キャバ嬢×太客様の対談という異色のコラムが大好評だった歌舞伎町『レヴュー』のことみさんに、対談の中でも触れられていたお客様の育て方を深掘り! 単価3万、5万だったお客さんを「バーキンが買えてお釣りがくるくらい」まで育てた実績を持つこっちゃんに、高額シャンパンがおりるようになるノウハウをこっそり教えてもらいました。「細客ばっかりだ!」と嘆く前にぜひご一読を♡
“シャンパンは煽る派”でおなじみのことみさんですけど、昔ってどうでした?
昔から煽ってましたよw 煽って大丈夫なお客さんにはですけど。そもそもシャンパンおろしたことがない人とか、そこまで使わないお客さんもいたりしたので。そういうときはまた別。
そういうお客さんは一生シャンパンおりないんですか?
全然そんなことない。シャンパンを飲む文化がないお客さんは、予算内のシャンパンからはじめて育てていくといいですよね。
毎回来るたび大体10万円使うお客さんがいたとして。何もおろしてなかったらヴーヴ1本はおろせるじゃないですか。そこにチャレンジしてみる。1回成功したらそこから毎回シャンパン入れるようになったり違うシャンパンが入ったりするようになっていくから。まずは安いシャンパン1本おろすことからスタート!
まずはヴーヴチャレンジ!
そうそう。モエでもヴーヴでも何でもいいから1本入れるところからチャレンジ! それができたらあとはどうとでも持っていける。
売れっ子キャバ嬢さんの間では「ヴーヴはブッブー」って言われてますけど、お店全体で見るとヴーヴやモエはどのくらい出るんですか?
入れやすい価格なのでよく出ますよ。普通に美味しいシャンパンだし有名だし決して恥ずかしいシャンパンではない。ただ肝臓力と単価を考えたときに高いシャンパンのほうが嬉しいっていうキャバ嬢サイドの問題だけ。ヴーヴもモエも悪くない♡
ヴーヴもモエも良いシャンパン。
予算が決まってて「今日はこのぐらいして」と言われたときや、お手頃価格のシャンパンをたくさん入れて楽しく飲みましょうっていうときにもいいと思います。
ことみさんは飲みます?
ヴーヴやモエをおろしてもらっても全然嬉しいんですけど、私自身はあんまり飲まないです。飲むけど1、2杯ですね。好み的にヴーヴとかの味があんまり好きじゃないから。それをおろすんだったらショット飲みましょうって言うほうが多いかな。だったらその予算でテキーラ飲みたいですね。いっぱい飲みたいんですよww
ヴーヴチャレンジをする良いタイミングってあったりします?
何度か通ってもらってからのほうがいいとは思う。お客さんには自分の中で使う金額の基準ってあるんですよ。何回か接客していたらそれがどのくらいなのかだんだんわかってくるから。その中で予算感を掴みつつ「シャンパン飲みたいな」って言ってみる。予算内のシャンパンおろしてもらって、お客さんも「今日楽しかったな」で帰れたら双方ハッピーなので。別にいつもどおりの予算だしドリンクをいっぱい飲んだりするよりテンション上がるじゃないですか。
グラスドリンク飲んでるよりパッとしそう。
満足感って時間と予算と楽しさのバランスだから。安い料金で長くいられたから満足ってことでもない。グラスドリンク何杯も飲みながらダラダラしゃべって2時間で10万円より、シャンパン開けてギュッと盛り上がって1時間で10万円のほうがお客さんも満足感あったりするんですよ。
ヴーヴは1本3〜5万。レヴューだったら10杯ドリンク頼むのと1本ヴーヴをおろすのは同じくらい。10杯ドリンク飲むならヴーヴ1本おろしてもらう。高いシャンパン入れるどうこうの前にまずはシャンパンというジャンルに進むことが大事。そこからお客さんを育てていけばいい♡
1回ヴーヴが入ったらあとはこっちのもの。次はヴーヴ2本でもいいし、別なの飲みたいって言ってもいいし。飲んだことないシャンパンだらけじゃないですか。とにかくシャンパンというステージに一回上がりさえすればいい。
ヴーヴは入り口ですもんね。
そうそう。飲んだことないシャンパンがあるコ、羨ましいですよ。「これ飲んだことない」って言えるじゃないですか(笑)。
最初は1本から初めて、楽しかったらどんどん空いてくから「次、どうする?」みたいな。それでちょっとずつ本数を増やしていく。安いシャンパンでも10本とかおりたらまとまった金額になるし、まとまった金額使ったらじゃあこの予算でちょっといいシャンパン2、3本飲むのもいいかなってなるじゃないですか。そうやってシャンパンのグレードを上げながら使えるキャパを広げていく。
どのお客さんもシャンパン1本おろすところからなの?
キャバクラに慣れていない人だったら最初はドリンクからかな。まずはその人の使う平均値を上げる。お金を使う感覚を覚えていってもらうとこから。それでヴーヴをおろせるくらいのお金を使ってもらえるようにする。ポンパドールとかカフェパとか安いスパークリングワインから始めてもいいけど、ここから上げるのは大変そうだから。やっぱりヴーヴくらいがいいと思う。
にゃーたん(コラムで対談をしたことみさんの太客様)もそういうステップを踏んで育てていったんですよね?
にゃーたんも育てました♡ もともとキャバクラで飲んでいる人じゃなかったし、最初はドリンク1杯とか、ウィスキーをちみちみ飲んでて単価も3万円、5万円とか。何なら延長断るくらいのお客さんだった(笑)。それが今は10倍以上になりました♡
「毎月バーキン買えてお釣りがくるくらい」になったんですよね。
そこまでになるには信頼関係みたいなものが大事だよね。にゃーちゃんみたいに、毎週来て使ってくれてしかもキャバ嬢で指名しているのは私だけ、みたいな人って超稀だと思う。神様みたいな存在ですよ。
ちなみに育てられない人、そもそも使えるお金が少ない人は「いらない♪」ってなるんですか?
それはキャバ嬢さんそれぞれの方針による(笑)。でも、予算がシャンパンに届かないお客さんは組数として定期的に来て頂けるようにするのがいいと思います。言い方があれだけど、使う額が低い人は切れないんで。
そういうものなの?
月収100万円の人が使う10万円はまあ余裕。でも、月収15万円の人が10万円使うって相当ヤバイじゃないですか。そうすると使っている額は一緒でも使う相手に対しての思い入れが違ってくるんですよ。育てるなら100万円の人だけど、切れないのは15万円の人。
月収15万の人の10万は重すぎて怖いですね…。
例が極端すぎた(笑)。そこまでの人はそもそもキャバクラ来れないや。
使えるお金が少なくてシャンパンおろせなかったとしても、切れない人がいるっていうのはキャバ嬢としてめっちゃラッキーなことなんですよ。その存在が強気な自分を支えてくれるから。
キャバ嬢は売り上げを作るのが仕事だから強気でいかなきゃいけないんだけど、お客さんが少ないと、逃したくない気持ちから下手に出たり、掴みたい気持ちが先走って太いお客さん逃したりってあるの。でも、「大丈夫、お客さんいるし」っていう安心感があれば余裕が持てる。余裕があったら時間をかけて育てられるし、どの席でも堂々としていられる。
細くても切れないお客さん大事ですね!
大事大事。駆け出しの頃とか強気の拠り所になる。切れない人が1人いるだけでかなり心強いから。その人に無理させて絞り取るとかじゃなく、安心要員として大事にしつつ違う席で稼ぐ。それが平和だしキャバ嬢としての成長も早くなるよね。
単価を上げていく過程で、お客さんが、「使い過ぎちゃったな…」と後悔して足が遠のくみたいなことはないんですか?
そう思っちゃうのは楽しさや思い出がないから。ただ飲んでお金使って、まあ普通だったなぁくらいだと、使い過ぎた、ちょっともったいないなってなるけど、「あんなに楽しくて10万、20万だったら全然安いじゃん」、そう思ってもらえたら釣り合いがとれるからまた来てくれる。いかに楽しませるかがキャバ嬢の腕の見せ所なんですよ。
楽しませ方については、以前話してくれた『その日のハイライト』を作る※っていうあの流れですね。
※詳しいノウハウはコラム『煽る派ことみのシャンパン爆入れ法』をcheck♪
あとから思い出せるようなインパクトのある出来事を必ず1コは作るようにっていうね。その日何を話したか、どんなお酒を何本飲んだかはすぐ忘れちゃうし思い出せないけど、人ってそのときの感情だけは覚えてるから。後から思い出したときに「楽しかったなぁ」っていう気持ちになれたら絶対にまた来てくれる。そしてまたシャンパンがじゃんじゃんおりる♡
ドリンクで平均値を上げて、まずはヴーヴチャレンジからスタート。高額を使ってもそれ以上の満足感があれば次回もまた使ってくれる。なるほど勉強になりました! ことみさん丁寧な解説ありがとうございました♪
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