思ったんですよ。
―恵まれすぎていると(笑)。
この感覚でこんな幸せな生活してていいのかと。で、ナンバー1を1回もとったことないんだからとってみようって。今までは本気でとりにいってないからこそどっかで言い訳できてたんですよね。まあまあ悔しいけど本気じゃないしみたいな。
―ついに本気を出したんですね。
死ぬ気で努力しました。で、本気で何カ月かやって2018年の1月に2,200万売りました!
―すごい!
でもそしたら夏稀くんは2,300万くらい売ってて…負けちゃったんですよ…。
―いや逆に、2,200万売っても1番取れないってレベル高すぎませんか?
ですよね。1月はバースデー月だったので勝負かけてただけに…。悔しすぎて、「何が何でもちょっとやったろかい」と更にスイッチが入って。1月だったから逆にいいスタートが切れましたよね。それでめちゃくちゃ頑張っているうちにその4月に1,800万売ってグループナンバー1をとって、リベンジを果たしました!
―こうして振り返ってみると2018年はDさんにとってのブレイク年。そしてこの年はclub Leoも無双状態!
でしたね。僕が1億8,000万売って、夏稀くんが2億3,000万いって、新人の平良翔太もいて。レベル高かったですね。この年はバチバチやってました。1番とりたくて気づいたら1億8,000万売ってましたから。夏稀くんがいなかったら売上もそんなに行ってなかったと思うので感謝しかない。彼は僕がホストで唯一尊敬している人ですね!
―この年に月間最高売上を出したんですよね?
12月に4,800万売ってますね。12月は年間のランキングがかかってたので、1月のバースデーイベントを繰り上げてやらせてもらいました。
―結果、この年のグループ売上ランキングは3位!
落ち込みましたよ! 1億8,000万売っても勝てないんだって。しかも12月に4,800万売ったとき夏稀くんは5,300万でしたから。これだけポテンシャル高い人間が死ぬほど努力しても1番取れないんだって。千円札ハゲができそうなくらい神経すり減らして頑張ってそれでも手が届かなかった…。
―千円札ハゲ…?
5円や10円どころじゃない。おでこが千円札ぶん後退するような気持ちでやってました。それで年間で3位か…。めちゃくちゃショックで1週間くらい引きこもって猫とだけ会話してました。「こんなにカッコイイのに1番とれなかったよ…」って。
―2019年はモチベーション保てました?
やり切ったし自分の精一杯の努力の結果なので落ち込んだのは1週間くらいです。そろそろ次の段階に行こうかなってところですぐに気持ちは切り替えました。
―切り替え早い!
頑張ったことが無駄にならないような結果にしたいじゃないですか。ホストで売れたからってそれだけだと何の意味もないんですよ。大事なのはそこからどう展開するかなので。で、知名度は上がったからこそ次につながることといったらホストクラブの経営なんですよ。
―自分の店を出すことを考え始めた?
それは2018年の下半期くらいから考えてました。2年後くらいには自分の店を出そうって。だからこそ、そのために知名度を上げたいっていうのもあって頑張ったんですよ。
―じゃあ2019年は構想を練る期間みたいな?
ですね。それと「来年はめちゃくちゃゆっくりする!」っていう目標を立てていたんで、人生のダウンタイムみたいな感じで毎日24時出勤。営業日24日と考えても1カ月24時間しか仕事をしてない! それでも1億4,000万くらい売りました。すごくないですか。
―1時間しか出勤してないのに…。
なんか売れちゃいましたね。この年はゆったりしながら、どういうお店にしていくか、どういう人材が欲しいか、自分は社長としてどうあればいいか、じっくり考える時間があって有意義な1年でした。
―プレーヤー時代、Dさんが売れるためにやっていたことは?
「ホストとしてあたり前のことをあたり前にやる」ですね。連絡をマメにするとかSNSを頑張るとか。女のコってホストの情報サイトよりSNSを見るんですよ。どんな人なんだろうどんな性格なんだろうって。なのでTwitterやインスタは最低限ちゃんとやっておかないと。それと大前提として休まないこと。これ社会人として基本中の基本ですけどホストにとって一番大事かも。チャンスの数が変わってきますから。
ホストって売上を上げることが仕事じゃないんですよ。それは結果。ホストの仕事ってその人が求めているものを求めているタイミングで与えることなんですよ。
たとえば女のコが忙しいときに電話をしたら、嬉しいは嬉しいだろうけどちょっと困るじゃないですか。さびしいとき、何かあったときに電話かかってきたら絶対そっちのほうがタイミングがいい。そのへんを掴んで適切なことを適切なタイミングで提供する。そういう仕事ができていれば勝手に売れていきます。
―そのタイミングを掴むのが難しそうです。
それはもう客観的に考える力。僕は頑張ってこれを身につけました。ホストってあくまでも自分という商品なので主観を入れて判断しちゃダメなんですよ。「俺はこう思ってるからきっとこうだろう」は間違い。それだと売れないです。
―どうしても主観が入ってきちゃいそう。
だから考えるんです。たとえば「会いたい」って言うとき、営業だと思われるなってことはまず一回考えなきゃいけないし、じゃあ何て言ったらこっちが会いたそうに聞こえるかなってことも考える。もし自分がこういうふうに言ったら相手は何て返すだろうってことも何パターンか考えて…。
―とにかく考えなきゃいけないんですね。
いっぱい失敗して学ぶんですよ。僕も別に頭は良くないので。たくさん失敗してそこから学習して今があるんです。
―Dさんも失敗してるんですね。
散々してますよ。そこからなぜ失敗したかを洗い出して前回と違うパターンを試してみるんです。たとえばシャンパンを煽ったら、入るコと入らないコがいるじゃないですか。そこにはその女のコのキャパだったり気分だったりいろいろな要素があるわけですけど、まず煽られるのが嫌なコっているんですよ。それはお金がないからなのか、あんまり好きじゃないからなのか、なぜ煽られたくないのかを考える。煽り方にもいろいろありますよね。そういう要素を1つ1つ研究して試して失敗したり成功したりしながら、自分なりのやり方を見つけていく感じですね。
―そういうものって全部センスなのかと思ってました。
感覚でできちゃう人もいますけど、全部が全部そうできる人はいないと思う。失敗して学んでると思います。そうやっていくうちにアメとムチを使い分けるのが上手くなっていくんですよ。僕、5日あったら固められますよ。5日あったら絶対相手を好きにさせられる。
―怖い!! でもその女のコはDさんと共有する時間に幸せを感じているんですね。
好きにさせることって罪じゃないし、法にも触れてないし。こんなイケメンに出会って恋して幸せじゃないですか。
―Dさんが次に目指していることは?
Leoを抜くようなお店作っていくことです。Leoって1カ月で1億円くらい売上があるお店なんですよ。そこを目指したいし抜きたいですよね。師匠を超えるじゃないですけど、自分がいたお店を超えることが恩返しみたいな。
それと一刻も早く結婚したいです。結婚願望強いので。僕、猫を溺愛してるんですけどその溺愛ぶりから推測するに、子供が生まれたらディオールのおむつ買っちゃうくらい親バカになると思うんですよね。そういう日が早く来てほしいです。
お顔が天才なだけでなく行き過ぎたナルシストキャラが面白すぎたDさん。取材中も爆笑の嵐でした。中毒性高めなトークはぜひclub Dioで堪能してみてください♡
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