歌舞伎町の『FABRIC LOUNGE SHINJUKU』から『OVERTURE』に移籍した桜ゆみさん。「プレーヤーとしてではなく、思い描く必要な人生を手に入れるために今の自分に必要な店を選んだ」というゆみさんに、その経緯についてお聞きしました。一生は続けられないキャバ嬢人生、セカンドキャリアについて考え始めた人も必見♪
―ファブリックからOVERTUREへはいつ移籍されたんですか?
OVERTUREには10月2日からお世話になっています♪
―ファブリックもすごく良い店ですよね。何か理由が?
3月31日からコロナの自粛でお店が休みになって、5カ月休んで8月末から仕事に復帰したんですけど、その間にいろいろと自分の人生を考えたんですよね。ファブリックに移籍する際も今後を考えて移籍したんですけど、「考える」っていうレベルが休業期間中にすごく深まったというか。もっと奥のほうへ降りて行って自分を見つめ直すことができたというか。
―ゆみさんって普段から超絶考えていますけど、それ以上にってことですか?
今までもどう仕事をしていくか、考えているほうだったとは思うんですけど、ずっと週6で働いていたので自分が思っているよりも考えられてはいなかったんですよ。日々、お酒の分解だけで体力を使い切って、日曜日も疲れて寝てるだけみたいな。慢性的に疲れていたせいで、考える体力がなかったんだなってことに、休んで体力が回復して気づきました。
―どんなことを考えたの?
私には、あと2年先くらいにはキャバ嬢以外にも仕事の軸を持っていたいっていう目標があるんですね。週6ガチみたいな働き方は卒業したいっていう。そこを目指していくときに「今のままじゃダメだなぁ」みたいな。ファブリックはプレーヤーとしてはすごく良いお店なんです。良いお客さんもいっぱいいるし、すごく稼げる。私も20代前半だったら絶対にファブリックにいます。ただ、今後自分で何か仕事を作っていきたいって考えたときに、いろんな人に名前を知ってもらっていたほうが、何をしていくにしてもいいじゃないですか。それが現状だと難しいかなって。
―ファブリックでは名前を売るのが難しい?
ブランディングの違いですよね。ファブリックは六本木系というか、キャストを前面に出すよりも店としてのクオリティの高さで売るお店なんですよ。在籍キャストのアベレージの高さとか店の内装のゴージャス感とか。ここで働けることはステータスだし良いお客さんも掴めるけど、自分の名前を売って知名度を上げて基盤を築いていこうって考えるとちょっと難しいんですよ。
―ネガティブな理由ではなく、方向性の違い的な移籍だったんですね。
そうです! 今欲しいものではなくて、この先欲しいものを考えたときに、今いるべき場所はここじゃないって思ったんです。歌舞伎町ではセリュックスが一番長かったんですけど、未だに「セリュックスにいたコだよね?」って言われることが多くて。キャストを前面に出す店はやっぱり記憶に残るんですよね。歌舞伎町にいるなら名前が売れる店にいないと意味ないなあっていうところで悩んでいて。
―なるほどー。
そういうとき、久しぶりにお客さんと電話で話す機会があったんですけど、その方は(FOURTY FIVEのプロデューサーである愛沢)えみりさんとジェントルマンズクラブ時代から付き合いがあったみたいで、「だったらえみりさんのとこ行けばいいじゃん♪」って言われたんですよ。「いやいやいや、そんな私に需要ないですよ」って感じだったんですけど、「とりあえず一回話すだけ話してみたら?」とつないでくれて。
―そこで、45グループとつながったわけですね。
それで、えみりさんと話したときに、「私はこの先こうなりたくて…」っていう将来のビジョンから、こういう部分が足りてないとか、自分の力だけでは追いつかないとか、そういうことも含めて全部あらいざらい話したんですね。そういう細々とした話に対してえみりさんとオーナーがすごく親身になって聞いてくれて、且つ的確なアドバイスをくれたんですよ。
―的確なアドバイスというと?
「この先自分で仕事を作っていけるようになりたいけど、そのためには、今キャバ嬢としてどうしたらいいか?」。そういう漠然とした難しい質問に対して、「こういう方法がある」「こういうやり方もできる」「自分たちだったらこういう手助けができる」といったことを明確に答えてくれました。私の投げたボールをしっかり打ち返してくれたというか、知りたいことに対してちゃんと答えくれる人たちって、今までいなかったから、そこでもすごく感動したんですよね。相談できる相手がいる心強さも感じたし、これは45グループに行きたいって思いました。それで、率直なところをファブリックのオーナーとも話し合って、OVERTUREに入ることに決めました。
―移籍にはそういう経緯があったんですね。
それまでは、プレーヤーとして「自分にとって都合のいい条件のところだったらどこで働いても一緒でしょ」って思ってたんですよ。やることは一緒だし。でも、今までと全然違うものを求めている今は、全く違うところへ行こうと思ったんです。
―ゆみさんは最終的にどうなったらハッピーですか?
一生、自分の力で何不自由なく生きていきたいです。今はキャバ嬢だからOL さんより稼げているし、洋服とかバッグとか宝石とか買えるけど、その生活を自力でずっと続けられる人になりたいんですよ。もちろんずっとキャバ嬢として生きていくことはできないって、みんなわかっているじゃないですか。結婚するなり、昼職行くなりするしかない。でも、私は結婚したくないし、昼職といってもそもそもOLが向いてなくてキャバ嬢になったのに、キャバ嬢ができなくなったからOLになれるかっていったら無理ですよね。それができるならそもそもOL辞めてない。となったら、自分で仕事していくしかないじゃないですか。自分で仕事していくかor死ぬか、みたいな。
―自分で仕事or DIE(笑)。
食べていければいい、ただ雨風しのいで生命の維持をするためだけに生きてるんだったら私は生きてる意味が感じられないんです。ダイヤモンドが欲しいとかそういう欲が強いので、欲しい物を手に入れられるくらい稼げないと生きてはいけない。となったら自分で仕事を作っていく必要がありますよね。そのためにどうするか。そういうところでえみりさんやオーナーにアドバイス頂いた感じです。えみりさんや(FOURTY FIVEのトップキャスト、一条)響さんは、夜の世界の人じゃなくても「名前は聞いたことある」っていうくらい認知度がありますよね。私の目指すところもそこなんです。
―ゆみさんは欲が強いんですね♥
強欲なんです。欲があるから、欲しいから頑張る。いまって欲がない人も多いけど私はそうじゃない。「キレイになりたい」も欲だし、美容にこだわってるのも筋トレしてるのも自分を高めたいっていう欲ですよね。お客さんに「なんでそんなに筋トレしてるの? どうしたいの? どうなりたいの?」って言われたりしますけど、自分が幸せでいたいだけ。鏡で自分のことを見ているのは自分じゃないですか。自分を見る自分は幸せなほうがいい。「お腹出てるな~」って思うより、「よし、今日もかわいい!」そういう気持ちでいたいから頑張ってます。それも幸せでいたいっていう欲だと思う。ただ、名誉欲とか自己顕示欲があるかっていったらないんですけどね。
―自己顕示欲はないけど?
知名度を上げていくためには自己顕示も必要だなと思うからSNSはやっています。インスタも興味がなくて全然やっていなかったけど、もっと先に自分が欲しいものを考えたとき、それが必要だなと思うからやっていますね。コロナ以降は特に、「必要な人生を手に入れるために、必要なことをしていく」っていう考え方にシフトしたので。
―ちなみにさっき「結婚したくない」って言ってましたけど、「今はしたくない」的な意味ですか? それとも一生したくない?
結婚願望的なものはないですね。自分が求める人生を手に入れたうえで、もしもそのとき一緒に生きていきたいという人がいたら結婚もいいなと思いますけど。生活が不安だからとか、OLはできないから主婦になろうとかで一緒になるのは違うなって思ってます。まぁ私の場合、協調性がなくて人と一緒に暮らしていけなさそうだなっていうのもありますけど(笑)。
―FOURTY FIVEもOVERTUREも定休日なしで営業してますけど、ゆみさんの出勤シフトは?
厳密にいえば、OVERTUREは火曜日が店休日です。ただ、その日は合同営業日なのでキャストもスタッフもフォーティーに出勤しているっていう形ですね。それで、私も週7出勤というものをやってみたんですけど、週7フルで出勤するのはちょっときびしいなって感じました。今は、週に1日はメンバー出勤みたいな形にしています。もしもお客さんが来たら呼んでもらうみたいな。
―ゆみさんは今までも週6出勤だから、週6でいいのでは説…。
そもそも、今まで週6出勤していたのって、お客さんが来てくれたとき店にいないっていう状況を作りたくなかったからなんです。だから、定休日がないお店となるとフル出勤ということになるわけですよ。ただ、気力体力的にそうもいかないので、自分会議の結果メンバー出勤で折り合いがついたみたいな感じです。
―OVERTUREで働き出してどうですか。いい感じですか?
思っていた以上に女のコとは楽しくやってますね。みんな優しい。そしてかわいい♥ 接客面では未だに戸惑う部分ありますね。 客層が違いすぎて。今までのお店は、セリュックス、ジェントル、ファブリック、このへんをぐるぐる回遊して飲み歩いているような人たちが多かったので。且つそういう人たちに私はウケが良かったので。
―ゆみさんは“玄人感”ありますもんね。確かに超飲み慣れている人にウケる感じはわかります。
多分そういうことだと思いますww サラリーマン系の人だと、「ゆみちゃんはちょっと…玄人すぎるから大丈夫だよ」って感じで縁がつながらないことが多かったですww OVERTUREでは、どういうテンションがハマるのか手探りしている感じですかね。まだまだこれから。頑張らないと♥
―ナンバーにはこだわるんですか?
田舎でキャバ嬢やっていたときはバチバチに戦ってましたけど、それでちょっともう十分みたいな気持ちもあって、東京に来てからはナンバーにこだわる気持ちは皆無だったんですね。むしろ、ナンバーが1位だったり8位だったり、2位だったり6位だったりするコよりも、ずっとコンスタントに安定した売上を出しているほうが大事だなと思ってきたので。でも、それはプレイヤーとして稼いでいくための考え方なので、OVERTUREではまたスタンスを変える必要もありますね。自分が欲しいものに近づくためにナンバー1になることも必要だなって思ってます。ただ、それはゴールではないです。自分が求めているものを手に入れるための通過点の1つだと思っています♥
コロナの自粛期間がキッカケとなって、OVERTUREで新しいスタートを切った桜ゆみさん。お店も歌舞伎町も盛り上げていってくれそうです!
接客術有名キャバ嬢紹介
『OVERTURE』桜ゆみ 隠キャ・人見知り・内向型でもキャバ嬢はできる!“養殖陽キャ”の擬態方法♡
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