4年連続売上2億over×組数1600本over! 記録に裏打ちされた圧倒的な実力に加え、そのカリスマ性とクリーンな存在感でホストのイメージアップに貢献! ホスト=エンターテイナーという価値観も生み出した、業界のスーパースター平良翔太さん。その功績を『夜の偉人伝』として改めてプレイバック! 前後編でお届けします。
前編となる今回は知られざる“努力”の部分に注目。今年4月に取締役会長に就任した翔太さんの代表時代3年半を掘り下げました!
取締役会長になった翔太さんの「代表時代の軌跡をたどる」が今回のテーマ。代表時代は3年半。割と長め?
Leoでは歴代で一番長かったんじゃないかな。通常2、3年ですよね。あんまり長くやると下が詰まっちゃうから。めちゃコンパクトに言えば今回の取締役会長就任もそのへんの事情ですよね。なので僕の中では役職の名前が変わったくらいの感覚。やることも思い入れもそんなに変わってない。ポジションを考えて頂けたのはすごくありがたいことですけど。
プロデューサーでもTPでもなく取締役会長。
僕、プレイヤーなので。プロデューサーはプレイヤー上がって落ち着いた人がなるポジションだと思うので。じゃあ何にするかってところで、「取締役会長」という役職を上層部のほうで新たに考えてくれました。
代表になって最初に取り組んだことって何でした?
代表就任は2019年の12月なんですけど、当時Leoの代表だった夏稀さん(現エルコレSmile Group会長)もダイヤくん(Dさん、現Club Dioプレジデント)も、だいぶ前から分店するのが決まっていたので。いずれ自分が代表を引き継ぐ前提で早い段階から動いていて。
拡大移転の準備とか?
そうそう。2019年の11月に拡大移転したんですけど、その年の1月、2月くらいからCEOに同行して箱選びを一緒にしてました。拡大移転前には系列の『Lady』との合併もあってそれがなかなか大変で。合併は代表として最初にぶつかった壁でしたね。
合併って難しいんですか?
同じグループでも店が違えばやり方や雰囲気、ちょっとしたルールやノリも全然違うから。1つの箱に2店舗あるみたいな状態になっちゃって最初はバチバチでした。元々いるLeoのコたちも守りながら、Ladyのコたちにどう馴染んでいってもらうか。そこで心を砕いてましたね。
いうてそのとき僕、ホスト歴1年なんで。キャリアの浅さってところで束ねるのがめちゃしんどかったです。23歳で歌舞伎町に来てそのときまだ24歳だったんで。
今だったら4年連続2億という結果があるから、言葉にも説得力を持たせられますけど、当時はまだね、注目こそされてはいたけど2億売ってない段階でしたから。初めて2億売ったのってその年なんで。
言われてみれば確かに。どうまとめていったんですか?
オーソドックスですけど、Lady側のメンツと絡む機会を増やしました。飯行ったりして不満や要望に耳を傾けて心情を理解する。時間をかけて折り合いつけていってもらうみたいな。
合併、拡大移転、いろいろ一気に。激動期に就任って大変そう。
タイミング的に夏稀さんの『club ellie』のオープンとも重なっていたので、元々のLeo従業員もエグいほど少なくなり…。分店すれば売上も割れるわけだから、正直しんどいバトンタッチのされ方をしたなと(笑)。新たに人も入れなきゃってところで求人ページを一新したり広告の打ち方に口を出したり…。その頃から考えたら何名くらい入れてるんだろう、求人は頑張りました。
その一方でプレイヤーとしての通常業務も?
平良翔太個人としても売らなきゃいけない、呼ばなきゃいけないみたいな。全方向に対して頑張ってましたね。Leoの代表というところで夏稀さんを超えなきゃいけないと思っていたので。
怒涛の2019年を経て2020年は?
拡大移転、合併問題も一段落して、よし、いざLeoをもっと強くするぞ! と思った矢先に今度はコロナ。みんなもう忘れかけてるけど2020年って結構激動期でしたよね。3月、4月は緊急事態宣言もあって夜の街は大打撃。
世間の風当たりも強かったですね。
「夜の街=コロナの温床」というイメージでマスコミも煽っていたし。世間から袋叩き(笑)。Leoは店舗内に感染者が出たときいち早く休業に入ったから1カ月半くらい店を閉めたんですよ。あの時期、感染者が出ても公表する店ってほぼなかったんですけど、CEOとも相談してわかった時点で潔く公表して。休業中は役職がないコたちの給料補償もしていました。
給料補償。店の体力いりますね。
ランニングコストの中でも家賃と人件費が一番大きいので。利益ゼロの状態で出費だけが続くのはかなりの痛手でした。しかも、最初の緊急事態宣言の頃っていつまでこの状態が続くか先が全く見えなかったですし…。
5月くらいから自由出勤という形で営業再開したんですけど、店開けますってなったときに出勤したのは8人だけでした(笑)。給料補償してもやめていったコたちは相当いたし、出てもお客さん来ないよねってとこで自粛を続ける従業員がほとんどで。
たったの8人!
KIDとかHIROとか僕が入れた男の子たちだけ。未経験者ぞろいの8名で店回すみたいな(笑)。しかも8人に対してお客様30組くらい来たんですよ。内勤さんも1人しかいないからご案内も自分らでやってお酒も運んで。シャンパンコールもこの8人だから、最低ラインのコールだろうと狙い撃ちだろうと必然的にオールコールみたいなw あのときYouTube入れておけばよかったな。
翔太さんはスーパースターだから、なんでもスッとやってきたように見えますけど、意外と泥臭い苦労をしているんですね。
めちゃくちゃ泥臭さのかたまりですよ。スマートにやれてることなんてないです。運営陣とぶつかってみたいなことも多々あったし。「俺こんな思いでやってんのになんでお前らは」みたいな。それで店舗で暴れ散らかしたりして。そういうガキな時代も全然ありました(笑)。
荒ぶる翔太さん…想像ができない。ところで翔太さんの貢献度を数字で計るとしたらどのくらいなんでしょうね。
それ、難しい(笑)。代表になったとき「3年間で10億以上の売上を上乗せして店舗に貢献する」と決めていたんですけどそれは達成できました。僕個人で9億以上売っているし、KIDも合わせると13億、自分のチームのコや育てた従業員も合わせると、普通に15億以上はいってるので。
枝のお客様の数でも貢献できてると思います。自分のお客様が連れて来てくださったフリーの方がLeoの中で一番多いので。枝のお客様ってこれから店を支えてくれる存在だし担当以外のホストにとってもチャンス。貢献度でいったら実はここが一番大きいかもしれない。
見えない貢献で考えたら相当ありそう…。
自分紹介で入店した男の子がそのままちゃんと働いてるとか、内勤さんも入れてるとか、そういうことを考えたら確かに。人を育てるところでは貢献できた自信があります。Leoで売れてる男の子たちの半数以上は未経験のLeo育ちだったりするので。
せっかく育てたのに、売れたら巣立って行った、みたいなこともあるんですか?
そこはもうほんとに両極端。最初でくじけてLeoの旨味を知らずに辞めちゃうパターンか、ずっと続くかどっちか。すぐやめちゃうのもったいないなって思いますけどね。Leoは入店の基準がめちゃくちゃ高いから。せっかくそこをクリアしたのに…。
面接でポイントになるのは?
まず顔面偏差値、それとスポーツ経験とか何年も継続して打ち込んできたものがあるかどうか。ホストをする目的、夢、人柄、そういったところを見てます。
「Leoはプロ集団を目指す」という明確な基準があるから、入店の審査も厳しくならざるを得ない。そこを突破して入って来てくれた子には、絶対に成功体験を掴ませてあげたいから僕らも全力でバックアップしますし。やめずに力をつけて、Leoの旨味も得たあとでは逆に移籍したいとは考えなくなりますよね。そういう相談はまだ1回も受けたことないです。
Leoの旨味とは?
まず客層が良い、枝のお客様も含め初回が多い、そして何よりお客様を掴みやすい、これです。フリーで入ったお客様が指名に切り替えることを飲み直しって言うんですけど、Leoは飲み直し率がめちゃくちゃ高いんです。58.4%〜63%の間をずっと叩いてる。2人に1人は絶対指名をしていく。これはすごいことですよ。
2人に1人が飲み直し! 翔太さんが、じゃないですよね。
店全体です。別日でのリピートも含めたら相当高いです。エルコレの中でもそこはトップかなと。
なぜそんなに。全員イケメンだから?
もちろんそのホストが気に入ったから飲み直しするんですけど、それも含めて「もうちょっとここに居たいな」っていう気持ちになれている、そう思える空気感があるからだと思います。
言語化するのは難しいんですけど、店の活気や雰囲気、テーブルマナーやサービス、ちょっとしたときの心配り、そういった感覚に訴えるものから居心地の良さって生み出されるものなので。席に着いたホストだけでなく、キャストも内勤もその場にいる人間全員の仕事意識とレベルが高くないと作り出せない。
確かに。ご飯屋さんもそうですね。料理が美味しくてもサービスや雰囲気が悪かったら落ち着かないってありますし。
担当個人の力量だけでなく、周りのレベルが高いことでお客様の満足度を支えることができる。行けば気持ち良く過ごせるからお客様も長く続くし、友達や知り合いも安心して連れて来れる。人にもおすすめしてくれるから初回も増える。相乗効果で良い循環ができているのがLeoの旨味です。
初回の最後のほうで席に着いたり、自分のお客様以外の席にもついてお話をさせて頂くんですけど、そのときに「Leoはどうでしたか?」って聞くんですね。そうするとみんな「すごい楽しい」とか「また来たい」と言ってくれることが圧倒的に多くて。どのコが着いてもイケメンやし、しかもみんなしゃべれるし、みんな普通に飲んでくれる。テーブルマナーも丁寧だし、楽しいと。
エルコレ年間1位とか、記録を打ち立てたあとは出店する人が多いメージ。翔太さんは自分のお店、出さないんですか?
いずれは出しますし、その件で動いていないわけじゃない。常に箱は探してます。ただ、立地やったり、制約があったりでなかなかコレっていう箱が見つからないだけ。「え、家賃高っ!」とか。
それでも出そうと思えば出せますけど、「是が非でも今すぐ」ではないかな。Leoは自分が経営者だと思ってやっているから。システム作りやルール作りも自分ごととして全力ですし。自分の店舗を運営している感覚なので。
経営者の目で店を見てる代表の方って多いんですか?
あまりいないかも? 代表時代、同じ立場同士でしゃべってても、「あ、あまり経営のことは知らんねんな」って思ったりしたから。たとえばじゃあ利益率何パー出てるか人件費率はどの程度か。家賃光熱費とかランニングコストやその他の経費、業者さん入れたらどのくらいかかるか、お金に関する部分を全部把握できてる代表さんって、なかなかおらんなって。
そこまで見るようになったのはいつから?
最初からですよ。そもそも僕、経営者になるためにホストを始めたので。すべてはその通過点というか。変な話、会社経営の練習をしている段階だと思っているので。代表になったから、取締役会長になったから見方が変わったわけではなく。幹部補佐ぐらいの頃から経営者視点で自分と周りを見てます。
当事者意識を持って代表やっていくなかで、「俺、経営をナメてた!」っていうのはすぐ気付かされましたけどね。箱があって人がいれば運営できるだろ、くらいの感覚で店舗経営を考えるプレイヤーはいっぱいいると思うんですけど。そんな簡単じゃない。経営者でもないのに言うのも変ですけど(笑)。
プレイヤーの能力とはまた別物。
経営は従業員も束ねないといけないし、プレイヤー目線で経理面やシステムを見てたら一気に崩れるというか。思った以上に経費もかかりますし。安定的に収益を上げ続けるってLeoみたいな人気店でも難しいので。
Leoの取締役会長としての今後は?
やること自体はこれまでとそんなに変わることはなく。ただ、エルコレは今、地方展開にも力を入れているのでそこでの活動がもっと増えて行きそうですね。エルコレの顔として新店舗にゲスト出勤したり、地方でセミナーを開催したり、幅広く活動していって欲しいというエルコレの会長の思いもありつつみたいな。
所属的なところではこれからも基本Leo。これまで通りプレイヤーもしながら店の運営もしていきます。ここからさらにLeoを良いお店にして、歌舞伎町の最高峰といわれるホストクラブを作っていきたいですね。
代表時代の軌跡をたどった『夜の偉人伝・前編』。いかがだったでしょうか。続く後編では知られざる偉業からちょっとした小ネタまで “平良翔太トリビア”お届け! 近日公開予定なのでお楽しみに♡
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