歌舞伎町から六本木Lalah(ララー)へ
歌舞伎町『ジェントルマンズクラブ』の看板嬢・一ノ瀬恋さんが、六本木の『Club Lalah(ララー)』に移籍!!長年在籍したジェントルを離れる決意を固めた背景には何があったのか。その心境の変化とは? モチベーション問題から店を変えるタイミング、これからのことまで移籍についてとことん語り尽くします!
環境を変えたかったのが移籍を決めた一番の理由♡
10月1日付けで六本木の『Club Lalah』に移籍しました♡ ジェントル歴は7年。この店が好きだったし、キャバクラの最後はジェントルでもいいなってずっと思っていたから、まさかそんな、自分からお店を移ろうと思う日が来るなんて思ってもみなかった(笑)。
いろんなタイミングに背中を押されて移籍に踏み切ったわけだけど、環境を変えたかったことが一番の理由だと思う。今年の3月のバースデー開けから、なぜか急激に仕事に対してのモチベーションが下がっちゃったんだよね。疲れともまた違って、なぜかヤル気が全然出ないの。
お店の人にもモチベーションがダダ下がりしていることは相談していて。「じゃあ自由に出勤していいよ」ってことで出勤は週3、4に減らしてみたけど気持ちは全然楽にならなかった。これまでずっとフル出勤が当たり前だったから自分の気持ちの変化に自分が一番戸惑っていた気がする。
仕事がつまらなくなるってキャバ嬢にとって致命的…。
マンネリだったのかな? 仕事がつまんなくなっていたんだと思う。仕事がつまんないって相当ヤバイ。キャバ嬢にとってヤル気がすべて、嫌々仕事をしているとすぐに結果に響いてくる。出勤日数も減っているし、このままずるずるルーズにやっていたら成績は下がる一方。そうなればますますやる気を失くして、仕事が辛くなって今の生活を維持できなくなる。負の連鎖だなと思った。「何かを変えなきゃ」ずっとその方法を考えてたな。
その頃、自分の中で選択肢が3つあった。『気持ちを入れ替えてもう一回ジェントルでがんばる』か、『このまま、なあなあにマイペースにいく』か、『他店に移る』か。この三択。最初の2つ、「気持ちを入れ替える」のも「このままなあなあにいく」のも現実的じゃない。夜を上がるつもりがない以上、環境変えなきゃダメになりそう。
夜を上がるという発想もないわけじゃなかったけど、辞める理由が見つからないの。結婚するとか独立して何かをするとか、次のステップを考えてるなら別だけどそうじゃないから(笑)。しかも別にキャバクラが嫌いになっているわけじゃないっていう。だったらもう『他店に移る』が今の自分にとってベストな選択肢。でも、そこまで考えてやっぱり迷う。ジェントルは好きだし、ここで積み上げてきたものもあるし…。
変化のキッカケが欲しくてジェントル公認で体入へ!
とにかく一度、体入してみることにしたのが今年の9月。その結果、決意が固まるかもしれないし、やっぱりジェントルで頑張ろうと思うかもしれないし、とにかく一回やってみようって。それで、ジェントルから体入に行く許可をもらって、六本木のビゼとララーに行ってみた。タイミング的にも本気で移籍を考えるなら今だなとも思ってた。ちょうどその頃、ジェントルのほうでキャバキャバに載せるキャスト紹介をナンバー順にしようかという話が出ていて、「えっ、今変えるの?」みたいな気持ちがあったから。
キャバキャバのキャスト紹介をナンバー順にすることには何の異存もないんだけど、だったらもっと早くやってくれてたら良かったのにっていう悔しさ? そういうものが自分の中にすごくあった。これまで7年ちゃんとやってきたつもりだし、納得いく結果を出してきたつもりだから、そのときに「ナンバー順に変えます」っていうなら全然よかった。それが、大して出勤もしていない今の状態で順番が出るのは嫌だったの。自分がどのへんにいるか分からない。ただ、時給も下がってるわけじゃないしその分はしっかり賄えてたけど、今の成績が私の実力だと思われたくないっていうプライド。「なんだ、一ノ瀬恋って大したことないんだな」って思われたくない! みたいな。
でもさ、「何言ってんだ私」って自分で自分にツッコミも入るんだ。「仕事をなあなあにやっている現状があるのに、それでいて“看板は誰にも譲らない”とか思っているのってどうなの?」って。そんなの筋が通らないし、プライドにしがみついてる自分も嫌だった。
全部リセットしなきゃ進めない!厄介なプライドを捨てたかった。
ジェントル時代の7年間、お客さんを呼ばない日は1日もなかったし、夜9時から閉店までの4時間、自分のお客さんが途切れることは恥ずかしいことだと思ってた。それは誇りでもあったんだけど、出勤も減ってなあなあに仕事をするうちに、やっぱり上手く回らなくなるんだよね。それでたまにフリーに着いたりすると「あっ、この人ヒマなんだな」って思われるんじゃないかって、いつの間にか嫌なプライドに変わってた。
フリーの席で、「恋さんが着くなんて珍しい」って、女のコに言われたりすると気まずくて。そのコ的には「フリーに着くのは超レアだから、お客さんはラッキーだよ」というむしろいい感じで言ってくれているのに私が勝手に気まずくなってた。「あっすみません、今日ヒマなんですよね」みたいな。
人目が気になって卑屈になっちゃう。そういうよくない流れを自分で作っているなと思って、そんな自分に疲れてもいた。いつの間にか変なプライド作っちゃったな、一回このプライドを全部捨てて別な場所で一から頑張りたい、みたいな。移籍を決めた背景にはそういう心境もすごくあった。
街が変わるとすべてが変わるその変化が新鮮に感じる♡
歌舞伎町から六本木に街を変えたのも、全部を一新したいって気持ちから。歌舞伎町にはもう9年くらいいるわけだから、街の中で店を変えるくらいじゃ何も変わらないって気がしたの。もちろん六本木は前々から一度行ってみたいなと思う街だったしね。
移籍先をララーに決めたのは自分にとって一番刺激があるお店だと思ったから。お客さんも入っているし、女の子もみんなすごくかわいい。ここで一からがんばりたいと思ったの。歌舞伎町時代のお客さんはありがたいことについて来てくれてる。でも、そこに頼り過ぎたらよくないから、自分を甘やかさないという意味で数には数えないようにして、六本木は六本木で新たにお客さんを掴むつもりでフリーにも着いて新規開拓中♡
六本木と歌舞伎町はやっぱり全然違うなって思う。わかりやすいところで言ったら、稼げるのは歌舞伎町だけどお客さんの層がいいのは六本木。なんとなくだけど、六本木の金曜日はそこまで強くなくて、どっちかっていうと木曜日が混む。これはララーの場合だけど、店休が土日で週休2日なとこも強気だなって思った。
入店して1カ月ちょい。なんか今すごく楽しいんだよね。前はアフターとか面倒臭いし、お客さんとも必要最低限しか絡みたくないと思っていたけど、別に今は苦じゃないみたいな。なんでか知らないけど毎日飲んでるし毎日アフターにも行ってる。久々にヤル気に満ち溢れてる自分がいて嬉しいんだ。
もう歌舞伎町には戻れない六本木で絶対に売れたい!
いざジェントルをやめるってときは、割と急ではあったけど円満退店でお店の人も温かく送り出してくれた。「後悔はして欲しくないから」って。そもそも女のコを無理やり引き留めるような店ではないけど、「戻って来たくなったらいつでも戻って来なよ」とまで言ってくれた。嬉しかったな。でもさ、だからこそ「ぜったい、戻りたくない!!!」とも思ったの(笑)。こんないいお店やめて歌舞伎町を離れて、それで「やっぱダメでした」って戻って来るなんて、そんなダサイことしたくない。
ララーはナンバーのシステムがなくてそこはジェントルと一緒。ノルマや罰金もないし出勤の縛りもない。店側が「頑張れ!」って煽るよりは、頑張りたいコが自分で頑張る感じだから、自分のヤル気が試されるなって思う。私はナンバーよりも毎月自分の成績を上書きするようなつもりで向き合いたい。そういうのは自己満かもしれないけどそこは自己達成感でいいなって思ってる。別に周りに認められたいとかじゃないけど、自分で離れた街だから、「六本木でダメだね」って言われるのだけは絶対に嫌。そこは絶対に売れたい。売れてやるって思う。だから今、生まれ変わったような気持ちで頑張ってるんだ♡
働くお店を変えるというのは抵抗があるけど、キャバ嬢なら誰でも悩んだ事があると思います。歌舞伎町ジェントルマンクラブもすごく良いお店だったという一ノ瀬恋さん。看板だった歌舞伎町から六本木へ。一からスタートするとなると大変だとは思いますが、後悔しない移籍になりそうです。これからも活躍してもらいたいですね。
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