「キャバクラからステップアップしたい」「銀座に興味がある」そんなキャバ嬢さん必見! キャバクラからクラブに転向して大成功、銀座一の繁盛店を作り上げた『Mirazur』のママ兼社長・彩花ゆいさんにそれぞれの売り方の違いについてインタビュー! クラブに移って爆売れするキャバ嬢とはどんなタイプなのか!? これから夜職をスタートさせたい人もぜひ参考にしてみてください♡
クラブとキャバクラではお客さんを掴んでいく仕組みやルールが違うと思いますが、他にも違うところは?
ブランディングの方向性がまず違います。キャバ嬢だったらオラオラしたブランディングは超有効だし、ナンバー1であることや気安くアフターに行かないことで自分に付加価値をつけることもできる。クラブのホステスはそこが180度違いますね。そもそも付き合い良いコのほうが売れるし、銀座は会員制なのでお客様とは末長いお付き合いをしていくことが大前提なので。うちのお店で一番売れっ子のヘルプのコは毎日同伴、アフターしてます。
永久指名制だから数カ月で切れて指名替えとかもないですしね。
そうなんです。お気に入りの女のコが変わったとしても売上は係のホステスにつきますからね。
キャバクラと違って仕組み的に、“一匹狼”という種族がいないのも特徴的ですよね。
確かにそうですね! ヘルプの頃はもちろん係になってからも、ホステス同士上手くやっていくスキルは必須。キャバクラより人間関係が濃いと思います。特にヘルプ時代はお姉さんやママと上手くやるのが一番のコツかもしれない。お客様と仲良くなることも大事だけど、お姉さんやママとの信頼関係をまず優先。お店皆に守ってもらえる代わりに、報連相できないとクビになっちゃうので。キャバ嬢とはその辺が別職種ですね。
キャバクラだったら苦手なお客さんは切って違う人を掴めばいいけど、ホステスはそうもいかなそうですね。
ヘルプだったらそもそも接客するのはママやお姉さんのお客様ですし。切る切らないではないですからね。そのぶん係がそのへんの相性にはかなり気を配ります。ヘルプのコとお客様とは仲良くなってもらえたほうが自分にとっても得なので。
だからこそ誰とでも合わせられるようなコミュ力はあったほうがいいし、いろいろと“気にしない人”は強いですよね。お客様にブスと言われても気にしないみたいな。そういう良い意味での図太さがあると強い。
銀座でもブスって言われたりするんですか!?
あくまで例えばの話です(笑)。万が一そういうことを言われたとしても、「こんなにたくさんお客様がいるんだから、1人くらいブスって思う人がいてもおかしくないな」くらいに思えるようなスルー力があるといいよねっていう。
あ、なるほど♡
ママやお姉さん、黒服から注意されたときも、必要以上に落ち込まない。自分を責めて悲しんで終わりじゃなくて、じゃあこういうところを変えよう、気をつけようと前向きに反省できるといいですよね。
実際、何事もあまり気にしない人じゃないと銀座では長く働けないかも? 銀座は店同士の繋がりが深く、愛と皮肉を込めて『銀座村』と呼ばれます。村なので協力し合って安心なところもあれば、逆に噂話も多い。根も葉もない噂が立つことも往々にしてあります。私も「ゆいママお店やめるんですか?」と急に聞かれて、「え?」みたいなことありますからね。やめるらしいって噂が流れてて。
火のないところにも煙が立つんですね。
そうですね、でもいちいち目くじら立てて怒ったり、気にしたりしていると持たない。ある程度長くやっている人はみんなタフな精神の持ち主だなって感じます。じゃないとやっていけないんじゃないかな。色々細かいことは気にせず、嘘や陰口言う人はスルー、優しく接してくれる人には心から感謝して、毎日笑顔でいることが幸せに過ごせる秘訣かもしれません。
キャバクラと比べて見た目的にはどうですか?
銀座ホステスの採用基準はとにかく見た目の美しさが9割! キャバクラ以上にシビアかと。一見さんは入れないのでSNSのフォロワー数や拡散力はそこまで重視していなくて、ただただ美しさ。うちのお店では「誰かに刺さるかもしれないからとりあえず採用」はないですね。基本的に誰が見てもキレイな女のコを採用したいっていうのはあります。
ホステスさんがお金をかける部分は?
これはキャバ嬢さんもそうだと思いますけどやっぱり歯と髪と肌。人気者のホステスさんでここが微妙な人はまずいない。メンテナンスに手間とお金をかける部分はまずはそこかな。
それと、衣装にはお金をかけますし自分に合ったドレスを着てますね。背が高ければ脚がキレイに見えるドレスを着るとか、胸が大きかったらお胸の形がキレイに見えるドレス、色が白かったら淡い色のドレスを着るとか。みんな自分の良さが引き立つドレスを着ているなって思います。ちゃんとお直しもしてサイズ感も重視。クラブの場合は『衣装にお金をかけなさい』と言われるので。
どのくらいお金を掛けるんですか?
月収の3分の1は衣装代と言われています。店の方針として、店の女のコたちには、「良い物を着ましょうね」っていう指導は常にしています。お客様も目が肥えているのでペラペラの生地のドレスはわかっちゃうので。軽く扱われてしまうのを避ける意味でも質の悪い、安いドレスはやめてねみたいな。
みなさんどこでドレスを買うんですか?
ヘルプのホステスさんに人気があるのはセルフポートレートやエリザベッタ・フランキ。比較的お手頃価格でキレイに着られるものならERUKEI。ママとなるとDIORやCHANELとかだいぶ値の張るハイブランドのドレスや、お着物を着なきゃですね。売上のお姉さんたちもママほど高い衣装ではなくても良いドレスを着ています。週に1回はドルガバとか。
同伴の私服も良いものを着なきゃですよね。新人のホステスさんは出費が大変なのでは?
それなりには。でも、新人さんの場合はお食事にもいけるような肌見せ系ではない衣装を買って、お店と同伴兼用にするといいですよね♡ 質のいいレンタルドレスを着ている子もわりと多いですよ。なるべく同じものは着ない方がいいので。
同じ夜職でもキャバクラとクラブでは何かと違う部分もありますね。
客層的にも生業の怪しい人はあまりいないですね。大企業の方やカッチリした接待の場として利用する人も多いですし。
じゃあ色恋的なものを求めて来る人も少ない?
いや、そんなこともないです。やっぱり女性として好意を持ってもらうところが入り口だったりもするので。かといってそれだけじゃないというか。接待も多いから、場を取り仕切る力や円滑なコミュニケーション、人間的な魅力も不可欠ですし。結果的に色恋一択みたいな売り方の人はかなり苦労するし、自滅しちゃうと思います。銀座はいい意味でも悪い意味でもやはり村なので。お客様もそういうことを話してしまうし、何でもすぐ筒抜けになるので。キャバクラ以上に、自分を安売りしちゃダメな街ですね。逆に言うと人間的に尊重してくださる神なお客様が多いということでもあります。
ゆいさんのようにキャバクラからクラブに転向する人もいると思いますが、転向して上手く行く人には傾向ってありますか?
キャバクラで凄まじい組数を持ってるようなタイプだったら、クラブでもすぐ成功すると思います。在籍のお姉さんとお客様がかぶらないからすぐ自分が係になれる。ゼロからお客様を掴むにはヘルプから始めて何年もかかりますけど、キャバ嬢として顧客をたくさん持っていてお店に呼べるなら、即売上のホステスとしてスタートできるので。
特に地方で売れていて、全国からもお客様が来ているような人には銀座おすすめです。あっという間に売れっ子になると思います。お客様の中には東京の方もいるだろうし、地方の方でも仕事で東京へ行ったときは来て下さったり、「はじめての銀座」としてご来店下さることもあるだろうし。お客様を1人呼んだらその1人を店全員でもてなしてくれますし、その売上は自分につくわけだから。しかも永久指名制ですよ。組数があればあるほど爆発的な成績になりますよね!
わぁ、そう考えると夢が広がりますね。ちなみに一本釣りが得意なタイプは?
うーん…。短期間なら生きられるかな。一本釣りの人は消えていってるかもしれない。いい場合は結婚、ダメな場合はお客様が切れて、2年くらいで卒業していってるイメージ。
一本釣りだと、まずそのお客様に飽きられたら詰んじゃいますよね。賞味期限みたいなものもありますし。その点、応援して下さるお客様の数が多い子はめちゃくちゃ強い。自分に飽きられたとしても店の誰かにハマってくれたら全然。売上は係につくからお客様がどのコを気に入っていようと店に来てくれる限りなんの問題もない。ここがキャバクラとの最大の違いかと。ホステスにとってお客様は財産。一本釣りの人は応援者が少ないという点で厳しいかな。
クラブから水商売スタートする人と、キャバクラから転向する人、それぞれのメリットデメリット、強みはどんなところ?
元キャバ嬢さんは“呼ぶ力”が強い。そこはキャバクラ時代に培われている部分。そして、さっきも話したように転向するなら、お客様の数が多いキャバ嬢だったらかなり強力! 銀座は決まった数のお客様がぐるぐる回っているから、お店同士で取り合いなんですよ。だったらキャバクラでお客様と沢山知り合って銀座に来て頂くのが断然賢い。
呼ぶ力が強いからヘルプからスタートしたとしてもガツガツやっていけると思いますけど、力があるぶん「ヘルプなんてやってられない、やっぱりキャバクラのほうがいいや」ってなっちゃう可能性も高いですよね。銀座でゼロから頑張りますとなると気持ちが続かないかも…。ですがこの先も夜のお店で働くつもりなら早めに決断した方がいいです。旬を過ぎてからクラブに来ても、正直遅い。SNSに顔出ししないだけで銀座にも若くてとびきり可愛い女の子はわんさかいるので。
クラブから水商売スタートするならなるべく早いうちからやったほうがいいというのが私の見解です。20代前半から入って少しずつ。ママやお姉さんの元でヘルプとして働いて、地道に地道にお客様を増やしていく。売上のホステスになるまで下積み期間はあるけど、自分のお客様をたくさん持てたら年齢に関係なくずっと夜の世界で生きていける。叩き上げのホステスさんには強固なクラブ人脈という強みはありますね。
やはり銀座のお客様は飲み方、社会性、心配りなど全てにおいて素晴らしい方が多いです。若いうちからそんなお客様と出会えるのは、気軽には入れない会員制という形をとっている、銀座だからこそだと思います。歴代のお姉さん達が長年かけて出会い、厳選してきた『いいお客様』だとわかった上で、そのお客様全員と連絡先を交換できるなんて、キャバクラではあり得ない、夢のような世界だと思いますよ。
顧客数があるキャバ嬢さんがクラブ転向で成功する話、ゆいさん自身が銀座で爆売れ&スピード出世を果たしたモデルケースですよね。
いえいえとんでもない…。ですが、元々SNSのおかげで、福岡だけでなく東京のお客様も全国からのお客様も多かったので、その点でかなり助かりましたね。ゼロヘルでやります!と入店しましたが、お客様の応援のおかげで数日で売上のホステスになってました。色んな地域のお客様が来て下さったことで、銀座の他のお店と取り合いになることもなかったですし。逆に銀座未経験だったお客様がクラブの仕組みを気に入って、私から信頼できる他店舗へご紹介したり。そんなこんなであらゆる同業者さんと交流もできて平和に過ごすことができました。
外部からガサッとお客さんを連れて来たら、下積みの苦労を経てきたホステスさんやママに嫉妬されたり敬遠されたりしませんか?
嫉妬みたいなことはそんなに無いと思うのですが、最初はよそ者として多少敬遠されるかもしれません。私も銀座進出当初はアンチが多かったみたいです。着ているドレスや身に付けるアクセサリー1つとっても、会ったことも話したこともない人から、裏で散々に言われていることを、伝書鳩な関係者からよく聞いたものです。
でも、敬意を持って礼儀正しく接していれば、上手くやっていけるようになりますよね。相手のことをよく知らないだけってこともあるし。銀座に誇りを持って、その土地を大事に思っているからこそ、へんなやつが来て我が物顔されたらきっと嫌だろうなと。しきたりが大事な場所だからこそ、郷に入っては剛に従えってやつで、意見として聞く耳を持って、改善できるところはしていく。
私の場合も「ゆいちゃん来る前は田舎からキャバ嬢が来るって、すっごい悪口言われてたけど、会ったら誰も言わなくなったよ」と、とある銀座の女将さんに言われたんです最近。嘘を言わないタイプの女将さんなので、複雑ながらも嬉しかったです(笑)。
それに新しいお客様を連れて来てくれるっていうのは、その街にとってもメリットは大きい。お客様が街に馴染めば他の店に行くことも増えるだろうし、店で仲良くなったコが移ったお店でお客さんになることだってあるわけだから。どんなにお世話になっているお客様でもいつかは色んな理由で飲みの場を卒業していくものなので、放っておいたら街は先細りしていくだけ。銀座全体で考えても新しいお客様が増えるのは良いことだと思います。組数を持っているキャバ嬢さん、ぜひ銀座に新しい風を♡
同じ夜職でもクラブとキャバクラでは売り方や頑張り方がだいぶ違うんですね。別な職種くらいに思ったほうがいいのかも? クラブへのステップアップを考えるなら顧客を増やしておくとなど準備をしておくと良さそう!
<RECOMMEND>
こちらの記事もおすすめです。
クラブ ママ有名キャバ嬢紹介
銀座一の繁盛店を作り上げた 彩花ゆいママ直伝 もっと稼げる人になる5つの心掛け♡
銀座一の繁盛店を作り上げた 彩花ゆいママ直伝 もっと稼げる人になる5つの心掛け♡