『SENSE -TOKYO-』の櫻遊志さんといえば言わずと知れた、ホスト界のファッションリーダー!インスタグラムでもそのコーディネートやヘアスタイルに注目が集まるおしゃれのカリスマ。そんな遊志さんのセンスはいかにして磨かれているのか? そしてファッションに対するこだわりとは? 服の買い方からコーディネートの極意までQ&Aでお答えします
櫻遊志(Yushi Sakura)
『SENSE -TOKYO-』社長
1988年4月9日生まれ
血液型:A型
身長:168cm
出身地:東京都
趣味:格闘技、ファッション
Q遊志さんはいつ頃からファッションが好きだったんですか?
うちの両親がファッションが好きな人たちだったので、子供の頃からおしゃれな服は着せられていて、自分自身も小学校くらいからすっごい服が好きでしたね。親父の部屋にでっかいクローゼットがあって、その中に格好良い服がズラッと並んでいてそれに憧れていました。自分も大人になったらこんなクローゼットが欲しいなって。
Q好きなファッションのジャンルはありますか?
ファッションでいろんな自分を表現できる人になりたいと思っているので、特定のジャンルにこだわりはないですね。すごくおしゃれな人でもいつも同じ系統のコーディネートだったら、「この人はこういう感じなんだな」と思うだけですけど、全然違うスタイルを持ってこられると「スゲエな!」って思うじゃないですか。どんなファッションでもハマっていることがカッコイイということだと思うので。
Q遊志さんはネイルも凝っていますよね。いつもどこでやってもらうんですか?
高校の頃によく遊んでいた女のコがネイリストになって、そのコのセンスすごくいいのでいつもお願いしています。
Qファッションのお手本にしている人はいますか?
数年前だとBIGBANGのG-DRAGONですね。久々にこの人ヤバイなと思った人だったので。最近はそういう有名な人ではあんまりいないかもしれません。ただ、インスタとかでこの人おしゃれだなと思った人はフォローしていますね。その中からカッコイイと思う服の組み合わせを研究したりしています。研究というかただ好きで見ているだけなんですけど、海外のインスタグラマーさんとかはめちゃくちゃ見てますね。
Q遊志さんは髪色や髪型を頻繁に変えますが、ヘアスタイルの参考にしているものは?
これもインスタですね。外人さんの髪型のインスタとかめっちゃフォローしていて常に見ています。日本人はほとんど見ないですけど。
Qファッションの参考資料は?
海外のインスタと、あとはファッションプレスでハイブランドやメゾンのコレクションをチェックしたりもします。コレクションの服ってちょっとやっぱり非日常じゃないですか。あそこまで表現するつもりはないけど、非日常なカッコイイ合わせ方とか参考にはしていますよね。真似するっていう意味ではなく格好良く見える理由を探るために見ています。「カッコイイな」と思ったら、何でそう思ったのかを分析するんです。なぜ格好良く見えるのかを考える。サイズ感なのか、色のバランスなのか。色のバランスだったらそれを自分にも取り入れてみようとか。
Q「なぜ格好良く見えるのか」をまず分析するんですね?
“カッコイイ”ことには必ず理由があるんですよ。この部分のレイヤードがカッコイイから全体を見たときに格好良く見えるんだなとか。探っていけば必ずわかるので。
Qちなみの日本人でファッションがカッコイイ人はいますか?
ごくたまにいます。街を歩いていて、たま〜にめちゃカッコイイ人を見かけたりするんですけど、「お、カッコイイ」と思ったらついていってさっと写真撮ったりしますよ(笑)。
Qカッコイイことに理由があるようにダサいことにも理由はあるんですか?
ありますよ。明確にあります。だからうちの従業員にもそこは言いますね。おしゃれなときには「今日カッコイイね」って言うんですけど、ちょっと小ダサい服装だったときには「コレにコレは合わないよ。何で合わないかわかる?」って、全身鏡を見せながら説明します。「この服にこの靴だと足元浮いて見えない?」とか。
Qそれありがたいですね。毎回そこまで説明してもらえるんですか?
ただ「ダサい」って言うだけなら誰でも言えますけど、それを言う以上はどうしてそう見えるのかまでをちゃんと説明してあげないと。本人だって良いと思ってコーディネートを組んでいるわけだから、ただ否定されるだけじゃ困惑するだけだし、今後何をどう着ていいかわからなくなっちゃいますよね。
Qダサい理由がわかれば誰でもおしゃれになれますか?
そんなに急激にバシッとセンスがよくなるわけではないと思うけど、見え方の法則的なことやダメな部分を理解した上で、おしゃれをする意識を持っていればちょっとずつセンスはよくなるとは思います。うちの店の場合だと格好良いときは良いと言われるし、野暮ったいときはその理由を教えるので、入店当初ものすごくダサかったコでもどんどん磨かれていきますね。
Qコーディネートがよくてもその人の体型や顔立ちには合わないとかもありますよね?
そうなんですよ。どんなにおしゃれなコーディネートでもその系統が合わないっていう場合もあるので。だから従業員にも「俺の真似はするな」って言いますし、似合う系統がわからないコにはアドバイスもしますね。「おまえにはこういう感じが似合うと思うよ」って芸能人を例に上げたり、インスタのおしゃれな人とかで「この人のファッションがおまえに合ってると思うよ」って教えたりします。そうしたら自分はこういうのが似合うんだっていう方向性がわかると思うから。
Qみんな言うこと聞くんですか?
アドバイスを聞くやつは聞くし、聞かないやつは聞かないしって感じです(笑)。でも、聞かないのは聞かないでいいことだと思っているんです。だから言いますね。「俺だって正解ではないし、自分がいいと思うものを貫き通して成り立ってきているから」って。「受け入れられるまでは批判されるものだから、自分の中でそれが正解だと思ってやっていることならそれでいいと思う」って。自分がこれだって思う何かがあるならブレないことも大事なんです。そうしたなかで自分のスタイルは生まれるとも思うので。だから、俺はこれで行くっていうスタイルが明確にあるのなら何を言われてもそれは貫いたほうがいい。
Q服はお店で買うほうですか?ネットで買うほうですか?
自分の目で見て買うほうです。ネットで買うのは好きじゃないですね。サイズ感とか、自分にハマるかどうかは実際に見てみないとわからないので。たとえば伊勢丹とか行って、いろんなお店を歩き回って買ったりとか。いろんなブランドからセレクトしている店でカッコイイなと思ったものを買ったりとか。割と足を使っていろいろ回って、いいなと思う物を買って、家に帰って組み合わせるって感じですね。
Qよく買い物する街は?
表参道とか原宿とかは割と好きですね。
Q服を買いに行く頻度は?
決まってないですけど、時間ができたらって感じです。でも週に1、 2回は買い物をしに街へ出たりしていますよ。
Q好きなブランドは?
基本的にブランドには全くこだわりはないです。「これ、かっけえなあ」って服が何着か続くとそのブランドが好きになるんですけど。そういう流れでいったら今はFAITH CONNEXIONとか好きですけどね。普通に店に入っていいなって思う物があったら、どんな人が作っているのか調べみて、そこで他の商品ラインナップも見てみて、「あっ、他の服は微妙だけどこの服は格好良いな」と思ったらその服だけ買うし、他の商品も格好良かったら、このブランドのセンスすごい好きだなってことで他の服も買うようになったり。でもあんまりパターンはないですね。このブランドの新作だから買うってこともないです。
Qブランドの看板には踊らされない?
踊らされないです。買い物をするときはいつも、“この服にだったらいくらまで出せるか”で考えています。すごく流行っていて人気のあるブランドだったら10万円のTシャツでも売れると思いますけど、それはそのブランドを着ているステータス代も含めての価格だと思うんです。で、そのステータスは俺、いらないんで。よっぽどデザインが気に入ってこれにだったらこの金額を出してもいいと思える物なら話は別ですけど。そうじゃないならとても定価で買う気にはなれないですね。買うとしたら、ファミリーセール前のVIPセールで80%オフとかでまとめ買いします(笑)。
Qファッションには月にどのくらいお金をかけていますか?
そんな俺、高い服は買わないので。時期にもよりますけど50~100万の間ぐらいじゃないですか? 特に何てことない月を平均したら50万くらいで、海外とか行ったらもっと使っちゃう感じで。
Q海外はどこでお買い物するんですか?
アジアだったら韓国が好きです。韓国は割と安めでカッコイイ服が多いので。こないだ、香港と台湾へ行ったけど服はそんなに自分の好みの感じではなかったかな。自分の場合、写真を撮ってSNSとかに載せたら何回も着ないみたいな服も多いので。高い服を買って着回すならいいんだけど、そうじゃないから。だったらブランド物とかではなく、デザイン性が高い物をそこそこの値段で買ったほうがいいと思うほうなので。
Q1回来たコーディネートでは出勤できないとかあるんですか?
俺は結構気にしてましたね。1カ月の間に同じ服は着ないとか。でも、周りは全然そんなことなかったですけど。
Q1、2回着て終わりだと部屋がお洋服であふれ返りませんか?
そうなんですよ。なんで自分のUSEDの服を売るウエブストアもやってます。元々アパレルをやりたかったっていうのもあって。ちょっとずつ服を売るっていうことをやりながら、展開していけたらいいなと。
Q何ていうウエブストアなんですか?
普通に『YUSHI SAKURA OFIFCAL WEB STORE』です(笑)。いずれオリジナルの服を作ったり、海外に買い付けに行ったりもしたいなと思っていて。USEDの服、オリジナルの服、セレクトの服と3本柱で展開していきたいと思っています。
Qモデルもしているとプロデュースにも手をだしたりってありがちですよね。今までアパレルをかじってなかったことが意外ですね?
みんな手を出すじゃないですか(笑)。ちょっとモデルとかで売れて、自分のブランド出して、ちょっと売れて、なくなる…みたいな。服が好きだからってあんまりそういうことはしたくないやっていうのがあって。やるんだったら長く持たせられるようなブランドを作りたいし、そっちに気を取られちゃって今の仕事がおろそかになるっていうのもよくないので。
Q遊志さんから見ておしゃれなホストの人はいますか?
桐生レイラくんかな。元々憧れでもありましたし。ファッションにもスタイルがあってカッコイイなって思いますね。
Q歌舞伎町のホストのファッションはどう変わっていってますか?
どうなんですかね。最近、ホスト雑誌も見なくなっちゃったし、街をそんなに歩き回るわけではないので、今のホストさんがどれだけおしゃれなのかっていうのはちょっとわからなくて。でも前よりは街を歩いていてもファッショナブルな私服寄りにはなっていると思いますよ。
こちらも人気
有名ホスト紹介
ホストの枠からハミ出す異端児『SENSE -TOKYO-』櫻遊志の美学!
ホストの枠からハミ出す異端児『SENSE -TOKYO-』櫻遊志の美学!