前後編でお届けしている美容家・濱田文恵さんのインタビュー。後編は濱田さんの普段使いの基礎化粧品やコスメに密着。また、濱田さんのルーツでもある中国のスキンケアアイテムや人気の中国コスメについてもお話を伺いました!
【前編はこちら】
日中美容研究家 濱田文恵さんに聞く「美養法」前編 〜セルフ美容で自分を変える〜
濱田さんは普段どんな基礎化粧品を使っているんですか?
ベーシックに愛用している基礎化粧品は国産のオーガニック系のものが中心ですね。ただ、生理が終わった2週間後とか肌の調子が良いときには高機能のものを使ってみたり、新しい物を試したりしていますよ。
中でもお気に入りのコスメブランドは?
SHIROという北海道発のコスメブランドが好きですね。良い素材を使って自然に近い状態で作られているのが特徴で、たとえば肌荒れを防ぐ『ラワンぶき化粧水』であれば、1本1本色の濃さも違うし、成分が沈殿するので振って使う。それだけ自然に近い状態で作られているっていうことなんですけど。コスメラインもあって食材を使ったコスメもあるんですよ。しょうがを使ってくちびるの血色を良くするジンジャーリップバターとか。
普段使いしている基礎化粧品を教えてもらえますか?
導入液、化粧水、美容液、クリームの順に塗っていくんですが、最近使っている導入液は明色化粧品のリペア&バランス マイルドトナー、化粧水はSHIROのがごめ昆布化粧水、美容液はクラランスのダブル セーラム EXかSHIROのニームオイルインセラムを使っています。クリームはその時々の状況に応じて。
この中で一押しはありますか?
SHIROのニームオイルインセラムですね。つけると肌がすごくもっちりふっくらするのでリピートしています。ただ、30mlで¥16,000とかなりお高めなので、普段使いはクラランスのダブル セーラム EXにして、今日はもっちりしたいな、最近肌をさぼっているなというときはニームオイルインセラムと使い分けています(笑)。
最近試した基礎化粧品で「これは!」と思ったものは?
ちょうどいま、ジュリークの28Day リニューラディアンス プログラムを試しているところです。STEP1、STEP2とクリームがわかれていて、最初の2週間で古い角質を除去してキメを整えて、次の2週間でなめらかで潤った肌に仕上げるというケアライン。まだ途中の段階ですがなかなか良い感じです。肌のくすみが気になってきたときの集中ケアとして、こういうアイテムを取り入れていくのもいいなって思っています。
最近使った化粧品でヒットだったものってありますか?
カネボウのザ クリームファンデーションと同ラインの下地のザ プライマーがめちゃくちゃよかったです! ファンデーションが¥20,000でプライマーが¥12,000と高級ラインなんですが仕上がりが全然違います。高いだけあるなっていう使用感。すごくキレイに仕上がってしかもその状態が1日中続くので。肌状態がいいってすごく大事だなって思わせてくれます。
ヨレないのはポイント高いですね。
やっぱり第一印象って肌で決まると思うんですね。パッと見たとき肌がキレイだったら、「この人ちゃんとしているな」って感じると思うんです。となるとすごく肌は大事。ポイントメイクはプチプラでもベースが良かった素敵に見える。下地やファンデって1日、2日でなくなるものではないので、だったら少し高くても良いものを使ってもいいかもしれないですね。
¥32,000の価値はあった?
その価値はあると思いました。これは買ってよかったです。クレ・ド・ポー・ボーテにはもっと高い物もありますけど、だったらもっと良いのかもしれないって期待しちゃいますね(笑)。
ポイントメイクのお気に入りアイテムはありますか?
今日の撮影でも使っているエトヴォスのアイシャドーが気に入っています。今年の春夏はアイシャドーとチークを使い回しできるコスメが多いんですけど、このエトヴォスもそう。アイシャドーとチークでワントーンメイクもできるし、ちっちゃいので持ち運びもできてすごく気に入っています。
濱田さんは中国コスメにも詳しいということで、今日はいくつか持ってきてもらいましたが、全部かわいいですね♡
中国のものって色が派手だしパッケージもかわいいものが多いですよね。そしてプチプラ♡ これ(HOJOのアイシャドーパレット)なんて現地だと400円しませんから。
中国コスメの特徴ってどんなところなんですか?
血色を大事にしている国なので赤やオレンジ系のバリーションが豊富なところですね。発色のいいものも多いです。あとはやっぱりアイシャドーのラメざくざく感。日本はどちらかといったら微細なラメでツヤっと上品なキラキラが主流なんですが、中国はラメの粒子が大きいのでキラッキラになる。目元を遊びたいときのメイクにもいいですよね。
日本で中国コスメがたくさん手に入るところはあるんですか?
日本に正式に上陸しているブランドはまだないので今は主に通販ですね。ただ、中国メイクの流行りで代理店はいくつかできているのでこれからもっと手に入りやすくなっていくと思います。
チェックしておくべき中国コスメブランドは?
HOJO、novoは手に入りやすいですし、安くてかわいいものがたくさんあるので鉄板として、個人的には中国の展示会に行ったときに見たCATKIN。パッケージがめちゃくちゃかわいいんですよ。これから正式に上陸してくるんじゃないか、と予想しています。
ちなみに今日お持ち頂いたアイテムで赤い和紙みたいな物があるんですがこれは何ですか?
これは宮廷時代のリップを再現した“古代化粧”ものです。昔はリップがなかったので和紙に色素を染み込ませておいて、使うときは水で濡らしてくちびるにパクッと挟んで色をのせていたんですね。いま見てもかわいいですよね。
実際に色はつくんですか?
ちょっとコツがいるんですけど、色の出方としては内側からじゅわっとするような自然な血色感が出せます。中国では昔の宮廷の女性たちが使っていそうなコスメやアクセサリーが、“古代化粧”“宮廷ブランド”としてすごく流行っているんですよ。
中国といえば漢方系のアイテムも充実していそうです。
スキンケアは漢方系のコスメが多くてすごく良いですよ。『北京同仁堂』っていう老舗の漢方薬ブランドがあるんですけど、そこが出しているニキビ用クリームとか高麗人参を使ったビタミンEのハンドクリームとか、フェイスパックとか私も使っています。
濱田さんは先日30歳になられたということですが、どんな30代にしていきたいですか?
20代の頃はただもうがむしゃらで、舞い込んできたお話は全部受けていましたし、「やりたい!」と思ったことは全部やっていたんですね。行き当たりばったりに片っ端からみたいな感じだったんですけど、29歳くらいからそれがちょっと変わってきました。もっと絞り込んだものを追求していきたい気持ちがすごく高まっているので、30代はこれまで学んできたことをもっと奥深く掘り下げていく時間にしたいと思っています。
もっと極めたいみたいな?
そうですね。「東洋系の美容レッスンはしないんですか?」とよく聞かれるんですけど、医学とも共通している世界なので、勉強すればするほど中途半端な情報は出せないなと感じていて。まだまだ今の自分では力不足だなと。食事に関しても薬膳分析はできますけど、一からレシピを作れるかと言われたら時間をかければできますけど、もうちょっとさくっと、「じゃあ、こういうレシピはどう?」と言えるようになりたいとか、思う場面がいろいろあるんです(笑)。なので30代はいったん振り出しに戻ったつもりで初心に返って、東洋系のことをもっと深く学んで身につけていきたいですね。
特に深く掘りたい分野はあったりするんですか?
漢方の知識をしっかり身につけて処方までできるようになりたくて、薬局でも漢方の研修を積んでいますし、鍼灸もやっていきたい。何を目指しているかといえば治療家ですよね。美容家であってちゃんとした治療家になりたいっていうのが今後の大きな展望ですね。
前後編でお届けした美容家・濱田文恵さんのインタビュー。中国コスメがますます気になると同時にオーガニックや漢方系のスキンケアにも興味がわいたのではないでしょうか。治療家になるという道を進み始めた濱田さん。今後の活動にも注目です!
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